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第一部 始動
第25話 救出活動 第四の犠牲者
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――――――――――――――――
残り時間――7時間19分
残りデストラップ――9個
残り生存者――10名
死亡者――2名
重体によるゲーム参加不能者――1名
――――――――――――――――
瓜生と円城は二階に来ていた。瓜生は横を歩く円城の様子をうかがい、少しだけ眉根をひそめた。円城はさきほどからゼイゼイと荒い息をしているのだ。
「――あんた、余命宣告は受けているのか?」
円城が立ち止まって、瓜生の顔を見返してきた。
「――どうしてそう思うんだ?」
「顔をみたときからなんとなくな」
「そうか」
「確信したのは咳の音を聞いたときかな。明らかに肺に異常のある感じがしたからな」
「鋭い洞察力だな」
「まあ、このゲームに参加しているくらいだから、なにかしらの事情を抱えていると推測するのは簡単さ」
「なるほどな。つまりそう言っているあんたにもそれなりの事情があるってことか」
「ふっ、上手く自分の病気の話をすり替えたな」
「さて、なんのことだか」
瓜生と円城がのらりくらりと焦点をぼかしながら話をしていると、廊下の先から激しい音が聞こえてきた。
「ムダ話はここまでだな。ここからは本気でいかないとケガだけじゃ済まないぜ」
「ああ、分かっているさ。もっとも、今の私にとってケガぐらいどうってこともないがな」
円城は自嘲するというわけでなく、淡々と事実だけを述べるように言った。
「あんたの体調のことは、これ以上は聞かないことにするよ」
瓜生の言葉に重なるようにして、廊下の先から乾いた破裂音が聞こえてきた。
「くそっ! 銃声だ!」
瓜生は走り出した。
「頼む。間に合ってくれよ」
祈るようにつぶやいた。
――――――――――――――――
廊下を走っていると、前方に見知った人影が見えた。瓜生と円城だった。
助かった……。
安堵の思いが愛莉の胸中にうまれた。ホッとして走る速度を緩める。
助けて――。
声を出して救援を頼もうとしたが、なぜか声が出なかった。おかしいと思ったとき、急に体に激痛が走った。レストランからここまで興奮状態のまま走ってきたので、その痛みに気付かなかったのである。
そういえばイスやテーブルに激突したけど……。
そんなことを考えながら、体の痛む箇所に手を伸ばそうとした。しかし、出来なかった。愛莉の体は自分の意思に反して、ズルズルと廊下に崩れ落ちてしまったのだ。
おかしい……なんだか目がぼやけている……。あれ? さっきまであんなに……痛かったのに……もう、痛みがない……。アタシ……どうしたんだろう……? せっかくここまで逃げて……来た……のになあ……。
唐突に、このゲームに参加するにいたったいきさつが、脳裏に思い返された。
――――――――――――――――
愛莉はキャバクラで働いていた。人気も売り上げもナンバー1で、毎日が楽しかった。
そんなある日、新人のキャバ嬢が入店してきた。若くてスタイルもよくて、おまけに性格も良かった。すぐに愛莉を追い抜かして、ナンバー1になった。
それから愛莉も必死に努力したが、ナンバー2が指定席になってしまった。
ある日、昔の常連で新人に乗り換えた客から、整形したらナンバー1に戻れるんじゃないのかと言われた。
すぐに愛莉は整形することを決心した。でも治療費がなかった。ナンバー1キャバ嬢になってからというもの、ブランド品を買いあさり、ホストクラブで散財して、湯水のように金を使い続けて、一切貯金をしてこなかったのである。
ナンバー1キャバ嬢なのだから、金が無くなってもすぐに稼げると高をくくっていたのだ。
そんなとき、キャバクラにあの男が客として現れた。死神の代理人、紫人である。お金は用意できないが体の治療に関することならばなんでも出来る、と言ってきた。
愛莉はすぐに整形の話をした。整形だって立派な治療の一種だ。
紫人はすぐに愛莉の整形を快諾した。その条件として、ゲームの話をしてきた。
もちろん、愛莉は参加を即決した。
――――――――――――――――
そして――まさに今、愛莉はそのゲームをしているところだった。しかし、これ以上ゲームを続けることは出来そうになかった。
意識が混濁して、体にも力が入らなかった。
廊下に倒れた愛莉の体の周りには、赤い池が広がっていた。愛莉の体から流れ出た血である。
愛莉はレストランから逃げ出すときに、体に銃弾を浴びていたのだ。
アタシ、もう……ダメなの……かな…………? 整形して……また、ナンバー1に……戻り……たかったなあ……。
