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南部辺境遠征編
131 ルル、スキルオーブ店を開く
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魔宝石が手に入ったおかげで音声通信機を毎日5台滞りなく出荷出来るようになった。
カナタはライジン辺境伯から与えられていた宿舎から工房に拠点を移し、魔宝石へと制御術式を組み込む作業をしていた。
現在、工房にはカナタ、ニク、ルル、ラキス、リュゼット、ヒナ、木工家具職人11人と料理人3人が常駐していた。
ミーリカが料理人から戦闘職へとジョブチェンジしてしまったため、料理人が1人減ってしまったが、職人の中に【料理】スキルを手に入れた者が多いため特に問題にはならなかった。
むしろ、料理人3人も【木工】スキルを手に入れ、魔導具製作の手伝いが出来るほどになっていた。
彼女たちをあえて料理人と呼ぶのは、どちらに重きを置いているかというぐらいの差しか無かった。
その料理人3人が作業を手伝えるようになったにも関わらず、音声通信機が日産5台に留まっている原因は錬金術師のヒナにあった。
「無理、もう無理!」
ヒナが悲鳴を上げる。
それは魔力が足りずにもう錬金術が使えないという意味ではなかった。
「魔導電話に関われるのは良いけど、単純作業もう無理!」
この転生者、堪え性が無かった。
この爆発が1日に1度の工房の日課となっていた。
工房ではおやつの時間の時報扱いであった。
そしてヒナは自室に籠ると何やら怪しい研究に没頭するのだ。
ヒナは自分の興味のあることにだけは集中出来るようだった。
カナタも呆れたのだが、1日5台のノルマだけは守るので、黙認することになった。
何を研究しているのか怖いものがあるのだが……。
カナタは代わりの錬金術師が必要かと頭を悩ませることになった。
「【錬金術】はSRスキルだから、おいそれと手に入らないんだよな」
カナタは錬金術師の増員を考えていた。
錬金術師の奴隷は滅多に出ないどころか、奴隷を雇う場合は確実に難があることが判った。
それならば、誰か魔力の多い者に【錬金術】スキルを覚えさせた方が良い。
そう思うのだが、1000連ガチャを引いてもSRスキルは狙って出るものではなかった。
「スキルオーブの販売も上手く行っているみたいだし、ここは定期的にスキル限定1000連ガチャを引いておくか」
スキルオーブの試験販売はグラスヒルのガチャ屋で行っていた。
これが大当たりで、グラスヒルのオークションに寄った商人に大好評となり売れまくった。
最初は半信半疑だった商人も、お抱えの【鑑定】持ちにスキルオーブを鑑定させて、中身の表示が間違いないと太鼓判を押した。
それからは飛ぶようにスキルオーブが売れたという。
だが、そこにはスキルの種類による優劣があり、売れないスキルは全く売れていなかった。
以前【ロッカー】がハズレスキルと言われていたように、他にもハズレスキルと呼ばれるスキルが存在していた。
カナタが持っている【図鑑】や【MAP】もそうだった。
だが、このうようなスキルも使い方、組み合わせ次第だということが、まだまだ世間には知られていなかった。
カナタの啓蒙活動により【ロッカー】は有益なスキルだと知れ渡って来ていた。
おかげで【ロッカー】のスキルオーブは高額取引されるようになった。
これもカナタにより情報を得たライジン辺境伯が【ロッカー】持ちを優遇したおかげだろう。
「ご主人さま、ここでもスキルオーブ売れる」
ルルが工房の一角でスキルオーブの販売をしようと提案して来た。
たしかにガーディアでもスキルオーブの需要はありそうだった。
職人向けのスキルオーブなら、この工房区であれば必要なものだ。
それに、留守番役で連れて来ていたルルも、工房に引っ越してからは仕事が無くて肩身の狭い思いをしているのだ。
「なるほど、それも有りだな。
工房の前の通りは工房区のメイン通りだもんね。
お店を開くのに最適の場所だったね」
カナタはスキルオーブの販売をルルに一任することにした。
「お店の外枠は僕が作っちゃうから、後はルルに任せた。
人を使っても良いし、好きにやっちゃって」
工房の入り口は納品する魔導具を積載するための馬車の出入りや原材料の搬入に使っているだけだった。
カナタの工房は東と南でメイン通りと接しているので、いくらでも店舗用の間口があった。
そこをカナタが土魔法で区切って店舗スペースにするだけだった。
「うん。任せて」
ルルはハズレオーブ買取に生きがいを見いだしていた。
しかし、それもハズレオーブの買い取りを冒険者ギルドに委託したことで失ってしまっていた。
そして、せっかくカナタと旅に出たのに直ぐにお役御免となり、次は留守番役という暇を持て余す役どころとなった。
