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第三章 北の帝国戦役編
109 戦闘準備1
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ガルムドを伴いルナワルドはズイオウ領に帰還した。
ザールの民は新たな陸上戦艦の奪取に大いに喜び、ガルムドをザーラシアと改名した。
『ザールの翼』という意味だそうだ。
俺はクラリスを迎えるためにリーンワース王国の転移陣へと転移して来た。
リーンワース王国に設置した転移陣には王城警備の騎士が詰めている。
俺が転移して来たのを確認すると直ぐに伝令の兵が走る。
ここは他国の王城内なので、俺は案内されるまでその場でじっと待つ。
まあ王城の城郭内へ直結している転移陣なんて悪用されたら最悪だからね。
当然警備は厳しくなるわな。
なので案内されるまでは動かないのがこの世界のマナーだ。
「クランド陛下、丁度良いところに来た。
直ぐに我が王と会っていただきたい」
慌てた様子で俺を迎えに来た近衛騎士団長――ブライアスという名だそうだ――が俺を強引に引きずっていく。
他国の王、しかも国王の娘婿に対しては不敬ととられかねない行為だが、緊急事態らしく俺は引きずられるに任せた。
まあ俺は今も一般人のメンタルしか持ち合わせていないから、不敬だなんだと気にはならないだけなんだけどね。
「クランド陛下をお連れしました!」
ブライアスが王国円卓会議室の前で大声を張り上げ、そのまま有無を言わさず扉を開けると室内に俺を連れ込んだ。
「おう、婿殿、良い所に来た」
「これは義父上、ご機嫌よろし……くないようですな」
円卓の奥の席――所謂誕生日席――に座る義父上ことリーンワース王オドリアスの顔色がかなり良くない。
何か良からぬことが起きたことは明白だった。
円卓にはリーンクロス公爵や国の重鎮たち、各騎士団の団長クラスもいる。
俺は厄介毎に巻き込まれることを確信した。
察するにまた北の帝国がやらかしたか?
「今朝方、早ワイバーン便がボルダルからやって来た。
北の要塞が抜かれた」
北の要塞はガイアベザル帝国とリーンワース王国の国境となる峡谷に築かれた要塞だ。
一度は蒸気砲との相性が悪く陸上戦艦リグルドによって陥落させられたが、後に蒸気砲を改良することでルドヴェガース要塞にてリグルドを撃墜、その後北の要塞は奪還され、陸上戦艦でも撃沈できる改良型蒸気砲で守られていたはずだ。
「改良型蒸気砲でも守れなかったのですか?」
「うむ、ボルダルからの報告では複数の陸上戦艦による飽和攻撃を受けたそうだ」
飽和攻撃とは、こちらが対処出来る上限を遥かに超えた攻撃を加えることにより、劣る兵器でも高性能兵器を圧倒することが出来るという戦法のことだ。
「ああ、物量で来ましたか」
蒸気砲の欠点は速射力だ。
いくらゴーレムがやるとはいえ次弾装填に多少の時間がかかる。
そこを物量で攻められたらさすがの蒸気砲でも次弾を撃つ前に破壊されてしまう。
連射する機構ならば簡単に搭載出来たのだ。
それを必要ないと高を括ってしまっていた。
まあ、そんな連射出来る兵器を渡せるほど、リーンワース王国の貴族を信用出来ていないのだけどね。
敵が先込め式の旧式火薬砲しか持たないと思って侮ったのが敗因か……。
それに蒸気砲は射程距離で火薬砲より有利だったはず。
そういやガルムドは後込め式のライフリング砲が載ってたな。
敵も日々進歩しているということか。
「たしか人力装填の簡易型も多数配備してあったのですよね……」
「うむ」
安い廉価版にしたことが更に装填速度を遅くさせ攻撃力低下に繋がったか。
ガルムドを撃沈したことが北の帝国の大規模攻勢を呼んだのかもしれない。
猶予は1か月以上あると思っていたが、何等かの手段でガルムド撃沈が伝わったか、元々大規模攻勢とセットだったかのどちらかなのだろう。
しかし、そこまでの物量、北の帝国はどれだけの数の陸上戦艦を揃えて来たのか?
