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六章 君ガ為のカタストロフィ
4 貸しと借り
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放課後。授業から解放された俺は誠一と共に対策局へと移動を始めた。
連絡通路とやらではなくちゃんとした入り口に向かうには、学校からでは徒歩だとやや遠い。だから移動は誠一のバイクの後ろに乗せてもらう形になる。
「ていうかさ、お前ちゃんと免許持ってんの?」
その移動の際に以前疑問に思った事を聞いてみることにした。
「ったりめえだろ。ちゃんと持ってるよ。どうした急に」
「そういやお前が自動車学校通ってる様子無かったし……っていうかちょっと待てよ。確かバイクの免許って一六歳からじゃなかったか」
「そうだな」
「お前誕生日十一月っつってたよな」
「そうだな」
「お前十五だよな今」
「そうだな」
「いやそうだなじゃねえよ。てめえ無免許だろオイ」
精霊加工工場を脱出して馬車に乗りこんだときに抱いた疑問が最悪な方向で解決しちまった。
「いやいやいや、だから無免許じゃねえって。そんなクズい事はしてねえよ俺は」
誠一は俺の言葉を否定した上で事の真相を口にする。
「対策局に所属する魔術師ってのはある程度そういう方向で融通が利くんだよ。そういう訳で俺免許取ったの中二の秋だわ」
「マジかよ」
「マジで。ああ、ヘリコプターの免許も持ってるぞ」
「嘘だろおい」
「三日で事故った」
「嘘だろオイ!」
「それは流石に嘘だ。あー、嘘なのはヘリコプター云々の話以降な。バイクは普通に免許あるし事故ってもねえぞ。流石にマジだったらこんなに軽い話にしてねえわ」
とはいえ、と誠一は言う。
「嘘だろオイと来たか……まあ、その……なんだ。お前がすげえ辛いのは分かってるけどよ、それでも少しづつ回復はしてんだな」
「なんでそう思うよ」
「痩せ我慢しようが何しようが、あんな半分精神崩壊してるような人間があんな返事返すかよ。それはつまりお前が辛くても辛くても辛くても、それでも生きていられるようになっている証拠なんだよ」
……まあ確かにそれはあるかもしれないとは思う。
エルがいないと辛い。それは間違いないが、それでも痩せ我慢をすればこうして生きていられる。辛いながらも日常に溶け込めているんだ。
俺が目を覚ました直後。エルに手を差し伸べられた直後に同じ事をしようと思っても出来やしなかっただろう。それは即ちそうできるまでに立て直してくれたんだって思う。
「ちゃんと恩返ししとけよ。向こうでも色々あったんだろうけどそれは一旦頭から外せ。今お前が与えてもらってるもんにちゃんと恩を返すんだ。分かってんな?」
「分かってるよ。端からそのつもりだ」
だけどそれは簡単な事ではないだろう。
返そうにも返せないくらい、俺はエルから色々な物を貰いすぎている。
だけどすこしずつそれは返していこう。
今からやりにいく事もその一環だ。
「しかし池袋にこんな秘密基地みてえな所があるとはな。何度来てもイマイチ実感が沸かねえというか現実味がねえというか……」
辿り着いた対策局の内部を歩きながら、俺は誠一に向けてそんな言葉を呟いた。
「先月まで異世界に飛ばされてた奴が何言ってんだ。この世界じゃないうえに無茶苦茶な世界観だぜ? そんなもんと比較すりゃ、魔術云々目的云々を除けばまだ現実味あるだろ。俺達の知らない所で俺達みたいに企業っぽく偽造してなにかやってる秘密結社のような輩もいるかもしれねえし充分に現実的だろ。あくまで比較的にだがな」
「まあ確かにそうか。そう考えりゃ充分に現実的だ」
確かに技術的な意味ではこういう施設は作れるし、世界で起きている事の全てを民間人は知ることはできない。だとすれば確かに異世界転移と比べればまだ現実的ではあるのかもしれない。
「ちなみに対策局の人間ってみんなこの場所にいるわけじゃらないんだよな? てことは国内にこんなでかい所沢山あるのか?」
「確かに支部は日本中にある。各都道府県に一つずつ。精霊はどこにでも現れるからな」
