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第三部 自答
第53話 質問返し
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「君の質問が終わったならば、今度はこっちの質問に答えてくれるか?」
胸にわだかまる思いを断ち切って、スオウはイツカに訊いた。
「いいわよ。どうぞ質問して」
「なんで、おれを助けたんだ? おれはたしかにゲームには勝った。だから、妹の移植手術をすることが出来た。でも、あのときおれ自身はもう死にかけていたはずだ。それが今なんで生きてここにいるんだ?」
「あなたにさっきした質問を聞きたかったから。だから、生かしておくことにしただけよ」
「本当にそれだけなのか?」
「他にあなたを生かすことに、どんな理由があるっていうの?」
「――分かった。そういうことにしておくよ」
イツカも本音を吐露しているようには思えなかったが、でもあえてそれ以上問いただすことはしなかった。
そう、すべてはもう終わったことなのだ。今さら蒸し返したところでどうなるものでもないのだから。
「あなたの質問はこれで終わりなのかしら?」
「あっ、おれのことじゃないが訊きたいことがある」
「いいわよ、答えられることなら答えるわ」
「おれ以外の生き残った参加者についてだよ。ゲーム終了時に重体の人間が四人いたはずだ。その四人はどうなったんだ? 新聞やニュースには一切出ていなかったが……」
「その四人なら全員生きてるわよ」
「そうなのか? まさか君が助けて――」
「悪いけどそこまで甘くないわ」
つまりスオウを助けたのは甘い、ということなのだろうか?
気にはなったが、今は四人のことを訊いているところだ。
「じゃ、どうして四人は助かったんだ?」
「四人が重体であったのは間違いないわ。おそらく、あのまま崩壊した病院に残っていたら、体力がもたずに死んでいたでしょうね」
「でもそうはならなかった」
「そうね。――まずはミネさんだけど、あの迷子犬を覚えているかしら?」
「ああ、デストラップのもとになった犬のことだろう」
あの日の情景がまざまざと脳裏に思い浮かぶ。
「ガレキの山から最初に救出されたのがミネさんなのよ。あの犬が災害救助犬代わりになったの。レスキュー隊員にいち早くミネさんが埋まっている場所を教えてくれたのよ。それですぐに救急搬送されて、一命をとりとめたというわけ」
「なにも恩返しするのは鶴だけじゃないんだな」
「これから野良犬を見る目も変わるでしょ?」
「そうだな。――じゃ、薫子さんはどうして助かったんだ? まさか、薫子さんも犬に助けられたなんていうんじゃ――」
「薫子さんは最後に力を振り絞って、安全な場所に避難したのよ。そのおかげでガレキの中でも生き長らえたの」
「完全に崩壊した建物の中に、安全な場所なんてあったのか?」
「それがあったのよ。薫子さんはMRIの中に避難して無事だったのよ」
「MRIって、体の中を撮影して見る機械だろう?」
「そうよ。体全体をすっぽり覆うことが出来たおかげで助かったのよ。もちろん、お腹の方も無事だったわ」
「お腹って――それじゃ、赤ちゃんも――」
「ええ、無事だったわよ」
「そっか、それは良かった」
自分のことのように、心底ほっとしたという顔をするスオウであった。
そんなスオウのことを、少し複雑な表情で見つめるイツカ。
「もっとも、産むかどうか悩んでいたみたいだから、あとは本人次第だけどね」
「そんなの絶対に産むに決まっているだろう」
即座にスオウは返した。
「あれだけの惨劇の中で助かったんだから、きっと元気な赤ちゃんが産まれるさ」
「――本当に人が良すぎるわね」
イツカがぼそっとつぶやいた言葉は、スオウの耳には届かなかった。
「それで、瓜生さんと愛莉さんは――」
「あの二人は例外よ」
「例外って、まさか死ん――」
「安心して、二人とも助かったから。私が言った例外というのは、私の想像すら及ばなかったということよ。エレベーター落下のデストラップにたしかに掛かったはずなのに、九死に一生を得たのよ。私ですらどうして二人が助かったのか皆目見当もつかないわ」
「死神の想像を凌駕したなんて、瓜生さんらしいな。もしかしたら、これは愛の力のおかげかもしれないな」
ベッドの上で体中包帯に巻かれながらも、必死に記事を書いている瓜生の姿を想像してしまい、スオウは思わず笑みをもらした。
