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五章 絶界の楽園
11 選んだ道の終着点
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ゆっくりと瞳を開く。
そうして飛び込んできた白い天井に対して抱く感情は僅かな困惑だ。見覚えも何もない光景で、どうして自分がそんな物を見ているのかがよく理解出来なかった。
そもそもどうして眠っているのかすらも分からない。俺は一体何をしていて何がどうなってこんな所で眠っているのだろうか?
皆で絶界の楽園へと飛んだ筈だったのにたどり着いたのが池袋だった。そして誠一と再会した後右往左往あってナタリアと契約を結んで……、
「目ぇ覚めたか栄治」
首だけを動かして聞こえてきた声の方に視線を向ける。
「……誠一」
そこに居るのは辛辣な表情を浮かべる誠一で……その方角を向いたことで何か管の様な物が俺の右腕に伸びているのが分かった。
点滴だ。
そしてそこに目がいけば自然と右手の甲へと視線が向かった。
そこには見慣れた刻印が刻まれている。その刻印がまだ刻まれていたことに、俺は自然と無意識に安堵していた。エルが無事だという事を確証できて安堵できたんだ。
だけどそれが引き金だ。
安堵せざるを得なかった状況が、フラッシュバックするように戻ってくる。
「……ッ」
勢いよく体を起こして一心不乱に左腕を動かして左手の甲を眼前まで持ってくる。
「……」
言葉が、出なかった。
左腕がシーツに吸い込まれるように落ち、何も考えられない程に脳内が白く染まる。
左手の甲の刻印が、跡形もなく消滅していた。
「ナタリア、は……?」
声を絞り出す。
本当は知っていた筈だ。それがどういう事を意味しているかは理解できているはずだ。
だけどそれを拒むようにそんな言葉が漏れ出してきた。あの場に居た誠一の口から、何か別の答えが出てくることを祈った。一度正気を取り戻したナタリアを誠一達がなんとかしてくれた結果がこれだと、そう思いたかった。
だけどそんな言葉が発せられる事もなく、誠一の口から漏れ出したのはぼかしぼかされた真実。
「……もういねえよ。お前を助けるためにあの精霊は腹括ったんだ」
「……」
腹を括る。それがどういう事だったのかは、誠一は具体的には語ろうとはしない。
だけど精霊との多重契約が原因で俺が倒れて、それを何とかしようとした結果刻印が消えていたのならば。最終的な結末だけは、嫌でも脳裏に浮かびあがりこべりつく。
「じゃ……じゃあアイツらは?」
そこからの言葉を発したのはもう殆ど無意識で、そしてまともな発音が出来ているの分からなかった。
頭の中に垂れてきた藁の縄にしがみ付く様に、自分の中で結論が出ている筈の問いを自然と投げかける。
救いようのある答えを。何か一つでもいい、この耳で聞きたかったのだと思う。
だけど帰ってきたのは輪に掛けて酷く救いようのない話。
「……お前が言うアイツらが具体的にどの精霊の事を言うのかは分からねえよ。だけど……俺達があのナタリアとかいう精霊と交戦し始めた時には九割方戦いは終わっていた。終わっていたからあの短時間で陣が完成したんだ。そしてその頃には全部終わっていた。だから……」
もういない。
そんな言葉が誠一から出てこなくとも。どれだけ誠一が言葉を詰まらせようと、その事実は十分に突きつけられる。
俺がナタリアと契約を交わした時はもう既に助けるべき相手は誰も残って居なかった。つまりはきっとそういう事だ。この世界にたどり着いた直後に確かにこの目で見たはずのアイラとヒルダも……結局見つからなかったリーシャも。
そして契約を交わした筈のナタリアももういない。
誰一人……助けられなかった。
そこからはしばらく声が出てこなかった。出てきてもそれは嗚咽で言葉にならない。
そんな時間が暫く経過した。
「……俺のせいだ」
時間が経過し自然と発せられたのはそんな言葉。
「……全部、俺が悪い」
ナタリアを助けられなかった。それは即ち、この世界に戻ってきた時点でもう全てが終わりに向かってしまった。完全に詰んでしまっていたんだ。俺が正しいと思った選択が結果的に皆を殺したんだ。
それもきっと大勢の無関係な人間も巻き込んで。
「……ちょっと待てよエイジ」
誠一が俺の言葉を否定するように言ってくる。
「……お前が眠っていた五日間で聞けるだけの話はエルから聞いた。お前は精霊を助けるために動いてたんだろ。絶界の楽園とかいう所に向かっていたんだろ。それが……此処で、結果的にこんな事になっちまっただけだ。お前が故意にあの精霊たちを貶めた訳じゃねえんならそんな――」
「……知ってたんだよ」
「……知ってた?」
「確証なんか持てなくて、希薄な可能性ではあったけど……それでも絶界の楽園がこの世界かもしれないっていう可能性は……確かに、認知していた。こうなるかもしれないという可能性はずっと頭の中にあったんだ」
