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六章 君ガ為のカタストロフィ
56 その先の希望に向かって
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「……じゃあ私からもお願い一つ、いいですか?」
俺の言葉への返答はなく、代わりに帰ってきたのはエルからのお願いで。
「私を一人にしないでください。ずっと一緒にいて……私の手を、握っていてください」
それこそがエルの答えでエルの願い。
そして俺の願い。
「……ああ」
エルの言葉に頷いて、エルを強く抱きしめた。
……一人になんかさせてたまるか。
……もう失ってたまるか。
その為にもまず此処からエルを連れだすんだ。何があっても。
そして暫くそうしていた俺達だったが、流石にずっとこうしているわけにもいかない。
もう覚悟を決めて動きださないといけない。
俺はゆっくりとエルから離れ、エルもゆっくりとベットから立ち上がる。
一瞬ふらつきそうになりながらも、なんてこともなさそうな表情を浮かべてこちらに視線を向けるエルは、恐らく話の最中で頭の片隅に置いていたであろう疑問を俺に聞いてくる。
「それで……どうするつもりですか?」
エルは自分の掌に視線を向けて俺に言う。
「……異世界に渡る為の精霊術なんて、今使えませんよね」
対策局に流した俺の話が嘘か真か。その真偽が確定する発言に、思わず一瞬背が凍りそうになる。
……もしこの部屋に監視カメラでもあって、そしてそれが音声も拾うタイプだとすれば、今の発言で全て頓挫する可能性画あった。
だが外から人が押し寄せてくる気配はない。
考えてみればエルは此処で牧野霞から対策局の人間に何か聞かれてもうまく合わせる様にという、端から聞けば怪しすぎる話を聞いているわけだ。
もしそういう音声録音が可能な端末がこの部屋に仕掛けられているのだとすれば、俺達はこうも簡単にエルの前に辿り着けなかっただろう。
だけど俺が此処にいて……荒川さんも入ってこない。
という事はそういう類の装置はないんだ。もしくは……此処で何を話しても外部に伝わらないという事こそが、対策局に紛れ込んでいるというイルミナティの人間の裏方的な支援なのか。
……いずれにしてもエルにちゃんと説明できるなら、事を実行に移す前に言っておかなければならない事がある。
エルの問いの答えも含めて。
とりあえず、まずエルの問いに答える。
「ああ。使えるって事にして此処まで来たけど実際今はまだ使えない。あの術はどうもこの世界に精霊が現れるタイミングじゃないと使えないみたいなんだ」
「……今まで使おうともしなかったから知りませんでした。盲点でしたね」
「ああ。で、次に精霊が出現するのは三日後。そんで誠一の話を聞く限りだと、対策局が三日も待ってくれる可能性は低そうだ」
エルに保証されているタイムリミットがあと二日であるという事は伏せた。
多分、エルも今のままではそう長くは持たないとは思っているだろうけど、それが具体的にどの位の期間かは告げられていないかもしれない。
そんな余命宣告の様な真似を、此処の人間がするかと言われれば多分それは否だ。
そしてそれをエルに告げるべきかと言われれば、それは告げたくない。
「……三日後ですか。精霊が出現するタイミングって良く分かってないと思うんですけど、一体どうやってそれを?」
「……悪い、これに関しちゃうまく説明はできねえんだ」
イルミナティの男が掛けてきた術のせいだ。あれが俺がその事について話そうとするのを阻害してくる。
「……そうですか。でもまあそれはいいですよ。どのみち私はそれを信じるしかありませんし……間違っていたら間違っていた時です。エイジさんがその話を信じたんでしたら、私も今回信じます」
そしてその事自体はエルにとってはあまり優先度の高く無い話だったらしい。
そんなことより、とエルは本題を口にする。
「エイジさん、此処まで一人で来たわけじゃないんですよね?」
「ああ。外に誠一に荒川さん。あと荒川さんが連れてきた対策局の魔術師が何人か」
「そしてエイジさんは嘘を付いてここまで来た」
「そうしないと来れそうになかったからな」
そしてそこまで聞いた後、エルは結論を言う。
「嘘までついて……エイジさんは私を此処から連れだす為に来てくれたんですよね」
「ああ、そうだ。お前を連れだす為に此処にいる」
「だったら……戦わなきゃいけないんですよね」
