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家出編
036 カナタ、URアイテムの処遇に困る
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その他10個のHNオーブは、まず死霊系のオーブが7つあった。
死霊系は、その霊の元となった生前の人がどのような職業であったかで、オーブの中身が決まってくる。
その元の人の装備品がアイテムオーブの中身になる可能性が高いのだ。
まあ、ほとんどの死霊系はDGしか落とさないので、死霊系オーブ自体はレア中のレアだと言える。
しかし、その中身であるアイテムのレアリティは、けして高いものとは限らず、Nの黄色オーブなら捨ててしまう冒険者も多かった。
だが、カナタの手にかかれば、携帯ガチャ機の恩恵で最低でも1UPのHNオーブとなる。
アイテムの価値は最低でも1000DGを超えるだろう。
HNアイテム 鋼の剣
量産品の所謂数打ちと言われる一般的な剣
Fランク冒険者なら欲しい一品
HNアイテム トレントの杖
そこそこの魔術師が使う魔法の杖
Fランク冒険者なら欲しい一品
HNアイテム 鋼の盾
量産品の一般的な丸い盾
Fランク冒険者なら欲しい一品
HNアイテム ハイポーション
草系の魔物の抽出液で作られたポーション
HPを回復する効果がある
回復効果(中)
出て来たのは予想通りの装備品だ。
死霊系の残り3つは代わり映えしないと判断しオーブのまま保管することにする。
最後の3つはトカゲ系オーブだった。
これは小さなトカゲからリザードマン、果てはワイバーンから龍までのいわゆるドラゴン系でもあるのだが、ここにあるのは元Nオーブなので、討伐された魔物は大トカゲ程度だと思われる。
HNアイテム 大トカゲの肉(脚)
大トカゲの脚の肉
そこそこおいしい
大トカゲがたまにドロップする
HNアイテム 大トカゲの皮
鎧などの素材となる
Fランク冒険者が装備している鎧はだいたいこれ
大トカゲがたまにドロップする
HNアイテム 虹トカゲの皮×5
虹色に輝くので素材として需要がある
財布などの素材となる
虹トカゲがたまにドロップする
死霊系とトカゲ系は運が良ければNオーブでも高いアイテムが出て来る可能性があった。
普通なら、ここに混ざってくるようなものではなかった。
これを手放した冒険者は、よっぽど稼ぎの良い高ランク冒険者だったのだろう。
次はいよいよRオーブ39個を開けてみる。
結果だけまとめよう。
Rアイテム 銅のインゴット
ゴーレムの身体の一部
そのまんま銅の塊
ゴーレムがドロップする
これが32塊。
これはRオーブになったから銅が出て来たわけで、Nオーブだったら石だったはず。
石と言ってもそのままの意味の石で道に撒くしかないものから、大理石のように建材として使えるものまであったが、ほとんどがほぼ無価値と言って良い。
なので今回、ゴーレム系のオーブが放出され大量に含まれていたのだ。
そのNオーブが恩恵で2UPしたのだから、カナタはぼろ儲けであった。
手放した冒険者もまさかこんな価値に化けるとは思っていなかっただろう。
Rアイテム 魔鋼の剣
魔法を帯びた鋼である魔鋼で造られた剣
Dランク冒険者あたりが欲しがる
Rアイテム 魔鋼の盾
魔法を帯びた鋼である魔鋼で造られた四角い盾
Dランク冒険者あたりが欲しがる
これが2つずつ。
Rアイテム エッチな夜着
魅了の力が付与された下着とネグリジェのセット
貴族女性に大人気
Rアイテム 癒しの雫
癒しの力を持った雫で20倍に薄めて使う
これ一つでハイポーション20本分の回復力がある
Rアイテム 姿隠れのマント
纏うと姿が隠れる魔法のマント
姿が隠れるが一定方向からしか効果が得られない
これらが1つずつ。
Rとなるとそこそこのアイテムが出て来る。
これらは金貨1枚以上の価値がある。
次にSRオーブ8個を開ける。
SRアイテム 銀のインゴット
ゴーレムの身体の一部
そのまんま銀の塊
ゴーレムがドロップする
これが6塊。
SRアイテム ミスリルの剣
魔法を通しやすい金属であるミスリルの合金で造られた剣
Bランク冒険者あたりが欲しがる
SRアイテム 魔防の鎧
魔法耐性の付与された鎧
Bランク冒険者あたりが欲しがる
これが1つずつ。
これらは金貨20枚以上だろうか。
次は待ちに待ったURオーブ。
URといえば勇者召喚のユニークスキルに匹敵するレア度。
期待が高まる。
「いよいよURオーブですよ。ご主人様」
「何がでるかな? 何が出るかな?」
ララとルルもワクワクが止まらなかった。
カナタも期待で胸をドキドキさせながらURオーブを開ける。
URアイテム 聖剣ストームスレイブ
嵐をも切り裂き従わせることが出来るとの云われのある剣
勇者が持つべき剣
「さすがURの金オーブ。とんでもないものが出て来たな……」
これは死霊系ドロップの最高峰だろう。
元はNオーブだったのだから、どんな仕組みでランクUPしているのだろうか?
