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三章 聖女さん、冒険者やります
ex 受付聖女達、素面同士の会話
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(さて、じゃあどんな事をどんな風に聞いていこうっすかね)
肉を育てながらそんな事を考えるシズクに、シルヴィが小声で提案してくる。
「そうだ、シズクさん。これを機に聞きにくい事とか色々聞いちゃいません? 絶対ポロってなんか出てきますよ」
まさかのシルヴィも同じ事を考えていたらしい。
ならば色々とやりやすい。
「あーいいっすね。酔っていない者の特権という事で色々聞いちゃうっすよ」
そう言ってシルヴィに乗っかる事にした。
「ちなみにシズクさんは何か聞きたい事とかあるんですか?」
「あーそうっすね……ボクは……」
言いながら少々言葉に詰まる。
元々聞きにくい事を聞こうとは思っていた。
だけど改めて冷静に考えてみると、今酔ってる友人達に対してはそこまで聞きにくく感じないのだ。
この人達に関して言えば、ただ機会が無かったから聞けなかったというだけな気がする。
そもそもアンナに至っては馬鹿な王様絡みである程度話が出ている訳だし、シエル経由でコミュ障だった頃の話なども聞いている。
ステラの過去だって普通に素面でも聞こうと思えばサラっと聞けそうだ。
では、聖女をやっていた時の事を聞きにくいと。
そうした話題に持っていきにくいと思った理由は何なのだろうか。
「……どうしましたシズクさん?」
「あーいや、なんでもないっす」
なんとなく、気付いた。
皆の過去に触れにくいのではなく、今こうして素面で話しているシルヴィの過去について触れにくかったのだと。
……明確に、その頃から見て大きな変化があった事に気付いているから。
そんな彼女の過去に対して、触れてはいけないという感覚を無意識でも意識的にも感じてしまう。
……気にしすぎだろうか?
そう考えるが、なんだか自分から誰かの事を聞いたりなんてできる感じではなくなってしまった。
そう感じて、思わずシルヴィに問い返す。
「し、シルヴィさんは何か聞いときたい事とかあるっすか?」
「ありますね。もの凄くあります」
そう言ってシルヴィはアンナ達と盛り上がっているミカに視線を向ける。
「知ってますよね、ミカさんやルカさんが何かをやろうとしていた事。いや、今も現在進行形かもしれませんが」
「え、あ、はい。それが原因で戦ってた訳っすからね」
「そして今になってもその何かが何なのかを私達は知らないんですよ」
「……あ」
「聞いちゃいません? 多分今ならポロって出てきますよ機密事項」
「……」
それを聞いて、一拍空けてから言う。
「やっぱ止めとかないっすか。なんというか、フェアじゃないっす」
元々酒の勢いで色々と聞こうとしていた人間が言える事ではないかもしれないけれど、それでも超えちゃいけないラインは見定めていきたい。
「中々聞きづらい事ならともかく、本人が明確に隠そうとしている事をこういう形で聞くのは良くないと思うんす。もう敵とかじゃないんすから」
ましてや今ミカと自分は友達なのだ。
その答えが自分達にとって有益な情報に成り得るとしても、自分はその秘密を守らないといけない側な気がする。
それがこの場で素面を保っている自分の責任な気がした。
「……まあそうですね。ちょっとこれはずるいかもです」
そう言っていい感じに焼けたハラミを一つ堪能した後、シルヴィは言う。
「シズクさん、真面目ですね」
「いやー、ほんとは何にも考えずうぇーいってやってるタイプだと思うんすけどね」
「スーツ着て履歴書書いて就活してた社会人が何言ってるんですか。聖女追放されてすぐに冒険者になってる私やアンナさんの方がどちらかと言うとうぇーいって感じですよ色々と」
「えー? なに私今褒められたー?」
「滅茶苦茶褒めましたよー。アンナさん凄いですよねーって」
「やったー!」
「いえーい」
なんだかよく分からないけどステラとハイタッチをしているアンナは一旦置いておいて、一拍空けてからシルヴィは言う。