だが、それすら工房が建ったらなくなってしまった。
スキルオーブ販売はそんなルルが手にしたやりがいだった。
そこからルルの自重なしの活躍が始まった。
「ご主人さま、お金ちょうだい。
白金貨1枚でいい」
「お、おう」
カナタはルルの迫力に押されて何も考えずに白金貨1枚――1000万DG――を渡す。
音声通信機を1台売る度に白金貨3枚、つまり1日5台で白金貨15枚も手に入るのだ。
小さな硬貨1枚だとそれが1000万DGなんだという感覚自体がなくなってしまっていた。
「リュゼット、護衛で付いて来て。
ご主人さまからの大切なお仕事なんだからね?」
「主君命令の仕事の護衛なら傭兵の務めだな」
なぜかリュゼットも納得する。
まあ主人から1000万DGを託された仕事なのだ。
重要任務で間違いなかった。
そのままルルはリュゼットを伴って奴隷商に行き、販売員の奴隷を2人、護衛役の奴隷1人を雇って来た。
「ミランちゃん。看板と値札、商品一覧を張って掲げる板を作って。
あと展示用の商品棚も。
手に余るなら職人さん総動員ね」
ルルは木工職人のミランに木材を使う備品の製作を発注した。
ミランの目の前でルルの手により次から次へと図面が描かれて渡される。
「はい。承りました」
掲げられた看板は『ガチャ屋2号店』だった。
商品棚は腰より低い高さで見本のスキルオーブを並べられるようになっていた。
そこにスキル名と値札がついていた。
商品棚に並ぶスキルオーブは売れ筋のみで、その他特殊なスキルオーブは板に張られた紙にスキル一覧と値段が書いてあった。
その板を見やすい所に掲げていた。
スキルオーブの販売は客から注文がある度に後ろから用意するという形式にするようだった。
その動作をルルは新たに雇った奴隷と一緒にシミュレーションを何度もする。
「うん。これでいく」
ルルが恭しく最後に掲げたのは商業ギルドの登録証だった。
ルルはリュゼットと一緒に商業ギルドへと行って商業ギルドに自ら登録して来たのだ。
この2号店はカナタのお店ではなくルルのお店だった。
正式に登録されたガチャ屋2号店がここに開店した瞬間だった。
「そうか。1号店もララのお店にした方が良さそうだな」
ルルの満足そうな顔を見て、カナタは1号店もララに譲ろうと思っていた。
尤もそれはただの名義の問題で、出資しているカナタの店であることには変わりはなかった。
ルルもお店を自分のものにしたいという気持ちでやったことではない。
そこにお店に対する責任感の主張というものが生まれていただけだった。
だが、それは尊いものであるとカナタは思っていた。
カナタはライジン辺境伯から与えられていた宿舎から工房に拠点を移し、魔宝石へと制御術式を組み込む作業をしていた。
現在、工房にはカナタ、ニク、ルル、ラキス、リュゼット、ヒナ、木工家具職人11人と料理人3人が常駐していた。
ミーリカが料理人から戦闘職へとジョブチェンジしてしまったため、料理人が1人減ってしまったが、職人の中に【料理】スキルを手に入れた者が多いため特に問題にはならなかった。
むしろ、料理人3人も【木工】スキルを手に入れ、魔導具製作の手伝いが出来るほどになっていた。
彼女たちをあえて料理人と呼ぶのは、どちらに重きを置いているかというぐらいの差しか無かった。
その料理人3人が作業を手伝えるようになったにも関わらず、音声通信機が日産5台に留まっている原因は錬金術師のヒナにあった。
「無理、もう無理!」
ヒナが悲鳴を上げる。
それは魔力が足りずにもう錬金術が使えないという意味ではなかった。
「魔導電話に関われるのは良いけど、単純作業もう無理!」
この転生者、堪え性が無かった。
この爆発が1日に1度の工房の日課となっていた。
工房ではおやつの時間の時報扱いであった。
そしてヒナは自室に籠ると何やら怪しい研究に没頭するのだ。
ヒナは自分の興味のあることにだけは集中出来るようだった。
カナタも呆れたのだが、1日5台のノルマだけは守るので、黙認することになった。
何を研究しているのか怖いものがあるのだが……。
カナタは代わりの錬金術師が必要かと頭を悩ませることになった。
「【錬金術】はSRスキルだから、おいそれと手に入らないんだよな」
カナタは錬金術師の増員を考えていた。
錬金術師の奴隷は滅多に出ないどころか、奴隷を雇う場合は確実に難があることが判った。
それならば、誰か魔力の多い者に【錬金術】スキルを覚えさせた方が良い。
そう思うのだが、1000連ガチャを引いてもSRスキルは狙って出るものではなかった。
「スキルオーブの販売も上手く行っているみたいだし、ここは定期的にスキル限定1000連ガチャを引いておくか」
スキルオーブの試験販売はグラスヒルのガチャ屋で行っていた。
これが大当たりで、グラスヒルのオークションに寄った商人に大好評となり売れまくった。