だけど、と誠一は言う。
「この規模ってなると此処と大阪の二ヶ所だけだ。あとはでかい所でも一回り小さい。仙台に金沢に広島。後は名古屋。他の所は比較的小規模だ。人員が足りなきゃその都度他から人回す」
そして誠一は一拍開けてから言う。
「本当は全国どこでも仙台クラスの規模がありゃいいんだがな、人が足りねえんだ。もっとも人がいたところで無理な時は無理だけど。北海道や九州がそうだった」
「……」
誠一は多発天災て壊滅した九州から東京へとやって来た。
今まで誠一は言ってしまえば疎開のような形で東京に来たのだと思っていたが、実際の所は誠一も対策局の人間だ。
きっとそのどうにもならない現場で戦っていたのだろう。
「まあ霞先生達の研究がうまくいけば人が足りるどころか。俺達みたいなのが必要無くなるんだろうがな。平和な世界の完成だ。それこそ絶界の楽園って奴に近い感じになるんじゃねえか?」
「そうだな。うまくいけばまさしくそういう事なんだろうよ。俺達が目指していた世界そのものだよきっと」
俺にとってはもう色々な事が手遅れで、どうしようもない事なのだけれど、それでもそういう世界ができれば救われる精霊も多いだろうし、こちらの世界で救われる人間も多くなる。
それは間違いなく理想の世界だ。
俺が皆を連れていけなかった理想の楽園だ。
「……悪い」
もしかすると俺の表情に陰りでも現れたのかもしれない。色々と察してくれたのか、歩きながら誠一が軽く謝罪してくる。
「なんか余計なこと考えさせちまったか」
「いいよ。話振ったの俺だし、俺の思考回路が色々と面倒なだけだ。別にお前は変な事何も言ってねえ」
それに、と俺は言う。
「向き合わなきゃいけない事なんだ。目を反らして忘れていちゃいけない事なんだよ」
反らさなくても、時々フラッシュバックする様に色々な光景が浮かんでくるけれど。
浮かんできては震えて眠れなくなるけれど。
それでもそうした出来事に自ら封をする様な事はしてはいけないと思う。
それはきっと背負って行かなくちゃいけない事なんだと思う。
……どれだけそれに潰されそうになってでも。
そう思うのが自分の意思なのか。それともまだどこかでそうする事が正しいからだと思っている自分がいて、無理矢理そう思う様にしているのか。
それすらも良く分からなくて、よくわからないという位に疲弊しきっているとしても。
それでも俺はそう思う。
「……そうか。でもまあ無理はすんな。別に好きなだけ逃避したって誰も文句は言わねえよ。こんな事言うとお前は怒るかもしれねえがな……俺はもうお前は好きなだけ現実逃避したっていいんじゃないかって思うんだ」
「どういう事だよそれ」
「責任を負うだとか、罪を背負うだとか、お前はもうそういうのはいいだろって思うって事だよ。結果的にエル以外の精霊が亡くなった事が大きな失敗だったとしてもだ。お前はエルを守り抜いてこの世界にまで連れてきた。それが多くの精霊を救う事にもなるし……そうでなくてもお前は確かに一人の精霊を救ったんだ。どうしようもない状況から誰か一人でも救いだす。それがどれだけ難しくて称賛されるべき事なのか分かるか?」
俺は静かに頷く。
それが難しい事だという事は分かっている。どんな状況であれ、誰か一人を守るだけでも十分に難しい事だ。
……だけど。
「……でもさ、やっぱり肯定なんてできねえよ。俺を信じて付いてきてくれた皆を死なせた上で広がっている光景を見て、それで良かっただなんて俺には思えねえんだ。思っちゃいけないんだよ」
「……お前は多分そういう事を言ってくると思ったよ」
誠一はどこか複雑そうな表情でそう呟いた。
そんな誠一に俺は軽く礼を言う。
「でもありがとな、誠一」
「どうした改まって」
「いや、そういう風な事を言ってもらえるのは本当にありがたいんだなって思ってさ」
そして俺は一拍空けてから言う。
「本当に俺は恵まれてるよ」
こんなどうしようもない人間に手を差し伸べてくれる相手が何人もいる。
それはどう考えたって恵まれすぎていると思っていいだろう。
普通はきっとこうはいかない。
