361 / 431
七章 白と黒の追跡者
52 必殺の一撃
しおりを挟む
「……アイツらか」
「そ。見事に全員あの武器を持ってる。さっさと決めて全力で逃げないとこっちが一網打尽ね」
軽い打ち合わせをしながら進んでいた俺達は向こうの連中を目視できる地点にまで辿り着いた。
白衣の男が三人。連れているドール化した精霊はいない。だけど全員があの武器を持っている。
……これから俺達はあの連中の元に飛び込む。
「どいつを狙う? アンタが決めて」
「……正直向こうの連中が使える精霊術が分からないからな」
だけどそれでも、判断基準が何も無いわけでは無い。
「ぱっと見の武器の印象で決めるぞ」
「了解」
持っている武器の形状。
向こうの武器はロングソード。三節棍。ガンドレット。
この先不意討ち成功後に真正面からぶつかる事を考えると、切断能力を持っている可能性が高いロングソードは潰しておきたい。
だったらそれで……決まりだ。
「レベッカ。ロングソードだ。あの白衣グラサンのロングソードを叩き潰す」
「分かったわ。じゃあウチが合図したら飛び込んで。隙を作るのと残り二人の足止めはウチがするから」
「頼むぞレベッカ」
「うん……で、アンタそれ大丈夫なの?」
レベッカが俺の右手に視線を落としながらそんな事を聞いてくる。
「……まあ、察しろ。でもまあ生き残りさえすれば後でどうとでもなる」
「だからと言って実行に移せる当たり、アンタらって凄いというかなんというか……アンタもエルも覚悟の決め方がエグいわ」
「エルがどうしたって?」
「いや、なんでも」
「ならいいや。じゃあお前のタイミングで動く。合図くれ」
そう言って俺は右手で作ったそれが崩壊しないように神経を注ぐ。
俺の手の中には、気を抜けば暴発しかねない程に極限にまで圧縮された風の塊が存在している。
少なくとも地球へと戻る前の俺にはできなかった芸当。
なにも対策局の人達との特訓で会得したものは身の守り方だけではない。
それに重点は置かれたがそれが全てではない。
思い返すのは対策局での記憶。
『おい瀬戸。お前なんか必殺技的な奴何かもってねえのか?』
特訓の中で誠一の兄貴にそう言われたのが全ての発端だ。
『必殺技……まあ強いて言えばさっき見せたアレがそうっすね』
『あーまあ確かにそれっぽくはあるな』
このやり取りの直前に行った誠一の兄貴との模擬戦。結果としてはほぼ手も足もでずにボコボコにやられた訳だが、それでも一矢報いる様な状況が一度だけあった。
そこで俺は右手に風の塊を作りだし、そのまま掌底を叩き込んだ訳だ。
それも辛うじて誠一の兄貴の刀で防がれた訳だが。
『でもアレを必殺技とか呼ぶには威力が低すぎるだろ。実際俺は剣で防いでノーダメージ。弾き飛ばされただけだ。やるなら刀圧し折るとか、まあ防御されてもそんなもんお構いなしでダメージ与えられる様な威力がねえと』
『いや、簡単に言いますけど無理っすよそれ。なんならエルを大剣にして斬撃打っても防ぐ奴は防ぐだろうし』
『ま、そうかもな。でも威力は高いに越した事はねえ。お前が何喰らってもそうそう死なねえのと同じ様に、そもそもまともに喰らっても攻撃が通らねえ奴がいてもおかしくねえんだからよ』
それに、と誠一の兄貴は言った。
『何が何でも一撃で倒さなければならない時だってあるかもしれない』
『……』
『だとすりゃ派手な技の一つや二つ位は身に着けておくに越した事はねえんだよ。お前もそう思うだろ、誠一』
『……』
『あ、わりいお前そういうの何もなかったっけ? 悪かった拗ねんなよ』
『拗ねてねえよ! 俺にもあるわ決め技位!』
『ほー言ってみ?』
『……み、右ストレート』
『……お前それ、本気で言ってんのか?』
『……』
『ま、お前は決めに行くタイプじゃねえか』
だが、と誠一の兄貴は言う。
『お前は何かあった時に決めに行かねえとならねえタイプの人間だ。今のお前がこの先エル無しで誰かと戦わなければならない状況に実際なっちまったら、嫌でもそうなるんだ』
『……はい』
『とにかく今日、お前の課題が一つ見えた。マシにはなってきたがまだまだな防御方面をどうにかしていくのは勿論だが、その合間合間でいい。お前には何か高威力の必殺技を身に着けてもらう』
『でもざっくりそんな事言われても……何かあるっすかね? 俺まともな威力出せる精霊術なんてそれこそ肉体強化と風を操る事位なんすよ?』
『それなら決まりだ。お前の必殺技っぽい何かを必殺技にまで格上げさせりゃいいんだ』
『格上げ?』
『別にお前がやたら要所要所で多用する風の塊を作る奴、別に風の塊を作る精霊術じゃねえんだろ?』
『は、はい。風を操ってああいいう風にしてるだけです』
『じゃあもっと圧縮してみろよ。そうすりゃ必然的に威力上がんだろ。それに風操って作ってるだけなら、お前の出力が低くても関係ねえだろ。別に風に質があるわけでもあるまいし』
『確かに……とにかくやってみます』
そんなやり取りの中で辿り着いた力。
