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南部辺境遠征編
094 カナタ、武器と防具が貧弱すぎて焦る
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カナタとニクの2人はDランク冒険者のため、冒険者ギルドの強制依頼に引っかかってしまっていた。
サキは実力的にはAランクでもおかしくないのだが、奴隷となった時に冒険者登録が抹消されたため、再登録により今はEランクだった。
だが、カナタの護衛であるので同行することになった。
「うーん。僕のレベルで大丈夫かな?
今までもニクに助けてもらっただけなんだけど」
カナタの認識ではニクの戦闘力おかげでDランクになれたと思っていた。
しかし、カナタのステータスは勇者の身体を得ているために尋常ではないものがあった。
それをカナタ本人は全く気付いていない。
「このまま行ったら足手纏いだし、自らの身の安全も覚束ないかも……」
どこまでも自己評価の低いカナタだった。
カナタは自身のステータスを開いてみた。
名前 :カナタ=ミル=ファーランド
種族 :人間 年齢:11才 性別:男 冒険者ランク:D
職業 :魔術師 商人new (勇者)女神の加護により隠蔽中
レベル:10
体力 :390↑/390↑(100,000)呪いにより低下中
魔力 :66,300↑/66,300↑(1,000,000)呪いにより低下中
幸運 :88↑(+104↑+100(ガチャバカ一代補正分))呪いにより低下中
状態 :成長不良 (呪いの余波)
Nスキル:お財布 生活魔法 図鑑Lv.4↑ MAPLv.5↑ ロッカーLv.5↑
裁縫Lv.1 料理Lv.1 掘削Lv.1 礼儀作法Lv.1
HNスキル:魔力操作Lv.3 遠見Lv.2↑ 剣技Lv.1 槍技Lv.1 盾技Lv.1
火魔法Lv.3 風魔法Lv.1 水魔法Lv.1 土魔法Lv.1
Rスキル:身体強化Lv.3 俊足Lv.2 金剛Lv.1 回避Lv.1
SRスキル:時空魔法Lv.5(7)呪いにより低下
付与魔法Lv.2↑ 錬金術Lv.3↑ 陣魔法Lv.2↑
URスキル:魔力探知Lv.4↑
LRスキル:
GRスキル:携帯ガチャ機
称号:ガチャバカ一代 (勇者)女神の加護により隠蔽中
加護:女神ソフィアの加護(小)
取得魔法:回復(微小) 麻痺Lv.1
火球Lv.3 火壁Lv.3
水球Lv.1 水壁lv.1 水刃Lv.1 水竜斬滅Lv.1
土壁Lv.1 土槍Lv.1
風壁Lv.1 風刃Lv.1 風槍Lv.1
転移Lv.3↑ 防壁Lv.1 次元防壁Lv.1
装備: 皮の鎧(小)
鋼の剣+2
所持品:→次ページ
所持金:1億5922万7529DG(レベル10になったため1億DG解禁)
「あ、また呪いの影響が弱まってる。
それに、いくつかスキルがレベルアップしてる。
錬金術とか使いまくったおかげかな。
転移もレベル3か。これで携行人数が3人になったぞ。
既出だがロッカーもレベル5だ。容量が5m×5m×5mに増えた」
戦闘に関係ないスキルばかりがレベルアップしていた。
「職業も魔術師に……。え? 商人がついたの?」
カナタの2ndジョブ(実際は3rdジョブ)に商人がついていた。
まあ、あれだけ商売をしていれば商人がついて当然なのだが、カナタは知らなかった。
2ndジョブなどというものを持てるのは僅かな人だけだとは……。
「うーん、僕は戦闘職からは程遠いんだけどなぁ。
魔法も火魔法の下級魔法を少し出来るだけなのに」
その下級魔法だが威力は上級魔法なみなのだが……。
「僕が戦闘で役立ちそうなのは、火魔法だけだろうね。
うーん、魔物相手に戦える気がしない……。
となると、安全のために武器と防具は新調したいな」
「私も魔物相手となると武器と防具が心もとないです~」
サキが使っているのはハズレオーブを携帯ガチャ機に通した時に出た有り合わせの武器防具だった。
