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第二部 死闘
第40話 誰かの為に出来ること その4 第七、第八、第九の犠牲者
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――――――――――――――――
残り時間――4時間52分
残りデストラップ――6個
残り生存者――7名
死亡者――3名
ゲーム参加不能者――2名
重体によるゲーム参加不能からの復活者――1名
――――――――――――――――
薫子の浅い呼吸がぱたりと止まった。十秒以上たっても呼吸が再開されない。
「やばいぞっ! 呼吸が止まった!」
「え、え、円城さん……どうしたら……」
「私が蘇生処置をする。その間に大至急AEDを探してきてくれ!」
「AEDって、えーと、どこに……?」
「病院なら各階の廊下の目立つ位置に設置されているはずだ!」
円城はガン治療の為に何十回と病院に通ったので、大概の病院にはAEDが常備されていると知っていたのである。
「わ、わ、分かりました! 急いで探してきます!」
「待った! あの男は大丈夫か?」
薫子の一大事に気が取られて、瑛斗のことをすっかり失念していた。床に目を飛ばす。そこに瑛斗の姿はなかった。どうやら円城たちが薫子に掛かりっきりの隙をついて、室内から逃げ出したらしい。
「くそっ! 逃げられたか。五十嵐さん、廊下に出るなら、あの男への注意を怠るなよ! 肋骨を折ってやったから、あの男も無理は出来ないと思うが、油断は禁物だからな」
「了解しました。それじゃ、AEDを探してきます」
それだけ早口で言うと、五十嵐は廊下に飛び出していく。
五十嵐の背中を無言で見送った円城は、その場で薫子の蘇生処置を始めた。心臓マッサージなんて、高校を卒業してすぐ通い始めた自動車学校で習って以来したことはなかったが、今は泣き言を言ってられる状況ではない。
まずは薫子の心臓の位置を確認する。左胸の下ではなく、どちらかといえば中央の付近だったと教えられた気がする。そこに右手を置き、その上に左手を重ねる。
「よし、始めよう」
円城は両手に力を込めて、薫子の胸を強く押し込んだ。薫子の胸がぼくんとへこむ。
それを何度も一定の間隔で続けていく。
「はっ、はっ、はっ」
リズムを取るように、自然と口から声が漏れてくる。何十秒かやり続けていると、人工呼吸のことを思い出した。
薫子の頭を後方に反らせて、気道の確保をする。薫子の口の中へ息をゆっくりと吹き込む。
フゥーという空気音がした。そこで思い出した。鼻を押さえないと、鼻から空気が漏れしまうのだ。
円城は指で薫子の鼻を摘んだ。再度、ゆっくりと息を吹き込む。薫子の胸がわずかに膨らんだ。今度はしっかりと空気が胸に入っていったようだ。
それから一心不乱に心臓マッサージと人工呼吸を交互に行っていると、廊下を駆けてくる足音が聞こえてきた。
「円城さん、ありましたよ!」
五十嵐が診察室に駆け込んできた。ショルダーバッグほどの大きさをした、赤いスクエア型のケースを手にしている。
「あったか。良かった」
円城は薫子から少し離れて、五十嵐に場所をゆずった。これでAEDを作動させれば、薫子の意識が戻り、助かる可能性が出てくる。
円城がほっとしかけたとき、体の中心から急激になにかが抜け落ちていくのを感じた。あえて言葉で表現するならば、それは『生命力』ともいえるものだった。
薬を使って無理やりに長引かせていた命にも、ついに限界がきたようだ。
壁に背を預けて、その場にしゃがみこんだ。自分のお腹を見た。瑛斗にやられたメスが突き刺さったままだった。痛みを感じないので気にならなかったのである。ここでメスを抜けば余計に出血する恐れがある。
でも、このままでもいいだろう。どのみち――。
私の体はこれ以上もちそうにないから。
その瞬間、円城ははっきりと自分の死を悟ったのだった。
『自分の命を懸けて誰かを救う』
三十数年という人生でなにも残せなかった男は、最後の最後に、ひと際大きく立派な仕事を成し遂げたのだった。
こうして円城は満足気に息を引き取った。
――――――――――――――――
五十嵐はAEDが入ったケースを開けた。電源スイッチを押すと、音声ガイダンスが流れ始めた。そのガイダンスに従って、電極パッドを薫子の体に張る作業を行う。
お腹から出血しているため、電極パッドが張りづらく少し手間取ってしまったが、なんとか作業を終えると、心電図の読み取りが始まった。
『電気ショックが必要です』
機械の音声が言う。AEDのボタンのひとつが点滅する。電気ショックのボタンである。
五十嵐はボタンに人差し指を乗せた。軽く押せばAEDから電気が流れて、薫子の心臓は再び力強く鼓動を打ち始めるはずである。
「円城さん、これで薫子さんは助かるはずです」
背後にいる円城に声をかけた。しかし、円城からの返事はなかった。
「円城さん?」
