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第一部 始動
第15話 停電の中 第三の犠牲者
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――――――――――――――――
残り時間――11時間05分
残りデストラップ――10個
残り生存者――11名
死亡者――1名
重体によるゲーム参加不能者――1名
――――――――――――――――
九鬼は一階に向かっていた。院内案内図を見て、一階に薬の調剤窓口があるのと分かったのだ。
別に心変わりをしたわけではないが、そこにアナフィラキシーショックを抑える薬があるかどうか、探してみようと思ったのだ。むろん、無い可能性だってある。
でも探してみることにした。なぜならば、それが医師として当たり前の行動だと思ったからである。決して青クサい高校生の意見に従ったわけではない。
15分後――。
九鬼は調剤窓口の奥にあった棚から、目当ての薬を見付けだした。これでミネの症状を緩和させることは出来るはずである。
五階のホールに戻るべく廊下に出ると、すぐ近くの部屋から物音が聞こえてきた。一瞬、脳裏にデストラップの前兆のことが思い浮かんだ。だが音が聞こえただけでは、なにが起こるか予想は出来ない。
仕方なく九鬼は歩くスピードを下げて、ゆっくりと注意しながら廊下を歩いていくことにした。音の聞こえた部屋の前まで着くとドアノブに手を伸ばした。ためらうことなく一気に開け放った。
正面に診察机があり、その前のイスに見知った青年が座っていた。瑛斗である。
「――お前、こんなところでなにしてるんだ?」
病院内だったこともあって、自分が医者だというのを思い出して、つい大きな声をだしてしまった。
「あ、あ、あの……トイレに……行こうとして……迷ってしまって……」
背中の後ろに手をやったままの姿勢で瑛斗は答えた。
「迷ったって……。まあいい。私はこれから五階のホールに戻るが、お前はどうする?」
「あ、あ、あの……ボ、ボ、ボクは……もう少し、ここで休んでいきます……」
「ふんっ、勝手にしたらいいさ」
瑛斗がなぜここにいるのか、多少の疑問がなかったわけではないが、九鬼自身、自分のことを追及されるののがイヤだったので、瑛斗をそのまま部屋に残して、五階に向かうことにした。
命をかけたゲームに自分から参加するくらいなのだから、きっとこの男にもそれなりの参加理由があるんだろう。
九鬼はそう思うことにして、瑛斗のことはそれ以上考えるのを止め、階段を駆け上がっていった。四階の廊下に着いたとき、不意に違和感を感じた。さきほど降りてきた時と何かが違っているように感じたのだ。
何か違うぞ……。なんだ……? そうか、このニオイだ!
九鬼は鼻に感じる異質なニオイを敏感に嗅ぎ取った。医者としての本能が働いたのかもしれない。
いや、待てよ。それはおかしい。さっき通ったときはこんなニオイはしなかったはずだ。まさかこれがデストラップの前兆なのか?
九鬼の頭に危険を知らせるランプが点った。鼻をひくつかせて、ニオイの元を探ってみる。
このニオイ――ワックスだ! ワックスのニオイだ!
それは九鬼にとっても馴染みのニオイだった。廊下の掃除のときに使うワックスの独特のニオイだと思い出したのである。そして、すぐにワックスのある特徴が脳裏に思い浮かんだ。
なるほど。そういうことか。ワックスで足を滑らせるデストラップってわけか。
九鬼はデストラップの正体をいち早く察知した。デストラップの仕掛けが分かってしまえば、回避行動をとるのは簡単である。滑らないようにゆっくり歩いていけばいい。その際は廊下の真ん中ではなく、手摺りの付いた壁際を行けばさらに完璧だ。
手摺りをしっかり掴んで体を固定させて、廊下に一歩踏み出そうとしたとき、病院内の電気が突然切れた。
――――――――――――――――
ホール内の電気がすべて消えた。天井の蛍光灯も壁際のテレビも消えた。
「きゃあああああっ!」
暗闇の中で甲高い女性の悲鳴がこだました。スオウはすぐに薫子の悲鳴だと分かった。
「大丈夫だ! 病院ならすぐに自家発電で電気が復旧するはずだ!」
聞いた者を安心させる力強い声は瓜生のものだった。
「う、う、瓜生さん……ま、ま、まさか、これもデストラップの前兆なんですか……?」
五十嵐がまたデストラップの恐怖におののき始めた。平常時は極めて冷静沈着なのだが、ひとたび事態が起こるとすぐに急変してしまうのが五十嵐の欠点だった。