「でもほんと、少なくとも私はそんな感じですよ。ありがたい事にあんまり難しい事考えずにノビノビやれてます。まあ色々起きてる今そんな事言って良いのかは分からないですけど」
「まあ良いんじゃないっすか? ボク達の人生っす。ノビノビやれる事に越した事は無いっすよ」
「うん、そうですよね。ノビノビと世界で起きてる危機みたいなのを解決していきましょうって感じで」
機嫌良さそうにそう言ったシルヴィは一拍空けてから静かに言う。
本当に、シズクにしか聞こえないような小さな声で。
「……これアルコール入った勢いでって事にしておいて欲しいんですけど」
「なんですか?」
「起きてる問題は解決するべきだと思うんですけど……私の居た国は少し痛い目に会えば良いのにって。結構そんな事考えちゃってるんです。あはは、だいぶクズみたいな発言ですよね」
「……良いんじゃないですか。少なくとも今のシルヴィさんの周りに居る人達は、皆シルヴィさんの味方ですよ」
「……改めてですけど、良かったなぁ。私追放されて」
改めて思う。
人の過去などあまり詮索するべきじゃない。
ただその人が話して良いなと思った時に吐き出せる相手になっておく。
人との関わり方なんて、きっとそういう感じで良い。
「……シルヴィさん、ボク達ももうちょっとなんか飲んだりするっすか?」
「いや、私達で皆さんを守らないと。あ、私冷麺食べようかな。ハーフってあります?」
「ああ、あるっすよ。ボクも食べようかな」
「そういえば冷麺でたまにスイカとか乗ってくる所ありますけど、あれ意味わかんないですよね?」
「いや、あれはあれで良くないっすか?」
「えぇ……」
「そんな酢豚にパイナップル乗せるのとは訳が違うんすから。全然アリっすよ」
「いや、酢豚にパイナップルって全然アリじゃないですか?」
「えぇ……」
そんな訳で、そこからはしっとりした話は何もなく、楽しく食事会というか宴会は進んでいった。
そんな中でシルヴィの言ったことをシズクは思い返す。
追放されて良かった。
果たして自分はどうだったのかを、改めて考える。
別に聖女だった頃の生活に大きな不満が有った訳ではない。
だけどこのメンツだったり、職場の人間関係だったり。
今の自分のを取り巻く環境というのは、本当に居心地の良い環境だ。
自分達の追放についてアンナだけがイレギュラーで、自分達の追放が第三者の陰謀だったとして。
全部が解決した後空席になるであろうその席に自分が招かれたとして。
果たして自分はどういう選択をするのだろうか?
ただ一つ言えることがあるとすれば……今の生活が大好きである。
それがきっとこの問いの答えだった。
肉を育てながらそんな事を考えるシズクに、シルヴィが小声で提案してくる。
「そうだ、シズクさん。これを機に聞きにくい事とか色々聞いちゃいません? 絶対ポロってなんか出てきますよ」
まさかのシルヴィも同じ事を考えていたらしい。
ならば色々とやりやすい。
「あーいいっすね。酔っていない者の特権という事で色々聞いちゃうっすよ」
そう言ってシルヴィに乗っかる事にした。
「ちなみにシズクさんは何か聞きたい事とかあるんですか?」
「あーそうっすね……ボクは……」
言いながら少々言葉に詰まる。
元々聞きにくい事を聞こうとは思っていた。
だけど改めて冷静に考えてみると、今酔ってる友人達に対してはそこまで聞きにくく感じないのだ。
この人達に関して言えば、ただ機会が無かったから聞けなかったというだけな気がする。
そもそもアンナに至っては馬鹿な王様絡みである程度話が出ている訳だし、シエル経由でコミュ障だった頃の話なども聞いている。
ステラの過去だって普通に素面でも聞こうと思えばサラっと聞けそうだ。
では、聖女をやっていた時の事を聞きにくいと。
そうした話題に持っていきにくいと思った理由は何なのだろうか。
「……どうしましたシズクさん?」
「あーいや、なんでもないっす」
なんとなく、気付いた。
皆の過去に触れにくいのではなく、今こうして素面で話しているシルヴィの過去について触れにくかったのだと。
……明確に、その頃から見て大きな変化があった事に気付いているから。
そんな彼女の過去に対して、触れてはいけないという感覚を無意識でも意識的にも感じてしまう。
……気にしすぎだろうか?