より風を圧縮し、それを維持する。その特訓により会得した力。
今この状況を打開する為の突破口。
「じゃあカウントダウンするわ。0で相手に突っ込んで。ウチも援護する」
「了解」
軽く深呼吸をして右手の風の塊を維持しつつ、右足元に通常の風の塊を作りだす。
そして。
「……3、2、1、0!」
カウントダウンが終わると同時に踏み抜いた。
そして突然の襲撃に何が起きたのか分からないという様な表情を浮かべるロングソードを持つ男の前へと躍り出る。
そしてその瞬間にはもう既に、レベッカのサポートが発動していた。
重力変動。
目の前の男は反射的に俺を切り伏せようと動こうとするが、それでも突然の奇襲で遅れた反応と、突然自身に掛かった謎の重力により動きは鈍い。
だとすればこの手は届く。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」
確かに俺は弱い。
風の塊を踏み抜いて突っ込む戦術は、実力者には予備動作で見切られる。
この極限まで風を圧縮するのも、作りだすまでに時間が掛かる。利き腕でしか使えない。デリケートな為手元から離れれば暴発するので掌底としてしか使えない。
そして一発撃てば反動で脱臼する上に右腕が粉砕骨折するというおまけ付き。
それに……これだけやってようやく、その威力はエルを刀にして放つ斬撃と同程度。ノーリスクで打てるあの力と同じで、大剣の時の斬撃には遥かに弱い。
そんな、欠陥だらけのちっぽけな力。
……それでも。事前に準備した上の不意討ちならば当てられる。
直撃させれば、お前程度を倒せる力はある!
俺程度のザコが右腕一本でお前を倒せれば安すぎる代償だ!
そして俺の右手は男の鳩尾に触れ、そして。
「喰らいやがれえええええええええええええッ!」
炸裂する。
「そ。見事に全員あの武器を持ってる。さっさと決めて全力で逃げないとこっちが一網打尽ね」
軽い打ち合わせをしながら進んでいた俺達は向こうの連中を目視できる地点にまで辿り着いた。
白衣の男が三人。連れているドール化した精霊はいない。だけど全員があの武器を持っている。
……これから俺達はあの連中の元に飛び込む。
「どいつを狙う? アンタが決めて」
「……正直向こうの連中が使える精霊術が分からないからな」
だけどそれでも、判断基準が何も無いわけでは無い。
「ぱっと見の武器の印象で決めるぞ」
「了解」
持っている武器の形状。
向こうの武器はロングソード。三節棍。ガンドレット。
この先不意討ち成功後に真正面からぶつかる事を考えると、切断能力を持っている可能性が高いロングソードは潰しておきたい。
だったらそれで……決まりだ。
「レベッカ。ロングソードだ。あの白衣グラサンのロングソードを叩き潰す」
「分かったわ。じゃあウチが合図したら飛び込んで。隙を作るのと残り二人の足止めはウチがするから」
「頼むぞレベッカ」
「うん……で、アンタそれ大丈夫なの?」
レベッカが俺の右手に視線を落としながらそんな事を聞いてくる。
「……まあ、察しろ。でもまあ生き残りさえすれば後でどうとでもなる」
「だからと言って実行に移せる当たり、アンタらって凄いというかなんというか……アンタもエルも覚悟の決め方がエグいわ」
「エルがどうしたって?」
「いや、なんでも」
「ならいいや。じゃあお前のタイミングで動く。合図くれ」
そう言って俺は右手で作ったそれが崩壊しないように神経を注ぐ。
俺の手の中には、気を抜けば暴発しかねない程に極限にまで圧縮された風の塊が存在している。
少なくとも地球へと戻る前の俺にはできなかった芸当。
なにも対策局の人達との特訓で会得したものは身の守り方だけではない。
それに重点は置かれたがそれが全てではない。
思い返すのは対策局での記憶。
『おい瀬戸。お前なんか必殺技的な奴何かもってねえのか?』
特訓の中で誠一の兄貴にそう言われたのが全ての発端だ。
『必殺技……まあ強いて言えばさっき見せたアレがそうっすね』
『あーまあ確かにそれっぽくはあるな』
このやり取りの直前に行った誠一の兄貴との模擬戦。結果としてはほぼ手も足もでずにボコボコにやられた訳だが、それでも一矢報いる様な状況が一度だけあった。
そこで俺は右手に風の塊を作りだし、そのまま掌底を叩き込んだ訳だ。
それも辛うじて誠一の兄貴の刀で防がれた訳だが。
『でもアレを必殺技とか呼ぶには威力が低すぎるだろ。実際俺は剣で防いでノーダメージ。弾き飛ばされただけだ。やるなら刀圧し折るとか、まあ防御されてもそんなもんお構いなしでダメージ与えられる様な威力がねえと』
『いや、簡単に言いますけど無理っすよそれ。なんならエルを大剣にして斬撃打っても防ぐ奴は防ぐだろうし』
『ま、そうかもな。でも威力は高いに越した事はねえ。お前が何喰らってもそうそう死なねえのと同じ様に、そもそもまともに喰らっても攻撃が通らねえ奴がいてもおかしくねえんだからよ』
それに、と誠一の兄貴は言った。
