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2年生1学期
始業式*3
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「こんばんは。白石 由佳です。
今日は、無視しちゃってごめんなさい。
許嫁なんて話、今日帰ってきてから聞いたので。
許嫁の件は、きっともうどうにもならないと思うので諦めます。
でも、私には好きな人がいるし、あまり他人には言いたくない趣味があるので
あなたに無理をさせたくはないので、一度話し合いたいです」
長すぎるかな。でも、こんなんでも送っておかないとね。私の趣味なんてちゃんと言えるのはネットの人たちだけ。今までみたいになりたくないし。ちゃんと相川君には相談しないと。
なんてことを考えていたら、ほんの数秒で返信が来た。
「由佳長すぎw
相川君じゃなくて奏でいいよ。
てか、諦めるとかw
話かぁ、明日の放課後飯でも行く?
全然おごるし」
いや、相川君短っ!そんな、いきなり馴れ馴れしすぎないかな?でもあっちがいいって言ってるからいいのかな。というか、おごるって、高校生なのにそんなにお金あるの?私はお姉ちゃんの友達のお店手伝ってるから、それなりにお金に余裕あるけど。お父さんもお母さんも特に何も言わないだろうし、明日は何もないからいいかな。あーでも明日は代引きでグッズが届くんだったっけ。どうしよう、確か届くのは夕方の5時。お姉ちゃんにお金だけ渡して受け取ってもらおうかな。
よし、何を差し置いても話しておかなきゃいけないことだし明日行くって返事しよう。
「奏君、返事が遅くなってごめんなさい。
明日行けます。
どこに行くんですか?」
私、敬語ってなんかおかしいよね。でも、今まで同級生にもこんなだったからどうにも慣れないんだよね。
「由佳硬いよw
敬語じゃなくていいよw
伊川とかには、別に敬語じゃないんだろ?
そうだな、行く場所は考えとくよ。
楽しみにしとけよ」
私はその夜、一応両親に明日は夕飯がいらないことを伝えて寝ようと思った。でも、ヲタクをいつも隠してるから何かグッズを持って行ったほうがいいかとか、少しでもおしゃれして行ったほうがいいのかとか、そんなことをかんがえていて、うまく眠れなかった。
そのおかげで今日は寝坊して、いつものように時間をかけてメイクできなかった。学校に着いたらすぐにトイレに行って直さなきゃ。奏君はかっこいいからできるだけ悪目立ちしないようにしなきゃ。
その日の授業は、なんだか上の空だった。好きな人がいるのに許嫁がいるし、その人と今日は2人でご飯に行くなんて。正直しんどい。まあその人と、付き合ったりなんてできないんだけど。片思いだけでとどめておきたい。
「おう!早くいくぞ由佳!」
「わ、わかったから、大声で呼ばないで」
その時の私は気づかなかった。奏君のファンが、あんなにも多くて夢女子のファン層が高いことに。それも、かなりの厄介ヲタだったなんて。
「それで、あのどこにいくんですか?」
「そんな構えなくて大丈夫だよw俺の知り合いの店だから
お、ここだ」
ついた場所は、ひっそりとたたずむでもすごくおしゃれな洋食屋さんだった。私が描いてる同人誌の素材に使いたいぐらいの。こうゆうの見ると、あとで使いたいから写真撮りたくなるけど、お店に迷惑だよね。
「はぁー」
「なんだ?店構えがきれいだから写真でも撮りたいってか?全然大丈夫だぞ」
「え、そんなの奏君が言っちゃっていいの?」
「俺の知り合いの店だって言っただろ?まあ知り合いっていうか、俺の姉貴だけどね」
奏君ってお姉さんがいたんだ。じゃあ本当に写真撮っていいんだね。いろんな角度から撮りたいな。一眼持ってくればよかったな。
「おーい。いつまで写真撮ってんだよ。おいてくぞ。」
「あ、うん」
すごくかわいらしい店のドアを開けると、その中はアンティーク調の家具でそろえられたコーヒーの香りがほのかに香る、すごくゆったりとした空間だった。
「あら、奏。来るなら言っておいてよね。いらっしゃい。白石さんちの由佳ちゃんよね。お好きな席にどうぞ」
お姉さん、すごく優しい人なんだな。
今日は、無視しちゃってごめんなさい。
許嫁なんて話、今日帰ってきてから聞いたので。
許嫁の件は、きっともうどうにもならないと思うので諦めます。
でも、私には好きな人がいるし、あまり他人には言いたくない趣味があるので
あなたに無理をさせたくはないので、一度話し合いたいです」
長すぎるかな。でも、こんなんでも送っておかないとね。私の趣味なんてちゃんと言えるのはネットの人たちだけ。今までみたいになりたくないし。ちゃんと相川君には相談しないと。
なんてことを考えていたら、ほんの数秒で返信が来た。
「由佳長すぎw
相川君じゃなくて奏でいいよ。
てか、諦めるとかw
話かぁ、明日の放課後飯でも行く?