「死神でも計算出来ないことがあるんだな」
「だから人生っておもしろいんじゃないかしら?」
「死神が人生を語るのか?」
「死神だって好き好んで人を死に追いやっているわけじゃないのよ」
イツカの言い方はなんとなく言いわけ染みて聞こえた。誰に対しての、何のための言いわけなのか――。
「さて、話も終わったし、そろそろ帰ろうかしら」
イツカがイスから立ち上がった。
「――なあ、この先もう一生会えないのか?」
最後につい本音が口をついて出てしまった。
「死神に再会するなんて、あまりにも縁起が悪すぎるでしょ?」
イツカは冗談交じりに言って、ドアへと歩いていく。その背中にかける言葉が見付からない。
「それじゃ、これでさようならね」
ドアノブを握った姿勢で一度立ち止まり、背中越しに挨拶をしてきた。
「ああ、分かった。さよならだ」
なるべく感情が乗らないように、つとめて淡々と挨拶を返した。
「また会えるその日までね――」
イツカの最後の言葉が、ドアを閉める音に重なってよく聞き取れなかった。
「えっ、今なにか言ったのか――」
スオウの言葉は、しかし閉じた病室のドアに遮られてしまった。
そして、返事が返ってくることはなかった。
しばらくの間、ぼーっとドアを眺めていた。
イツカに対して、
ゲームに対して、
生き残った参加者に対して、
死んでしまった参加者に対して、
色々な感情が沸き起こってくるが、
今はこうして生きていられることに感謝することにした。
もう少し入院して体調が戻ったら、瓜生に会いに行こうと思った。瓜生ならスオウの話を聞いてくれそうな気がする。
ミネや愛莉にも会いに行こう。ミネのもとには、きっとあのときの犬がいる気がした。尻尾を振って、愛嬌良く出迎えてくれるだろうか。
愛莉はもしかしたら瓜生と一緒にいるかもしれない。二人の仲は少しぐらいは進展しているだろうか。
もちろん、薫子にも会いたかった。きっと元気な赤ちゃんを産んでいるだろう。赤ちゃんには未来がある。赤ちゃんがいれば、薫子の人生も明るいはずだ。
それだけではない。
生き残った参加者だけではなく、死んでしまった参加者のお墓参りにも行かないといけない。
そこまで考えて、自分にはやることがまだまだたくさんあることに気が付いた。
みんなと一緒に戦ったんだからな。
みんながいてくれたからこそ、勝ち残ることが出来たんだ。
そのことを絶対に忘れちゃいけないんだ。
スオウは胸に強く誓った。
「ねえ、お兄ちゃん!」
いつになく真剣な思いに没頭していたスオウの耳に、明るい声が飛び込んできた。病室にひとりの少女が入ってきたのだ。
生田アカネ――スオウのたったひとりの大切な妹である。
一ヶ月前に移植手術を受けて、その後は経過観察の為にスオウと同じ病院に入院していた。もっとも、意識不明の状態から助けられた兄と違って妹の方は経過良好で、前とは正反対に兄のお世話とばかりに、毎日スオウのいる病室にお見舞いに来る。
「アカネ、そんなに急いで飛び込んできて、体は大丈夫なのか? 傷口が完全に塞がるまでは――」
「そんなことよりも、さっきこの病室から出て行った女の人は誰なの? お兄ちゃんの知り合いなの? わたしが知らない遠い親戚かなにか? それとも学校の同級生? あるいは学校の下級生? もしかしたら学校の上級生とか? でも制服がお兄ちゃんの学校と違ったでしょ? まさかガールフレンドとかなの?」
スオウの言葉を遮って、妹が怒涛の質問攻めをしてきた。思春期に入る前からずっと妹の世話をスオウがみてきたせいか、アカネはかなりのブラコン気味に成長してしまったのだった。どうやら、兄の世話は自分がすると思い込んでいるらしく、イツカに対して妙な対抗意識を持ってしまったみたいだ。
うーん、これは説明するのがすごく面倒かもしれないなあ。
妹にはゲームのことは一切話していない。ゲームのことは口外してはいけないルールだったのだ。
しかし、そこは血のつながった兄妹である。以心伝心ではないが、妹は言葉に出してこそ言わないが、スオウが半死半生の状態で病院に担ぎ込まれたのは、自分の移植手術の件と関係があると考えている節があった。だからこそ、余計にイツカのことを説明するのは難しいのである。
とりあえず、小学校時代の幼馴染みということで話してみるかな。
スオウは妹が納得出来るだけの説明を一生懸命に考える。
やれやれ、これでやることがまたひとつ増えたよ。瓜生さんに会いにいけるのはいつになるやら。
心の中でボヤキながらも、つい顔がほころんでしまうのを止められないスオウであった。
