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第一部 始動
第19話 反対意見
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――――――――――――――――
残り時間――9時間23分
残りデストラップ――9個
残り生存者――10名
死亡者――2名
重体によるゲーム参加不能者――1名
――――――――――――――――
「オレは棄権するぜ。そっちで勝手にやってくれ」
ヒロトが誰にも視線を合わすことなく言った。相変わらず非協力的な姿勢のままである。
「あ、あ、あの……ぼくは……その、皆さんの意見に……従いますので……」
自主性がまったく感じられない解答を出したのは瑛斗である。こちらも最初からずっとびくついた態度は変わらない。
「オッケー。そいうことならば賛成多数で作戦会議を開くのが決定ということだな。――それじゃさっそくだが何か案があるものはいるか?」
「はい……ゴホッゴホ……いいかな……」
円城が咳交じりの声をあげた。
「私が思うにデストラップにかかった人間は、みなこのホールから出た後で罠に掛かっている。最初の奥月さん、その後のミネさん、そして九鬼さんしかり」
「つまりどういうことかな?」
「つまり、参加者全員でこのホールにいた方が安全じゃないかと思ってね」
「実は俺もそれは考えていたんだ。このホール内を見ると、取り立てて命の危険になるような物は見当たらない。デストラップのネタになるような危険物がないんだよな。まあ、この階は入院病棟だから危険な物なんてないのが、当たり前って言えば当たり前なんだけどな。もちろん、いつまでも安全という訳には行かないだろうが、無闇に院内を出歩くよりは安全じゃないかと踏んでいる」
「おいおい、おっさん。さっきこの部屋に看板が飛び込んできたのを、まさか忘れちまったのか?」
話に加わらないと言っておきながら、難癖をつけるヒロキである。
「だからこそ、このホールにいた方がいいのさ。参加者が集まっていたからこそ、さっきこの部屋に看板が飛び込んできたデストラップを、前兆に気がついて回避することが出来たんだからな」
「そうですね。ぼくもみなでここにいた方が安全だと思います」
五十嵐が円城の意見に相乗りした。五十嵐はすっかり弱気になってしまったのか、自らの意見を述べるということをしなくなった。
「けっ、なんだよそれ。作戦にもなってねえじゃんかよ」
「女性陣はどうかな?」
瓜生は完全にヒロキを無視して会議を進めていく。
「アタシはそれでいいよ。だって、ここから動くのもダルいしね」
愛莉らしい返事だった。
「わたしも大丈夫です。それにどのみち、ミネさんがこの状態のままだと、ここを動くわけにはいかないからちょうどいいし」
「おれもイツカと同じです」
「三人とも分かった。薫子さんは――聞いていないみたいだから、まあいいか」
瓜生は一度薫子の顔を確認してから、そう皆に言った。
「それじゃ、今から全員このホールで待機して、デストラップの前兆を見逃さないように全力で注意するとしよう!」
「おい、ちょっと待てよ。勝手に決めてんじゃねえよ!」
ヒロキが怒声で抗議する。
「ついさっきお構いなくとか言ってなかったか?」
「そんなことはいいんだよ! そもそも全員の意見が一致してねえだろうが!」
「それを言うなら、そもそも会議を拒否したお前には関係ない話だろう」
「おう、言うじゃねえかよ」
ヒロキがその場で立ち上がった。今にも瓜生に殴りかかってきそうな雰囲気である。
「悪いがこんなときにお前と殴りあうつもりはないからな」
瓜生がヒロキの機先を制して言った。
「ふんっ、怖気づいたかよ」
「お前、本当にバカなのか?」
「なんだとっ!」
ヒロキが顔を怒りで歪めた。
「この状況が理解出来ていないようだからバカと言ったまでだ。いいか、今この瞬間にデストラップの前兆が現れたらどうするんだ?」
「うっ……」
途端に口篭もるヒロキ。
「――だったら、そのテレビを今すぐ消せよ!」
「テレビ? テレビは今は関係ないだろう?」
「はあ? それぐらいも分かんねえのかよ? それでよくリーダーぶっていられんな。テレビの音がうるさくて、デストラップの前兆が分からなくなっちまうだろうが!」
「だったら少し音量を下げればいいだけだろ。さっきも言ったと思うが、テレビからデストラップの前兆があらわれる場合があるって分かった以上、テレビは消せないな」
