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一章 聖女さん、追放されたので冒険者を始めます。
5 聖女さん、やべーやつと出会う
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ギルドでの会員登録はあまりにあっさりと終わった。
名前と性別、年齢をを書いて、自分が得意とする技能などがあれば記入してそれで終わり。
……本当にそれで終わっちゃった。
「……ほんと、こんな簡単な手続きで貰ったギルドカードが身分証明書になって良いのかな?」
多分良くは無い。
もし私が政治家にでもなったら、この辺もうちょっと法整備したいよね。
まあ政治家になんてならないんだけどさ。
馬鹿の下で聖女やってるより面倒そうだし。
……さて、無事登録も終わった事だし、とりあえずギルドの中を見物でもしておこうか。
これからお世話になる訳だし。
そう思いながら私は受付の近くに設置されていたクエストボードと呼ばれる、依頼が張られた掲示板の前へ移動。
どんな依頼がこの冒険者ギルドに来ているのかを、ちょっと見てみよう。
「成程、薬草採取からドラゴンの討伐まで。一杯あるなぁ」
特に一番難しいドラゴン討伐の報酬額が凄い。
討伐すればそれだけで半年分位の生活費になりそう。
……まあ複数人かつ、ある程度色々な依頼を熟して冒険者としてのランクを上げていかなければ受けられない依頼みたいだけど。
……駆け出しのFランク冒険者の私じゃ受けられない。
一人でもボコボコにできる自信はあるけど。
……でも一人だとこのクエストボードを見た感じだと不便な事も多そうだし、一緒に冒険者をやっていくパーティーメンバーを作った方がいいかもしれない。
そう思いながら、周囲を見渡す。
私程の人間になれば、見ただけでその人の大体の強さが雰囲気で分かるんだ。
本当になんとなくだけど、ほぼほぼ的中する。
で、色々と観察させてもらったは良いものの……失礼だけど、なんか微妙だ。
AランクとかBランクとか。それなりにランクの高そうなギルドカードを首から掛けてる冒険者は、凄いは凄いんだけど……なんだろう、微妙なんだ。
いや、正直頭数が揃えばドラゴン討伐は無理でも他の色々な依頼を受けられるし、そもそも私一人で十分に戦えるからそんなに強くなくても良いんだけどさ、でもこう、一応危険な事やりに行くわけで……私と近い位の実力の人と組んで安心して背中預けたい感はある訳で!
……まあ仮にそんな人がいた所で。
というか私が失礼にも微妙と評価した人達だって、Fランクの駆け出し冒険者なんて相手にしてくれないだろうけど。
というかされたら警戒する。
絶対仕事目的じゃないみたいな、嫌な予感がする。
特に男性の方は特に!
と、そんな時だった。
ふと、一人の女の子が視線に入った。
多分平均的な身長である私よりもちっちゃい、多分年下の銀髪ロングの女の子
「……ッ!?」
Fランクのギルドカードを首から下げるその女の子からは……とんでもなくヤバイ奴の雰囲気を感じた。
いや、ヤバイ奴だと人格的にアレな人っぽいから訂正。
……無茶苦茶強い、この子!
名前と性別、年齢をを書いて、自分が得意とする技能などがあれば記入してそれで終わり。
……本当にそれで終わっちゃった。
「……ほんと、こんな簡単な手続きで貰ったギルドカードが身分証明書になって良いのかな?」
多分良くは無い。
もし私が政治家にでもなったら、この辺もうちょっと法整備したいよね。
まあ政治家になんてならないんだけどさ。
馬鹿の下で聖女やってるより面倒そうだし。
……さて、無事登録も終わった事だし、とりあえずギルドの中を見物でもしておこうか。
これからお世話になる訳だし。
そう思いながら私は受付の近くに設置されていたクエストボードと呼ばれる、依頼が張られた掲示板の前へ移動。
どんな依頼がこの冒険者ギルドに来ているのかを、ちょっと見てみよう。
「成程、薬草採取からドラゴンの討伐まで。一杯あるなぁ」
特に一番難しいドラゴン討伐の報酬額が凄い。
討伐すればそれだけで半年分位の生活費になりそう。
……まあ複数人かつ、ある程度色々な依頼を熟して冒険者としてのランクを上げていかなければ受けられない依頼みたいだけど。
……駆け出しのFランク冒険者の私じゃ受けられない。
一人でもボコボコにできる自信はあるけど。
……でも一人だとこのクエストボードを見た感じだと不便な事も多そうだし、一緒に冒険者をやっていくパーティーメンバーを作った方がいいかもしれない。
そう思いながら、周囲を見渡す。
私程の人間になれば、見ただけでその人の大体の強さが雰囲気で分かるんだ。
本当になんとなくだけど、ほぼほぼ的中する。
で、色々と観察させてもらったは良いものの……失礼だけど、なんか微妙だ。
AランクとかBランクとか。それなりにランクの高そうなギルドカードを首から掛けてる冒険者は、凄いは凄いんだけど……なんだろう、微妙なんだ。
いや、正直頭数が揃えばドラゴン討伐は無理でも他の色々な依頼を受けられるし、そもそも私一人で十分に戦えるからそんなに強くなくても良いんだけどさ、でもこう、一応危険な事やりに行くわけで……私と近い位の実力の人と組んで安心して背中預けたい感はある訳で!
……まあ仮にそんな人がいた所で。
というか私が失礼にも微妙と評価した人達だって、Fランクの駆け出し冒険者なんて相手にしてくれないだろうけど。
というかされたら警戒する。
絶対仕事目的じゃないみたいな、嫌な予感がする。
特に男性の方は特に!
と、そんな時だった。
ふと、一人の女の子が視線に入った。
多分平均的な身長である私よりもちっちゃい、多分年下の銀髪ロングの女の子
「……ッ!?」
Fランクのギルドカードを首から下げるその女の子からは……とんでもなくヤバイ奴の雰囲気を感じた。
いや、ヤバイ奴だと人格的にアレな人っぽいから訂正。
……無茶苦茶強い、この子!
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