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六章 君ガ為のカタストロフィ
71 残り火の焔
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「……どうする」
再び風は使えなくなった。
無理に使おうとすれば俺が作りだした風を利用されるだけ。
攻撃を捌ききる事もスピードで逃げ切る事も不可。
……だとすればやはりやれる事はシンプルな茨道しかない。
「……逃げて逃げて、追いつかれたらサンドバックか……上等だ」
そう考えた瞬間だった。
「……ッ!?」
周囲に嫌な風を感じた。
逆巻く様な。巻き上がる様な。そんな風。
……それが一体何なのかを理解するのに時間は掛からなかった。
だが理解した時にはもう遅い。否、きっと今の俺に根本的な対処法など用意されていない。
「嘘だろ!?」
発生した風に巻き上げられて、体が宙に浮きあがった。
竜巻だ。
エルが俺の位置情報を把握して、遠方からこの場に流れる風を操りピンポイントで竜巻を発生させたんだ。
それも、きっとテレビで見たような衝撃映像のハリケーン規模の。
「……くっそおおおおおおおおおおおおおッ!?」
その無茶苦茶と言っても過言ではない攻撃で浮きあがった体を支える物は何もない。
故に舞う。激痛と共に上空へと。全身に遠心力がかかりながら、俺の体は振り回されるように打ち上げられていく。
そして放りだされた。
その瞬間に抱いた感情は安堵だ。
竜巻の中にいる間は常に攻撃を受けているに等しい。そこから解放されたのだから、それは一連の攻撃を乗り切ったという事で、そこには当然安堵が生まれる。
そして生まれた安堵を無理矢理掻き消して神経を研ぎ澄ませ、次なる追撃に意識を向ける。
そして、ほんの一瞬でもそうして意識を優先的に向けられた時点で、俺の感覚は相当麻痺していたのだろう。
「……ッ」
一瞬の間の後、ようやく気付いて一瞬頭の中が真っ白になった。
竜巻から放り出された。
数十メートルという高度と勢いを得た。故に着地は風を使って安全に行わなければならない。
だけど今、その要となる風は使えない。
故に起こりうるのは悪いにも程がある足場に、風で勢いを殺せないままで数十メートルの高所からバランスを崩しての転落。
それだけじゃない。そこから転がり落ちれば二次三次と衝撃は続いていく。
下手をすればそれだけで生きるか死ぬかの二択を迫られている様な状況。
「……ッ!?」
だからこそ、死ぬという言葉が現実味を帯びて脳内を走った。
だってそうだ。俺個人の出力を考えれば、ただ放りだされただけで死ぬ可能性がある状況だ。
そんな中で嫌な風を感じ取ったのだから。
その無茶苦茶な風の正体を知ったのだから。死を悟ってもおかしくはなかったと思う。
「……」
それを感じ取って、思わず渇いた笑みを浮かべてしまった。
左右から風が迫っていた。
いや、それを風なんて生易しい表現で済ましてはいけない。
暴風。爆風。いや、本来こういうものを風の塊とでも言うのかもしれない。
そんな大きな気流の流れが左右からに迫っていた。
無抵抗な俺を押しつぶす様に。
次の瞬間、それとの衝突と同時に全身に激痛が駆け巡った。
「……ぁ……ッ!?」
吐血と共にそんな声が漏れ出した。
だがそれでもまだ意識はあった。全身から根こそぎ力をそぎ落とされた感覚に陥ったが、意識までは落とされなかった。必死に歯を食いしばって踏みとどまった。
だがその一撃で全身の骨が何カ所も折れたのが分かった。
視界に映るだけでも右腕の骨が折れているのが見えた。
とにかく、そんな酷い追撃を受け文字通り半殺しにされた様な状態で、俺体は地面に向かって落ちていく。
だがそれは許されない。
それすらも許されない。
前方から高速で風の槍が迫っていた。
一直線に俺を貫くために
「……」
最後の力を振り絞った。
左手を突き出し可能な限りに縮小した極小の結界を作りだし、それをかつて異世界の精霊加工工場でカイルを殴った時の様に武器として振るい、なんとか風の槍の側面を残った力全てを使って全力で殴りつけた。