「静かに! とにかく今いる場所から誰も動くな!」
瓜生はこんなときでもひとり冷静である。
「でも瓜生さん、五十嵐さんが言うようにデストラップの前兆だということは――」
瓜生の隣にいたスオウは皆に聞こえないように小さな声で訊いた。
「その可能性もないわけじゃないが、今は暗闇の中を歩くよりも、じっとしている方がまだ安全だ」
「だけど、こんなときに停電なんてデストラップ以外には有り得ないんじゃ――」
「高校生は素直すぎるのが長所でもあり、短所でもあるな」
「えっ、どういうことですか?」
「忘れるなよ。今このホールには四人の人間がいないんだぜ」
「えっ、それってまさか、その四人の中にこの停電に関わっている人間がいるっていうことですか?」
スオウは瓜生の言わんとしている意味を悟った。
「早まるな。可能性を言ってみただけで、そうと決まったわけじゃない。ただ、全員が全員協力してゲームをクリアしよう思っているのかどうか、まだ分からないからな。さっきの九鬼のおっさんの件にしても、何か隠してる人間がまだいるんじゃないかと俺はにらんでいる。それりゃ人間だから隠したいことのひとつぐらいはあるだろうが、それがこのゲームにどう影響してくるかが分からないうちは、気をつけるに越したことはないからな」
「瓜生さんは参加者全員を疑っているんですか?」
「当然だろう。君だって全員を信じてるわけじゃないんだろう?」
そう言われてしまうと、スオウとしても返答のしようがなかった。実際、スオウは瓜生が何か隠しているのではないかと考えていたのだから。
他にも、ヒロキとヒロトのヤンキー二人組と、瑛斗を合わせた三人に関しては、まだ信頼出来るとは言い難かったのも事実であった。
そして、その三人はまさに今ホールにいないのだ。隠れて何か画策している可能性だって否定は出来ない。
――――――――――――――――
廊下の電気はすべて消えてしまったが、常夜灯が点っていたので真っ暗というわけではなかった。周囲は薄ぼんやりとしていた。しかし下手に動くのは危険すぎる行為だった。
だから九鬼はその場から動かないことにした。病院に勤めていた経験があるので、停電だとしてもすぐに自家発電の非常電源が入るはずだと分かっている。動くのはそれからでも遅くはないと判断したのである。
スーツのポケットに手を入れ、中に入っているミネの薬を強く握り締めた。この薬を届けるまでは絶対にデストラップに引っかかるわけにはいかない。これはひとりの医者としてのプライドに関わる問題なのだ。
カランコロンという金属質の音が階段の下からした。空き缶が転がった音のように聞こえた。
思わず視線が音の方に向かった。そこですぐにさっき階段を上がってきたときには、空き缶なんてなかったことを思い出した。
何かがおかしいぞ?
九鬼がそう疑問を感じたとき、誰もいないはずの九鬼の背後に人の気配が生まれていた。
後ろに振り返る前に、九鬼の体は重力から解放されていた。背中を強く押されて、階段の一番上から真っ逆さまに下に落ちていたのである。そのまま踊り場まで空中浮揚して、首から直角に落下した。
ゴギュリッ。
形容しがたい音ともに、九鬼の首は折れていた。九鬼の意識は永遠の暗闇に落ちた。手にはミネの薬を握ったままの状態で――。
――――――――――――――――
ホールの天井に取り付けられている蛍光灯が再び点いた。テレビの画面にもニュースが映る。どうやら電気が復旧したらしい。
「よし、やっと照明が点いたみたいだな。――みんな、大丈夫か?」
瓜生がさっそく確認をとり始めた。
「おれは大丈夫です。イツカは大丈夫か?」
「わたしは大丈夫よ。ミネさんは相変わらずだけどね」
「アタシもオッケーよ。デストラップじゃなかったみたいね。怖がって損した」
相変わらず明るい口調で返したのは愛莉である。
「いや、そう断定するのはまだ早いぜ」
瓜生は相変わらず冷静である。
「久里浜さんは大丈夫かい?」
「は、は、はい……。だ、だい、大丈夫です……」
薫子は大丈夫と口では言ってはいるが、声の調子からだいぶ参っている感じであった。
「ぼ、ぼ、ぼくも大丈夫だ」
最後に五十嵐が言って、ホール内にいた参加者全員の無事が確認できたとき、ホール内に例の音がこだました。メールの受信音である。
『 ゲーム退場者――1名 九鬼
残り時間――10時間19分
残りデストラップ――9個
残り生存者――10名
死亡者――2名
重体によるゲーム参加不能者――1名 』
「くそっ! やられた!」