死霊の持ち物ならば、勇者が死霊化し持っていたとしか考えられない代物だ。
「ご主人様、これを売ったら凄い金額になりそうですね」
ララたちは大儲けだとはしゃいでいるが、カナタはそんなに浮かれるわけにはいかなかった。
「いや、これを店頭で売るのは無理だし、冒険者ギルドも商業ギルドも金額的に買い取れないだろ。
それに僕らがこんなものを持っていると知れたら、殺してでも奪おうという連中に襲われかねない。
こいつは下手をすると所有権争いで貴族間で諍いがおきかねない代物だよ」
カナタは頭を抱えてしまった。
自分たちだけでは身を守れないかもしれない。
それぐらい価値がありすぎて拙いお宝だった。
「とりあえず【ロッカー】の中に隠蔽しよう。
みんな、こいつは見なかったことにするんだ!」
ララとルルもその危険性に気付きコクコクと頷くのだった。
ニクは我関せずと平然としていた。
カナタは聖剣を現金化するにあたり誰に相談するべきか悩むのだった。
最悪このまま【ロッカー】の肥やしにすることも想定していたが、売れば目抜き通りに大店を出せるほどの金額が手に入るはずだった。
聖剣は、おそらく白金貨100枚――10億DG――以上の代物だった。
死霊系は、その霊の元となった生前の人がどのような職業であったかで、オーブの中身が決まってくる。
その元の人の装備品がアイテムオーブの中身になる可能性が高いのだ。
まあ、ほとんどの死霊系はDGしか落とさないので、死霊系オーブ自体はレア中のレアだと言える。
しかし、その中身であるアイテムのレアリティは、けして高いものとは限らず、Nの黄色オーブなら捨ててしまう冒険者も多かった。
だが、カナタの手にかかれば、携帯ガチャ機の恩恵で最低でも1UPのHNオーブとなる。
アイテムの価値は最低でも1000DGを超えるだろう。
HNアイテム 鋼の剣
量産品の所謂数打ちと言われる一般的な剣
Fランク冒険者なら欲しい一品
HNアイテム トレントの杖
そこそこの魔術師が使う魔法の杖
Fランク冒険者なら欲しい一品
HNアイテム 鋼の盾
量産品の一般的な丸い盾
Fランク冒険者なら欲しい一品
HNアイテム ハイポーション
草系の魔物の抽出液で作られたポーション
HPを回復する効果がある
回復効果(中)
出て来たのは予想通りの装備品だ。
死霊系の残り3つは代わり映えしないと判断しオーブのまま保管することにする。
最後の3つはトカゲ系オーブだった。
これは小さなトカゲからリザードマン、果てはワイバーンから龍までのいわゆるドラゴン系でもあるのだが、ここにあるのは元Nオーブなので、討伐された魔物は大トカゲ程度だと思われる。
HNアイテム 大トカゲの肉(脚)
大トカゲの脚の肉
そこそこおいしい
大トカゲがたまにドロップする
HNアイテム 大トカゲの皮
鎧などの素材となる
Fランク冒険者が装備している鎧はだいたいこれ
大トカゲがたまにドロップする
HNアイテム 虹トカゲの皮×5
虹色に輝くので素材として需要がある
財布などの素材となる
虹トカゲがたまにドロップする
死霊系とトカゲ系は運が良ければNオーブでも高いアイテムが出て来る可能性があった。
普通なら、ここに混ざってくるようなものではなかった。
これを手放した冒険者は、よっぽど稼ぎの良い高ランク冒険者だったのだろう。
次はいよいよRオーブ39個を開けてみる。
結果だけまとめよう。
Rアイテム 銅のインゴット
ゴーレムの身体の一部
そのまんま銅の塊
ゴーレムがドロップする
これが32塊。
これはRオーブになったから銅が出て来たわけで、Nオーブだったら石だったはず。
