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二章 ごく当たり前の日常を掴む為に
22 スキルという異能について 下
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「……いつから」
その問いの答えはすぐに辿りつく。
それは俺とアリサが出会ったあの日からだ。
あの日から俺の運気は世間一般の平均値よりもほんの少し高い程度の状態を維持し続けている。
その答えは一人で自身の異常を考察していた時に、既にたどり着いていた。
多分それは間違いない。
そしてこの話はアリサにはしていない。できる訳がない。
だからリーナには予め言っておく。
「この事、アリサには言うなよ」
「はい、分かってるっすよ」
と、どこかそういう事を言われる事を読んでいた様にリーナはそう言う。
……まあとにかく、リーナがそう約束してくれたので、俺はその問いに答える事にする。
「……アリサと出会った日からだよ」
「……やっぱりそうっすか」
そう言って……そしてリーナは神妙な面持ちで俺に言う。
「先輩。もしかしたら察してるかもしれないっすけど……多分それ、アリサちゃんの不運スキルの影響を受けてるっすよ」
……それは考えなかった訳ではない。
だけど俺は否定する。
「……でも、アイツの不運スキルはアイツ本人とその周りの人間の運気を下げる力だ。今此処にアリサはいないだろ?」
「でも先輩の運気は間違いなく落ちてるっす。そして多分そういう要因がなければ先輩程の強力なスキルが効果を発しなくなるってことはないと思うっす。それに……アリサちゃん以外の要因で運気が落ちてるなら、多分二人で一緒に要るときも相殺出来ずに不運な目に遭う筈っすよ」
「……まあ確かにそうだけど」
「だとすれば一つ仮説を組めるっすよ。若干話逸れるかもしんないっすけどね」
「……仮説?」
そしてリーナはとんでもない事を言い出す。
「そもそもアリサちゃんの不運スキルが、自分と周りの人間の運気を下げるって代物じゃないかもしれないっていう説っす」
そんな全ての前提を覆す様な事を。
「……んなわけねえだろ」
俺は否定する。
「アリサは14年間自分のスキルと付き合ってきたんだ。自分のスキルがそういうものだって認識を間違えるわけ――」
言いながら、気付いた。
俺自身がつい最近まで自分の幸運スキルの詳細を間違え続けていた事に。
「十分にあり得る事っすよ。知っての通りスキルの名称なんてのは、大まかなカテゴリーに過ぎないっす。そのスキルが具体的にどういうスキルなのかは向き合ってみないと分からないんすから」
「……そうだな」
……リーナの言うとおりである。
例えば同じランクの探知スキルを持つ人間が居たとして、その効果、効力が同じであるかと言えば違う。
人を探すことに長けている能力。物を探すことに長けている能力。そして……特定の何かを探すことにのみ長けた能力。
同じ探知スキルでもそれだけ能力は多岐に分かれる。
故に俺も村の人間も、アレックス達も。大きな勘違いをした。
だから同じ間違いをアリサがしている可能性も十分にある。
だけど……だとしたらなんだ。
「リーナ。じゃあお前的にアリサのスキルはどういう物だと思う。俺が影響を受け、そして周囲の人間の運気を落とすと誤認するようなスキルって一体なんだ?」
「……そうっすね。難しいっすよ」
リーナもそこまでは答えを出せていなかったみたいで考え込む。そしてリーナと共に俺も思考の海へと落ちた。
まず大前提として、アリサが不運な目に遭い続けている事は間違いがない。故にアリサのスキルが不運をもたらすスキルであることは間違いないだろう。
それだけは間違いのない事実だ。
そう考えた所でリーナは言う。
「……というかそもそもスキルのカテゴライズ自体が基本雑なんすよね。だから……そもそもアリサちゃんのスキルが本当に不運をもたらす様なスキルなのかも分かんないんすよね」
「というと?」
俺が内心考えていた事を即座に否定したリーナにそう問うと、リーナはそうですね、と少し考えてから言う。
「たとえば私のスキルは逃避っす。逃避っすけど……なんかそれで逃げ足が早くなったりしてるのっておかしくないっすか?」
「……確かに」
言われてみればそんな気もする。
「これが逃亡とか回避とか、そういう名称ならまだわかるっすよ。でも逃避って……なんとなく精神的な、そういう方向性な気がしないっすか? それこそ現実逃避とか、そういうのに使う言葉っす。まあヤバい状況から逃げたいって意味ではあってるのかもしんないっすけど」
だから、とリーナは言う。
「アリサちゃんの不運スキルも確かに方向性はそうなのかもしれないっすけど、実際の所の実情は似た何かって可能性もありえるっすよ」
「似た何か……ね」
「例えば……不運な目に遭うじゃなく、不幸な目に遭うみたいな。実際似たようなもんっすけどね」
「……まあ」
だったらだ。
「じゃあその違う何かの可能性も考慮した方がいいって事か」
「まあ今起きている疑問を紐解こうと思えばそうなるっすね……っと先輩、店員さん近くに来てますよ。注文決まってます?」
「あ、ああ」
「じゃあとりあえず注文しますか。すみませーん、注文いいっすか?」
そうしてやってきた店員にリーナはハンバーグ定食を。俺はチキングリル定食を注文する。