もう一度声をかけて、なんとはなしに振り向いてみると、そこに壁にもたれるようにして倒れこんだ円城の姿があった。口元にはうっすらと笑みが浮かんでいる。なにかをやりきった充足感に満ちている。
その笑みを見て、円城が死んでしまったと、五十嵐は瞬間的に理解した。
「円城さん……」
少し前の五十嵐ならば、ここで心が折れてしまっているところだが、今は違う。
薫子に視線を戻す。AEDの作業をすぐさま再開する。
電気ショックのボタンを押した。薫子の体に震えが走る。
音声ガイダンスが心臓マッサージをするように指示を出してきた。
五十嵐はすぐに心臓マッサージにとりかかる。何回かやっていると、再び、心電図の読み取りが始まった。心臓マッサージを止めて、結果を待つ。
『電気ショックが必要です』
電気ショックボタンに指を伸ばす。そのとき、異変に気が付いた。電極パッドが薫子の体から剥がれかけていたのである。
もとから薫子自身の出血した血のせいで張り付けにくかったが、パッドの粘着力が落ちて、はがれてしまったみたいだ。
五十嵐は電極パッドを張りなおそうとした。しかし、粘着力が弱まってしまったようで、肌に張り付かない。
五十嵐の胸中に焦りが生まれてくる。今は一秒を争う緊急事態なのだ。
電極パッドを持ち上げて、裏面を確認してみた。
そこで気が付いた。
電極パッドを持った自分の手が濡れていることに。
さきほどスプリンクラーの水を全身に被ったのだ。濡れていて当然だった。
「なるほど、そういうことか――」
五十嵐は瞬時にすべてを察知した。
水で濡れた手と、AEDの電極パッド。
こんなに分かりやすいデストラップの前兆があるだろうか。思わず笑い出してしまいそうになる。でも、今の五十嵐には覚悟が出来ていた。
なぜ危険だと分かっていながら円城を追ってここまで来たのか。その答えが、今手にしているものなのだ。
ぼくは『コレ』をするために来たんだ!
「円城さん、分かったよ。ぼくがやらなければならないことが」
円城の優しい死に顔を、もう一度見つめた。それから自分の意思を確認するように軽くうなずくと、薫子に目を戻した。
濡れた手で掴んだ電極パッドを、薫子の体にあてがう。肌から離れないように、そのまま手で強く押さえつける。
AEDの電気ショックボタンの上に自分のアゴをのせた。
「チャンスはこの一回きりだ。頼むぞ」
五十嵐はアゴに力を加えて、ボタンを強く押し込んだ。
薫子の体に電気が流れる。
同時に、五十嵐の体にも電気が走り抜けていく。
瞬間的に、五十嵐の意識は暗闇に染まった。
残り時間――4時間52分
残りデストラップ――6個
残り生存者――7名
死亡者――3名
ゲーム参加不能者――2名
重体によるゲーム参加不能からの復活者――1名
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薫子の浅い呼吸がぱたりと止まった。十秒以上たっても呼吸が再開されない。
「やばいぞっ! 呼吸が止まった!」
「え、え、円城さん……どうしたら……」
「私が蘇生処置をする。その間に大至急AEDを探してきてくれ!」
「AEDって、えーと、どこに……?」
「病院なら各階の廊下の目立つ位置に設置されているはずだ!」
円城はガン治療の為に何十回と病院に通ったので、大概の病院にはAEDが常備されていると知っていたのである。
「わ、わ、分かりました! 急いで探してきます!」
「待った! あの男は大丈夫か?」
薫子の一大事に気が取られて、瑛斗のことをすっかり失念していた。床に目を飛ばす。そこに瑛斗の姿はなかった。どうやら円城たちが薫子に掛かりっきりの隙をついて、室内から逃げ出したらしい。
「くそっ! 逃げられたか。五十嵐さん、廊下に出るなら、あの男への注意を怠るなよ! 肋骨を折ってやったから、あの男も無理は出来ないと思うが、油断は禁物だからな」
「了解しました。それじゃ、AEDを探してきます」
それだけ早口で言うと、五十嵐は廊下に飛び出していく。
五十嵐の背中を無言で見送った円城は、その場で薫子の蘇生処置を始めた。心臓マッサージなんて、高校を卒業してすぐ通い始めた自動車学校で習って以来したことはなかったが、今は泣き言を言ってられる状況ではない。
まずは薫子の心臓の位置を確認する。左胸の下ではなく、どちらかといえば中央の付近だったと教えられた気がする。そこに右手を置き、その上に左手を重ねる。
「よし、始めよう」
円城は両手に力を込めて、薫子の胸を強く押し込んだ。薫子の胸がぼくんとへこむ。
それを何度も一定の間隔で続けていく。
「はっ、はっ、はっ」
リズムを取るように、自然と口から声が漏れてくる。何十秒かやり続けていると、人工呼吸のことを思い出した。
薫子の頭を後方に反らせて、気道の確保をする。薫子の口の中へ息をゆっくりと吹き込む。
フゥーという空気音がした。そこで思い出した。鼻を押さえないと、鼻から空気が漏れしまうのだ。