流石にエルも読めていたらしい。
今この状況で、次に起こるのは対策局の魔術師との戦闘だと。
「だな。間違いなく此処からお前を連れだすのを阻止しようとしてくるだろうし、戦わずに話し合いで突破するってのは無理だ。だから……お前にとっては世話になった人……っていうか現在進行形でお前を助ける為に組織動かしてる様な人に矛を向ける様な事になるけど、ごめん。力を貸してくれ」
「……いいですよ。できる事ならやりたくない事ですけど、そうしなくちゃいけないって事は分かってますから。だからエイジさん、私の力、使ってください」
そう言ってくれたエルはでも、と俺に問う。
「……エイジさんはよかったんですか?」
「何が?」
「そこに誠一さん、いるんですよね?」
誠一は他の魔術師と共にいる。
つまり誠一が向こう側で、俺が誠一まで騙して此処にいるとエルは思っているのかもしれない。
だけどそれは違う。
「いるけど、アイツは味方だよ。こちらの事情をちゃんと把握してくれている」
アイツは味方だ。この状況でエルを除けば一番信頼できる味方だ。
そしてこの作戦を実行するにあたって、危惧するべき事の一つにエルの反応があった。
可能ならば、支障が出ないように、エルに俺と誠一のやり取りは全て演技だと。お互い了承の上の策だと伝えておかなければならなかった。
そして音声は漏れない。故に伝えられる。
「実はな、アイツが作戦立ててくれたんだ」
「作戦?」
俺はエルに簡潔に概要を説明した。
立ち塞がっている荒川さんを俺達ではそう簡単に突破できない事。
その荒川さんを突破する為に、誠一を完全に対策局側だと思わせて、誠一を完全にフリーにする事。
その為に芝居をして、最終的に剣でアイツを薙ぎ払う事。
その説明を終えた後、エルは意外にも素直に分かりましたと頷いた。
流石に無茶苦茶な作戦にも思えて、エルからは何か言われるんじゃないかと思ったんだけど……。
そんな風に少し困惑する様な表情を浮かべていたのかもしれない。
察してくれたエルが俺に言う。
「流石に止められると思いましたか?」
「まあな。流石にアイツをあの出力で薙ぎ払うのはあんまりだろうって少しは止められるかと思った」
「止めませんよ」
エルは一拍明けてから言う。
「誠一さんがそういう案を出したって事はそれだけの覚悟があったって事でしょうし……それにエイジさんがそんな無茶苦茶な事を二つ返事で頷くとは思えません。お二人で話し合った結果、そういう事になったんですよね? だったらそこに立ち入れませんよ」
「……そうか」
「はい、そうですね」
そう言って、俺達の意思を尊重してくれた。
そしてエルは最後に、きっとエルにとってが聞いておかなければならないであろう大切な事を俺に聞いてきた。
「ところで……茜さんは?」
「宮村は此処には来てない。アイツはアイツで動いてくれてる」
「……そうですか」
少し安心した様な表情をエルは浮かべる。
……もしかすると宮村もそこに居て、戦わなければならないかもしれないと考えていたのかもしれない。
でも本当にそういう事にならなかったのは良かった。宮村がこちら側についてくれていて良かった。
……いくらなんでもエルを剣にして宮村の相手をするのはエルにも宮村にも酷だから。
そしてその宮村から俺は伝言を預かっている。
「ああ、そうだ。その宮村から伝言。今まで楽しかったって」
そんな別れの言葉。そして。
「あとはまた今度ってさ」
「また今度?」
エルはその言葉の意味が分からないという風に首を傾げる。
エルもまた当初の俺の様に、向こうの世界に渡ったらこちらには戻ってこれないと思っているようだ。
だけどそれは違う。それをアイツらは否定してくれた。
「誠一と宮村がさ、こっちの問題全部解決して、そんで俺達を迎えに来てくれるんだってよ」
「……そうですか」
エルはそう言って微かに笑みを浮かべて言った。
「だったらこの先、希望しかないじゃないですか」
「ああ、その通りだ」
俺の親友は。エルの親友は。とても頼りになる連中だから。
もうこの先には希望しかない。
実際広がっているのは絶望だらけで、その光は淡い物なのかもしれないけれど。そんな事は分かって居るけど。
それでもアイツらが言うならそれはそういう事なんだ。
大丈夫だ。目の前には希望しかない。
そしてアイツらに救ってもらう為にも、まずはこの場を切り抜けよう。
「じゃあそろそろ……行こうか」
「はい」
そう言ってエルは手を差し出し、俺はその手を取った。