街中や盗賊相手ならばその程度で良かったが、魔物相手となると不安だった。
ちなみにサキのステータスは以下。
名前 :サキ=コザン
種族 :虎獣人 年齢:20才 性別:女 冒険者ランク:E
職業 :剣鬼
レベル:48
体力 :151/151
魔力 :30/30
幸運 :6
状態 :良好
Nスキル:お財布 生活魔法 礼儀作法Lv.3
HNスキル:魔力操作Lv.2 風魔法Lv.2
Rスキル:身体強化Lv.3 俊足Lv.5 金剛Lv.3 回避Lv.5
SRスキル:剣術免許皆伝 房中術
称号:カナタの奴隷
加護:
取得魔法:風壁Lv.3 風刃Lv.3 風槍Lv.3 真空斬Lv.2
装備: 革の鎧
黒鋼の剣
所持品:マジックバッグ(シフォン印)
所持金:36万2865DG
この世界では成人男性のステータス平均は10だと言われている。
高レベル冒険者でも100を超えれば良い方。
サキの151という数値でさえ化け物レベルなのだが……。
呪いを受けて390という数値であるカナタの異常性がわかるだろう。
しかし、その自覚がないカナタは、自分たちの装備では心配で仕方なかった。
「こんな装備で良くやって来れたもんだ……。
ここらで武器と防具を新調しようか」
「はい。よろしくです~」
カナタは、20番窓口で鉄のインゴットを売ってとても喜ばれた。
買取窓口のギルド職員の話によると、武器防具が不足しており、材料の鉄は喉から手が出るほど欲しかったらしい。
そこでカナタは武器防具の店を紹介してもらった。
あまり期待しない方が良いとの忠告付きで……。
「駄目だ。どこも良い武器防具は売り切れてしまっている!」
それはそうだ。魔物の氾濫が起きて、辺境伯領総出で対応しようというのに、呑気に良い武器防具が残っているわけがなかった。
明日には混成軍としてガーディアの街に出立しなければならないカナタは焦った。
「ここは課金でアイテムガチャをするしかないな!
鋼の剣じゃ魔物を斬れるかわかったもんじゃない」
カナタは自分の防御力の高さに気付いていなかった。
加えて次元防壁を使えばほとんど傷つくことはないのだ。
しかも聖剣ストームスレイブが【ロッカー】の肥やしになっていることをすっかり忘れていた。
サキは実力的にはAランクでもおかしくないのだが、奴隷となった時に冒険者登録が抹消されたため、再登録により今はEランクだった。
だが、カナタの護衛であるので同行することになった。
「うーん。僕のレベルで大丈夫かな?
今までもニクに助けてもらっただけなんだけど」
カナタの認識ではニクの戦闘力おかげでDランクになれたと思っていた。
しかし、カナタのステータスは勇者の身体を得ているために尋常ではないものがあった。
それをカナタ本人は全く気付いていない。
「このまま行ったら足手纏いだし、自らの身の安全も覚束ないかも……」
どこまでも自己評価の低いカナタだった。
カナタは自身のステータスを開いてみた。
名前 :カナタ=ミル=ファーランド
種族 :人間 年齢:11才 性別:男 冒険者ランク:D
職業 :魔術師 商人new (勇者)女神の加護により隠蔽中
レベル:10
体力 :390↑/390↑(100,000)呪いにより低下中
魔力 :66,300↑/66,300↑(1,000,000)呪いにより低下中
幸運 :88↑(+104↑+100(ガチャバカ一代補正分))呪いにより低下中
状態 :成長不良 (呪いの余波)
Nスキル:お財布 生活魔法 図鑑Lv.4↑ MAPLv.5↑ ロッカーLv.5↑
裁縫Lv.1 料理Lv.1 掘削Lv.1 礼儀作法Lv.1
HNスキル:魔力操作Lv.3 遠見Lv.2↑ 剣技Lv.1 槍技Lv.1 盾技Lv.1
火魔法Lv.3 風魔法Lv.1 水魔法Lv.1 土魔法Lv.1
Rスキル:身体強化Lv.3 俊足Lv.2 金剛Lv.1 回避Lv.1
SRスキル:時空魔法Lv.5(7)呪いにより低下
付与魔法Lv.2↑ 錬金術Lv.3↑ 陣魔法Lv.2↑
URスキル:魔力探知Lv.4↑
