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南部辺境遠征編
135 カナタ、屋敷を奪われる
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カナタたちがやって来たのは、ミネルバタウンの代官が住むはずの屋敷だった。
元々ミネルバタウンはライジン辺境伯直轄のミネルバ領の領都であり、ライジン辺境伯が手配した代官が治める領地のはずだった。
「あれ? ここが代官屋敷で良かったはずだよね?」
ライジン辺境伯からは、カナタの都合で代官をライジニアに帰すか、カナタが代官を再雇用するかを選ぶように言われていた。
もしカナタが直接統治するならば代官はライジニアに帰り、カナタが雇用するならこのままミネルバに残ることになっていたのだ。
カナタは【転移門】を設置できるため、拠点となるグラスヒルの屋敷やガーディアの工房とこの代官屋敷――カナタが着任すると男爵屋敷になる――を繋ぐことが可能だった。
その恩恵で任意に拠点を移動できるので、代官を置かなくても問題がないと判断していた。
そのカナタの屋敷となるはずの代官屋敷がおかしなことになっていた。
「この紋章は……」
「はい。アフオ男爵のものですね」
ラキスが元上司の行いを確認し恥ずかしそうに言う。
つまり代官ではなく屋敷はアフオ男爵に占有されていた。
「お待ちしておりました」
カナタが困り果てて代官屋敷――現アフオ男爵別邸――を眺めていると、横から小男が話かけて来た。
その小男はあまり高価とはいえないが、小奇麗な服を着ており品の良さそうな人物だった。
「もしかして代官さん?」
「はい。代官のカムロと申します。
こんなことになっていて申し訳ありません」
カムロと名乗った代官は、事の経緯を語り出した。
その話によるとこうだった。
アフオ男爵が魔物の氾濫鎮圧から帰還する際に、このミネルバ領を経由して自分の領地に戻ったのだそうだ。
まあ、男爵が街に逗留するとなれば、代官屋敷を宿舎として提供するのは当然のことだった。
このミネルバ領の代官屋敷は、後に領主となる貴族に下賜される予定のため、代官屋敷としては例外的に豪華で立派だった。
むしろアフオ男爵の屋敷よりも立派なぐらいだったのだ。
そのため、この屋敷を気に入ったアフオ男爵は、異常な執着を見せることとなり、傍若無人な振る舞いが始まったのだという。
曰く、この領地は魔物の氾濫鎮圧の恩賞としてアフオ男爵に下賜される予定だとか。
ならば、この代官屋敷は俺のものだと訳の判らない主張をするに至り、代官は追い出され屋敷を奪われたということらしい。
「私も事の経緯を認めた文をライジン辺境伯様に送ったのですが、尽く妨害されたようで……。
この度カナタ様が男爵として領地にお越しになるという連絡だけをかろうじて受け取った次第です」
さすがに辺境伯の手による文には横やりを入れられなかったようだ。
しかし、こちらからの情報は全て妨害されているとなると、やりたい放題ということなのだろう。
「わかりました。ここはアフオ男爵の手の者ばかりでしょうから、どこか内密の話が出来る場所があれば案内していただけませんか?」
「立ち話で長々と申し訳ありません。
さあ、こちらへお越しください」
カナタは現代官屋敷となっている小ぶりな屋敷に案内された。
カムロの性格を表すのか、小ぶりだが品の良い屋敷だった。
カナタ一行は応接室に案内され、そのソファーに腰かけ一息つくことになった。
「これはライジン辺境伯に報告しないと拙い案件だと思う」
カナタは思案するとこれ以上はライジン辺境伯に許可を得なければならないという考えに至った。
「しかし、文は尽く妨害されてしまいます」
カムロが俯き悔しそうに話す。
この世界、通常の通信手段は冒険者などが運ぶ文が一般的だった。
良くてクックルー便、冒険者ギルドの重要案件で魔法便が使われる。
カムロのような代官という立場であれば定期報告に文を送る程度であった。
だが、ここに新たな戦略物資が配備され始めていた。