「なんだか、さっきからテレビのことを気にし過ぎているよな」
独り言として言ったつもりのスオウの言葉に、ヒロキが凄い勢いで噛み付いてきた。
「クソガキが何言ってやがる! オレは消せって言ってるんだよ! おめえの意見なんか聞いちゃいねえよ!」
「誰がクソガキだって!」
売り言葉に買い言葉で、ついスオウもムキになって強い口調で言い返してしまった。
「クソガキにクソガキと言ったまでのことだろうが! いいか、オレの言うことを拒否するなら、もう勝手にしやがれ! そのかわり、オレはここからひとりで行動させてもらうからな。これ以上お前たちに付き合ってられねえよ!」
ヒロキは座っていたイスを腹立たし気に蹴りつけた。ホール内にイスが転がるけたたましい音が鳴り響く。
「いやあああっ!」
驚いたのか薫子が悲鳴じみた声をあげて、両手でお腹周りを庇うようにした。
「おめえも、こんなことぐらいでいちいち騒いでんじゃねえよ!」
「やめて! やめて! やめてよ!」
「うるさいんだよ! さっきからずっとビクつきやがって目障りだぜ!」
ヒロキが薫子に近付こうとした。
「やめて、やめて……やめて……やめて……」
薫子が恐慌状態に陥ってしまった。
「おい、それ以上その人を責めるのはやめるんだ!」
瓜生が二人の間にさっと割って入った。
「どうやら本当にお前さんとは協力出来そうにないな」
「ふんっ、それはこっちのセリフだぜ!」
ヒロキはそう吐き捨てると、背中を向けてホールから出て行こうとした。
そのとき、テレビのニュース映像が切り替わった。
『番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをお送りします。今日夕方、市内で起きた逃走事件の続報をお送りします。現在逃走中の犯人について、詳細な情報が入りましたのでお伝えします。護送車両から逃走した男は市内に住む和嶋《わじま》ヒロユキ、二十一歳。逃走時の服装は白のジャージの上下。髪型は金髪の短髪です。逃走中に交番を襲い、勤務中の警官から拳銃を奪い、その際に一発、警官に向けて発砲しています。現在、市内全域に検問が敷かれています。近所にお住みの皆さんは、出来るだけ不要不急な外出は避けて、家の中に留まるようにして下さい。もしも逃走犯らしき人間を見かけた場合は、落ち着いて速やかに警察まで――』
残り時間――9時間23分
残りデストラップ――9個
残り生存者――10名
死亡者――2名
重体によるゲーム参加不能者――1名
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「オレは棄権するぜ。そっちで勝手にやってくれ」
ヒロトが誰にも視線を合わすことなく言った。相変わらず非協力的な姿勢のままである。
「あ、あ、あの……ぼくは……その、皆さんの意見に……従いますので……」
自主性がまったく感じられない解答を出したのは瑛斗である。こちらも最初からずっとびくついた態度は変わらない。
「オッケー。そいうことならば賛成多数で作戦会議を開くのが決定ということだな。――それじゃさっそくだが何か案があるものはいるか?」
「はい……ゴホッゴホ……いいかな……」
円城が咳交じりの声をあげた。
「私が思うにデストラップにかかった人間は、みなこのホールから出た後で罠に掛かっている。最初の奥月さん、その後のミネさん、そして九鬼さんしかり」
「つまりどういうことかな?」
「つまり、参加者全員でこのホールにいた方が安全じゃないかと思ってね」
「実は俺もそれは考えていたんだ。このホール内を見ると、取り立てて命の危険になるような物は見当たらない。デストラップのネタになるような危険物がないんだよな。まあ、この階は入院病棟だから危険な物なんてないのが、当たり前って言えば当たり前なんだけどな。もちろん、いつまでも安全という訳には行かないだろうが、無闇に院内を出歩くよりは安全じゃないかと踏んでいる」
「おいおい、おっさん。さっきこの部屋に看板が飛び込んできたのを、まさか忘れちまったのか?」
話に加わらないと言っておきながら、難癖をつけるヒロキである。
「だからこそ、このホールにいた方がいいのさ。参加者が集まっていたからこそ、さっきこの部屋に看板が飛び込んできたデストラップを、前兆に気がついて回避することが出来たんだからな」
「そうですね。ぼくもみなでここにいた方が安全だと思います」
五十嵐が円城の意見に相乗りした。五十嵐はすっかり弱気になってしまったのか、自らの意見を述べるということをしなくなった。