まだ戦いは続くのに。それでも最後の力を振り絞って。
そして……それでも。槍は止まらず軌道を大きく反らす事もない。
直撃した瞬間に砕けた結界が成しえたのは、ほんの僅かに風の槍の軌道を反らす事。
大きくではなく、ほんの僅か。
腹部を貫通するという致命傷を負う筈だったのを、脇腹を抉られるという重症に変えた。ただそれだけの事。
即死から虫の息へと変えた。ただ、それだけ。
そして掻き消えそうな意識の中で、地面へと叩き付けられ。
俺の視界はブラックアウトした。
そんな中でもまだ戻ってこれたのは、きっと無意識の中でもその力を欲していたからなのだろう。
「……」
ゆっくりと瞼を開いた。
うつ伏せで倒れる体は酷く重く、酷く寒い。視界も薄れている。
骨が突き刺さっているのか、そもそも破裂でもしているのか。肺からは風の抜けるような音がしている。
それでも、俺の意識は戻ってきた。
「……」
脳裏に求めていた力の使い方が浮かんでいた。
異世界へと渡るための精霊術。ずっと待ちわびていた、明日へと続く唯一の道。
それが今、ようやく俺の手に舞い降りた。それを必死に求めたが故に、きっと俺の意識は此処にある。
後はエルを掴んでこの術を使い、エルと共に異世界へと渡ればいい。
そうすればまだ俺達は終わらない。これから先もエルと生きていられる。
だけどなんで。
「……ぁ」
どうして俺の体は動かない? 全身に力が入らない?
地面が血で滲んでいくのを見て、絶望的な程に血が足りていない事が理解できる。
そして仮に体内の血液が不足していなかったとしても、右腕が折れている。
感覚で分かる。左足も右足も。折れて動かなくなってしまっていた。
そんな中で奇跡的に辛うじて動かせたのは左腕だけ。
「ふざ……けんな」
ようやく……ようやくエルを助けられるんだ。
それなのになんでこうなる。動け……動けよ。
「……動けよぉ……」
声すらも弱々しい物しか出てこない。
そんな中で体内の血液は徐々に流れ出て行ってしまう。
……それを止める術もない。
今まで大怪我を負う事は多々あった。
だが傷口が開いて大量の内出血で倒れた時も。アルダリアスの地下で死にかけた時も。精霊加工工場でも。あの森での業者との戦いでも。常に死にかけていた俺はエルやリーシャに救われて来た。命を繋いで貰っていた。故にまだ俺は生きている。
だけどそんな支援も、今回ばかりは確実に望めない事も分かっている。
だから、目の前には死しか見えていない。
……でも。
「……エ……ル」
諦められる訳がない。
もう未来は見えているんだ。もうすぐそこなんだ。
やっと、全部繋がり始めたんだ。形になり始めたんだ。
それをこんな所で諦められるか。
だから……まだ死ねない。
「まだ……じねないッ!」
左腕を動かし。折れた右腕も最大限に使って地を這うように、なんとか上半身だけでも起こし始めた。
だけど見えてしまった。そういう風を感じ取ってしまった。
雨のように。こちらに向かって無数の風の槍が降ってくるのが見えた。
「……」
それを見て俺は思わず瞼を閉じた。
流石にもうどうしようもなくて。その光景は痛みと共に俺の気力を削り殺してきて。
もう、そうする事くらいしか。視覚的な恐怖から身を守る事くらいしかできないから。
「……ッ」
だがいつになっても。周囲に響いた風の槍の着弾音が止んでも俺の意識はそこにあった。
未だに血液不足で失いそうな意識を踏みとどめられている。
……どういう事だ。
安堵と疑念と共にゆっくりと瞼を開き……そして目を見開いた。
「……ッ!?」
その瞬間思った。
もしかすると俺はもう死んでいるのかもしれないと。
そうでなくてもまだ意識が戻らず夢の中。
だってそうだ。そうでなければおかしいんだ。
孤立無援の筈の戦いで、今俺の正面には結界が張られていた。
炎を纏った罅だらけの半透明の結界。俺を守り抜いてくれた結界。
当然それを張ったのは俺ではない。対策局の魔術師でもなければイルミナティの人間でもない。
それを俺を守るように立ち張り巡らせているのは、ここにいる筈のない存在。
この世界にも、向こうの世界にもいる筈のない存在だったのだから。