最初にメールを確認した瓜生がおもっいきり顔をしかめた。
「病院内のどこかで、またデストラップが発動したみたいだ!」
残り時間――11時間05分
残りデストラップ――10個
残り生存者――11名
死亡者――1名
重体によるゲーム参加不能者――1名
――――――――――――――――
九鬼は一階に向かっていた。院内案内図を見て、一階に薬の調剤窓口があるのと分かったのだ。
別に心変わりをしたわけではないが、そこにアナフィラキシーショックを抑える薬があるかどうか、探してみようと思ったのだ。むろん、無い可能性だってある。
でも探してみることにした。なぜならば、それが医師として当たり前の行動だと思ったからである。決して青クサい高校生の意見に従ったわけではない。
15分後――。
九鬼は調剤窓口の奥にあった棚から、目当ての薬を見付けだした。これでミネの症状を緩和させることは出来るはずである。
五階のホールに戻るべく廊下に出ると、すぐ近くの部屋から物音が聞こえてきた。一瞬、脳裏にデストラップの前兆のことが思い浮かんだ。だが音が聞こえただけでは、なにが起こるか予想は出来ない。
仕方なく九鬼は歩くスピードを下げて、ゆっくりと注意しながら廊下を歩いていくことにした。音の聞こえた部屋の前まで着くとドアノブに手を伸ばした。ためらうことなく一気に開け放った。
正面に診察机があり、その前のイスに見知った青年が座っていた。瑛斗である。
「――お前、こんなところでなにしてるんだ?」
病院内だったこともあって、自分が医者だというのを思い出して、つい大きな声をだしてしまった。
「あ、あ、あの……トイレに……行こうとして……迷ってしまって……」
背中の後ろに手をやったままの姿勢で瑛斗は答えた。
「迷ったって……。まあいい。私はこれから五階のホールに戻るが、お前はどうする?」
「あ、あ、あの……ボ、ボ、ボクは……もう少し、ここで休んでいきます……」
「ふんっ、勝手にしたらいいさ」
瑛斗がなぜここにいるのか、多少の疑問がなかったわけではないが、九鬼自身、自分のことを追及されるののがイヤだったので、瑛斗をそのまま部屋に残して、五階に向かうことにした。
命をかけたゲームに自分から参加するくらいなのだから、きっとこの男にもそれなりの参加理由があるんだろう。
九鬼はそう思うことにして、瑛斗のことはそれ以上考えるのを止め、階段を駆け上がっていった。四階の廊下に着いたとき、不意に違和感を感じた。さきほど降りてきた時と何かが違っているように感じたのだ。
何か違うぞ……。なんだ……? そうか、このニオイだ!
九鬼は鼻に感じる異質なニオイを敏感に嗅ぎ取った。医者としての本能が働いたのかもしれない。
いや、待てよ。それはおかしい。さっき通ったときはこんなニオイはしなかったはずだ。まさかこれがデストラップの前兆なのか?
九鬼の頭に危険を知らせるランプが点った。鼻をひくつかせて、ニオイの元を探ってみる。
このニオイ――ワックスだ! ワックスのニオイだ!
それは九鬼にとっても馴染みのニオイだった。廊下の掃除のときに使うワックスの独特のニオイだと思い出したのである。そして、すぐにワックスのある特徴が脳裏に思い浮かんだ。
なるほど。そういうことか。ワックスで足を滑らせるデストラップってわけか。
九鬼はデストラップの正体をいち早く察知した。デストラップの仕掛けが分かってしまえば、回避行動をとるのは簡単である。滑らないようにゆっくり歩いていけばいい。その際は廊下の真ん中ではなく、手摺りの付いた壁際を行けばさらに完璧だ。
手摺りをしっかり掴んで体を固定させて、廊下に一歩踏み出そうとしたとき、病院内の電気が突然切れた。
――――――――――――――――
ホール内の電気がすべて消えた。天井の蛍光灯も壁際のテレビも消えた。
「きゃあああああっ!」
暗闇の中で甲高い女性の悲鳴がこだました。スオウはすぐに薫子の悲鳴だと分かった。
「大丈夫だ! 病院ならすぐに自家発電で電気が復旧するはずだ!」
聞いた者を安心させる力強い声は瓜生のものだった。
「う、う、瓜生さん……ま、ま、まさか、これもデストラップの前兆なんですか……?」
五十嵐がまたデストラップの恐怖におののき始めた。平常時は極めて冷静沈着なのだが、ひとたび事態が起こるとすぐに急変してしまうのが五十嵐の欠点だった。
「静かに! とにかく今いる場所から誰も動くな!」
瓜生はこんなときでもひとり冷静である。
「でも瓜生さん、五十嵐さんが言うようにデストラップの前兆だということは――」
