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第一部 始動
第8話 デストラップ再び
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――――――――――――――――
残り時間――12時間22分
残りデストラップ――12個
残り生存者――12名
死亡者――1名
――――――――――――――――
スオウたちが五階に戻ってくると、ホール内の雰囲気は一変していた。ホールに残っていた他の参加者たちも、奥月が死んだ現場を見ていなくとも、なにが起こったのか紫人からのメールを読んで理解したのだろう。
「――瓜生さん、奥月さんは……」
真っ先に五十嵐が瓜生のもとに近寄ってきた。
「メールは読んだだろ?」
「ええ。でも、ちゃんと聞いてからでないと――」
「メールにある通りだよ。あのオッサンは鉄パイプの下敷きになった」
「本当に奥月さんは、その、死んで――」
「何百本って数の鉄パイプが落ちてきていたからな。あえて確かめはしなかったが、どんなに体を鍛えている人間でも、あれじゃ助かる見込みはないだろうな。何本かは体に突き刺さっているかも――」
「そんな話はやめてっ!」
薫子が悲鳴じみた声を張り上げた。
「悪い。言葉が直接すぎた。でも、こういうことははっきりしておかないと。俺たちは今、命を懸けたゲームに参加しているんだぜ」
「……それは……分かっていますが……」
「ご両親思いの息子さんだと思ったのに……。介護疲れの様子がだいぶ見えていたから、このゲームに耐えるだけの気力が残っていなかったのかもしれないわね」
ソファに座ったままのミネが残念そうに首を振った。
ヒロキとヒロト、そして愛莉の三人は声にこそ出していないが、同じように唇をかみしめている。
それとは正反対に、円城と瑛斗はそろって無表情という形で反応していた。
それぞれがそれぞれの形で奥月の死と向かいあっていた。
「分かりました。奥月さんの件はこれ以上詮索するのはやめましょう。ただ、ひとつ気になる点があります。鉄パイプですが、ただの事故だったという可能性はないんですか?」
五十嵐が瓜生に確認する。
「俺もそう思いたいところだが、あの状況はただの事故とは思えなかったぜ」
「それじゃ、奥月さんが亡くなった原因は紫人が言ったように――」
「ああ、間違いなくデストラップだよ」
「文字通り、死の罠だったんですね」
「そうだな。それと今回のデストラップには、もうひとつ別の意味があると思うぜ」
「もうひとつの意味というのは?」
「これは俺の考えだが、勝手に病院から出ようとするとこうなるっていう、死神からのありがたい警告の意味があるんじゃないかとな」
「なるほど。そうなると、ぼくらはこのまま病院内から逃げ出すことなく、ゲームを続けていくしかないわけですね」
「まあ、俺ははじめからそのつもりで来ているけどな」
「ぼくも一応の覚悟はしてきたつもりなんですが、まさかゲームがこれほど激しいものとは……」
五十嵐は顔をゆがめたように強張らせている。
スオウも五十嵐と同じ思いだった。心のどこかで、こんなゲームで人が本当に死ぬなんてことはないと思っていたのだ。しかし今、目の前で現実の死をまざまざと見せつけられて、ようやくこれが本当に命を懸けたゲームなんだと、納得せざるをえなくなった。
「いいか、みんな。覚えておいた方がいいぞ。これが『デス13ゲーム』なんだ!」
瓜生が断言するように言った。まるではじめからこの『デス13ゲーム』のことを知っていたかのような口ぶりである。
ホール内が静寂に包まれた。誰もが次になにを言うべきか、言葉を持ち合わせていなかった。
「ねえ、ちょっとみんな、なんか暗いよ。こんな雰囲気じゃ、次のデストラップが起こる前に、気持ちで負けちゃうんじゃないの」
この場の空気に似合わない明るい声をあげたのは、意外にもイツカだった。
「そうだ。テレビでも見て少し気分転換しない?」
イツカの声が呼び水になって、ホールにいた人間の視線が自然と壁際に置かれているテレビに向けられた。
『――それでは次に気象情報にうつります。現在、市内全域に大雨、ならびに暴風警報が出ていますので、外出の際にはくれぐれもご注意ください。かわって明日の天気は――』
テレビの画面に天気予報が映し出される。
「このまま天候が悪くならなければいいけど」
スオウは天気の悪化を懸念した。あるいは、天候の悪化によるデストラップもあるんじゃないかと考えたのだ。
「天気が悪くなったとしても、どのみち俺たちはあと12時間近く、この病院に閉じ込められることになるんだから関係ないさ」
瓜生は天候とデストラップとのつながりは考えていないようだ。
「でも、このホールに雨が吹き込んできたら困るかも。――ねえ円城さん、そこの窓は開いてないですよね? 確認してもらえますか?」
突然イツカに声をかけられた円城はびっくりしたようで、イツカを見つめ返した。