円城は指で薫子の鼻を摘んだ。再度、ゆっくりと息を吹き込む。薫子の胸がわずかに膨らんだ。今度はしっかりと空気が胸に入っていったようだ。
それから一心不乱に心臓マッサージと人工呼吸を交互に行っていると、廊下を駆けてくる足音が聞こえてきた。
「円城さん、ありましたよ!」
五十嵐が診察室に駆け込んできた。ショルダーバッグほどの大きさをした、赤いスクエア型のケースを手にしている。
「あったか。良かった」
円城は薫子から少し離れて、五十嵐に場所をゆずった。これでAEDを作動させれば、薫子の意識が戻り、助かる可能性が出てくる。
円城がほっとしかけたとき、体の中心から急激になにかが抜け落ちていくのを感じた。あえて言葉で表現するならば、それは『生命力』ともいえるものだった。
薬を使って無理やりに長引かせていた命にも、ついに限界がきたようだ。
壁に背を預けて、その場にしゃがみこんだ。自分のお腹を見た。瑛斗にやられたメスが突き刺さったままだった。痛みを感じないので気にならなかったのである。ここでメスを抜けば余計に出血する恐れがある。
でも、このままでもいいだろう。どのみち――。
私の体はこれ以上もちそうにないから。
その瞬間、円城ははっきりと自分の死を悟ったのだった。
『自分の命を懸けて誰かを救う』
三十数年という人生でなにも残せなかった男は、最後の最後に、ひと際大きく立派な仕事を成し遂げたのだった。
こうして円城は満足気に息を引き取った。
――――――――――――――――
五十嵐はAEDが入ったケースを開けた。電源スイッチを押すと、音声ガイダンスが流れ始めた。そのガイダンスに従って、電極パッドを薫子の体に張る作業を行う。
お腹から出血しているため、電極パッドが張りづらく少し手間取ってしまったが、なんとか作業を終えると、心電図の読み取りが始まった。
『電気ショックが必要です』
機械の音声が言う。AEDのボタンのひとつが点滅する。電気ショックのボタンである。
五十嵐はボタンに人差し指を乗せた。軽く押せばAEDから電気が流れて、薫子の心臓は再び力強く鼓動を打ち始めるはずである。
「円城さん、これで薫子さんは助かるはずです」
背後にいる円城に声をかけた。しかし、円城からの返事はなかった。
「円城さん?」
もう一度声をかけて、なんとはなしに振り向いてみると、そこに壁にもたれるようにして倒れこんだ円城の姿があった。口元にはうっすらと笑みが浮かんでいる。なにかをやりきった充足感に満ちている。
その笑みを見て、円城が死んでしまったと、五十嵐は瞬間的に理解した。
「円城さん……」
少し前の五十嵐ならば、ここで心が折れてしまっているところだが、今は違う。
薫子に視線を戻す。AEDの作業をすぐさま再開する。
電気ショックのボタンを押した。薫子の体に震えが走る。
音声ガイダンスが心臓マッサージをするように指示を出してきた。
五十嵐はすぐに心臓マッサージにとりかかる。何回かやっていると、再び、心電図の読み取りが始まった。心臓マッサージを止めて、結果を待つ。
『電気ショックが必要です』
電気ショックボタンに指を伸ばす。そのとき、異変に気が付いた。電極パッドが薫子の体から剥がれかけていたのである。
もとから薫子自身の出血した血のせいで張り付けにくかったが、パッドの粘着力が落ちて、はがれてしまったみたいだ。
五十嵐は電極パッドを張りなおそうとした。しかし、粘着力が弱まってしまったようで、肌に張り付かない。
五十嵐の胸中に焦りが生まれてくる。今は一秒を争う緊急事態なのだ。
電極パッドを持ち上げて、裏面を確認してみた。
そこで気が付いた。
電極パッドを持った自分の手が濡れていることに。
さきほどスプリンクラーの水を全身に被ったのだ。濡れていて当然だった。
「なるほど、そういうことか――」
五十嵐は瞬時にすべてを察知した。
水で濡れた手と、AEDの電極パッド。
こんなに分かりやすいデストラップの前兆があるだろうか。思わず笑い出してしまいそうになる。でも、今の五十嵐には覚悟が出来ていた。
なぜ危険だと分かっていながら円城を追ってここまで来たのか。その答えが、今手にしているものなのだ。
ぼくは『コレ』をするために来たんだ!
「円城さん、分かったよ。ぼくがやらなければならないことが」
円城の優しい死に顔を、もう一度見つめた。それから自分の意思を確認するように軽くうなずくと、薫子に目を戻した。
濡れた手で掴んだ電極パッドを、薫子の体にあてがう。肌から離れないように、そのまま手で強く押さえつける。
AEDの電気ショックボタンの上に自分のアゴをのせた。
「チャンスはこの一回きりだ。頼むぞ」
五十嵐はアゴに力を加えて、ボタンを強く押し込んだ。
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同時に、五十嵐の体にも電気が走り抜けていく。
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