「けっ、なんだよそれ。作戦にもなってねえじゃんかよ」
「女性陣はどうかな?」
瓜生は完全にヒロキを無視して会議を進めていく。
「アタシはそれでいいよ。だって、ここから動くのもダルいしね」
愛莉らしい返事だった。
「わたしも大丈夫です。それにどのみち、ミネさんがこの状態のままだと、ここを動くわけにはいかないからちょうどいいし」
「おれもイツカと同じです」
「三人とも分かった。薫子さんは――聞いていないみたいだから、まあいいか」
瓜生は一度薫子の顔を確認してから、そう皆に言った。
「それじゃ、今から全員このホールで待機して、デストラップの前兆を見逃さないように全力で注意するとしよう!」
「おい、ちょっと待てよ。勝手に決めてんじゃねえよ!」
ヒロキが怒声で抗議する。
「ついさっきお構いなくとか言ってなかったか?」
「そんなことはいいんだよ! そもそも全員の意見が一致してねえだろうが!」
「それを言うなら、そもそも会議を拒否したお前には関係ない話だろう」
「おう、言うじゃねえかよ」
ヒロキがその場で立ち上がった。今にも瓜生に殴りかかってきそうな雰囲気である。
「悪いがこんなときにお前と殴りあうつもりはないからな」
瓜生がヒロキの機先を制して言った。
「ふんっ、怖気づいたかよ」
「お前、本当にバカなのか?」
「なんだとっ!」
ヒロキが顔を怒りで歪めた。
「この状況が理解出来ていないようだからバカと言ったまでだ。いいか、今この瞬間にデストラップの前兆が現れたらどうするんだ?」
「うっ……」
途端に口篭もるヒロキ。
「――だったら、そのテレビを今すぐ消せよ!」
「テレビ? テレビは今は関係ないだろう?」
「はあ? それぐらいも分かんねえのかよ? それでよくリーダーぶっていられんな。テレビの音がうるさくて、デストラップの前兆が分からなくなっちまうだろうが!」
「だったら少し音量を下げればいいだけだろ。さっきも言ったと思うが、テレビからデストラップの前兆があらわれる場合があるって分かった以上、テレビは消せないな」
「なんだか、さっきからテレビのことを気にし過ぎているよな」
独り言として言ったつもりのスオウの言葉に、ヒロキが凄い勢いで噛み付いてきた。
「クソガキが何言ってやがる! オレは消せって言ってるんだよ! おめえの意見なんか聞いちゃいねえよ!」
「誰がクソガキだって!」
売り言葉に買い言葉で、ついスオウもムキになって強い口調で言い返してしまった。
「クソガキにクソガキと言ったまでのことだろうが! いいか、オレの言うことを拒否するなら、もう勝手にしやがれ! そのかわり、オレはここからひとりで行動させてもらうからな。これ以上お前たちに付き合ってられねえよ!」
ヒロキは座っていたイスを腹立たし気に蹴りつけた。ホール内にイスが転がるけたたましい音が鳴り響く。
「いやあああっ!」
驚いたのか薫子が悲鳴じみた声をあげて、両手でお腹周りを庇うようにした。
「おめえも、こんなことぐらいでいちいち騒いでんじゃねえよ!」
「やめて! やめて! やめてよ!」
「うるさいんだよ! さっきからずっとビクつきやがって目障りだぜ!」
ヒロキが薫子に近付こうとした。
「やめて、やめて……やめて……やめて……」
薫子が恐慌状態に陥ってしまった。
「おい、それ以上その人を責めるのはやめるんだ!」
瓜生が二人の間にさっと割って入った。
「どうやら本当にお前さんとは協力出来そうにないな」
「ふんっ、それはこっちのセリフだぜ!」
ヒロキはそう吐き捨てると、背中を向けてホールから出て行こうとした。
そのとき、テレビのニュース映像が切り替わった。
『番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをお送りします。今日夕方、市内で起きた逃走事件の続報をお送りします。現在逃走中の犯人について、詳細な情報が入りましたのでお伝えします。護送車両から逃走した男は市内に住む和嶋《わじま》ヒロユキ、二十一歳。逃走時の服装は白のジャージの上下。髪型は金髪の短髪です。逃走中に交番を襲い、勤務中の警官から拳銃を奪い、その際に一発、警官に向けて発砲しています。現在、市内全域に検問が敷かれています。近所にお住みの皆さんは、出来るだけ不要不急な外出は避けて、家の中に留まるようにして下さい。もしも逃走犯らしき人間を見かけた場合は、落ち着いて速やかに警察まで――』
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