「アカネ、さっきのあの子は――」
スオウは疑心の目を向けてくるアカネにさっそく説明を始めるのだった――。
胸にわだかまる思いを断ち切って、スオウはイツカに訊いた。
「いいわよ。どうぞ質問して」
「なんで、おれを助けたんだ? おれはたしかにゲームには勝った。だから、妹の移植手術をすることが出来た。でも、あのときおれ自身はもう死にかけていたはずだ。それが今なんで生きてここにいるんだ?」
「あなたにさっきした質問を聞きたかったから。だから、生かしておくことにしただけよ」
「本当にそれだけなのか?」
「他にあなたを生かすことに、どんな理由があるっていうの?」
「――分かった。そういうことにしておくよ」
イツカも本音を吐露しているようには思えなかったが、でもあえてそれ以上問いただすことはしなかった。
そう、すべてはもう終わったことなのだ。今さら蒸し返したところでどうなるものでもないのだから。
「あなたの質問はこれで終わりなのかしら?」
「あっ、おれのことじゃないが訊きたいことがある」
「いいわよ、答えられることなら答えるわ」
「おれ以外の生き残った参加者についてだよ。ゲーム終了時に重体の人間が四人いたはずだ。その四人はどうなったんだ? 新聞やニュースには一切出ていなかったが……」
「その四人なら全員生きてるわよ」
「そうなのか? まさか君が助けて――」
「悪いけどそこまで甘くないわ」
つまりスオウを助けたのは甘い、ということなのだろうか?
気にはなったが、今は四人のことを訊いているところだ。
「じゃ、どうして四人は助かったんだ?」
「四人が重体であったのは間違いないわ。おそらく、あのまま崩壊した病院に残っていたら、体力がもたずに死んでいたでしょうね」
「でもそうはならなかった」
「そうね。――まずはミネさんだけど、あの迷子犬を覚えているかしら?」
「ああ、デストラップのもとになった犬のことだろう」
あの日の情景がまざまざと脳裏に思い浮かぶ。
「ガレキの山から最初に救出されたのがミネさんなのよ。あの犬が災害救助犬代わりになったの。レスキュー隊員にいち早くミネさんが埋まっている場所を教えてくれたのよ。それですぐに救急搬送されて、一命をとりとめたというわけ」
「なにも恩返しするのは鶴だけじゃないんだな」
「これから野良犬を見る目も変わるでしょ?」
「そうだな。――じゃ、薫子さんはどうして助かったんだ? まさか、薫子さんも犬に助けられたなんていうんじゃ――」
「薫子さんは最後に力を振り絞って、安全な場所に避難したのよ。そのおかげでガレキの中でも生き長らえたの」
「完全に崩壊した建物の中に、安全な場所なんてあったのか?」
「それがあったのよ。薫子さんはMRIの中に避難して無事だったのよ」
「MRIって、体の中を撮影して見る機械だろう?」
「そうよ。体全体をすっぽり覆うことが出来たおかげで助かったのよ。もちろん、お腹の方も無事だったわ」
「お腹って――それじゃ、赤ちゃんも――」
「ええ、無事だったわよ」
「そっか、それは良かった」
自分のことのように、心底ほっとしたという顔をするスオウであった。
そんなスオウのことを、少し複雑な表情で見つめるイツカ。
「もっとも、産むかどうか悩んでいたみたいだから、あとは本人次第だけどね」
「そんなの絶対に産むに決まっているだろう」
即座にスオウは返した。
「あれだけの惨劇の中で助かったんだから、きっと元気な赤ちゃんが産まれるさ」
「――本当に人が良すぎるわね」
イツカがぼそっとつぶやいた言葉は、スオウの耳には届かなかった。
「それで、瓜生さんと愛莉さんは――」
「あの二人は例外よ」
「例外って、まさか死ん――」
「安心して、二人とも助かったから。私が言った例外というのは、私の想像すら及ばなかったということよ。エレベーター落下のデストラップにたしかに掛かったはずなのに、九死に一生を得たのよ。私ですらどうして二人が助かったのか皆目見当もつかないわ」
「死神の想像を凌駕したなんて、瓜生さんらしいな。もしかしたら、これは愛の力のおかげかもしれないな」
ベッドの上で体中包帯に巻かれながらも、必死に記事を書いている瓜生の姿を想像してしまい、スオウは思わず笑みをもらした。
「死神でも計算出来ないことがあるんだな」
「だから人生っておもしろいんじゃないかしら?」
「死神が人生を語るのか?」
「死神だって好き好んで人を死に追いやっているわけじゃないのよ」