「ナタ……リア?」
死んだはずのナタリアが。
助ける事ができなかった筈のナタリアが……今、俺を守るように立っていた。
再び風は使えなくなった。
無理に使おうとすれば俺が作りだした風を利用されるだけ。
攻撃を捌ききる事もスピードで逃げ切る事も不可。
……だとすればやはりやれる事はシンプルな茨道しかない。
「……逃げて逃げて、追いつかれたらサンドバックか……上等だ」
そう考えた瞬間だった。
「……ッ!?」
周囲に嫌な風を感じた。
逆巻く様な。巻き上がる様な。そんな風。
……それが一体何なのかを理解するのに時間は掛からなかった。
だが理解した時にはもう遅い。否、きっと今の俺に根本的な対処法など用意されていない。
「嘘だろ!?」
発生した風に巻き上げられて、体が宙に浮きあがった。
竜巻だ。
エルが俺の位置情報を把握して、遠方からこの場に流れる風を操りピンポイントで竜巻を発生させたんだ。
それも、きっとテレビで見たような衝撃映像のハリケーン規模の。
「……くっそおおおおおおおおおおおおおッ!?」
その無茶苦茶と言っても過言ではない攻撃で浮きあがった体を支える物は何もない。
故に舞う。激痛と共に上空へと。全身に遠心力がかかりながら、俺の体は振り回されるように打ち上げられていく。
そして放りだされた。
その瞬間に抱いた感情は安堵だ。
竜巻の中にいる間は常に攻撃を受けているに等しい。そこから解放されたのだから、それは一連の攻撃を乗り切ったという事で、そこには当然安堵が生まれる。
そして生まれた安堵を無理矢理掻き消して神経を研ぎ澄ませ、次なる追撃に意識を向ける。
そして、ほんの一瞬でもそうして意識を優先的に向けられた時点で、俺の感覚は相当麻痺していたのだろう。
「……ッ」
一瞬の間の後、ようやく気付いて一瞬頭の中が真っ白になった。
竜巻から放り出された。
数十メートルという高度と勢いを得た。故に着地は風を使って安全に行わなければならない。
だけど今、その要となる風は使えない。
故に起こりうるのは悪いにも程がある足場に、風で勢いを殺せないままで数十メートルの高所からバランスを崩しての転落。
それだけじゃない。そこから転がり落ちれば二次三次と衝撃は続いていく。
下手をすればそれだけで生きるか死ぬかの二択を迫られている様な状況。
「……ッ!?」
だからこそ、死ぬという言葉が現実味を帯びて脳内を走った。
だってそうだ。俺個人の出力を考えれば、ただ放りだされただけで死ぬ可能性がある状況だ。
そんな中で嫌な風を感じ取ったのだから。
その無茶苦茶な風の正体を知ったのだから。死を悟ってもおかしくはなかったと思う。
「……」
それを感じ取って、思わず渇いた笑みを浮かべてしまった。
左右から風が迫っていた。
いや、それを風なんて生易しい表現で済ましてはいけない。
暴風。爆風。いや、本来こういうものを風の塊とでも言うのかもしれない。
そんな大きな気流の流れが左右からに迫っていた。
無抵抗な俺を押しつぶす様に。
次の瞬間、それとの衝突と同時に全身に激痛が駆け巡った。
「……ぁ……ッ!?」
吐血と共にそんな声が漏れ出した。
だがそれでもまだ意識はあった。全身から根こそぎ力をそぎ落とされた感覚に陥ったが、意識までは落とされなかった。必死に歯を食いしばって踏みとどまった。
だがその一撃で全身の骨が何カ所も折れたのが分かった。
視界に映るだけでも右腕の骨が折れているのが見えた。
とにかく、そんな酷い追撃を受け文字通り半殺しにされた様な状態で、俺体は地面に向かって落ちていく。
だがそれは許されない。
それすらも許されない。
前方から高速で風の槍が迫っていた。
一直線に俺を貫くために
「……」
最後の力を振り絞った。
左手を突き出し可能な限りに縮小した極小の結界を作りだし、それをかつて異世界の精霊加工工場でカイルを殴った時の様に武器として振るい、なんとか風の槍の側面を残った力全てを使って全力で殴りつけた。
まだ戦いは続くのに。それでも最後の力を振り絞って。
そして……それでも。槍は止まらず軌道を大きく反らす事もない。
