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七章 白と黒の追跡者
77 濁りなき透明な殺意
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ルミア・マルティネスという女の人間性は、シオンから聞いた話で把握している。
精霊を資源として認知しない。人間と同じ存在だという風に見えている。
にも関わらず、精霊を虐げ続けるサイコパスだと。
そんなサイコパスの元にエルが捕らえられていて、現在進行形で刻印からは天野にエルが殺されかけた時のような強い反応が届いて来る。
きっとルミアに何かをされている。
そう考えるとルミアという女に対しより強い怒りが湧いてきて、それがエルを心配する気持ちに上乗せされて、足取りをより加速させる。
エルの元へ向かう最中、不幸中の幸いと言えばいいのかもしれないが、途中で敵と遭遇する事は無かった。
だからこそ可能な限り最速で辿り着けたのだと思う。
もっとも最速といっても、本来辿り着かなければならないリミットを大幅に過ぎてしまっていたのだけれど。
何しろ扉を蹴り破って突入した部屋の中で、エルはボロ雑巾のようにズタボロな姿で倒れていたのだから。
おそらくルミア・マルティネスであろう、楽しそうな表情を浮かべる女に踏みにじられていたのだから。
「エル!」
そう叫びながら湧き上がってきたのは明確な殺意だ。
これまで怒りに隠れていた、そういう感情だ。
そうだ……きっと隠れていた。
元よりルミアの人間性は把握していて。
目の前に展開されている胸糞悪い最悪な光景は、そこから十分に連想できる物で。
だけど頭で考えているのと現実で物事を捉えるとでは、湧き出す感情は打ってくる程変わってくる。
だってそうだろ。
普通に考えて、精霊を人間と同じように認識する事ができる人間が精霊を虐げるなんて事は、頭で理解しているつもりでも感情が付いていかない。
そんな非現実的にも程がある倫理観の持ち主の存在を、受け止めきれない。
だけどそれは話を聞いただけの場合の話で。
実際にその姿を目にすれば。
ましてや、よりにもよってエルが目の前で被害を被っていたのだとすれば。
楽しそうな表情を見せつけられたのならば。
……寧ろそんな感情が表に出てこない訳が無い。
沸かない筈が無いんだ。
だけどそれでも、すぐにルミアの元に接近して殴りかかるような真似はしなかった。
床を滑るように着地して、それからエルとルミアと一定の距離を保って向き合う。
「……エルから離れろ」
怒りも殺意も押し殺して、なんとか冷静に。
「まあまあそんな怖い顔しないで。初めましてだね、テロリスト君」
そう言ってルミアはエルを踏みつけたままこちらに対して小さく手を振る。
その楽し気な表情を浮かべる顔面を今すぐ殴り飛ばしたい。
こちらに視線を向ける、見た事が無い程憔悴しきったエルの表情を見ると、その感情の背を強く押される。
だけど、安易には動かない。
動かないように自制する。
現状、俺とルミア・マルティネスとの戦力差は甚大だ。
そもそもの知識量、技術料が勝負にならない。
仮にシオンと同等クラスだとすれば、そこで敵う訳が無い。
そこに霊装の出力が加算される。
……つまり普通に戦っても一方的に負ける。
どういう条件下で目の前の状況が作られたのかは分からないが、殆ど同程度と言ってもいい力を持つエルが倒されている時点で結果など確定的に明らかなのだ。
だから……失敗なんてできないから。
勝つ為に。奪還する為に。
その為の策を必死に練ろうとしていた。
だからこそ、踏み止まる。
踏み止まって、必死に頭を回す。
具体的な解決策など、都合よく浮かんでは来ないのだけれど。
「いやーキミとは少しお話したかったんだ」
ルミアはこんな状況で。エルにああいう仕打ちをしているのに楽しげな表情を浮かべてそう言ってくる。
「話……だと?」
「そうそう。だってキミは結構興味深い相手だからさ。私やシオン君と同じく精霊に対して歪な見方をしていない。正しく捉える正常な感性を持っているんだからさ」
「……」
「そんなお前が言うなみたいな目を向けないでよ。まあ言いたい事は良く分かるけど……でもさ、キミも歪さでいえば大概だと思うけどね。加工工場襲撃の一件とか、まあ控え目に言って頭おかしい訳じゃん。そんな自分に対して不利益しか無い行動を精霊の為に取れるってのも、酷く歪な感性だよ。結果キミはこの世界のどこにもまともな居場所が無いわけだし」
「……」
それは間違いない。
もう過去の話。
今はもうやれないし、やるつもりもない。
だけどあの時は確かに間違いなく歪な感情を抱いていた。
……だけど、それがどうした?