『何が何でも一撃で倒さなければならない時だってあるかもしれない』
『……』
『だとすりゃ派手な技の一つや二つ位は身に着けておくに越した事はねえんだよ。お前もそう思うだろ、誠一』
『……』
『あ、わりいお前そういうの何もなかったっけ? 悪かった拗ねんなよ』
『拗ねてねえよ! 俺にもあるわ決め技位!』
『ほー言ってみ?』
『……み、右ストレート』
『……お前それ、本気で言ってんのか?』
『……』
『ま、お前は決めに行くタイプじゃねえか』
だが、と誠一の兄貴は言う。
『お前は何かあった時に決めに行かねえとならねえタイプの人間だ。今のお前がこの先エル無しで誰かと戦わなければならない状況に実際なっちまったら、嫌でもそうなるんだ』
『……はい』
『とにかく今日、お前の課題が一つ見えた。マシにはなってきたがまだまだな防御方面をどうにかしていくのは勿論だが、その合間合間でいい。お前には何か高威力の必殺技を身に着けてもらう』
『でもざっくりそんな事言われても……何かあるっすかね? 俺まともな威力出せる精霊術なんてそれこそ肉体強化と風を操る事位なんすよ?』
『それなら決まりだ。お前の必殺技っぽい何かを必殺技にまで格上げさせりゃいいんだ』
『格上げ?』
『別にお前がやたら要所要所で多用する風の塊を作る奴、別に風の塊を作る精霊術じゃねえんだろ?』
『は、はい。風を操ってああいいう風にしてるだけです』
『じゃあもっと圧縮してみろよ。そうすりゃ必然的に威力上がんだろ。それに風操って作ってるだけなら、お前の出力が低くても関係ねえだろ。別に風に質があるわけでもあるまいし』
『確かに……とにかくやってみます』
そんなやり取りの中で辿り着いた力。
より風を圧縮し、それを維持する。その特訓により会得した力。
今この状況を打開する為の突破口。
「じゃあカウントダウンするわ。0で相手に突っ込んで。ウチも援護する」
「了解」
軽く深呼吸をして右手の風の塊を維持しつつ、右足元に通常の風の塊を作りだす。
そして。
「……3、2、1、0!」
カウントダウンが終わると同時に踏み抜いた。
そして突然の襲撃に何が起きたのか分からないという様な表情を浮かべるロングソードを持つ男の前へと躍り出る。
そしてその瞬間にはもう既に、レベッカのサポートが発動していた。
重力変動。
目の前の男は反射的に俺を切り伏せようと動こうとするが、それでも突然の奇襲で遅れた反応と、突然自身に掛かった謎の重力により動きは鈍い。
だとすればこの手は届く。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」
確かに俺は弱い。
風の塊を踏み抜いて突っ込む戦術は、実力者には予備動作で見切られる。
この極限まで風を圧縮するのも、作りだすまでに時間が掛かる。利き腕でしか使えない。デリケートな為手元から離れれば暴発するので掌底としてしか使えない。
そして一発撃てば反動で脱臼する上に右腕が粉砕骨折するというおまけ付き。
それに……これだけやってようやく、その威力はエルを刀にして放つ斬撃と同程度。ノーリスクで打てるあの力と同じで、大剣の時の斬撃には遥かに弱い。
そんな、欠陥だらけのちっぽけな力。
……それでも。事前に準備した上の不意討ちならば当てられる。
直撃させれば、お前程度を倒せる力はある!
俺程度のザコが右腕一本でお前を倒せれば安すぎる代償だ!
そして俺の右手は男の鳩尾に触れ、そして。
「喰らいやがれえええええええええええええッ!」
炸裂する。
0
お気に入りに追加
372
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最後に言い残した事は
白羽鳥(扇つくも)
ファンタジー
どうして、こんな事になったんだろう……
断頭台の上で、元王妃リテラシーは呆然と己を罵倒する民衆を見下ろしていた。世界中から尊敬を集めていた宰相である父の暗殺。全てが狂い出したのはそこから……いや、もっと前だったかもしれない。
本日、リテラシーは公開処刑される。家族ぐるみで悪魔崇拝を行っていたという謂れなき罪のために王妃の位を剥奪され、邪悪な魔女として。
「最後に、言い残した事はあるか?」
かつての夫だった若き国王の言葉に、リテラシーは父から教えられていた『呪文』を発する。
※ファンタジーです。ややグロ表現注意。
※「小説家になろう」にも掲載。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ここは貴方の国ではありませんよ
水姫
ファンタジー
傲慢な王子は自分の置かれている状況も理解出来ませんでした。
厄介ごとが多いですね。
裏を司る一族は見極めてから調整に働くようです。…まぁ、手遅れでしたけど。
※過去に投稿したモノを手直し後再度投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる