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ガチャ屋開業編
046 カナタ、ウッドランド子爵に会う
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「ご主人様、本日の予定は冒険者ギルドにて盗賊からの戦利品売却益の受取。
仮設店舗でのハズレオーブの購入及び商品の販売となります」
ララが秘書として今日の予定を報告してくれるので、カナタはそのままのスケジュールで予定を消化する。
カナタは冒険者ギルドで盗賊からの戦利品売買益――382万DG――を受け取り、そのまま仮設店舗でガチャ屋を開店した。
カナタが1900万DGを用意するまでの猶予は残り6日、オークション開催まで今日を入れてあと3日となった。
オークションは夜に開催されるそうなので、ハズレオーブを手に入れるための仮設店舗は3日間営業出来る。
3日で1000個、1日333個以上仕入れる予定だが、昨日でさえ600個以上手に入ったことから、カナタはその目標達成を楽観視していた。
ところが……。
「集まりが悪い……」
夕方まで粘ったが、なぜか今日はハズレオーブの集まりが悪かった。
昨日の噂を聞いて持ち込む冒険者がそこそこ存在していたが、今日のクエストの成果を売りに来る冒険者が少なかった。
「ララ、お客さん今日はどうしたのかな?」
ルルが客の少ない事を不安に思ってララに疑問の声をぶつける。
それは全員が思っていたことだった。
丁度そこにハズレオーブを持って若い冒険者がやって来た。
「これを買い取ってくれるんだって?」
「ええ、そうよ。
だけど、今日は集まりが悪くて……。
どうしたのかしら?」
これ幸いとララが冒険者に話しかける。
若い冒険者は美少女のララに声をかけられて、顔を赤くすると表情をデレッと緩めて教えてくれた。
「ああ、そのことか。
ほとんどの連中はSRのエクストラポーション目当てでこの時期は遠出してるんだよ。
明後日、オークションが開かれるだろ?
SRなんて滅多に出ないのに、そこで売るために皆必死なのさ。
皆それに向けて最後の追い込みってところだな」
「ふーん。お兄さんは行かなかったの?」
「俺か? 俺はランクが低いから、この時期だけその連中が普段やってるクエストを代わりに専門でやってるのさ。
普段は良い狩場と楽なクエストはランクの高い連中が独占してしまうんだよ」
クエストが選び放題で冒険者のお兄さんには美味しい時期らしい。
しかし、人手が足りなくなりクエストの達成率としては最低となる時期でもあった。
その結果、ハズレオーブの数も減ってしまうということだった。
「俺ならこの時期は毎日30個は持って来れるよ。
連中も明後日までには帰ってくるだろうけど、荷物になるハズレオーブは捨ててくるかもしれないぞ」
この街の主流となる冒険者たちは明後日まで帰って来ないらしい。
しかも、遠征では荷物を少なくするためにハズレオーブを捨てる可能性が高いとか。
ドロップしたオーブを持てる量は限られるため、遠征が長ければ長いほど価値の低いオーブから捨てられて、価値の高いオーブを持ち帰ろうとするものなのだ。
ここグラスヒルには、エクストラポーションを落とす草系の魔物が出る。
滅多に出ないSRオーブのドロップだが、これをオークションにかけると一攫千金が狙える。
それだけ有名なため地名がグラスヒルとなったようなものだった。
この草系の魔物は、小当たりでHNオーブのハイポーションがそこそこ出る。
ポーションの出るハズレオーブを持ち帰るより、ハイポーションの出るHNオーブを持ち帰るのは当然の帰結だろう。
しかもHNオーブ以上ならば、買取が安ければわざわざカナタに売ったりはしない。
由々しき事態だった。
「拙い。なんとかしないと」
いよいよカナタは100万DGのSR確率10%10連ガチャを引こうかと思うのだった。
盗賊からの戦利品売買益が382万DGあるので、それを元手にガチャを引くことも視野に入れていた。
いや、1万DG――ハイポーションの相場――に色を付けてHNオーブを買おうか。
どのぐらい色をつければ売ってくれるか赤字になりかねず難しいところだ。
HNオーブを携帯ガチャ機に装填すれば、恩恵でHNオーブが1UPしてRオーブになるはずだ。
Rオーブなら10万DGはするWハイポーションが出るだろう。
100個買えて100連ガチャに出来ればSRオーブが1個確定でエクストラポーションが出るかもしれない。
エクストラポーションならオークション開始が300万DGからになるらしい。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ウッドランド子爵家別邸にカナタたちが戻ると、庭に立派な馬車が横付けされていた。
その馬車の側面に描かれた紋章はウッドランド子爵家のものだった。
つまり、当主であるウッドランド子爵が領都から到着したということだった。
彼がグラスヒルで開催されるオークションの主催者であるため、遥々領都からやって来たわけだ。
もちろんサーナリアが盗賊に襲われたという知らせを聞いていたので、 取るものも取り敢えず大急ぎで馬車を走らせてきたのは言うまでもない。
サーナリアからカナタが食事に呼ばれたのは、カナタが居候している部屋に戻ってしばらくしてからのことだった。
今回はウッドランド子爵家ご当主との会食になるため、護衛のニク、奴隷であるララ、ルル、カリナ、ユキノは同席を遠慮して欲しいということだった。
その代わり、居候しているスィートルームには会食と同等の食事が運び込まれ、彼女たちに給された。
カナタがダイニングルームに入ると、既に当主であるウッドランド子爵がサーナリアと共に席に着いていた。
カナタは貴族の礼をして自己紹介をする。
「初めまして。カナタ=ミル=ファーランドです。
現在、居候と言う形でこちらにお世話になっております」
「君がファーランド伯爵家のカナタくんか。
私はサーナリアの父でカーク=リム=ウッドランド子爵だ。
サーナリアを盗賊から助けてくれたそうだな。ありがとう」
カナタが会食の席につくと、ウッドランド子爵も自己紹介をして盗賊討伐のお礼を言った。
そこには父親としての感謝が込められており、何の裏もなさそうに見えた。
外観7歳中身11歳のカナタに対しても侮るところはないようだった。
「いえ、こちらこそ、居候させていただいたうえ、オークション参加のご紹介もしていただき感謝しております」
オークション参加という話を聞いてウッドランド子爵の顔が訝し気に変わる。
それは、単純に何を出品するつもりなのか興味を持っただけだったのだが、カナタには難色を示されたかのように見えた。
「サーナリアを助けてくれたのだ。いくらでも逗留してもらってかまわんよ。
ところで、カナタくんはオークションに参加するのかね」
そう言うとウッドランド子爵は、オークション参加を認めて手続きをしただろうサーナリアをちらりと見た。
「はい。SRアイテムをいくつか売ろうと思っています」
カナタはウッドランド子爵の顔色を探り探りして答えた。
2人の間に若干の齟齬が生じ始めていたのに本人たちは気付いていなかった。
「ほう、SRアイテムか。ちなみに何を売るんだね?」
「ミスリルの剣、魔防の鎧を売るつもりです。
あと……。いえ何でもありません」
カナタは携帯ガチャ機の課金或いはHNオーブの買取でSRアイテムをあと3つは確保できると思っていた。
それをウッドランド子爵に言うのは何か違うと思ったのだ。
その出所の説明をするのに、携帯ガチャ機のスキル内容を教えないとならない。
それはさすがにカナタには出来なかった。
しかし、その言い淀みにウッドランド子爵が食いついてしまう。
「何やら隠し玉があるようだね?
オークション主催者として守秘義務は守る。
是非教えて欲しい」
ウッドランド子爵の圧が凄くてカナタはタジタジとなってしまう。
しかし、いかに世間知らずのカナタでも、さすがに自分のGRスキルをバラすわけにはいかない。
ここは話を逸らすためにと、カナタは焦って口を滑らせてしまった。
「URアイテムの聖剣ストームスレイヴがあるんですよ。
これは白金貨100枚――10億DG――の価値があるそうですよ?」
いくらサーナリアの父親だとはいえ、貴族家の間で内戦になりかねないとも言われている聖剣の存在を口にするとは、カナタはあまりにも迂闊だった。
ウッドランド子爵がどのような人物なのか、まだカナタは知らないのだから。
実はオークションには非合法の出品があった。
そうなるとオークションには反社会的勢力が関わっていて間違いない。
ウッドランド子爵は果たしてどっちの側なのだろうか?
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ララが秘書として今日の予定を報告してくれるので、カナタはそのままのスケジュールで予定を消化する。
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カナタが1900万DGを用意するまでの猶予は残り6日、オークション開催まで今日を入れてあと3日となった。
オークションは夜に開催されるそうなので、ハズレオーブを手に入れるための仮設店舗は3日間営業出来る。
3日で1000個、1日333個以上仕入れる予定だが、昨日でさえ600個以上手に入ったことから、カナタはその目標達成を楽観視していた。
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「集まりが悪い……」
夕方まで粘ったが、なぜか今日はハズレオーブの集まりが悪かった。
昨日の噂を聞いて持ち込む冒険者がそこそこ存在していたが、今日のクエストの成果を売りに来る冒険者が少なかった。
「ララ、お客さん今日はどうしたのかな?」
ルルが客の少ない事を不安に思ってララに疑問の声をぶつける。
それは全員が思っていたことだった。
丁度そこにハズレオーブを持って若い冒険者がやって来た。
「これを買い取ってくれるんだって?」
「ええ、そうよ。
だけど、今日は集まりが悪くて……。
どうしたのかしら?」
これ幸いとララが冒険者に話しかける。
若い冒険者は美少女のララに声をかけられて、顔を赤くすると表情をデレッと緩めて教えてくれた。
「ああ、そのことか。
ほとんどの連中はSRのエクストラポーション目当てでこの時期は遠出してるんだよ。
明後日、オークションが開かれるだろ?
SRなんて滅多に出ないのに、そこで売るために皆必死なのさ。
皆それに向けて最後の追い込みってところだな」
「ふーん。お兄さんは行かなかったの?」
「俺か? 俺はランクが低いから、この時期だけその連中が普段やってるクエストを代わりに専門でやってるのさ。
普段は良い狩場と楽なクエストはランクの高い連中が独占してしまうんだよ」
クエストが選び放題で冒険者のお兄さんには美味しい時期らしい。
しかし、人手が足りなくなりクエストの達成率としては最低となる時期でもあった。
その結果、ハズレオーブの数も減ってしまうということだった。
「俺ならこの時期は毎日30個は持って来れるよ。
連中も明後日までには帰ってくるだろうけど、荷物になるハズレオーブは捨ててくるかもしれないぞ」
この街の主流となる冒険者たちは明後日まで帰って来ないらしい。
しかも、遠征では荷物を少なくするためにハズレオーブを捨てる可能性が高いとか。
ドロップしたオーブを持てる量は限られるため、遠征が長ければ長いほど価値の低いオーブから捨てられて、価値の高いオーブを持ち帰ろうとするものなのだ。
ここグラスヒルには、エクストラポーションを落とす草系の魔物が出る。
滅多に出ないSRオーブのドロップだが、これをオークションにかけると一攫千金が狙える。
それだけ有名なため地名がグラスヒルとなったようなものだった。
この草系の魔物は、小当たりでHNオーブのハイポーションがそこそこ出る。
ポーションの出るハズレオーブを持ち帰るより、ハイポーションの出るHNオーブを持ち帰るのは当然の帰結だろう。
しかもHNオーブ以上ならば、買取が安ければわざわざカナタに売ったりはしない。
由々しき事態だった。
「拙い。なんとかしないと」
いよいよカナタは100万DGのSR確率10%10連ガチャを引こうかと思うのだった。
盗賊からの戦利品売買益が382万DGあるので、それを元手にガチャを引くことも視野に入れていた。
いや、1万DG――ハイポーションの相場――に色を付けてHNオーブを買おうか。
どのぐらい色をつければ売ってくれるか赤字になりかねず難しいところだ。
HNオーブを携帯ガチャ機に装填すれば、恩恵でHNオーブが1UPしてRオーブになるはずだ。
Rオーブなら10万DGはするWハイポーションが出るだろう。
100個買えて100連ガチャに出来ればSRオーブが1個確定でエクストラポーションが出るかもしれない。
エクストラポーションならオークション開始が300万DGからになるらしい。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ウッドランド子爵家別邸にカナタたちが戻ると、庭に立派な馬車が横付けされていた。
その馬車の側面に描かれた紋章はウッドランド子爵家のものだった。
つまり、当主であるウッドランド子爵が領都から到着したということだった。
彼がグラスヒルで開催されるオークションの主催者であるため、遥々領都からやって来たわけだ。
もちろんサーナリアが盗賊に襲われたという知らせを聞いていたので、 取るものも取り敢えず大急ぎで馬車を走らせてきたのは言うまでもない。
サーナリアからカナタが食事に呼ばれたのは、カナタが居候している部屋に戻ってしばらくしてからのことだった。
今回はウッドランド子爵家ご当主との会食になるため、護衛のニク、奴隷であるララ、ルル、カリナ、ユキノは同席を遠慮して欲しいということだった。
その代わり、居候しているスィートルームには会食と同等の食事が運び込まれ、彼女たちに給された。
カナタがダイニングルームに入ると、既に当主であるウッドランド子爵がサーナリアと共に席に着いていた。
カナタは貴族の礼をして自己紹介をする。
「初めまして。カナタ=ミル=ファーランドです。
現在、居候と言う形でこちらにお世話になっております」
「君がファーランド伯爵家のカナタくんか。
私はサーナリアの父でカーク=リム=ウッドランド子爵だ。
サーナリアを盗賊から助けてくれたそうだな。ありがとう」
カナタが会食の席につくと、ウッドランド子爵も自己紹介をして盗賊討伐のお礼を言った。
そこには父親としての感謝が込められており、何の裏もなさそうに見えた。
外観7歳中身11歳のカナタに対しても侮るところはないようだった。
「いえ、こちらこそ、居候させていただいたうえ、オークション参加のご紹介もしていただき感謝しております」
オークション参加という話を聞いてウッドランド子爵の顔が訝し気に変わる。
それは、単純に何を出品するつもりなのか興味を持っただけだったのだが、カナタには難色を示されたかのように見えた。
「サーナリアを助けてくれたのだ。いくらでも逗留してもらってかまわんよ。
ところで、カナタくんはオークションに参加するのかね」
そう言うとウッドランド子爵は、オークション参加を認めて手続きをしただろうサーナリアをちらりと見た。
「はい。SRアイテムをいくつか売ろうと思っています」
カナタはウッドランド子爵の顔色を探り探りして答えた。
2人の間に若干の齟齬が生じ始めていたのに本人たちは気付いていなかった。
「ほう、SRアイテムか。ちなみに何を売るんだね?」
「ミスリルの剣、魔防の鎧を売るつもりです。
あと……。いえ何でもありません」
カナタは携帯ガチャ機の課金或いはHNオーブの買取でSRアイテムをあと3つは確保できると思っていた。
それをウッドランド子爵に言うのは何か違うと思ったのだ。
その出所の説明をするのに、携帯ガチャ機のスキル内容を教えないとならない。
それはさすがにカナタには出来なかった。
しかし、その言い淀みにウッドランド子爵が食いついてしまう。
「何やら隠し玉があるようだね?
オークション主催者として守秘義務は守る。
是非教えて欲しい」
ウッドランド子爵の圧が凄くてカナタはタジタジとなってしまう。
しかし、いかに世間知らずのカナタでも、さすがに自分のGRスキルをバラすわけにはいかない。
ここは話を逸らすためにと、カナタは焦って口を滑らせてしまった。
「URアイテムの聖剣ストームスレイヴがあるんですよ。
これは白金貨100枚――10億DG――の価値があるそうですよ?」
いくらサーナリアの父親だとはいえ、貴族家の間で内戦になりかねないとも言われている聖剣の存在を口にするとは、カナタはあまりにも迂闊だった。
ウッドランド子爵がどのような人物なのか、まだカナタは知らないのだから。
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