すぐ近くで自分を呼ぶ声が聞こえる。だが、その声に返事をするだけの力すら、もうすでに愛莉の体からはなくなっていた。
――――――――――――――――
ヒロトはヒロユキと対峙し合っていた。部屋の中はまだ消火器の噴煙が残っていたが、お互いの顔は確認出来た。
ヒロトは手に武器代わりのイスを持っていた。白一色の世界で、あたり構わずに振りまわしたが、何回かヒロユキに当たった手ごたえはあった。現に、ヒロユキの手には拳銃が握られておらず、こめかみからは出血もしていた。イスがヒットしたのだろう。
「――お前、なんのつもりだ?」
血塗れの顔でヒロトを睨みつけるヒロユキ。
「女を助けに来たって言えばカッコイイんだけどな。あいにくとお前に用があってここまで来た」
「オレに……?」
「ああ。お前が逮捕されるきっかけになった、コンビニの事件あるだろう?」
「…………」
ヒロユキが露骨に顔をしかめた。
「あのときの被害者はオレの親友なんだよ」
「けっ、なにかと思えば、青くさい友情ゴッコかよ」
途端にヒロユキは侮蔑の表情を浮かべた。
「ふんっ、なんとでも言えばいいさ。拳銃のないお前ならすぐに片がつきそうだからな。お前を叩きのめして、無理矢理にでも土下座をさせるからな」
「クソ野郎が、偉そうに上から目線でホザいてんじゃねえよ! そこまで言うのならば、返り討ちにしてやるよ!」
――――――――――――――――
瓜生と円城が床に倒れている愛莉のもとに駆け寄ったまさにそのとき、メールの着信音が鳴り響いた。
『 ゲーム退場者――1名 愛莉
残り時間――6時間59分
残りデストラップ――9個
残り生存者――9名
死亡者――2名
重体によるゲーム参加不能者――2名 』
「遅かったか!」
瓜生は床に自分の拳を強く叩きつけた。
――――――――――――――――
愛莉退場のメールの余韻も覚めやらぬというのに、再び、参加者全員のスマホから耳障りな音が鳴り響いた。メールの受信音とは異なる音――それは日本人なら誰もが知っている、ある警告音だった。
『緊急地震速報』
十数秒後――突然、病棟が激しく強く大きく揺れ始めた。
震度6強の地震が、ゲーム参加者がいる病院を襲ったのだった。
残り時間――7時間19分
残りデストラップ――9個
残り生存者――10名
死亡者――2名
重体によるゲーム参加不能者――1名
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瓜生と円城は二階に来ていた。瓜生は横を歩く円城の様子をうかがい、少しだけ眉根をひそめた。円城はさきほどからゼイゼイと荒い息をしているのだ。
「――あんた、余命宣告は受けているのか?」
円城が立ち止まって、瓜生の顔を見返してきた。
「――どうしてそう思うんだ?」
「顔をみたときからなんとなくな」
「そうか」
「確信したのは咳の音を聞いたときかな。明らかに肺に異常のある感じがしたからな」
「鋭い洞察力だな」
「まあ、このゲームに参加しているくらいだから、なにかしらの事情を抱えていると推測するのは簡単さ」
「なるほどな。つまりそう言っているあんたにもそれなりの事情があるってことか」
「ふっ、上手く自分の病気の話をすり替えたな」
「さて、なんのことだか」
瓜生と円城がのらりくらりと焦点をぼかしながら話をしていると、廊下の先から激しい音が聞こえてきた。
「ムダ話はここまでだな。ここからは本気でいかないとケガだけじゃ済まないぜ」
「ああ、分かっているさ。もっとも、今の私にとってケガぐらいどうってこともないがな」
円城は自嘲するというわけでなく、淡々と事実だけを述べるように言った。
「あんたの体調のことは、これ以上は聞かないことにするよ」
瓜生の言葉に重なるようにして、廊下の先から乾いた破裂音が聞こえてきた。
「くそっ! 銃声だ!」
瓜生は走り出した。
「頼む。間に合ってくれよ」
祈るようにつぶやいた。
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廊下を走っていると、前方に見知った人影が見えた。瓜生と円城だった。
助かった……。
安堵の思いが愛莉の胸中にうまれた。ホッとして走る速度を緩める。
助けて――。
声を出して救援を頼もうとしたが、なぜか声が出なかった。おかしいと思ったとき、急に体に激痛が走った。レストランからここまで興奮状態のまま走ってきたので、その痛みに気付かなかったのである。
そういえばイスやテーブルに激突したけど……。
そんなことを考えながら、体の痛む箇所に手を伸ばそうとした。しかし、出来なかった。愛莉の体は自分の意思に反して、ズルズルと廊下に崩れ落ちてしまったのだ。