「分かってるならもっと周りを頼れ。抱え込むな。少なくとも俺は無利子無担保で色々貸しを作ってやるよ」
「……ああ。いずれ返すよ」
「じゃあさっさと返せるように色々と頑張れ。まずは……目の前の特訓をな」
そんな会話をしていた俺達は辿り着いた目的地へと足を踏み入れる。
もっと強くなるために。今日も特訓が始まる。
連絡通路とやらではなくちゃんとした入り口に向かうには、学校からでは徒歩だとやや遠い。だから移動は誠一のバイクの後ろに乗せてもらう形になる。
「ていうかさ、お前ちゃんと免許持ってんの?」
その移動の際に以前疑問に思った事を聞いてみることにした。
「ったりめえだろ。ちゃんと持ってるよ。どうした急に」
「そういやお前が自動車学校通ってる様子無かったし……っていうかちょっと待てよ。確かバイクの免許って一六歳からじゃなかったか」
「そうだな」
「お前誕生日十一月っつってたよな」
「そうだな」
「お前十五だよな今」
「そうだな」
「いやそうだなじゃねえよ。てめえ無免許だろオイ」
精霊加工工場を脱出して馬車に乗りこんだときに抱いた疑問が最悪な方向で解決しちまった。
「いやいやいや、だから無免許じゃねえって。そんなクズい事はしてねえよ俺は」
誠一は俺の言葉を否定した上で事の真相を口にする。
「対策局に所属する魔術師ってのはある程度そういう方向で融通が利くんだよ。そういう訳で俺免許取ったの中二の秋だわ」
「マジかよ」
「マジで。ああ、ヘリコプターの免許も持ってるぞ」
「嘘だろおい」
「三日で事故った」
「嘘だろオイ!」
「それは流石に嘘だ。あー、嘘なのはヘリコプター云々の話以降な。バイクは普通に免許あるし事故ってもねえぞ。流石にマジだったらこんなに軽い話にしてねえわ」
とはいえ、と誠一は言う。
「嘘だろオイと来たか……まあ、その……なんだ。お前がすげえ辛いのは分かってるけどよ、それでも少しづつ回復はしてんだな」
「なんでそう思うよ」
「痩せ我慢しようが何しようが、あんな半分精神崩壊してるような人間があんな返事返すかよ。それはつまりお前が辛くても辛くても辛くても、それでも生きていられるようになっている証拠なんだよ」
……まあ確かにそれはあるかもしれないとは思う。
エルがいないと辛い。それは間違いないが、それでも痩せ我慢をすればこうして生きていられる。辛いながらも日常に溶け込めているんだ。
俺が目を覚ました直後。エルに手を差し伸べられた直後に同じ事をしようと思っても出来やしなかっただろう。それは即ちそうできるまでに立て直してくれたんだって思う。
「ちゃんと恩返ししとけよ。向こうでも色々あったんだろうけどそれは一旦頭から外せ。今お前が与えてもらってるもんにちゃんと恩を返すんだ。分かってんな?」
「分かってるよ。端からそのつもりだ」
だけどそれは簡単な事ではないだろう。
返そうにも返せないくらい、俺はエルから色々な物を貰いすぎている。
だけどすこしずつそれは返していこう。
今からやりにいく事もその一環だ。
「しかし池袋にこんな秘密基地みてえな所があるとはな。何度来てもイマイチ実感が沸かねえというか現実味がねえというか……」
辿り着いた対策局の内部を歩きながら、俺は誠一に向けてそんな言葉を呟いた。
「先月まで異世界に飛ばされてた奴が何言ってんだ。この世界じゃないうえに無茶苦茶な世界観だぜ? そんなもんと比較すりゃ、魔術云々目的云々を除けばまだ現実味あるだろ。俺達の知らない所で俺達みたいに企業っぽく偽造してなにかやってる秘密結社のような輩もいるかもしれねえし充分に現実的だろ。あくまで比較的にだがな」
「まあ確かにそうか。そう考えりゃ充分に現実的だ」
確かに技術的な意味ではこういう施設は作れるし、世界で起きている事の全てを民間人は知ることはできない。だとすれば確かに異世界転移と比べればまだ現実的ではあるのかもしれない。
「ちなみに対策局の人間ってみんなこの場所にいるわけじゃらないんだよな? てことは国内にこんなでかい所沢山あるのか?」
「確かに支部は日本中にある。各都道府県に一つずつ。精霊はどこにでも現れるからな」