それを知っているのは王家にライジン辺境伯、そして一部の大貴族とカナタだけだった。
「じゃーん」
カナタはカムロの前に魔導具を【ロッカー】から出した。
それはカナタが最初に製造した音声通信機1号機だった。
「何ですか? これは?」
カムロが不思議そうに音声通信機をしげしげと見る。
「これは声を遠くに届ける魔導具だ。
これでライジン辺境伯に連絡が出来る」
カナタは「111111」番をセットして通信ボタンを押した。
【ロッカー】を使うことで携帯電話となるとはカナタ自身も思っていなかった。
リンリンリン リンリンリン
『おう、俺だ。カナタか? どうした?』
「!」
音声通信機の筐体脇からライジン辺境伯の声が聞こえて来たことにカムロは驚く。
この番号の音声通信機はライジン辺境伯専用で、彼の執務室に置かれていた。
なのでライジン辺境伯が直で通信を受けることとなった。
「カナタです。いまミネルバ領に付いたんだけど、問題が発生して……。
辺境伯に許可を得ないとならない事案だったので連絡しました。
まずはカムロ代官の話を聞いてあげて」
カナタはカムロ代官からアフオ男爵の暴挙を言いつけてもらうことになった。
先のラキスの件に続けてライジン辺境伯が激怒したのは言うまでもない。
カナタに対する態度の件、ラキスの件、そして今回の件で既にイエローカードは3枚溜まっていた。
『あの野郎、裏でそんなことをしていたのか!
おい、カナタ、今すぐ迎えに来い。
俺自身が奴を成敗してくれる!』
ライジン辺境伯は怒りにより、カナタが【転移】できると知っていることを隠すのを忘れていた。
だが、アフオ男爵がいるのは委任統治領のウスタイン領ムンゾだった。
そこはカナタも行ったことがないので【転移】できるわけがなかった。
「いや、行ったことないから無理。
それより、代官屋敷にいるアフオ男爵の臣下をどうにかする許可を頂戴」
何気にカナタも【転移】のことを隠すのを忘れていた。
いや、ライジン辺境伯にバレたとも気付かないで素で話してしまっていた。
『わかった。アフオは俺の権限で貴族位をはく奪する。
存分にやってよいぞ』
「そのお墨付きが欲しいんだけど?」
『用意する。いつでも取りに来い』
二人とも【転移】ありきで話してしまっていた。
元々ミネルバタウンはライジン辺境伯直轄のミネルバ領の領都であり、ライジン辺境伯が手配した代官が治める領地のはずだった。
「あれ? ここが代官屋敷で良かったはずだよね?」
ライジン辺境伯からは、カナタの都合で代官をライジニアに帰すか、カナタが代官を再雇用するかを選ぶように言われていた。
もしカナタが直接統治するならば代官はライジニアに帰り、カナタが雇用するならこのままミネルバに残ることになっていたのだ。
カナタは【転移門】を設置できるため、拠点となるグラスヒルの屋敷やガーディアの工房とこの代官屋敷――カナタが着任すると男爵屋敷になる――を繋ぐことが可能だった。
その恩恵で任意に拠点を移動できるので、代官を置かなくても問題がないと判断していた。
そのカナタの屋敷となるはずの代官屋敷がおかしなことになっていた。
「この紋章は……」
「はい。アフオ男爵のものですね」
ラキスが元上司の行いを確認し恥ずかしそうに言う。
つまり代官ではなく屋敷はアフオ男爵に占有されていた。
「お待ちしておりました」
カナタが困り果てて代官屋敷――現アフオ男爵別邸――を眺めていると、横から小男が話かけて来た。
その小男はあまり高価とはいえないが、小奇麗な服を着ており品の良さそうな人物だった。
「もしかして代官さん?」
「はい。代官のカムロと申します。
こんなことになっていて申し訳ありません」
カムロと名乗った代官は、事の経緯を語り出した。
その話によるとこうだった。
アフオ男爵が魔物の氾濫鎮圧から帰還する際に、このミネルバ領を経由して自分の領地に戻ったのだそうだ。
まあ、男爵が街に逗留するとなれば、代官屋敷を宿舎として提供するのは当然のことだった。
このミネルバ領の代官屋敷は、後に領主となる貴族に下賜される予定のため、代官屋敷としては例外的に豪華で立派だった。