そして、再び思考の海に沈んだ。
……しかし、なんか凄い難しい話になってきたな。
その問いの答えはすぐに辿りつく。
それは俺とアリサが出会ったあの日からだ。
あの日から俺の運気は世間一般の平均値よりもほんの少し高い程度の状態を維持し続けている。
その答えは一人で自身の異常を考察していた時に、既にたどり着いていた。
多分それは間違いない。
そしてこの話はアリサにはしていない。できる訳がない。
だからリーナには予め言っておく。
「この事、アリサには言うなよ」
「はい、分かってるっすよ」
と、どこかそういう事を言われる事を読んでいた様にリーナはそう言う。
……まあとにかく、リーナがそう約束してくれたので、俺はその問いに答える事にする。
「……アリサと出会った日からだよ」
「……やっぱりそうっすか」
そう言って……そしてリーナは神妙な面持ちで俺に言う。
「先輩。もしかしたら察してるかもしれないっすけど……多分それ、アリサちゃんの不運スキルの影響を受けてるっすよ」
……それは考えなかった訳ではない。
だけど俺は否定する。
「……でも、アイツの不運スキルはアイツ本人とその周りの人間の運気を下げる力だ。今此処にアリサはいないだろ?」
「でも先輩の運気は間違いなく落ちてるっす。そして多分そういう要因がなければ先輩程の強力なスキルが効果を発しなくなるってことはないと思うっす。それに……アリサちゃん以外の要因で運気が落ちてるなら、多分二人で一緒に要るときも相殺出来ずに不運な目に遭う筈っすよ」
「……まあ確かにそうだけど」
「だとすれば一つ仮説を組めるっすよ。若干話逸れるかもしんないっすけどね」
「……仮説?」
そしてリーナはとんでもない事を言い出す。
「そもそもアリサちゃんの不運スキルが、自分と周りの人間の運気を下げるって代物じゃないかもしれないっていう説っす」
そんな全ての前提を覆す様な事を。
「……んなわけねえだろ」
俺は否定する。
「アリサは14年間自分のスキルと付き合ってきたんだ。自分のスキルがそういうものだって認識を間違えるわけ――」
言いながら、気付いた。
俺自身がつい最近まで自分の幸運スキルの詳細を間違え続けていた事に。
「十分にあり得る事っすよ。知っての通りスキルの名称なんてのは、大まかなカテゴリーに過ぎないっす。そのスキルが具体的にどういうスキルなのかは向き合ってみないと分からないんすから」
「……そうだな」
……リーナの言うとおりである。
例えば同じランクの探知スキルを持つ人間が居たとして、その効果、効力が同じであるかと言えば違う。
人を探すことに長けている能力。物を探すことに長けている能力。そして……特定の何かを探すことにのみ長けた能力。
同じ探知スキルでもそれだけ能力は多岐に分かれる。
故に俺も村の人間も、アレックス達も。大きな勘違いをした。
だから同じ間違いをアリサがしている可能性も十分にある。
だけど……だとしたらなんだ。
「リーナ。じゃあお前的にアリサのスキルはどういう物だと思う。俺が影響を受け、そして周囲の人間の運気を落とすと誤認するようなスキルって一体なんだ?」
「……そうっすね。難しいっすよ」
リーナもそこまでは答えを出せていなかったみたいで考え込む。そしてリーナと共に俺も思考の海へと落ちた。
まず大前提として、アリサが不運な目に遭い続けている事は間違いがない。故にアリサのスキルが不運をもたらすスキルであることは間違いないだろう。
それだけは間違いのない事実だ。
そう考えた所でリーナは言う。
「……というかそもそもスキルのカテゴライズ自体が基本雑なんすよね。だから……そもそもアリサちゃんのスキルが本当に不運をもたらす様なスキルなのかも分かんないんすよね」
「というと?」
俺が内心考えていた事を即座に否定したリーナにそう問うと、リーナはそうですね、と少し考えてから言う。
「たとえば私のスキルは逃避っす。逃避っすけど……なんかそれで逃げ足が早くなったりしてるのっておかしくないっすか?」
「……確かに」
言われてみればそんな気もする。
「これが逃亡とか回避とか、そういう名称ならまだわかるっすよ。でも逃避って……なんとなく精神的な、そういう方向性な気がしないっすか? それこそ現実逃避とか、そういうのに使う言葉っす。まあヤバい状況から逃げたいって意味ではあってるのかもしんないっすけど」
だから、とリーナは言う。
「アリサちゃんの不運スキルも確かに方向性はそうなのかもしれないっすけど、実際の所の実情は似た何かって可能性もありえるっすよ」
「似た何か……ね」
「例えば……不運な目に遭うじゃなく、不幸な目に遭うみたいな。実際似たようなもんっすけどね」
「……まあ」
だったらだ。
「じゃあその違う何かの可能性も考慮した方がいいって事か」
「まあ今起きている疑問を紐解こうと思えばそうなるっすね……っと先輩、店員さん近くに来てますよ。注文決まってます?」
「あ、ああ」
「じゃあとりあえず注文しますか。すみませーん、注文いいっすか?」
そうしてやってきた店員にリーナはハンバーグ定食を。俺はチキングリル定食を注文する。
そして、再び思考の海に沈んだ。
……しかし、なんか凄い難しい話になってきたな。
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