次の瞬間エルを日本刀へと変化させ、俺はドアノブに手をかける。
「……いくぞ!」
そして戦場への扉を開いた。
俺の言葉への返答はなく、代わりに帰ってきたのはエルからのお願いで。
「私を一人にしないでください。ずっと一緒にいて……私の手を、握っていてください」
それこそがエルの答えでエルの願い。
そして俺の願い。
「……ああ」
エルの言葉に頷いて、エルを強く抱きしめた。
……一人になんかさせてたまるか。
……もう失ってたまるか。
その為にもまず此処からエルを連れだすんだ。何があっても。
そして暫くそうしていた俺達だったが、流石にずっとこうしているわけにもいかない。
もう覚悟を決めて動きださないといけない。
俺はゆっくりとエルから離れ、エルもゆっくりとベットから立ち上がる。
一瞬ふらつきそうになりながらも、なんてこともなさそうな表情を浮かべてこちらに視線を向けるエルは、恐らく話の最中で頭の片隅に置いていたであろう疑問を俺に聞いてくる。
「それで……どうするつもりですか?」
エルは自分の掌に視線を向けて俺に言う。
「……異世界に渡る為の精霊術なんて、今使えませんよね」
対策局に流した俺の話が嘘か真か。その真偽が確定する発言に、思わず一瞬背が凍りそうになる。
……もしこの部屋に監視カメラでもあって、そしてそれが音声も拾うタイプだとすれば、今の発言で全て頓挫する可能性画あった。
だが外から人が押し寄せてくる気配はない。
考えてみればエルは此処で牧野霞から対策局の人間に何か聞かれてもうまく合わせる様にという、端から聞けば怪しすぎる話を聞いているわけだ。
もしそういう音声録音が可能な端末がこの部屋に仕掛けられているのだとすれば、俺達はこうも簡単にエルの前に辿り着けなかっただろう。
だけど俺が此処にいて……荒川さんも入ってこない。
という事はそういう類の装置はないんだ。もしくは……此処で何を話しても外部に伝わらないという事こそが、対策局に紛れ込んでいるというイルミナティの人間の裏方的な支援なのか。
……いずれにしてもエルにちゃんと説明できるなら、事を実行に移す前に言っておかなければならない事がある。
エルの問いの答えも含めて。
とりあえず、まずエルの問いに答える。
「ああ。使えるって事にして此処まで来たけど実際今はまだ使えない。あの術はどうもこの世界に精霊が現れるタイミングじゃないと使えないみたいなんだ」
「……今まで使おうともしなかったから知りませんでした。盲点でしたね」
「ああ。で、次に精霊が出現するのは三日後。そんで誠一の話を聞く限りだと、対策局が三日も待ってくれる可能性は低そうだ」
エルに保証されているタイムリミットがあと二日であるという事は伏せた。
多分、エルも今のままではそう長くは持たないとは思っているだろうけど、それが具体的にどの位の期間かは告げられていないかもしれない。
そんな余命宣告の様な真似を、此処の人間がするかと言われれば多分それは否だ。
そしてそれをエルに告げるべきかと言われれば、それは告げたくない。
「……三日後ですか。精霊が出現するタイミングって良く分かってないと思うんですけど、一体どうやってそれを?」
「……悪い、これに関しちゃうまく説明はできねえんだ」
イルミナティの男が掛けてきた術のせいだ。あれが俺がその事について話そうとするのを阻害してくる。
「……そうですか。でもまあそれはいいですよ。どのみち私はそれを信じるしかありませんし……間違っていたら間違っていた時です。エイジさんがその話を信じたんでしたら、私も今回信じます」
そしてその事自体はエルにとってはあまり優先度の高く無い話だったらしい。
そんなことより、とエルは本題を口にする。
「エイジさん、此処まで一人で来たわけじゃないんですよね?」
「ああ。外に誠一に荒川さん。あと荒川さんが連れてきた対策局の魔術師が何人か」
「そしてエイジさんは嘘を付いてここまで来た」
「そうしないと来れそうになかったからな」
そしてそこまで聞いた後、エルは結論を言う。
「嘘までついて……エイジさんは私を此処から連れだす為に来てくれたんですよね」
「ああ、そうだ。お前を連れだす為に此処にいる」
「だったら……戦わなきゃいけないんですよね」
流石にエルも読めていたらしい。
今この状況で、次に起こるのは対策局の魔術師との戦闘だと。