「敵の陸上戦艦は何艦ぐらいで攻撃してきたかはわからないのですか?」
「北の要塞陥落の一報から次報は届いていない。
おそらくボルダルは既に北の帝国の占領下にある。
敵の数など、情報の入手は芳しくない」
数や戦力はわからないと。
となると次に狙われるのはルドヴェガース要塞か。
「早ワイバーン便の速度とボルダルとの距離だと、侵攻を受けたのは2日前ぐらいになりますか?」
「そうなるの」
補給に1日使ったとして、北の帝国の陸上戦艦が時速40kmほど出せるなら、明後日にはルドヴェガース要塞で戦端が開かれる感じか。
ルドヴェガース要塞が抜かれたら、リーンワース王国の王都よりここに近いズイオウ領が先に戦場となってしまう。
ズイオウ領はルドヴェガースと王都との中間に位置するのだ。
うーん。どうもこの位置、俺を王都の盾にするために決められたっぽいんだよな。
まあ俺がキルトタルを着陸させて気に入っていたということが租借地と決まった発端なんだよね。
偶然を利用されたのかわからないが、結果はリーンワース王国の利となるものになっていた。
だから気前よく租借から譲渡になったのか……。
今はリーンワース王国とは縁戚だし友好関係を保っている。
我が国を守るために全力を尽くしますよ。
それにしてもぜんぜん戦力が足りない。
なんとかしなければ……。
「そうだ。今のうちにリグルドを回収して来よう!」
修理すれば魔導砲が使えなくても多少は戦力となってくれるだろう。
固定砲と移動砲では敵の砲に狙われた時の損耗率が違う。
いや待て。インベントリを使えばルナワルドとザーラシアを収納してルドヴェガース要塞まで転移で運べるじゃないか!
第13ドックのエルシークも運んで来れる。
リグルドの修理も第13ドックで出来る。
やばい。転移で乗り組み員も別に運べるよな?
これって今までの用兵術の定石を覆すことになるんじゃないか?
ズイオウ領を戦場にしないためにも決戦はルドヴェガース要塞でするべきだろう。
「義父上、ルドヴェガース要塞にて防衛戦を行います。
こちらの戦力増強のためリグルドを私にお預けください。
リグルド以外にも陸上戦艦3艦を投入し迎撃します」
「おお、やってくれるか!」
リーンワース王が涙を流して抱き着いて来る。
王国最大の危機であると自覚していたのだろう。
「ルドヴェガース要塞の次は位置的にズイオウ領が狙われます。
俺もズイオウ領を守るために戦うしかありません」
北の帝国の艦隊が到着するまで猶予は丸2日ないぐらいか。
忙しくなるぞ。
ザールの民は新たな陸上戦艦の奪取に大いに喜び、ガルムドをザーラシアと改名した。
『ザールの翼』という意味だそうだ。
俺はクラリスを迎えるためにリーンワース王国の転移陣へと転移して来た。
リーンワース王国に設置した転移陣には王城警備の騎士が詰めている。
俺が転移して来たのを確認すると直ぐに伝令の兵が走る。
ここは他国の王城内なので、俺は案内されるまでその場でじっと待つ。
まあ王城の城郭内へ直結している転移陣なんて悪用されたら最悪だからね。
当然警備は厳しくなるわな。
なので案内されるまでは動かないのがこの世界のマナーだ。
「クランド陛下、丁度良いところに来た。
直ぐに我が王と会っていただきたい」
慌てた様子で俺を迎えに来た近衛騎士団長――ブライアスという名だそうだ――が俺を強引に引きずっていく。
他国の王、しかも国王の娘婿に対しては不敬ととられかねない行為だが、緊急事態らしく俺は引きずられるに任せた。
まあ俺は今も一般人のメンタルしか持ち合わせていないから、不敬だなんだと気にはならないだけなんだけどね。
「クランド陛下をお連れしました!」
ブライアスが王国円卓会議室の前で大声を張り上げ、そのまま有無を言わさず扉を開けると室内に俺を連れ込んだ。
「おう、婿殿、良い所に来た」
「これは義父上、ご機嫌よろし……くないようですな」
円卓の奥の席――所謂誕生日席――に座る義父上ことリーンワース王オドリアスの顔色がかなり良くない。
何か良からぬことが起きたことは明白だった。
円卓にはリーンクロス公爵や国の重鎮たち、各騎士団の団長クラスもいる。
俺は厄介毎に巻き込まれることを確信した。
察するにまた北の帝国がやらかしたか?