そんな胸の内を目の前のサイコパスなんかに晒してやる義理はない。
この状況においてかつての俺がどうだったのかなんてのは、全く持って関係ない。
「……もういいか? さっさとエルから離れろよ」
少し話しをしたいなんていうお前の都合はどうだっていいんだ。
「ありゃー、これは会話にならないね。全く怖い顔向けちゃって……社交辞令もまともにできなきゃ女の子にモテないぞ」
ルミアはそう言った後、一拍空けてから言う。
「で、エルちゃんから離れろ……だっけ?」
霊装の槍を軽く構えて。
「……」
「力ずくでやってみなよ、やれるものなら……なーんて言ってもさ、それが出来ない事を理解しているから、キミはまだ怒りと拳を抑えてそこにいる。分かるよ……考えてるんでしょ? エルちゃんを奪い返す方法を」
「……ッ」
「図星って表情してるね。それで何か良いアイデアは思いついた?」
「……」
何も言わない。何も言えない。
何かあったとしても言わない。そもそも言えるだけの何かが無い。
目の前にエルがいるのに、これ以上事を前へと勧められない。
ただここに停滞して、エルを踏みにじるルミアに対する怒りを蓄積させていくだけだ。
……一体どうすればいい。
そしてただ黙り込んでいる俺に対してルミアは言う。
「まあ良いよ。どうせ何も思いつかないだろうし……返してあげる」
「……は?」
「エルちゃんを返してあげるって言ってるの」
唐突に告げられた、まるで向うにメリットの無い発言に。
どこからどう見ても甘い話を持ち出して相手を釣るような発言に、思わずそんな声が零れだす。
「まあ当然の反応だね。普通に考えたら私がキミにエルちゃんを黙って返すメリットは無い。でも信用してよ」
そう言ってルミアは笑って言う。
「別にキミにエルちゃんを返しても最終的に何も変わりやしないんだからさ。デメリットが何もないんだ。それに……私はまあ感性人とズレてるから。キミにエルちゃんを返す事はそれなりにメリットがあるんだよ
そしてルミアはエルの頭から足を離す。
「少し楽しい事になりそうだからって意味でさ」
そう言ってルミアは動いた。
まるでエルに蹴りを叩き込もうとしているような、そんな動きを。
「ば、おい! 止めろ!」
思わずそう声を上げるが、それで止まる相手なら自分達は此処にいない。
故に叩き込まれる。
霊装の力で強化された肉体から放たれる蹴りが。
「エル!」
蹴り飛ばされたエルの体は、勢いよく蹴られたサッカーボールのように床をワンバウンドしてこちらに飛んでくる。
それを……なんとか受け止めた。
「おー、ナイスキャッチ!」
そう言って拍手をするルミアを無視してエルに視線を落とす。
受け止めて改めて近くで見て、エルの負っている目を背けたくなる程に酷い全身の大怪我を再認識する。
本当に酷く辛い事の結果を。
「……ッ……ァ……」
エルの口から声にならないようなうめき声が零れだす。
「エル! 大丈夫か!? おい! エル!」
生きている。意識はある。だけどその事で安堵なんてできる筈がなくて。
目の前の頭のおかしい女が、あえてギリギリ死なないような力で蹴り飛ばしたのだろう事は察する事ができて。
……これまで刻印が疼き続けていた間、こういう仕打ちを受け続けてきたという事が深く重く理解できて。
認識する。
改めて、目の前の女がこういう事を笑ってできる奴なんだと。
「エイ……ジ、さん……」
そしてエルが言葉を絞り出す。
「……たす、けて」
そこまでだった。
色々と抑えが効いていたのは。
これまで色々な光景を見てきて。
歪で理不尽な光景を何度も見てきて。
それでも、イルミナティの男が精霊の暴走の直接的な原因だと知ったあの時以外は湧いてこなかった感覚。
否、あの時ですらまだ濁りがあったと思える程に透明な殺意。
その感情が、エルの言葉が鍵となり激しく湧き上がってきた。
「……殺してやる」
半ば無意識に、エルにしか聞こえないような小さな声が零れだして、俺は受け止め抱きかかえたエルの体を刀へと変える。
そして。
刀身に切断能力を付与させた。
正しいとか正しくないとか。
倫理観の有無だとか。
そんな事はどうでもよくて。
もうどうでもよくて。
ただ目の前の女を殺害する為に。
自分の中で定めた禁忌に手を伸ばした。
精霊を資源として認知しない。人間と同じ存在だという風に見えている。