LRスキル:
GRスキル:携帯ガチャ機
称号:ガチャバカ一代 (勇者)女神の加護により隠蔽中
加護:女神ソフィアの加護(小)
取得魔法:回復(微小) 麻痺Lv.1
火球Lv.3 火壁Lv.3
水球Lv.1 水壁lv.1 水刃Lv.1 水竜斬滅Lv.1
土壁Lv.1 土槍Lv.1
風壁Lv.1 風刃Lv.1 風槍Lv.1
転移Lv.3↑ 防壁Lv.1 次元防壁Lv.1
装備: 皮の鎧(小)
鋼の剣+2
所持品:→次ページ
所持金:1億5922万7529DG(レベル10になったため1億DG解禁)
「あ、また呪いの影響が弱まってる。
それに、いくつかスキルがレベルアップしてる。
錬金術とか使いまくったおかげかな。
転移もレベル3か。これで携行人数が3人になったぞ。
既出だがロッカーもレベル5だ。容量が5m×5m×5mに増えた」
戦闘に関係ないスキルばかりがレベルアップしていた。
「職業も魔術師に……。え? 商人がついたの?」
カナタの2ndジョブ(実際は3rdジョブ)に商人がついていた。
まあ、あれだけ商売をしていれば商人がついて当然なのだが、カナタは知らなかった。
2ndジョブなどというものを持てるのは僅かな人だけだとは……。
「うーん、僕は戦闘職からは程遠いんだけどなぁ。
魔法も火魔法の下級魔法を少し出来るだけなのに」
その下級魔法だが威力は上級魔法なみなのだが……。
「僕が戦闘で役立ちそうなのは、火魔法だけだろうね。
うーん、魔物相手に戦える気がしない……。
となると、安全のために武器と防具は新調したいな」
「私も魔物相手となると武器と防具が心もとないです~」
サキが使っているのはハズレオーブを携帯ガチャ機に通した時に出た有り合わせの武器防具だった。
街中や盗賊相手ならばその程度で良かったが、魔物相手となると不安だった。
ちなみにサキのステータスは以下。
名前 :サキ=コザン
種族 :虎獣人 年齢:20才 性別:女 冒険者ランク:E
職業 :剣鬼
レベル:48
体力 :151/151
魔力 :30/30
幸運 :6
状態 :良好
Nスキル:お財布 生活魔法 礼儀作法Lv.3
HNスキル:魔力操作Lv.2 風魔法Lv.2
Rスキル:身体強化Lv.3 俊足Lv.5 金剛Lv.3 回避Lv.5
SRスキル:剣術免許皆伝 房中術
称号:カナタの奴隷
加護:
取得魔法:風壁Lv.3 風刃Lv.3 風槍Lv.3 真空斬Lv.2
装備: 革の鎧
黒鋼の剣
所持品:マジックバッグ(シフォン印)
所持金:36万2865DG
この世界では成人男性のステータス平均は10だと言われている。
高レベル冒険者でも100を超えれば良い方。
サキの151という数値でさえ化け物レベルなのだが……。
呪いを受けて390という数値であるカナタの異常性がわかるだろう。
しかし、その自覚がないカナタは、自分たちの装備では心配で仕方なかった。
「こんな装備で良くやって来れたもんだ……。
ここらで武器と防具を新調しようか」
「はい。よろしくです~」
カナタは、20番窓口で鉄のインゴットを売ってとても喜ばれた。
買取窓口のギルド職員の話によると、武器防具が不足しており、材料の鉄は喉から手が出るほど欲しかったらしい。
そこでカナタは武器防具の店を紹介してもらった。
あまり期待しない方が良いとの忠告付きで……。
「駄目だ。どこも良い武器防具は売り切れてしまっている!」
それはそうだ。魔物の氾濫が起きて、辺境伯領総出で対応しようというのに、呑気に良い武器防具が残っているわけがなかった。
明日には混成軍としてガーディアの街に出立しなければならないカナタは焦った。
「ここは課金でアイテムガチャをするしかないな!
鋼の剣じゃ魔物を斬れるかわかったもんじゃない」
カナタは自分の防御力の高さに気付いていなかった。
加えて次元防壁を使えばほとんど傷つくことはないのだ。
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