「……でも薄かったんだろその可能性は。こうする事が最善だと思ったんだろ」
「だけど現実はこうだった! そして……俺はそれを回避できる立場に居た! そして間違えたんだ!」
……それだけじゃない。
「俺を……止めてくれた奴もいた。それでも俺は選択した。取り返しの付かない選択をしてしまったんだよ」
エルが厳密に俺を止めようと考えていたのかは分からない。だけどあの時のエルは最後までこの世界へと飛ぶことを不安視していた。なのに俺はエルの手を引いて前へと進んだ。進んでしまった。
それは……つまりだ。
「だからこれはもう……俺が殺したみたいなもんだろぉ……ッ!」
「……ッ」
「そうだよ。俺が殺したんだ。皆、皆、皆、皆。俺が殺したんだ。リスクに目を瞑って取り返しの付かない選択をして、皆を殺したんだ」
それ以上の言葉は出てこなかった。
ただひたすらに自分の所為だと。俺が殺したんだと。そんな言葉が脳内で勝手に復唱される。
誠一からも中々言葉は返ってこない。
暫くの間場に静寂が訪れ、時が止まったような空間が形成される。
そんな中で誠一はゆっくりと口を開いた。
「とりあえず……エルを呼んで来るわ」
そう言って誠一は部屋から出て行こうとするが、俺はそれを静止する。
「悪い、誠一」
「どうした栄治」
「少し……一人にしてくれないか」
俺の力無い言葉に少し考えるように間を空けてから誠一は言葉を返してくる。
「……分かった。アイツにもそういう風に伝えとく」
俺の意思を汲んでくれたようにそう言った誠一は再び歩き出した。
だけど誠一が部屋から出て行った後になっても、どうして俺がそんな言葉を口にしたのかという事を自分でもよく理解できなかった。
それどころか殆ど何を考えても頭が回らなくて、何を考えても答えが出ない。
ただただ何かに押しつぶされる様な感覚だけが全身包み込む。
そんな中で俺はどうして一人になりたいと思ったのか。その答えは出なかったけれど、それでもその片鱗は見えた気がした。
……怖かったんだ。
全部全部失敗した。俺の選択が皆を殺した。取り返しがつかない事をした。
そんな俺に対してエルにどんな目を向けられるかと考えると怖かったんだ。
どんな言葉を掛けられるのかと思うと怖かったんだ。
……拒絶されるんじゃないかと思うと怖かったんだ。
「……エル」
ただ、その場で縮こまった。
纏わりつく重圧で、息が苦しく感じながら。
ただ何を考えても答えが出ないまま。自分が何を考えようとしているのかすらも良く分からないままに。
まだ右手の甲に刻印が刻まれている事がどういう事を意味しているのかも気付かずに。
ただ、時だけが流れていく。
そうして飛び込んできた白い天井に対して抱く感情は僅かな困惑だ。見覚えも何もない光景で、どうして自分がそんな物を見ているのかがよく理解出来なかった。
そもそもどうして眠っているのかすらも分からない。俺は一体何をしていて何がどうなってこんな所で眠っているのだろうか?
皆で絶界の楽園へと飛んだ筈だったのにたどり着いたのが池袋だった。そして誠一と再会した後右往左往あってナタリアと契約を結んで……、
「目ぇ覚めたか栄治」
首だけを動かして聞こえてきた声の方に視線を向ける。
「……誠一」
そこに居るのは辛辣な表情を浮かべる誠一で……その方角を向いたことで何か管の様な物が俺の右腕に伸びているのが分かった。
点滴だ。
そしてそこに目がいけば自然と右手の甲へと視線が向かった。
そこには見慣れた刻印が刻まれている。その刻印がまだ刻まれていたことに、俺は自然と無意識に安堵していた。エルが無事だという事を確証できて安堵できたんだ。
だけどそれが引き金だ。
安堵せざるを得なかった状況が、フラッシュバックするように戻ってくる。
「……ッ」
勢いよく体を起こして一心不乱に左腕を動かして左手の甲を眼前まで持ってくる。
「……」
言葉が、出なかった。
左腕がシーツに吸い込まれるように落ち、何も考えられない程に脳内が白く染まる。
左手の甲の刻印が、跡形もなく消滅していた。
「ナタリア、は……?」
声を絞り出す。
本当は知っていた筈だ。それがどういう事を意味しているかは理解できているはずだ。
だけどそれを拒むようにそんな言葉が漏れ出してきた。あの場に居た誠一の口から、何か別の答えが出てくることを祈った。一度正気を取り戻したナタリアを誠一達がなんとかしてくれた結果がこれだと、そう思いたかった。
だけどそんな言葉が発せられる事もなく、誠一の口から漏れ出したのはぼかしぼかされた真実。
「……もういねえよ。お前を助けるためにあの精霊は腹括ったんだ」
「……」
腹を括る。それがどういう事だったのかは、誠一は具体的には語ろうとはしない。
だけど精霊との多重契約が原因で俺が倒れて、それを何とかしようとした結果刻印が消えていたのならば。最終的な結末だけは、嫌でも脳裏に浮かびあがりこべりつく。
「じゃ……じゃあアイツらは?」