「だな。間違いなく此処からお前を連れだすのを阻止しようとしてくるだろうし、戦わずに話し合いで突破するってのは無理だ。だから……お前にとっては世話になった人……っていうか現在進行形でお前を助ける為に組織動かしてる様な人に矛を向ける様な事になるけど、ごめん。力を貸してくれ」
「……いいですよ。できる事ならやりたくない事ですけど、そうしなくちゃいけないって事は分かってますから。だからエイジさん、私の力、使ってください」
そう言ってくれたエルはでも、と俺に問う。
「……エイジさんはよかったんですか?」
「何が?」
「そこに誠一さん、いるんですよね?」
誠一は他の魔術師と共にいる。
つまり誠一が向こう側で、俺が誠一まで騙して此処にいるとエルは思っているのかもしれない。
だけどそれは違う。
「いるけど、アイツは味方だよ。こちらの事情をちゃんと把握してくれている」
アイツは味方だ。この状況でエルを除けば一番信頼できる味方だ。
そしてこの作戦を実行するにあたって、危惧するべき事の一つにエルの反応があった。
可能ならば、支障が出ないように、エルに俺と誠一のやり取りは全て演技だと。お互い了承の上の策だと伝えておかなければならなかった。
そして音声は漏れない。故に伝えられる。
「実はな、アイツが作戦立ててくれたんだ」
「作戦?」
俺はエルに簡潔に概要を説明した。
立ち塞がっている荒川さんを俺達ではそう簡単に突破できない事。
その荒川さんを突破する為に、誠一を完全に対策局側だと思わせて、誠一を完全にフリーにする事。
その為に芝居をして、最終的に剣でアイツを薙ぎ払う事。
その説明を終えた後、エルは意外にも素直に分かりましたと頷いた。
流石に無茶苦茶な作戦にも思えて、エルからは何か言われるんじゃないかと思ったんだけど……。
そんな風に少し困惑する様な表情を浮かべていたのかもしれない。
察してくれたエルが俺に言う。
「流石に止められると思いましたか?」
「まあな。流石にアイツをあの出力で薙ぎ払うのはあんまりだろうって少しは止められるかと思った」
「止めませんよ」
エルは一拍明けてから言う。
「誠一さんがそういう案を出したって事はそれだけの覚悟があったって事でしょうし……それにエイジさんがそんな無茶苦茶な事を二つ返事で頷くとは思えません。お二人で話し合った結果、そういう事になったんですよね? だったらそこに立ち入れませんよ」
「……そうか」
「はい、そうですね」
そう言って、俺達の意思を尊重してくれた。
そしてエルは最後に、きっとエルにとってが聞いておかなければならないであろう大切な事を俺に聞いてきた。
「ところで……茜さんは?」
「宮村は此処には来てない。アイツはアイツで動いてくれてる」
「……そうですか」
少し安心した様な表情をエルは浮かべる。
……もしかすると宮村もそこに居て、戦わなければならないかもしれないと考えていたのかもしれない。
でも本当にそういう事にならなかったのは良かった。宮村がこちら側についてくれていて良かった。
……いくらなんでもエルを剣にして宮村の相手をするのはエルにも宮村にも酷だから。
そしてその宮村から俺は伝言を預かっている。
「ああ、そうだ。その宮村から伝言。今まで楽しかったって」
そんな別れの言葉。そして。
「あとはまた今度ってさ」
「また今度?」
エルはその言葉の意味が分からないという風に首を傾げる。
エルもまた当初の俺の様に、向こうの世界に渡ったらこちらには戻ってこれないと思っているようだ。
だけどそれは違う。それをアイツらは否定してくれた。
「誠一と宮村がさ、こっちの問題全部解決して、そんで俺達を迎えに来てくれるんだってよ」
「……そうですか」
エルはそう言って微かに笑みを浮かべて言った。
「だったらこの先、希望しかないじゃないですか」
「ああ、その通りだ」
俺の親友は。エルの親友は。とても頼りになる連中だから。
もうこの先には希望しかない。
実際広がっているのは絶望だらけで、その光は淡い物なのかもしれないけれど。そんな事は分かって居るけど。
それでもアイツらが言うならそれはそういう事なんだ。
大丈夫だ。目の前には希望しかない。
そしてアイツらに救ってもらう為にも、まずはこの場を切り抜けよう。
「じゃあそろそろ……行こうか」
「はい」
そう言ってエルは手を差し出し、俺はその手を取った。
次の瞬間エルを日本刀へと変化させ、俺はドアノブに手をかける。
「……いくぞ!」
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