最初は半信半疑だった商人も、お抱えの【鑑定】持ちにスキルオーブを鑑定させて、中身の表示が間違いないと太鼓判を押した。
それからは飛ぶようにスキルオーブが売れたという。
だが、そこにはスキルの種類による優劣があり、売れないスキルは全く売れていなかった。
以前【ロッカー】がハズレスキルと言われていたように、他にもハズレスキルと呼ばれるスキルが存在していた。
カナタが持っている【図鑑】や【MAP】もそうだった。
だが、このうようなスキルも使い方、組み合わせ次第だということが、まだまだ世間には知られていなかった。
カナタの啓蒙活動により【ロッカー】は有益なスキルだと知れ渡って来ていた。
おかげで【ロッカー】のスキルオーブは高額取引されるようになった。
これもカナタにより情報を得たライジン辺境伯が【ロッカー】持ちを優遇したおかげだろう。
「ご主人さま、ここでもスキルオーブ売れる」
ルルが工房の一角でスキルオーブの販売をしようと提案して来た。
たしかにガーディアでもスキルオーブの需要はありそうだった。
職人向けのスキルオーブなら、この工房区であれば必要なものだ。
それに、留守番役で連れて来ていたルルも、工房に引っ越してからは仕事が無くて肩身の狭い思いをしているのだ。
「なるほど、それも有りだな。
工房の前の通りは工房区のメイン通りだもんね。
お店を開くのに最適の場所だったね」
カナタはスキルオーブの販売をルルに一任することにした。
「お店の外枠は僕が作っちゃうから、後はルルに任せた。
人を使っても良いし、好きにやっちゃって」
工房の入り口は納品する魔導具を積載するための馬車の出入りや原材料の搬入に使っているだけだった。
カナタの工房は東と南でメイン通りと接しているので、いくらでも店舗用の間口があった。
そこをカナタが土魔法で区切って店舗スペースにするだけだった。
「うん。任せて」
ルルはハズレオーブ買取に生きがいを見いだしていた。
しかし、それもハズレオーブの買い取りを冒険者ギルドに委託したことで失ってしまっていた。
そして、せっかくカナタと旅に出たのに直ぐにお役御免となり、次は留守番役という暇を持て余す役どころとなった。
だが、それすら工房が建ったらなくなってしまった。
スキルオーブ販売はそんなルルが手にしたやりがいだった。
そこからルルの自重なしの活躍が始まった。
「ご主人さま、お金ちょうだい。
白金貨1枚でいい」
「お、おう」
カナタはルルの迫力に押されて何も考えずに白金貨1枚――1000万DG――を渡す。
音声通信機を1台売る度に白金貨3枚、つまり1日5台で白金貨15枚も手に入るのだ。
小さな硬貨1枚だとそれが1000万DGなんだという感覚自体がなくなってしまっていた。
「リュゼット、護衛で付いて来て。
ご主人さまからの大切なお仕事なんだからね?」
「主君命令の仕事の護衛なら傭兵の務めだな」
なぜかリュゼットも納得する。
まあ主人から1000万DGを託された仕事なのだ。
重要任務で間違いなかった。
そのままルルはリュゼットを伴って奴隷商に行き、販売員の奴隷を2人、護衛役の奴隷1人を雇って来た。
「ミランちゃん。看板と値札、商品一覧を張って掲げる板を作って。
あと展示用の商品棚も。
手に余るなら職人さん総動員ね」
ルルは木工職人のミランに木材を使う備品の製作を発注した。
ミランの目の前でルルの手により次から次へと図面が描かれて渡される。
「はい。承りました」
掲げられた看板は『ガチャ屋2号店』だった。
商品棚は腰より低い高さで見本のスキルオーブを並べられるようになっていた。
そこにスキル名と値札がついていた。
商品棚に並ぶスキルオーブは売れ筋のみで、その他特殊なスキルオーブは板に張られた紙にスキル一覧と値段が書いてあった。
その板を見やすい所に掲げていた。
スキルオーブの販売は客から注文がある度に後ろから用意するという形式にするようだった。
その動作をルルは新たに雇った奴隷と一緒にシミュレーションを何度もする。
「うん。これでいく」
ルルが恭しく最後に掲げたのは商業ギルドの登録証だった。
ルルはリュゼットと一緒に商業ギルドへと行って商業ギルドに自ら登録して来たのだ。
この2号店はカナタのお店ではなくルルのお店だった。
正式に登録されたガチャ屋2号店がここに開店した瞬間だった。
「そうか。1号店もララのお店にした方が良さそうだな」
ルルの満足そうな顔を見て、カナタは1号店もララに譲ろうと思っていた。
尤もそれはただの名義の問題で、出資しているカナタの店であることには変わりはなかった。
ルルもお店を自分のものにしたいという気持ちでやったことではない。
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