「ああ、えーと、ここの窓のことかな? 分かった。ちゃんと閉じているか確認してみよう」
円城が背を預けていた壁から離れて、窓際に向かっていく。
「――円城さん、ちょっと待って!」
スオウはとっさに二人の話に割り込んだ。不意に、ある不吉な予感がスオウの脳裏に浮かんだのだ。もしも、この悪天候がデストラップに関係しているとしたら――。
「まさかとは思うけど、今の天気予報がデストラップの前兆ってことは――」
「スオウくん、それはさすがに考えすぎでしょう。だって、相手は自然だよ」
「そうだけど、万が一の可能性がないわけでもないし――」
スオウとイツカが議論していた、まさにそのとき――。
円城が近付こうとしていた窓ガラスが、激しい破砕音とともに砕け散った。同時に、黒い物体が目にも止まらぬスピードで室内に飛び込んできた。耳障りな音をあげて黒い物体が壁に突き刺さる。
わずか一秒にも満たない刹那の出来事だった。
黒い物体の正体――それは縁が鋭利に尖った看板であった。おそらく強風でここまで飛ばされてきたのだろう。それがめり込むようにして壁に深く突き刺さっている。
もしも円城が歩みを止めずにそのまま窓の前に立っていたら、今ごろ円城の体は上半身と下半身のふたつに、きれいに切断されていたと容易に想像出来た。まさに間一髪のところでデストラップを回避したのだ。
「や、やっぱり! さっきの天気予報はデストラップの前兆だったんだ!」
「うそっ! そ、そ、そんな……」
イツカは自分の考えがもろくも否定された現状を目の当たりにして、呆然とした表情を浮かべている。
「くそっ! これは俺が想像していた以上に、デストラップはやっかいなやつなのかもしれないな」
瓜生は顔をしかめて、壁に突き刺さる看板を見つめている。
奥月が巻き込まれたデストラップの発動から、まだそれほど時間がたっていないにもかかわらず起きた今回の第二のデストラップに、ホール内に緊張が走り抜けた。
「なんで、なんでよ……。こんなこと……もう、やだ……」
参加者の中でも一番精神的に弱いと思われる薫子は明らかに怯え始めていた。顔面は蒼白で、今にも倒れてしまいそうである。ただ、お腹を押さえる両手だけはそのままであった。
薫子と同じように、九鬼もまたまばたきの回数が増えており、精神的に追い込まれつつあるように見えた。
参加者のスマホのメール受信音がいっせいに鳴った。その場ですぐさま全員がメールの内容を確認する。
『 残り時間――12時間07分
残りデストラップ――11個
残り生存者――12名
死亡者――1名 』
残り時間――12時間22分
残りデストラップ――12個
残り生存者――12名
死亡者――1名
――――――――――――――――
スオウたちが五階に戻ってくると、ホール内の雰囲気は一変していた。ホールに残っていた他の参加者たちも、奥月が死んだ現場を見ていなくとも、なにが起こったのか紫人からのメールを読んで理解したのだろう。
「――瓜生さん、奥月さんは……」
真っ先に五十嵐が瓜生のもとに近寄ってきた。
「メールは読んだだろ?」
「ええ。でも、ちゃんと聞いてからでないと――」
「メールにある通りだよ。あのオッサンは鉄パイプの下敷きになった」
「本当に奥月さんは、その、死んで――」
「何百本って数の鉄パイプが落ちてきていたからな。あえて確かめはしなかったが、どんなに体を鍛えている人間でも、あれじゃ助かる見込みはないだろうな。何本かは体に突き刺さっているかも――」
「そんな話はやめてっ!」
薫子が悲鳴じみた声を張り上げた。
「悪い。言葉が直接すぎた。でも、こういうことははっきりしておかないと。俺たちは今、命を懸けたゲームに参加しているんだぜ」
「……それは……分かっていますが……」
「ご両親思いの息子さんだと思ったのに……。介護疲れの様子がだいぶ見えていたから、このゲームに耐えるだけの気力が残っていなかったのかもしれないわね」
ソファに座ったままのミネが残念そうに首を振った。
ヒロキとヒロト、そして愛莉の三人は声にこそ出していないが、同じように唇をかみしめている。
それとは正反対に、円城と瑛斗はそろって無表情という形で反応していた。
それぞれがそれぞれの形で奥月の死と向かいあっていた。
「分かりました。奥月さんの件はこれ以上詮索するのはやめましょう。ただ、ひとつ気になる点があります。鉄パイプですが、ただの事故だったという可能性はないんですか?」
五十嵐が瓜生に確認する。
「俺もそう思いたいところだが、あの状況はただの事故とは思えなかったぜ」
「それじゃ、奥月さんが亡くなった原因は紫人が言ったように――」
「ああ、間違いなくデストラップだよ」
「文字通り、死の罠だったんですね」
「そうだな。それと今回のデストラップには、もうひとつ別の意味があると思うぜ」
「もうひとつの意味というのは?」