だけど、と誠一は言う。
「この規模ってなると此処と大阪の二ヶ所だけだ。あとはでかい所でも一回り小さい。仙台に金沢に広島。後は名古屋。他の所は比較的小規模だ。人員が足りなきゃその都度他から人回す」
そして誠一は一拍開けてから言う。
「本当は全国どこでも仙台クラスの規模がありゃいいんだがな、人が足りねえんだ。もっとも人がいたところで無理な時は無理だけど。北海道や九州がそうだった」
「……」
誠一は多発天災て壊滅した九州から東京へとやって来た。
今まで誠一は言ってしまえば疎開のような形で東京に来たのだと思っていたが、実際の所は誠一も対策局の人間だ。
きっとそのどうにもならない現場で戦っていたのだろう。
「まあ霞先生達の研究がうまくいけば人が足りるどころか。俺達みたいなのが必要無くなるんだろうがな。平和な世界の完成だ。それこそ絶界の楽園って奴に近い感じになるんじゃねえか?」
「そうだな。うまくいけばまさしくそういう事なんだろうよ。俺達が目指していた世界そのものだよきっと」
俺にとってはもう色々な事が手遅れで、どうしようもない事なのだけれど、それでもそういう世界ができれば救われる精霊も多いだろうし、こちらの世界で救われる人間も多くなる。
それは間違いなく理想の世界だ。
俺が皆を連れていけなかった理想の楽園だ。
「……悪い」
もしかすると俺の表情に陰りでも現れたのかもしれない。色々と察してくれたのか、歩きながら誠一が軽く謝罪してくる。
「なんか余計なこと考えさせちまったか」
「いいよ。話振ったの俺だし、俺の思考回路が色々と面倒なだけだ。別にお前は変な事何も言ってねえ」
それに、と俺は言う。
「向き合わなきゃいけない事なんだ。目を反らして忘れていちゃいけない事なんだよ」
反らさなくても、時々フラッシュバックする様に色々な光景が浮かんでくるけれど。
浮かんできては震えて眠れなくなるけれど。
それでもそうした出来事に自ら封をする様な事はしてはいけないと思う。
それはきっと背負って行かなくちゃいけない事なんだと思う。
……どれだけそれに潰されそうになってでも。
そう思うのが自分の意思なのか。それともまだどこかでそうする事が正しいからだと思っている自分がいて、無理矢理そう思う様にしているのか。
それすらも良く分からなくて、よくわからないという位に疲弊しきっているとしても。
それでも俺はそう思う。
「……そうか。でもまあ無理はすんな。別に好きなだけ逃避したって誰も文句は言わねえよ。こんな事言うとお前は怒るかもしれねえがな……俺はもうお前は好きなだけ現実逃避したっていいんじゃないかって思うんだ」
「どういう事だよそれ」
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俺は静かに頷く。
それが難しい事だという事は分かっている。どんな状況であれ、誰か一人を守るだけでも十分に難しい事だ。
……だけど。
「……でもさ、やっぱり肯定なんてできねえよ。俺を信じて付いてきてくれた皆を死なせた上で広がっている光景を見て、それで良かっただなんて俺には思えねえんだ。思っちゃいけないんだよ」
「……お前は多分そういう事を言ってくると思ったよ」
誠一はどこか複雑そうな表情でそう呟いた。
そんな誠一に俺は軽く礼を言う。
「でもありがとな、誠一」
「どうした改まって」
「いや、そういう風な事を言ってもらえるのは本当にありがたいんだなって思ってさ」
そして俺は一拍空けてから言う。
「本当に俺は恵まれてるよ」
こんなどうしようもない人間に手を差し伸べてくれる相手が何人もいる。
それはどう考えたって恵まれすぎていると思っていいだろう。
普通はきっとこうはいかない。
「分かってるならもっと周りを頼れ。抱え込むな。少なくとも俺は無利子無担保で色々貸しを作ってやるよ」
「……ああ。いずれ返すよ」
「じゃあさっさと返せるように色々と頑張れ。まずは……目の前の特訓をな」
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