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とある少女のモノローグ
とある病院にて
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いつもならぐっすり眠りについている時間なのに、今夜はなぜか寝付きが悪かった。妙に心がそわそわして落ち着かなかった。
体調の方に特に変わりはないのに、なんでこんなに目が冴えてしまっているんだろう?
胸の中に疑問が生まれた。そして、唐突に感じた。
なんだかすごくイヤな予感がする。
脳裏にお兄ちゃんの顔が思い浮かんだ。
毎日お見舞いに来てくれるはずなのに、そういえば今日は来なかった。
形をともなわない漠然としたイヤな予感が兄の顔と重なる。
ひょっとしたら、お兄ちゃんの身になにかあったのかも……。
だから、お見舞いにも来られなかったのかも……。
それで、虫の知らせで眠れないのかも……。
そこまで考えて、慌てて悪い考えを振り払う。
そんなことない。だって、お兄ちゃんは私の為に毎日頑張っているんだから。
優しいお兄ちゃんに、なにか良くないことが起こる訳なんてないから。
そうだ。悪いことなんか起きない。絶対に――。
心の中で自分自身にそう言い聞かせて、心の中で何度も大きくうなずいた。
そうしていると、ようやく精神が落ち着いてきた。これなら眠れそうだ。
サイドテーブルに置いてある時計に目を向けた。
深夜1時すぎ。
もう寝よう。お兄ちゃん、おやすみなさい。
目蓋を閉じかけたその時――。
不意にベッドがギシギシと揺れだした。
病室がガタガタと揺れだした。
病院全体がゴドゴドと揺れだした。
地震だ! それもすごく大きい!
「きゃあああああああああああああああああっっっっっーーーーーーー!」
知らぬうちに、大きな悲鳴をあげていた。
廊下からも絶叫が聞こえる。
誰かを大声で呼ぶ看護師さんの叫び声も聞こえる。
お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄……ちゃん………………。
私の……意識は……そこで…………途切…………れ…………た……………………。
体調の方に特に変わりはないのに、なんでこんなに目が冴えてしまっているんだろう?
胸の中に疑問が生まれた。そして、唐突に感じた。
なんだかすごくイヤな予感がする。
脳裏にお兄ちゃんの顔が思い浮かんだ。
毎日お見舞いに来てくれるはずなのに、そういえば今日は来なかった。
形をともなわない漠然としたイヤな予感が兄の顔と重なる。
ひょっとしたら、お兄ちゃんの身になにかあったのかも……。
だから、お見舞いにも来られなかったのかも……。
それで、虫の知らせで眠れないのかも……。
そこまで考えて、慌てて悪い考えを振り払う。
そんなことない。だって、お兄ちゃんは私の為に毎日頑張っているんだから。
優しいお兄ちゃんに、なにか良くないことが起こる訳なんてないから。
そうだ。悪いことなんか起きない。絶対に――。
心の中で自分自身にそう言い聞かせて、心の中で何度も大きくうなずいた。
そうしていると、ようやく精神が落ち着いてきた。これなら眠れそうだ。
サイドテーブルに置いてある時計に目を向けた。
深夜1時すぎ。
もう寝よう。お兄ちゃん、おやすみなさい。
目蓋を閉じかけたその時――。
不意にベッドがギシギシと揺れだした。
病室がガタガタと揺れだした。
病院全体がゴドゴドと揺れだした。
地震だ! それもすごく大きい!
「きゃあああああああああああああああああっっっっっーーーーーーー!」
知らぬうちに、大きな悲鳴をあげていた。
廊下からも絶叫が聞こえる。
誰かを大声で呼ぶ看護師さんの叫び声も聞こえる。
お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄……ちゃん………………。
私の……意識は……そこで…………途切…………れ…………た……………………。
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