にも関わらず、精霊を虐げ続けるサイコパスだと。
そんなサイコパスの元にエルが捕らえられていて、現在進行形で刻印からは天野にエルが殺されかけた時のような強い反応が届いて来る。
きっとルミアに何かをされている。
そう考えるとルミアという女に対しより強い怒りが湧いてきて、それがエルを心配する気持ちに上乗せされて、足取りをより加速させる。
エルの元へ向かう最中、不幸中の幸いと言えばいいのかもしれないが、途中で敵と遭遇する事は無かった。
だからこそ可能な限り最速で辿り着けたのだと思う。
もっとも最速といっても、本来辿り着かなければならないリミットを大幅に過ぎてしまっていたのだけれど。
何しろ扉を蹴り破って突入した部屋の中で、エルはボロ雑巾のようにズタボロな姿で倒れていたのだから。
おそらくルミア・マルティネスであろう、楽しそうな表情を浮かべる女に踏みにじられていたのだから。
「エル!」
そう叫びながら湧き上がってきたのは明確な殺意だ。
これまで怒りに隠れていた、そういう感情だ。
そうだ……きっと隠れていた。
元よりルミアの人間性は把握していて。
目の前に展開されている胸糞悪い最悪な光景は、そこから十分に連想できる物で。
だけど頭で考えているのと現実で物事を捉えるとでは、湧き出す感情は打ってくる程変わってくる。
だってそうだろ。
普通に考えて、精霊を人間と同じように認識する事ができる人間が精霊を虐げるなんて事は、頭で理解しているつもりでも感情が付いていかない。
そんな非現実的にも程がある倫理観の持ち主の存在を、受け止めきれない。
だけどそれは話を聞いただけの場合の話で。
実際にその姿を目にすれば。
ましてや、よりにもよってエルが目の前で被害を被っていたのだとすれば。
楽しそうな表情を見せつけられたのならば。
……寧ろそんな感情が表に出てこない訳が無い。
沸かない筈が無いんだ。
だけどそれでも、すぐにルミアの元に接近して殴りかかるような真似はしなかった。
床を滑るように着地して、それからエルとルミアと一定の距離を保って向き合う。
「……エルから離れろ」
怒りも殺意も押し殺して、なんとか冷静に。
「まあまあそんな怖い顔しないで。初めましてだね、テロリスト君」
そう言ってルミアはエルを踏みつけたままこちらに対して小さく手を振る。
その楽し気な表情を浮かべる顔面を今すぐ殴り飛ばしたい。
こちらに視線を向ける、見た事が無い程憔悴しきったエルの表情を見ると、その感情の背を強く押される。
だけど、安易には動かない。
動かないように自制する。
現状、俺とルミア・マルティネスとの戦力差は甚大だ。
そもそもの知識量、技術料が勝負にならない。
仮にシオンと同等クラスだとすれば、そこで敵う訳が無い。
そこに霊装の出力が加算される。
……つまり普通に戦っても一方的に負ける。
どういう条件下で目の前の状況が作られたのかは分からないが、殆ど同程度と言ってもいい力を持つエルが倒されている時点で結果など確定的に明らかなのだ。
だから……失敗なんてできないから。
勝つ為に。奪還する為に。
その為の策を必死に練ろうとしていた。
だからこそ、踏み止まる。
踏み止まって、必死に頭を回す。
具体的な解決策など、都合よく浮かんでは来ないのだけれど。
「いやーキミとは少しお話したかったんだ」
ルミアはこんな状況で。エルにああいう仕打ちをしているのに楽しげな表情を浮かべてそう言ってくる。
「話……だと?」
「そうそう。だってキミは結構興味深い相手だからさ。私やシオン君と同じく精霊に対して歪な見方をしていない。正しく捉える正常な感性を持っているんだからさ」
「……」
「そんなお前が言うなみたいな目を向けないでよ。まあ言いたい事は良く分かるけど……でもさ、キミも歪さでいえば大概だと思うけどね。加工工場襲撃の一件とか、まあ控え目に言って頭おかしい訳じゃん。そんな自分に対して不利益しか無い行動を精霊の為に取れるってのも、酷く歪な感性だよ。結果キミはこの世界のどこにもまともな居場所が無いわけだし」
「……」
それは間違いない。
もう過去の話。
今はもうやれないし、やるつもりもない。
だけどあの時は確かに間違いなく歪な感情を抱いていた。
……だけど、それがどうした?