そこからの言葉を発したのはもう殆ど無意識で、そしてまともな発音が出来ているの分からなかった。
頭の中に垂れてきた藁の縄にしがみ付く様に、自分の中で結論が出ている筈の問いを自然と投げかける。
救いようのある答えを。何か一つでもいい、この耳で聞きたかったのだと思う。
だけど帰ってきたのは輪に掛けて酷く救いようのない話。
「……お前が言うアイツらが具体的にどの精霊の事を言うのかは分からねえよ。だけど……俺達があのナタリアとかいう精霊と交戦し始めた時には九割方戦いは終わっていた。終わっていたからあの短時間で陣が完成したんだ。そしてその頃には全部終わっていた。だから……」
もういない。
そんな言葉が誠一から出てこなくとも。どれだけ誠一が言葉を詰まらせようと、その事実は十分に突きつけられる。
俺がナタリアと契約を交わした時はもう既に助けるべき相手は誰も残って居なかった。つまりはきっとそういう事だ。この世界にたどり着いた直後に確かにこの目で見たはずのアイラとヒルダも……結局見つからなかったリーシャも。
そして契約を交わした筈のナタリアももういない。
誰一人……助けられなかった。
そこからはしばらく声が出てこなかった。出てきてもそれは嗚咽で言葉にならない。
そんな時間が暫く経過した。
「……俺のせいだ」
時間が経過し自然と発せられたのはそんな言葉。
「……全部、俺が悪い」
ナタリアを助けられなかった。それは即ち、この世界に戻ってきた時点でもう全てが終わりに向かってしまった。完全に詰んでしまっていたんだ。俺が正しいと思った選択が結果的に皆を殺したんだ。
それもきっと大勢の無関係な人間も巻き込んで。
「……ちょっと待てよエイジ」
誠一が俺の言葉を否定するように言ってくる。
「……お前が眠っていた五日間で聞けるだけの話はエルから聞いた。お前は精霊を助けるために動いてたんだろ。絶界の楽園とかいう所に向かっていたんだろ。それが……此処で、結果的にこんな事になっちまっただけだ。お前が故意にあの精霊たちを貶めた訳じゃねえんならそんな――」
「……知ってたんだよ」
「……知ってた?」
「確証なんか持てなくて、希薄な可能性ではあったけど……それでも絶界の楽園がこの世界かもしれないっていう可能性は……確かに、認知していた。こうなるかもしれないという可能性はずっと頭の中にあったんだ」
「……でも薄かったんだろその可能性は。こうする事が最善だと思ったんだろ」
「だけど現実はこうだった! そして……俺はそれを回避できる立場に居た! そして間違えたんだ!」
……それだけじゃない。
「俺を……止めてくれた奴もいた。それでも俺は選択した。取り返しの付かない選択をしてしまったんだよ」
エルが厳密に俺を止めようと考えていたのかは分からない。だけどあの時のエルは最後までこの世界へと飛ぶことを不安視していた。なのに俺はエルの手を引いて前へと進んだ。進んでしまった。
それは……つまりだ。
「だからこれはもう……俺が殺したみたいなもんだろぉ……ッ!」
「……ッ」
「そうだよ。俺が殺したんだ。皆、皆、皆、皆。俺が殺したんだ。リスクに目を瞑って取り返しの付かない選択をして、皆を殺したんだ」
それ以上の言葉は出てこなかった。
ただひたすらに自分の所為だと。俺が殺したんだと。そんな言葉が脳内で勝手に復唱される。
誠一からも中々言葉は返ってこない。
暫くの間場に静寂が訪れ、時が止まったような空間が形成される。
そんな中で誠一はゆっくりと口を開いた。
「とりあえず……エルを呼んで来るわ」
そう言って誠一は部屋から出て行こうとするが、俺はそれを静止する。
「悪い、誠一」
「どうした栄治」
「少し……一人にしてくれないか」
俺の力無い言葉に少し考えるように間を空けてから誠一は言葉を返してくる。
「……分かった。アイツにもそういう風に伝えとく」
俺の意思を汲んでくれたようにそう言った誠一は再び歩き出した。
だけど誠一が部屋から出て行った後になっても、どうして俺がそんな言葉を口にしたのかという事を自分でもよく理解できなかった。
それどころか殆ど何を考えても頭が回らなくて、何を考えても答えが出ない。
ただただ何かに押しつぶされる様な感覚だけが全身包み込む。
そんな中で俺はどうして一人になりたいと思ったのか。その答えは出なかったけれど、それでもその片鱗は見えた気がした。
……怖かったんだ。
全部全部失敗した。俺の選択が皆を殺した。取り返しがつかない事をした。
そんな俺に対してエルにどんな目を向けられるかと考えると怖かったんだ。
どんな言葉を掛けられるのかと思うと怖かったんだ。
……拒絶されるんじゃないかと思うと怖かったんだ。
「……エル」
ただ、その場で縮こまった。
纏わりつく重圧で、息が苦しく感じながら。
ただ何を考えても答えが出ないまま。自分が何を考えようとしているのかすらも良く分からないままに。
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