直撃した瞬間に砕けた結界が成しえたのは、ほんの僅かに風の槍の軌道を反らす事。
大きくではなく、ほんの僅か。
腹部を貫通するという致命傷を負う筈だったのを、脇腹を抉られるという重症に変えた。ただそれだけの事。
即死から虫の息へと変えた。ただ、それだけ。
そして掻き消えそうな意識の中で、地面へと叩き付けられ。
俺の視界はブラックアウトした。
そんな中でもまだ戻ってこれたのは、きっと無意識の中でもその力を欲していたからなのだろう。
「……」
ゆっくりと瞼を開いた。
うつ伏せで倒れる体は酷く重く、酷く寒い。視界も薄れている。
骨が突き刺さっているのか、そもそも破裂でもしているのか。肺からは風の抜けるような音がしている。
それでも、俺の意識は戻ってきた。
「……」
脳裏に求めていた力の使い方が浮かんでいた。
異世界へと渡るための精霊術。ずっと待ちわびていた、明日へと続く唯一の道。
それが今、ようやく俺の手に舞い降りた。それを必死に求めたが故に、きっと俺の意識は此処にある。
後はエルを掴んでこの術を使い、エルと共に異世界へと渡ればいい。
そうすればまだ俺達は終わらない。これから先もエルと生きていられる。
だけどなんで。
「……ぁ」
どうして俺の体は動かない? 全身に力が入らない?
地面が血で滲んでいくのを見て、絶望的な程に血が足りていない事が理解できる。
そして仮に体内の血液が不足していなかったとしても、右腕が折れている。
感覚で分かる。左足も右足も。折れて動かなくなってしまっていた。
そんな中で奇跡的に辛うじて動かせたのは左腕だけ。
「ふざ……けんな」
ようやく……ようやくエルを助けられるんだ。
それなのになんでこうなる。動け……動けよ。
「……動けよぉ……」
声すらも弱々しい物しか出てこない。
そんな中で体内の血液は徐々に流れ出て行ってしまう。
……それを止める術もない。
今まで大怪我を負う事は多々あった。
だが傷口が開いて大量の内出血で倒れた時も。アルダリアスの地下で死にかけた時も。精霊加工工場でも。あの森での業者との戦いでも。常に死にかけていた俺はエルやリーシャに救われて来た。命を繋いで貰っていた。故にまだ俺は生きている。
だけどそんな支援も、今回ばかりは確実に望めない事も分かっている。
だから、目の前には死しか見えていない。
……でも。
「……エ……ル」
諦められる訳がない。
もう未来は見えているんだ。もうすぐそこなんだ。
やっと、全部繋がり始めたんだ。形になり始めたんだ。
それをこんな所で諦められるか。
だから……まだ死ねない。
「まだ……じねないッ!」
左腕を動かし。折れた右腕も最大限に使って地を這うように、なんとか上半身だけでも起こし始めた。
だけど見えてしまった。そういう風を感じ取ってしまった。
雨のように。こちらに向かって無数の風の槍が降ってくるのが見えた。
「……」
それを見て俺は思わず瞼を閉じた。
流石にもうどうしようもなくて。その光景は痛みと共に俺の気力を削り殺してきて。
もう、そうする事くらいしか。視覚的な恐怖から身を守る事くらいしかできないから。
「……ッ」
だがいつになっても。周囲に響いた風の槍の着弾音が止んでも俺の意識はそこにあった。
未だに血液不足で失いそうな意識を踏みとどめられている。
……どういう事だ。
安堵と疑念と共にゆっくりと瞼を開き……そして目を見開いた。
「……ッ!?」
その瞬間思った。
もしかすると俺はもう死んでいるのかもしれないと。
そうでなくてもまだ意識が戻らず夢の中。
だってそうだ。そうでなければおかしいんだ。
孤立無援の筈の戦いで、今俺の正面には結界が張られていた。
炎を纏った罅だらけの半透明の結界。俺を守り抜いてくれた結界。
当然それを張ったのは俺ではない。対策局の魔術師でもなければイルミナティの人間でもない。
それを俺を守るように立ち張り巡らせているのは、ここにいる筈のない存在。
この世界にも、向こうの世界にもいる筈のない存在だったのだから。
「ナタ……リア?」
死んだはずのナタリアが。
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