「今朝方、早ワイバーン便がボルダルからやって来た。
北の要塞が抜かれた」
北の要塞はガイアベザル帝国とリーンワース王国の国境となる峡谷に築かれた要塞だ。
一度は蒸気砲との相性が悪く陸上戦艦リグルドによって陥落させられたが、後に蒸気砲を改良することでルドヴェガース要塞にてリグルドを撃墜、その後北の要塞は奪還され、陸上戦艦でも撃沈できる改良型蒸気砲で守られていたはずだ。
「改良型蒸気砲でも守れなかったのですか?」
「うむ、ボルダルからの報告では複数の陸上戦艦による飽和攻撃を受けたそうだ」
飽和攻撃とは、こちらが対処出来る上限を遥かに超えた攻撃を加えることにより、劣る兵器でも高性能兵器を圧倒することが出来るという戦法のことだ。
「ああ、物量で来ましたか」
蒸気砲の欠点は速射力だ。
いくらゴーレムがやるとはいえ次弾装填に多少の時間がかかる。
そこを物量で攻められたらさすがの蒸気砲でも次弾を撃つ前に破壊されてしまう。
連射する機構ならば簡単に搭載出来たのだ。
それを必要ないと高を括ってしまっていた。
まあ、そんな連射出来る兵器を渡せるほど、リーンワース王国の貴族を信用出来ていないのだけどね。
敵が先込め式の旧式火薬砲しか持たないと思って侮ったのが敗因か……。
それに蒸気砲は射程距離で火薬砲より有利だったはず。
そういやガルムドは後込め式のライフリング砲が載ってたな。
敵も日々進歩しているということか。
「たしか人力装填の簡易型も多数配備してあったのですよね……」
「うむ」
安い廉価版にしたことが更に装填速度を遅くさせ攻撃力低下に繋がったか。
ガルムドを撃沈したことが北の帝国の大規模攻勢を呼んだのかもしれない。
猶予は1か月以上あると思っていたが、何等かの手段でガルムド撃沈が伝わったか、元々大規模攻勢とセットだったかのどちらかなのだろう。
しかし、そこまでの物量、北の帝国はどれだけの数の陸上戦艦を揃えて来たのか?
「敵の陸上戦艦は何艦ぐらいで攻撃してきたかはわからないのですか?」
「北の要塞陥落の一報から次報は届いていない。
おそらくボルダルは既に北の帝国の占領下にある。
敵の数など、情報の入手は芳しくない」
数や戦力はわからないと。
となると次に狙われるのはルドヴェガース要塞か。
「早ワイバーン便の速度とボルダルとの距離だと、侵攻を受けたのは2日前ぐらいになりますか?」
「そうなるの」
補給に1日使ったとして、北の帝国の陸上戦艦が時速40kmほど出せるなら、明後日にはルドヴェガース要塞で戦端が開かれる感じか。
ルドヴェガース要塞が抜かれたら、リーンワース王国の王都よりここに近いズイオウ領が先に戦場となってしまう。
ズイオウ領はルドヴェガースと王都との中間に位置するのだ。
うーん。どうもこの位置、俺を王都の盾にするために決められたっぽいんだよな。
まあ俺がキルトタルを着陸させて気に入っていたということが租借地と決まった発端なんだよね。
偶然を利用されたのかわからないが、結果はリーンワース王国の利となるものになっていた。
だから気前よく租借から譲渡になったのか……。
今はリーンワース王国とは縁戚だし友好関係を保っている。
我が国を守るために全力を尽くしますよ。
それにしてもぜんぜん戦力が足りない。
なんとかしなければ……。
「そうだ。今のうちにリグルドを回収して来よう!」
修理すれば魔導砲が使えなくても多少は戦力となってくれるだろう。
固定砲と移動砲では敵の砲に狙われた時の損耗率が違う。
いや待て。インベントリを使えばルナワルドとザーラシアを収納してルドヴェガース要塞まで転移で運べるじゃないか!
第13ドックのエルシークも運んで来れる。
リグルドの修理も第13ドックで出来る。
やばい。転移で乗り組み員も別に運べるよな?
これって今までの用兵術の定石を覆すことになるんじゃないか?
ズイオウ領を戦場にしないためにも決戦はルドヴェガース要塞でするべきだろう。
「義父上、ルドヴェガース要塞にて防衛戦を行います。
こちらの戦力増強のためリグルドを私にお預けください。
リグルド以外にも陸上戦艦3艦を投入し迎撃します」
「おお、やってくれるか!」
リーンワース王が涙を流して抱き着いて来る。
王国最大の危機であると自覚していたのだろう。
「ルドヴェガース要塞の次は位置的にズイオウ領が狙われます。
俺もズイオウ領を守るために戦うしかありません」
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