おかしい……なんだか目がぼやけている……。あれ? さっきまであんなに……痛かったのに……もう、痛みがない……。アタシ……どうしたんだろう……? せっかくここまで逃げて……来た……のになあ……。
唐突に、このゲームに参加するにいたったいきさつが、脳裏に思い返された。
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愛莉はキャバクラで働いていた。人気も売り上げもナンバー1で、毎日が楽しかった。
そんなある日、新人のキャバ嬢が入店してきた。若くてスタイルもよくて、おまけに性格も良かった。すぐに愛莉を追い抜かして、ナンバー1になった。
それから愛莉も必死に努力したが、ナンバー2が指定席になってしまった。
ある日、昔の常連で新人に乗り換えた客から、整形したらナンバー1に戻れるんじゃないのかと言われた。
すぐに愛莉は整形することを決心した。でも治療費がなかった。ナンバー1キャバ嬢になってからというもの、ブランド品を買いあさり、ホストクラブで散財して、湯水のように金を使い続けて、一切貯金をしてこなかったのである。
ナンバー1キャバ嬢なのだから、金が無くなってもすぐに稼げると高をくくっていたのだ。
そんなとき、キャバクラにあの男が客として現れた。死神の代理人、紫人である。お金は用意できないが体の治療に関することならばなんでも出来る、と言ってきた。
愛莉はすぐに整形の話をした。整形だって立派な治療の一種だ。
紫人はすぐに愛莉の整形を快諾した。その条件として、ゲームの話をしてきた。
もちろん、愛莉は参加を即決した。
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そして――まさに今、愛莉はそのゲームをしているところだった。しかし、これ以上ゲームを続けることは出来そうになかった。
意識が混濁して、体にも力が入らなかった。
廊下に倒れた愛莉の体の周りには、赤い池が広がっていた。愛莉の体から流れ出た血である。
愛莉はレストランから逃げ出すときに、体に銃弾を浴びていたのだ。
アタシ、もう……ダメなの……かな…………? 整形して……また、ナンバー1に……戻り……たかったなあ……。
すぐ近くで自分を呼ぶ声が聞こえる。だが、その声に返事をするだけの力すら、もうすでに愛莉の体からはなくなっていた。
――――――――――――――――
ヒロトはヒロユキと対峙し合っていた。部屋の中はまだ消火器の噴煙が残っていたが、お互いの顔は確認出来た。
ヒロトは手に武器代わりのイスを持っていた。白一色の世界で、あたり構わずに振りまわしたが、何回かヒロユキに当たった手ごたえはあった。現に、ヒロユキの手には拳銃が握られておらず、こめかみからは出血もしていた。イスがヒットしたのだろう。
「――お前、なんのつもりだ?」
血塗れの顔でヒロトを睨みつけるヒロユキ。
「女を助けに来たって言えばカッコイイんだけどな。あいにくとお前に用があってここまで来た」
「オレに……?」
「ああ。お前が逮捕されるきっかけになった、コンビニの事件あるだろう?」
「…………」
ヒロユキが露骨に顔をしかめた。
「あのときの被害者はオレの親友なんだよ」
「けっ、なにかと思えば、青くさい友情ゴッコかよ」
途端にヒロユキは侮蔑の表情を浮かべた。
「ふんっ、なんとでも言えばいいさ。拳銃のないお前ならすぐに片がつきそうだからな。お前を叩きのめして、無理矢理にでも土下座をさせるからな」
「クソ野郎が、偉そうに上から目線でホザいてんじゃねえよ! そこまで言うのならば、返り討ちにしてやるよ!」
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瓜生と円城が床に倒れている愛莉のもとに駆け寄ったまさにそのとき、メールの着信音が鳴り響いた。
『 ゲーム退場者――1名 愛莉
残り時間――6時間59分
残りデストラップ――9個
残り生存者――9名
死亡者――2名
重体によるゲーム参加不能者――2名 』
「遅かったか!」
瓜生は床に自分の拳を強く叩きつけた。
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愛莉退場のメールの余韻も覚めやらぬというのに、再び、参加者全員のスマホから耳障りな音が鳴り響いた。メールの受信音とは異なる音――それは日本人なら誰もが知っている、ある警告音だった。
『緊急地震速報』
十数秒後――突然、病棟が激しく強く大きく揺れ始めた。
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