そんな胸の内を目の前のサイコパスなんかに晒してやる義理はない。
この状況においてかつての俺がどうだったのかなんてのは、全く持って関係ない。
「……もういいか? さっさとエルから離れろよ」
少し話しをしたいなんていうお前の都合はどうだっていいんだ。
「ありゃー、これは会話にならないね。全く怖い顔向けちゃって……社交辞令もまともにできなきゃ女の子にモテないぞ」
ルミアはそう言った後、一拍空けてから言う。
「で、エルちゃんから離れろ……だっけ?」
霊装の槍を軽く構えて。
「……」
「力ずくでやってみなよ、やれるものなら……なーんて言ってもさ、それが出来ない事を理解しているから、キミはまだ怒りと拳を抑えてそこにいる。分かるよ……考えてるんでしょ? エルちゃんを奪い返す方法を」
「……ッ」
「図星って表情してるね。それで何か良いアイデアは思いついた?」
「……」
何も言わない。何も言えない。
何かあったとしても言わない。そもそも言えるだけの何かが無い。
目の前にエルがいるのに、これ以上事を前へと勧められない。
ただここに停滞して、エルを踏みにじるルミアに対する怒りを蓄積させていくだけだ。
……一体どうすればいい。
そしてただ黙り込んでいる俺に対してルミアは言う。
「まあ良いよ。どうせ何も思いつかないだろうし……返してあげる」
「……は?」
「エルちゃんを返してあげるって言ってるの」
唐突に告げられた、まるで向うにメリットの無い発言に。
どこからどう見ても甘い話を持ち出して相手を釣るような発言に、思わずそんな声が零れだす。
「まあ当然の反応だね。普通に考えたら私がキミにエルちゃんを黙って返すメリットは無い。でも信用してよ」
そう言ってルミアは笑って言う。
「別にキミにエルちゃんを返しても最終的に何も変わりやしないんだからさ。デメリットが何もないんだ。それに……私はまあ感性人とズレてるから。キミにエルちゃんを返す事はそれなりにメリットがあるんだよ
そしてルミアはエルの頭から足を離す。
「少し楽しい事になりそうだからって意味でさ」
そう言ってルミアは動いた。
まるでエルに蹴りを叩き込もうとしているような、そんな動きを。
「ば、おい! 止めろ!」
思わずそう声を上げるが、それで止まる相手なら自分達は此処にいない。
故に叩き込まれる。
霊装の力で強化された肉体から放たれる蹴りが。
「エル!」
蹴り飛ばされたエルの体は、勢いよく蹴られたサッカーボールのように床をワンバウンドしてこちらに飛んでくる。
それを……なんとか受け止めた。
「おー、ナイスキャッチ!」
そう言って拍手をするルミアを無視してエルに視線を落とす。
受け止めて改めて近くで見て、エルの負っている目を背けたくなる程に酷い全身の大怪我を再認識する。
本当に酷く辛い事の結果を。
「……ッ……ァ……」
エルの口から声にならないようなうめき声が零れだす。
「エル! 大丈夫か!? おい! エル!」
生きている。意識はある。だけどその事で安堵なんてできる筈がなくて。
目の前の頭のおかしい女が、あえてギリギリ死なないような力で蹴り飛ばしたのだろう事は察する事ができて。
……これまで刻印が疼き続けていた間、こういう仕打ちを受け続けてきたという事が深く重く理解できて。
認識する。
改めて、目の前の女がこういう事を笑ってできる奴なんだと。
「エイ……ジ、さん……」
そしてエルが言葉を絞り出す。
「……たす、けて」
そこまでだった。
色々と抑えが効いていたのは。
これまで色々な光景を見てきて。
歪で理不尽な光景を何度も見てきて。
それでも、イルミナティの男が精霊の暴走の直接的な原因だと知ったあの時以外は湧いてこなかった感覚。
否、あの時ですらまだ濁りがあったと思える程に透明な殺意。
その感情が、エルの言葉が鍵となり激しく湧き上がってきた。
「……殺してやる」
半ば無意識に、エルにしか聞こえないような小さな声が零れだして、俺は受け止め抱きかかえたエルの体を刀へと変える。
そして。
刀身に切断能力を付与させた。
正しいとか正しくないとか。
倫理観の有無だとか。
そんな事はどうでもよくて。
もうどうでもよくて。
ただ目の前の女を殺害する為に。
自分の中で定めた禁忌に手を伸ばした。
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