イツカの言い方はなんとなく言いわけ染みて聞こえた。誰に対しての、何のための言いわけなのか――。
「さて、話も終わったし、そろそろ帰ろうかしら」
イツカがイスから立ち上がった。
「――なあ、この先もう一生会えないのか?」
最後につい本音が口をついて出てしまった。
「死神に再会するなんて、あまりにも縁起が悪すぎるでしょ?」
イツカは冗談交じりに言って、ドアへと歩いていく。その背中にかける言葉が見付からない。
「それじゃ、これでさようならね」
ドアノブを握った姿勢で一度立ち止まり、背中越しに挨拶をしてきた。
「ああ、分かった。さよならだ」
なるべく感情が乗らないように、つとめて淡々と挨拶を返した。
「また会えるその日までね――」
イツカの最後の言葉が、ドアを閉める音に重なってよく聞き取れなかった。
「えっ、今なにか言ったのか――」
スオウの言葉は、しかし閉じた病室のドアに遮られてしまった。
そして、返事が返ってくることはなかった。
しばらくの間、ぼーっとドアを眺めていた。
イツカに対して、
ゲームに対して、
生き残った参加者に対して、
死んでしまった参加者に対して、
色々な感情が沸き起こってくるが、
今はこうして生きていられることに感謝することにした。
もう少し入院して体調が戻ったら、瓜生に会いに行こうと思った。瓜生ならスオウの話を聞いてくれそうな気がする。
ミネや愛莉にも会いに行こう。ミネのもとには、きっとあのときの犬がいる気がした。尻尾を振って、愛嬌良く出迎えてくれるだろうか。
愛莉はもしかしたら瓜生と一緒にいるかもしれない。二人の仲は少しぐらいは進展しているだろうか。
もちろん、薫子にも会いたかった。きっと元気な赤ちゃんを産んでいるだろう。赤ちゃんには未来がある。赤ちゃんがいれば、薫子の人生も明るいはずだ。
それだけではない。
生き残った参加者だけではなく、死んでしまった参加者のお墓参りにも行かないといけない。
そこまで考えて、自分にはやることがまだまだたくさんあることに気が付いた。
みんなと一緒に戦ったんだからな。
みんながいてくれたからこそ、勝ち残ることが出来たんだ。
そのことを絶対に忘れちゃいけないんだ。
スオウは胸に強く誓った。
「ねえ、お兄ちゃん!」
いつになく真剣な思いに没頭していたスオウの耳に、明るい声が飛び込んできた。病室にひとりの少女が入ってきたのだ。
生田アカネ――スオウのたったひとりの大切な妹である。
一ヶ月前に移植手術を受けて、その後は経過観察の為にスオウと同じ病院に入院していた。もっとも、意識不明の状態から助けられた兄と違って妹の方は経過良好で、前とは正反対に兄のお世話とばかりに、毎日スオウのいる病室にお見舞いに来る。
「アカネ、そんなに急いで飛び込んできて、体は大丈夫なのか? 傷口が完全に塞がるまでは――」
「そんなことよりも、さっきこの病室から出て行った女の人は誰なの? お兄ちゃんの知り合いなの? わたしが知らない遠い親戚かなにか? それとも学校の同級生? あるいは学校の下級生? もしかしたら学校の上級生とか? でも制服がお兄ちゃんの学校と違ったでしょ? まさかガールフレンドとかなの?」
スオウの言葉を遮って、妹が怒涛の質問攻めをしてきた。思春期に入る前からずっと妹の世話をスオウがみてきたせいか、アカネはかなりのブラコン気味に成長してしまったのだった。どうやら、兄の世話は自分がすると思い込んでいるらしく、イツカに対して妙な対抗意識を持ってしまったみたいだ。
うーん、これは説明するのがすごく面倒かもしれないなあ。
妹にはゲームのことは一切話していない。ゲームのことは口外してはいけないルールだったのだ。
しかし、そこは血のつながった兄妹である。以心伝心ではないが、妹は言葉に出してこそ言わないが、スオウが半死半生の状態で病院に担ぎ込まれたのは、自分の移植手術の件と関係があると考えている節があった。だからこそ、余計にイツカのことを説明するのは難しいのである。
とりあえず、小学校時代の幼馴染みということで話してみるかな。
スオウは妹が納得出来るだけの説明を一生懸命に考える。
やれやれ、これでやることがまたひとつ増えたよ。瓜生さんに会いにいけるのはいつになるやら。
心の中でボヤキながらも、つい顔がほころんでしまうのを止められないスオウであった。
「アカネ、さっきのあの子は――」
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