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六章 君ガ為のカタストロフィ
48 世界の意思 下
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「アレが……」
その姿に思わず息を呑み、僅かな時間ではあるが体が硬直した。
それはまるでこの世界の存在として認識しては行けないものを見ている様で。生理的に脳が理解する事を拒絶しているようで。エネミーはそれ程までに現実離れした存在だった。
「エネミーと一括りにしても奴らには様々な形態を持つ個体がいくつも確認されている。全てがああいう見た目ではないさ。もっとも姿形が違うだけで皆同一に吸い込まれそうなほどの極黒で、我々人類の脅威である事に変わりはないが」
まあとにかく、と男は言う。
「一目見ただけでエネミーが人の手や自然の中で生まれてくる生態系でない事は理解できるだろう。そしてそのまま今までの話が全て本当の事だったと再認識してくれれば助かる」
……もしも今までの話を殆ど信用せず、ただの妄言だと一蹴していたとしても、こうしてエネミーを見せられればその話の多くを信用せざるを得なかっただろう。
そして俺と同じような感想を抱いたであろう誠一がため息交じりにエネミーに視線を向けて言う。
「……まあ確かにどんだけ否定しようとしても、こんなもんを人の手で用意する事はできねえだろうし、そんで規模は違えどこの感覚は暴走した精霊から感じる感覚のそれとほぼ同じだ。コイツは嫌でもさっきの話の信憑性を上げてきやがる」
同じ。そこまで俺と誠一が抱いた感想は同じだった。
だけど同じだったのは此処までだ。此処から先はまるで違う。
正確に言えばそこで立ち止って俺とは違い、誠一はその先へと踏み込んだ。
「だが……アレは本当に今の人類がどうにかできない様な相手なのか?」
「……誠一君?」
宮村が何を言っているのだろうという風にそう名前を呼び、誠一は結果的にそれに答えるように男に問う。
「俺は魔術師の中でも特別強いわけじゃねえ。いつだって肝心な時に何もできねえ無能だよ。だがもしこのエネミーってのが俺程度の魔術師でも十分に戦える相手なら色々と前提条件が変わってくるだろ」
そして誠一は一拍空けてから男に言う。
「アンタらが勝手に弾きだした勝率を書き換えてやる。だから一度あの化物と戦わせろ」
「成程。キミの言いたい事は分かった。どうやらキミは余程親友を異世界へと送りたくはないらしい」
「当然だろ! 可能性があるなら俺はギリギリまで抗うぞ! 栄治やエルがどんな覚悟決めようと関係ねえよ! あんな世界にはもう絶対に行かせるべきじゃねえ!」
先の会話で一度は押し黙った誠一が、此処に来て感情を爆発させるようにそう言いだした。
「その為だったらダチとして、何とだって戦ってやるよ俺は!」
「……なるほど、良い友達を持ったな」
男は俺にそう言った後、改めて誠一に向き直って言う。
「まあキミの気持ちは分かる。誰だって得体の知れない場所ならまだしも、得体の知れてる碌でもない所に親しい人間など送りたくはないだろうさ」
だがな、と男は言う。
「残念だがキミがやろうとしていた事は無意味だよ」
「無意味だと……?」
誠一は驚いた様にそういう反応を見せる。
だけど誠一には悪いが、それに関しては俺も同感だった。
それは決して誠一の事を悪く言いたい訳では無い。
寧ろその逆だ。
「キミはどうやら自分の事を低く評価しすぎているらしい」
誠一はもしかすると目の前の男に、誠一程度の魔術師では役不足だと思われていると思っているのかもしれないが、そうじゃない。
「キミも相当な実力者だ。そうでなければキミ程度の出力で天野宗也の攻撃を数発だけでも捌くという事は成しえなかっただろう。そうでなくともキミの活躍は耳にしている。今のキミの班長という地位は決して家柄や兄のお零れの様な物では無い。……色々思い通りにいかなくて苦悩しているのかもしれんがね、キミは充分に優秀な人間だよ。故にキミなら倒せるさ。今更有能な人間の活躍を見せられて我々は一体何を変えればいい?」