むしろアフオ男爵の屋敷よりも立派なぐらいだったのだ。
そのため、この屋敷を気に入ったアフオ男爵は、異常な執着を見せることとなり、傍若無人な振る舞いが始まったのだという。
曰く、この領地は魔物の氾濫鎮圧の恩賞としてアフオ男爵に下賜される予定だとか。
ならば、この代官屋敷は俺のものだと訳の判らない主張をするに至り、代官は追い出され屋敷を奪われたということらしい。
「私も事の経緯を認めた文をライジン辺境伯様に送ったのですが、尽く妨害されたようで……。
この度カナタ様が男爵として領地にお越しになるという連絡だけをかろうじて受け取った次第です」
さすがに辺境伯の手による文には横やりを入れられなかったようだ。
しかし、こちらからの情報は全て妨害されているとなると、やりたい放題ということなのだろう。
「わかりました。ここはアフオ男爵の手の者ばかりでしょうから、どこか内密の話が出来る場所があれば案内していただけませんか?」
「立ち話で長々と申し訳ありません。
さあ、こちらへお越しください」
カナタは現代官屋敷となっている小ぶりな屋敷に案内された。
カムロの性格を表すのか、小ぶりだが品の良い屋敷だった。
カナタ一行は応接室に案内され、そのソファーに腰かけ一息つくことになった。
「これはライジン辺境伯に報告しないと拙い案件だと思う」
カナタは思案するとこれ以上はライジン辺境伯に許可を得なければならないという考えに至った。
「しかし、文は尽く妨害されてしまいます」
カムロが俯き悔しそうに話す。
この世界、通常の通信手段は冒険者などが運ぶ文が一般的だった。
良くてクックルー便、冒険者ギルドの重要案件で魔法便が使われる。
カムロのような代官という立場であれば定期報告に文を送る程度であった。
だが、ここに新たな戦略物資が配備され始めていた。
それを知っているのは王家にライジン辺境伯、そして一部の大貴族とカナタだけだった。
「じゃーん」
カナタはカムロの前に魔導具を【ロッカー】から出した。
それはカナタが最初に製造した音声通信機1号機だった。
「何ですか? これは?」
カムロが不思議そうに音声通信機をしげしげと見る。
「これは声を遠くに届ける魔導具だ。
これでライジン辺境伯に連絡が出来る」
カナタは「111111」番をセットして通信ボタンを押した。
【ロッカー】を使うことで携帯電話となるとはカナタ自身も思っていなかった。
リンリンリン リンリンリン
『おう、俺だ。カナタか? どうした?』
「!」
音声通信機の筐体脇からライジン辺境伯の声が聞こえて来たことにカムロは驚く。
この番号の音声通信機はライジン辺境伯専用で、彼の執務室に置かれていた。
なのでライジン辺境伯が直で通信を受けることとなった。
「カナタです。いまミネルバ領に付いたんだけど、問題が発生して……。
辺境伯に許可を得ないとならない事案だったので連絡しました。
まずはカムロ代官の話を聞いてあげて」
カナタはカムロ代官からアフオ男爵の暴挙を言いつけてもらうことになった。
先のラキスの件に続けてライジン辺境伯が激怒したのは言うまでもない。
カナタに対する態度の件、ラキスの件、そして今回の件で既にイエローカードは3枚溜まっていた。
『あの野郎、裏でそんなことをしていたのか!
おい、カナタ、今すぐ迎えに来い。
俺自身が奴を成敗してくれる!』
ライジン辺境伯は怒りにより、カナタが【転移】できると知っていることを隠すのを忘れていた。
だが、アフオ男爵がいるのは委任統治領のウスタイン領ムンゾだった。
そこはカナタも行ったことがないので【転移】できるわけがなかった。
「いや、行ったことないから無理。
それより、代官屋敷にいるアフオ男爵の臣下をどうにかする許可を頂戴」
何気にカナタも【転移】のことを隠すのを忘れていた。
いや、ライジン辺境伯にバレたとも気付かないで素で話してしまっていた。
『わかった。アフオは俺の権限で貴族位をはく奪する。
存分にやってよいぞ』
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