瓜生の隣にいたスオウは皆に聞こえないように小さな声で訊いた。
「その可能性もないわけじゃないが、今は暗闇の中を歩くよりも、じっとしている方がまだ安全だ」
「だけど、こんなときに停電なんてデストラップ以外には有り得ないんじゃ――」
「高校生は素直すぎるのが長所でもあり、短所でもあるな」
「えっ、どういうことですか?」
「忘れるなよ。今このホールには四人の人間がいないんだぜ」
「えっ、それってまさか、その四人の中にこの停電に関わっている人間がいるっていうことですか?」
スオウは瓜生の言わんとしている意味を悟った。
「早まるな。可能性を言ってみただけで、そうと決まったわけじゃない。ただ、全員が全員協力してゲームをクリアしよう思っているのかどうか、まだ分からないからな。さっきの九鬼のおっさんの件にしても、何か隠してる人間がまだいるんじゃないかと俺はにらんでいる。それりゃ人間だから隠したいことのひとつぐらいはあるだろうが、それがこのゲームにどう影響してくるかが分からないうちは、気をつけるに越したことはないからな」
「瓜生さんは参加者全員を疑っているんですか?」
「当然だろう。君だって全員を信じてるわけじゃないんだろう?」
そう言われてしまうと、スオウとしても返答のしようがなかった。実際、スオウは瓜生が何か隠しているのではないかと考えていたのだから。
他にも、ヒロキとヒロトのヤンキー二人組と、瑛斗を合わせた三人に関しては、まだ信頼出来るとは言い難かったのも事実であった。
そして、その三人はまさに今ホールにいないのだ。隠れて何か画策している可能性だって否定は出来ない。
――――――――――――――――
廊下の電気はすべて消えてしまったが、常夜灯が点っていたので真っ暗というわけではなかった。周囲は薄ぼんやりとしていた。しかし下手に動くのは危険すぎる行為だった。
だから九鬼はその場から動かないことにした。病院に勤めていた経験があるので、停電だとしてもすぐに自家発電の非常電源が入るはずだと分かっている。動くのはそれからでも遅くはないと判断したのである。
スーツのポケットに手を入れ、中に入っているミネの薬を強く握り締めた。この薬を届けるまでは絶対にデストラップに引っかかるわけにはいかない。これはひとりの医者としてのプライドに関わる問題なのだ。
カランコロンという金属質の音が階段の下からした。空き缶が転がった音のように聞こえた。
思わず視線が音の方に向かった。そこですぐにさっき階段を上がってきたときには、空き缶なんてなかったことを思い出した。
何かがおかしいぞ?
九鬼がそう疑問を感じたとき、誰もいないはずの九鬼の背後に人の気配が生まれていた。
後ろに振り返る前に、九鬼の体は重力から解放されていた。背中を強く押されて、階段の一番上から真っ逆さまに下に落ちていたのである。そのまま踊り場まで空中浮揚して、首から直角に落下した。
ゴギュリッ。
形容しがたい音ともに、九鬼の首は折れていた。九鬼の意識は永遠の暗闇に落ちた。手にはミネの薬を握ったままの状態で――。
――――――――――――――――
ホールの天井に取り付けられている蛍光灯が再び点いた。テレビの画面にもニュースが映る。どうやら電気が復旧したらしい。
「よし、やっと照明が点いたみたいだな。――みんな、大丈夫か?」
瓜生がさっそく確認をとり始めた。
「おれは大丈夫です。イツカは大丈夫か?」
「わたしは大丈夫よ。ミネさんは相変わらずだけどね」
「アタシもオッケーよ。デストラップじゃなかったみたいね。怖がって損した」
相変わらず明るい口調で返したのは愛莉である。
「いや、そう断定するのはまだ早いぜ」
瓜生は相変わらず冷静である。
「久里浜さんは大丈夫かい?」
「は、は、はい……。だ、だい、大丈夫です……」
薫子は大丈夫と口では言ってはいるが、声の調子からだいぶ参っている感じであった。
「ぼ、ぼ、ぼくも大丈夫だ」
最後に五十嵐が言って、ホール内にいた参加者全員の無事が確認できたとき、ホール内に例の音がこだました。メールの受信音である。
『 ゲーム退場者――1名 九鬼
残り時間――10時間19分
残りデストラップ――9個
残り生存者――10名
死亡者――2名
重体によるゲーム参加不能者――1名 』
「くそっ! やられた!」
最初にメールを確認した瓜生がおもっいきり顔をしかめた。
「病院内のどこかで、またデストラップが発動したみたいだ!」
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