全然おごるし」
いや、相川君短っ!そんな、いきなり馴れ馴れしすぎないかな?でもあっちがいいって言ってるからいいのかな。というか、おごるって、高校生なのにそんなにお金あるの?私はお姉ちゃんの友達のお店手伝ってるから、それなりにお金に余裕あるけど。お父さんもお母さんも特に何も言わないだろうし、明日は何もないからいいかな。あーでも明日は代引きでグッズが届くんだったっけ。どうしよう、確か届くのは夕方の5時。お姉ちゃんにお金だけ渡して受け取ってもらおうかな。
よし、何を差し置いても話しておかなきゃいけないことだし明日行くって返事しよう。
「奏君、返事が遅くなってごめんなさい。
明日行けます。
どこに行くんですか?」
私、敬語ってなんかおかしいよね。でも、今まで同級生にもこんなだったからどうにも慣れないんだよね。
「由佳硬いよw
敬語じゃなくていいよw
伊川とかには、別に敬語じゃないんだろ?
そうだな、行く場所は考えとくよ。
楽しみにしとけよ」
私はその夜、一応両親に明日は夕飯がいらないことを伝えて寝ようと思った。でも、ヲタクをいつも隠してるから何かグッズを持って行ったほうがいいかとか、少しでもおしゃれして行ったほうがいいのかとか、そんなことをかんがえていて、うまく眠れなかった。
そのおかげで今日は寝坊して、いつものように時間をかけてメイクできなかった。学校に着いたらすぐにトイレに行って直さなきゃ。奏君はかっこいいからできるだけ悪目立ちしないようにしなきゃ。
その日の授業は、なんだか上の空だった。好きな人がいるのに許嫁がいるし、その人と今日は2人でご飯に行くなんて。正直しんどい。まあその人と、付き合ったりなんてできないんだけど。片思いだけでとどめておきたい。
「おう!早くいくぞ由佳!」
「わ、わかったから、大声で呼ばないで」
その時の私は気づかなかった。奏君のファンが、あんなにも多くて夢女子のファン層が高いことに。それも、かなりの厄介ヲタだったなんて。
「それで、あのどこにいくんですか?」
「そんな構えなくて大丈夫だよw俺の知り合いの店だから
お、ここだ」
ついた場所は、ひっそりとたたずむでもすごくおしゃれな洋食屋さんだった。私が描いてる同人誌の素材に使いたいぐらいの。こうゆうの見ると、あとで使いたいから写真撮りたくなるけど、お店に迷惑だよね。
「はぁー」
「なんだ?店構えがきれいだから写真でも撮りたいってか?全然大丈夫だぞ」
「え、そんなの奏君が言っちゃっていいの?」
「俺の知り合いの店だって言っただろ?まあ知り合いっていうか、俺の姉貴だけどね」
奏君ってお姉さんがいたんだ。じゃあ本当に写真撮っていいんだね。いろんな角度から撮りたいな。一眼持ってくればよかったな。
「おーい。いつまで写真撮ってんだよ。おいてくぞ。」
「あ、うん」
すごくかわいらしい店のドアを開けると、その中はアンティーク調の家具でそろえられたコーヒーの香りがほのかに香る、すごくゆったりとした空間だった。
「あら、奏。来るなら言っておいてよね。いらっしゃい。白石さんちの由佳ちゃんよね。お好きな席にどうぞ」
お姉さん、すごく優しい人なんだな。
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