石と言ってもそのままの意味の石で道に撒くしかないものから、大理石のように建材として使えるものまであったが、ほとんどがほぼ無価値と言って良い。
なので今回、ゴーレム系のオーブが放出され大量に含まれていたのだ。
そのNオーブが恩恵で2UPしたのだから、カナタはぼろ儲けであった。
手放した冒険者もまさかこんな価値に化けるとは思っていなかっただろう。
Rアイテム 魔鋼の剣
魔法を帯びた鋼である魔鋼で造られた剣
Dランク冒険者あたりが欲しがる
Rアイテム 魔鋼の盾
魔法を帯びた鋼である魔鋼で造られた四角い盾
Dランク冒険者あたりが欲しがる
これが2つずつ。
Rアイテム エッチな夜着
魅了の力が付与された下着とネグリジェのセット
貴族女性に大人気
Rアイテム 癒しの雫
癒しの力を持った雫で20倍に薄めて使う
これ一つでハイポーション20本分の回復力がある
Rアイテム 姿隠れのマント
纏うと姿が隠れる魔法のマント
姿が隠れるが一定方向からしか効果が得られない
これらが1つずつ。
Rとなるとそこそこのアイテムが出て来る。
これらは金貨1枚以上の価値がある。
次にSRオーブ8個を開ける。
SRアイテム 銀のインゴット
ゴーレムの身体の一部
そのまんま銀の塊
ゴーレムがドロップする
これが6塊。
SRアイテム ミスリルの剣
魔法を通しやすい金属であるミスリルの合金で造られた剣
Bランク冒険者あたりが欲しがる
SRアイテム 魔防の鎧
魔法耐性の付与された鎧
Bランク冒険者あたりが欲しがる
これが1つずつ。
これらは金貨20枚以上だろうか。
次は待ちに待ったURオーブ。
URといえば勇者召喚のユニークスキルに匹敵するレア度。
期待が高まる。
「いよいよURオーブですよ。ご主人様」
「何がでるかな? 何が出るかな?」
ララとルルもワクワクが止まらなかった。
カナタも期待で胸をドキドキさせながらURオーブを開ける。
URアイテム 聖剣ストームスレイブ
嵐をも切り裂き従わせることが出来るとの云われのある剣
勇者が持つべき剣
「さすがURの金オーブ。とんでもないものが出て来たな……」
これは死霊系ドロップの最高峰だろう。
元はNオーブだったのだから、どんな仕組みでランクUPしているのだろうか?
死霊の持ち物ならば、勇者が死霊化し持っていたとしか考えられない代物だ。
「ご主人様、これを売ったら凄い金額になりそうですね」
ララたちは大儲けだとはしゃいでいるが、カナタはそんなに浮かれるわけにはいかなかった。
「いや、これを店頭で売るのは無理だし、冒険者ギルドも商業ギルドも金額的に買い取れないだろ。
それに僕らがこんなものを持っていると知れたら、殺してでも奪おうという連中に襲われかねない。
こいつは下手をすると所有権争いで貴族間で諍いがおきかねない代物だよ」
カナタは頭を抱えてしまった。
自分たちだけでは身を守れないかもしれない。
それぐらい価値がありすぎて拙いお宝だった。
「とりあえず【ロッカー】の中に隠蔽しよう。
みんな、こいつは見なかったことにするんだ!」
ララとルルもその危険性に気付きコクコクと頷くのだった。
ニクは我関せずと平然としていた。
カナタは聖剣を現金化するにあたり誰に相談するべきか悩むのだった。
最悪このまま【ロッカー】の肥やしにすることも想定していたが、売れば目抜き通りに大店を出せるほどの金額が手に入るはずだった。
聖剣は、おそらく白金貨100枚――10億DG――以上の代物だった。
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