……男の言う通りだ。
俺は男の様に誠一の対策局での活躍を知っているわけではない。だけどこれだけは言える。
誠一があんな化物程度に負けるわけがないだろう。
「そもそもエネミーとの戦いは我々魔術師だけの手で行われるものではない。先程も言ったが、自衛隊を始めとした各国の軍隊も重要視すべき戦力だ。例え魔術師側に何か変化があってもそれだけでは左程勝率は変わらん。故に何も覆らんよ」
「……じゃあ一体何をどうすりゃそれは覆る」
「必要なのは単純な技術革新だよ。魔術という異能の力も。兵器という科学の力も。今以上に発展したその先に世界の意思に抗う為の希望が見えてくる。そしてそれは一、二日でどうにかなる問題でもないだろう。今キミにできる事は親友とその契約精霊。二人を無事異世界に送り届けるためのサポートだけだ。もっとも何度も言うが、どれだけ条件が揃っていたとしても、一、二日で世界は動かせんよ」
「くそ……ッ」
「現実を見るんだ。今の我らにも今のキミ達にも、世界を変える事はできない。変えられるのは精々が自分達の周りの親しい誰かの未来位だ」
男がそう言った時だった。
「……さて、そうこうしている内にご連絡だ。仕事が早くて助かるよ」
そう言いながら男はマナーモードにしてあった携帯に掛かってきた着信に応える。
そしてその間、俺達が何も言えないでいる中で誠一が一言、静かに口にする。
「……わりぃな、ロクな事できねえで」
そう言う誠一は拳を握りしめる。
「なんだって俺はいつも何も守れないんだろうな」
「それは違うよ、誠一君」
俺が何か言葉を探すよりも早く、宮村が誠一にそう声を掛けた。
「誠一君は――」
だがその先の言葉を言いかけた所で、電話に集中してこちらの話の流れをまるで知らなかったのか、通話を切った男が話に割りこんでくる。
「さて、どうやら後は作戦を実行に移すだけとなったようだ」
おそらく今の通話相手が対策局に潜りこんでいるイルミナティの人間だったのだろう。
「ではとりあえずやるべき事をキミ達に伝えておこうか」
そして誠一が最後まで納得しなかったエルを救うための手段を伝える為に、男は話し始める。
対策局からエルを連れだす為の作戦概要を。
その姿に思わず息を呑み、僅かな時間ではあるが体が硬直した。
それはまるでこの世界の存在として認識しては行けないものを見ている様で。生理的に脳が理解する事を拒絶しているようで。エネミーはそれ程までに現実離れした存在だった。
「エネミーと一括りにしても奴らには様々な形態を持つ個体がいくつも確認されている。全てがああいう見た目ではないさ。もっとも姿形が違うだけで皆同一に吸い込まれそうなほどの極黒で、我々人類の脅威である事に変わりはないが」
まあとにかく、と男は言う。
「一目見ただけでエネミーが人の手や自然の中で生まれてくる生態系でない事は理解できるだろう。そしてそのまま今までの話が全て本当の事だったと再認識してくれれば助かる」
……もしも今までの話を殆ど信用せず、ただの妄言だと一蹴していたとしても、こうしてエネミーを見せられればその話の多くを信用せざるを得なかっただろう。
そして俺と同じような感想を抱いたであろう誠一がため息交じりにエネミーに視線を向けて言う。
「……まあ確かにどんだけ否定しようとしても、こんなもんを人の手で用意する事はできねえだろうし、そんで規模は違えどこの感覚は暴走した精霊から感じる感覚のそれとほぼ同じだ。コイツは嫌でもさっきの話の信憑性を上げてきやがる」
同じ。そこまで俺と誠一が抱いた感想は同じだった。
だけど同じだったのは此処までだ。此処から先はまるで違う。
正確に言えばそこで立ち止って俺とは違い、誠一はその先へと踏み込んだ。
「だが……アレは本当に今の人類がどうにかできない様な相手なのか?」
「……誠一君?」
宮村が何を言っているのだろうという風にそう名前を呼び、誠一は結果的にそれに答えるように男に問う。
「俺は魔術師の中でも特別強いわけじゃねえ。いつだって肝心な時に何もできねえ無能だよ。だがもしこのエネミーってのが俺程度の魔術師でも十分に戦える相手なら色々と前提条件が変わってくるだろ」
そして誠一は一拍空けてから男に言う。