そう考えるが、なんだか自分から誰かの事を聞いたりなんてできる感じではなくなってしまった。
そう感じて、思わずシルヴィに問い返す。
「し、シルヴィさんは何か聞いときたい事とかあるっすか?」
「ありますね。もの凄くあります」
そう言ってシルヴィはアンナ達と盛り上がっているミカに視線を向ける。
「知ってますよね、ミカさんやルカさんが何かをやろうとしていた事。いや、今も現在進行形かもしれませんが」
「え、あ、はい。それが原因で戦ってた訳っすからね」
「そして今になってもその何かが何なのかを私達は知らないんですよ」
「……あ」
「聞いちゃいません? 多分今ならポロって出てきますよ機密事項」
「……」
それを聞いて、一拍空けてから言う。
「やっぱ止めとかないっすか。なんというか、フェアじゃないっす」
元々酒の勢いで色々と聞こうとしていた人間が言える事ではないかもしれないけれど、それでも超えちゃいけないラインは見定めていきたい。
「中々聞きづらい事ならともかく、本人が明確に隠そうとしている事をこういう形で聞くのは良くないと思うんす。もう敵とかじゃないんすから」
ましてや今ミカと自分は友達なのだ。
その答えが自分達にとって有益な情報に成り得るとしても、自分はその秘密を守らないといけない側な気がする。
それがこの場で素面を保っている自分の責任な気がした。
「……まあそうですね。ちょっとこれはずるいかもです」
そう言っていい感じに焼けたハラミを一つ堪能した後、シルヴィは言う。
「シズクさん、真面目ですね」
「いやー、ほんとは何にも考えずうぇーいってやってるタイプだと思うんすけどね」
「スーツ着て履歴書書いて就活してた社会人が何言ってるんですか。聖女追放されてすぐに冒険者になってる私やアンナさんの方がどちらかと言うとうぇーいって感じですよ色々と」
「えー? なに私今褒められたー?」
「滅茶苦茶褒めましたよー。アンナさん凄いですよねーって」
「やったー!」
「いえーい」
なんだかよく分からないけどステラとハイタッチをしているアンナは一旦置いておいて、一拍空けてからシルヴィは言う。
「でもほんと、少なくとも私はそんな感じですよ。ありがたい事にあんまり難しい事考えずにノビノビやれてます。まあ色々起きてる今そんな事言って良いのかは分からないですけど」
「まあ良いんじゃないっすか? ボク達の人生っす。ノビノビやれる事に越した事は無いっすよ」
「うん、そうですよね。ノビノビと世界で起きてる危機みたいなのを解決していきましょうって感じで」
機嫌良さそうにそう言ったシルヴィは一拍空けてから静かに言う。
本当に、シズクにしか聞こえないような小さな声で。
「……これアルコール入った勢いでって事にしておいて欲しいんですけど」
「なんですか?」
「起きてる問題は解決するべきだと思うんですけど……私の居た国は少し痛い目に会えば良いのにって。結構そんな事考えちゃってるんです。あはは、だいぶクズみたいな発言ですよね」
「……良いんじゃないですか。少なくとも今のシルヴィさんの周りに居る人達は、皆シルヴィさんの味方ですよ」
「……改めてですけど、良かったなぁ。私追放されて」
改めて思う。
人の過去などあまり詮索するべきじゃない。
ただその人が話して良いなと思った時に吐き出せる相手になっておく。
人との関わり方なんて、きっとそういう感じで良い。
「……シルヴィさん、ボク達ももうちょっとなんか飲んだりするっすか?」
「いや、私達で皆さんを守らないと。あ、私冷麺食べようかな。ハーフってあります?」
「ああ、あるっすよ。ボクも食べようかな」
「そういえば冷麺でたまにスイカとか乗ってくる所ありますけど、あれ意味わかんないですよね?」
「いや、あれはあれで良くないっすか?」
「えぇ……」
「そんな酢豚にパイナップル乗せるのとは訳が違うんすから。全然アリっすよ」
「いや、酢豚にパイナップルって全然アリじゃないですか?」
「えぇ……」
そんな訳で、そこからはしっとりした話は何もなく、楽しく食事会というか宴会は進んでいった。
そんな中でシルヴィの言ったことをシズクは思い返す。
追放されて良かった。
果たして自分はどうだったのかを、改めて考える。
別に聖女だった頃の生活に大きな不満が有った訳ではない。
だけどこのメンツだったり、職場の人間関係だったり。
今の自分のを取り巻く環境というのは、本当に居心地の良い環境だ。
自分達の追放についてアンナだけがイレギュラーで、自分達の追放が第三者の陰謀だったとして。
全部が解決した後空席になるであろうその席に自分が招かれたとして。
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