「アンタらが勝手に弾きだした勝率を書き換えてやる。だから一度あの化物と戦わせろ」
「成程。キミの言いたい事は分かった。どうやらキミは余程親友を異世界へと送りたくはないらしい」
「当然だろ! 可能性があるなら俺はギリギリまで抗うぞ! 栄治やエルがどんな覚悟決めようと関係ねえよ! あんな世界にはもう絶対に行かせるべきじゃねえ!」
先の会話で一度は押し黙った誠一が、此処に来て感情を爆発させるようにそう言いだした。
「その為だったらダチとして、何とだって戦ってやるよ俺は!」
「……なるほど、良い友達を持ったな」
男は俺にそう言った後、改めて誠一に向き直って言う。
「まあキミの気持ちは分かる。誰だって得体の知れない場所ならまだしも、得体の知れてる碌でもない所に親しい人間など送りたくはないだろうさ」
だがな、と男は言う。
「残念だがキミがやろうとしていた事は無意味だよ」
「無意味だと……?」
誠一は驚いた様にそういう反応を見せる。
だけど誠一には悪いが、それに関しては俺も同感だった。
それは決して誠一の事を悪く言いたい訳では無い。
寧ろその逆だ。
「キミはどうやら自分の事を低く評価しすぎているらしい」
誠一はもしかすると目の前の男に、誠一程度の魔術師では役不足だと思われていると思っているのかもしれないが、そうじゃない。
「キミも相当な実力者だ。そうでなければキミ程度の出力で天野宗也の攻撃を数発だけでも捌くという事は成しえなかっただろう。そうでなくともキミの活躍は耳にしている。今のキミの班長という地位は決して家柄や兄のお零れの様な物では無い。……色々思い通りにいかなくて苦悩しているのかもしれんがね、キミは充分に優秀な人間だよ。故にキミなら倒せるさ。今更有能な人間の活躍を見せられて我々は一体何を変えればいい?」
……男の言う通りだ。
俺は男の様に誠一の対策局での活躍を知っているわけではない。だけどこれだけは言える。
誠一があんな化物程度に負けるわけがないだろう。
「そもそもエネミーとの戦いは我々魔術師だけの手で行われるものではない。先程も言ったが、自衛隊を始めとした各国の軍隊も重要視すべき戦力だ。例え魔術師側に何か変化があってもそれだけでは左程勝率は変わらん。故に何も覆らんよ」
「……じゃあ一体何をどうすりゃそれは覆る」
「必要なのは単純な技術革新だよ。魔術という異能の力も。兵器という科学の力も。今以上に発展したその先に世界の意思に抗う為の希望が見えてくる。そしてそれは一、二日でどうにかなる問題でもないだろう。今キミにできる事は親友とその契約精霊。二人を無事異世界に送り届けるためのサポートだけだ。もっとも何度も言うが、どれだけ条件が揃っていたとしても、一、二日で世界は動かせんよ」
「くそ……ッ」
「現実を見るんだ。今の我らにも今のキミ達にも、世界を変える事はできない。変えられるのは精々が自分達の周りの親しい誰かの未来位だ」
男がそう言った時だった。
「……さて、そうこうしている内にご連絡だ。仕事が早くて助かるよ」
そう言いながら男はマナーモードにしてあった携帯に掛かってきた着信に応える。
そしてその間、俺達が何も言えないでいる中で誠一が一言、静かに口にする。
「……わりぃな、ロクな事できねえで」
そう言う誠一は拳を握りしめる。
「なんだって俺はいつも何も守れないんだろうな」
「それは違うよ、誠一君」
俺が何か言葉を探すよりも早く、宮村が誠一にそう声を掛けた。
「誠一君は――」
だがその先の言葉を言いかけた所で、電話に集中してこちらの話の流れをまるで知らなかったのか、通話を切った男が話に割りこんでくる。
「さて、どうやら後は作戦を実行に移すだけとなったようだ」
おそらく今の通話相手が対策局に潜りこんでいるイルミナティの人間だったのだろう。
「ではとりあえずやるべき事をキミ達に伝えておこうか」
そして誠一が最後まで納得しなかったエルを救うための手段を伝える為に、男は話し始める。
対策局からエルを連れだす為の作戦概要を。
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