「これは俺の考えだが、勝手に病院から出ようとするとこうなるっていう、死神からのありがたい警告の意味があるんじゃないかとな」
「なるほど。そうなると、ぼくらはこのまま病院内から逃げ出すことなく、ゲームを続けていくしかないわけですね」
「まあ、俺ははじめからそのつもりで来ているけどな」
「ぼくも一応の覚悟はしてきたつもりなんですが、まさかゲームがこれほど激しいものとは……」
五十嵐は顔をゆがめたように強張らせている。
スオウも五十嵐と同じ思いだった。心のどこかで、こんなゲームで人が本当に死ぬなんてことはないと思っていたのだ。しかし今、目の前で現実の死をまざまざと見せつけられて、ようやくこれが本当に命を懸けたゲームなんだと、納得せざるをえなくなった。
「いいか、みんな。覚えておいた方がいいぞ。これが『デス13ゲーム』なんだ!」
瓜生が断言するように言った。まるではじめからこの『デス13ゲーム』のことを知っていたかのような口ぶりである。
ホール内が静寂に包まれた。誰もが次になにを言うべきか、言葉を持ち合わせていなかった。
「ねえ、ちょっとみんな、なんか暗いよ。こんな雰囲気じゃ、次のデストラップが起こる前に、気持ちで負けちゃうんじゃないの」
この場の空気に似合わない明るい声をあげたのは、意外にもイツカだった。
「そうだ。テレビでも見て少し気分転換しない?」
イツカの声が呼び水になって、ホールにいた人間の視線が自然と壁際に置かれているテレビに向けられた。
『――それでは次に気象情報にうつります。現在、市内全域に大雨、ならびに暴風警報が出ていますので、外出の際にはくれぐれもご注意ください。かわって明日の天気は――』
テレビの画面に天気予報が映し出される。
「このまま天候が悪くならなければいいけど」
スオウは天気の悪化を懸念した。あるいは、天候の悪化によるデストラップもあるんじゃないかと考えたのだ。
「天気が悪くなったとしても、どのみち俺たちはあと12時間近く、この病院に閉じ込められることになるんだから関係ないさ」
瓜生は天候とデストラップとのつながりは考えていないようだ。
「でも、このホールに雨が吹き込んできたら困るかも。――ねえ円城さん、そこの窓は開いてないですよね? 確認してもらえますか?」
突然イツカに声をかけられた円城はびっくりしたようで、イツカを見つめ返した。
「ああ、えーと、ここの窓のことかな? 分かった。ちゃんと閉じているか確認してみよう」
円城が背を預けていた壁から離れて、窓際に向かっていく。
「――円城さん、ちょっと待って!」
スオウはとっさに二人の話に割り込んだ。不意に、ある不吉な予感がスオウの脳裏に浮かんだのだ。もしも、この悪天候がデストラップに関係しているとしたら――。
「まさかとは思うけど、今の天気予報がデストラップの前兆ってことは――」
「スオウくん、それはさすがに考えすぎでしょう。だって、相手は自然だよ」
「そうだけど、万が一の可能性がないわけでもないし――」
スオウとイツカが議論していた、まさにそのとき――。
円城が近付こうとしていた窓ガラスが、激しい破砕音とともに砕け散った。同時に、黒い物体が目にも止まらぬスピードで室内に飛び込んできた。耳障りな音をあげて黒い物体が壁に突き刺さる。
わずか一秒にも満たない刹那の出来事だった。
黒い物体の正体――それは縁が鋭利に尖った看板であった。おそらく強風でここまで飛ばされてきたのだろう。それがめり込むようにして壁に深く突き刺さっている。
もしも円城が歩みを止めずにそのまま窓の前に立っていたら、今ごろ円城の体は上半身と下半身のふたつに、きれいに切断されていたと容易に想像出来た。まさに間一髪のところでデストラップを回避したのだ。
「や、やっぱり! さっきの天気予報はデストラップの前兆だったんだ!」
「うそっ! そ、そ、そんな……」
イツカは自分の考えがもろくも否定された現状を目の当たりにして、呆然とした表情を浮かべている。
「くそっ! これは俺が想像していた以上に、デストラップはやっかいなやつなのかもしれないな」
瓜生は顔をしかめて、壁に突き刺さる看板を見つめている。
奥月が巻き込まれたデストラップの発動から、まだそれほど時間がたっていないにもかかわらず起きた今回の第二のデストラップに、ホール内に緊張が走り抜けた。
「なんで、なんでよ……。こんなこと……もう、やだ……」
参加者の中でも一番精神的に弱いと思われる薫子は明らかに怯え始めていた。顔面は蒼白で、今にも倒れてしまいそうである。ただ、お腹を押さえる両手だけはそのままであった。
薫子と同じように、九鬼もまたまばたきの回数が増えており、精神的に追い込まれつつあるように見えた。
参加者のスマホのメール受信音がいっせいに鳴った。その場ですぐさま全員がメールの内容を確認する。
『 残り時間――12時間07分
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残り生存者――12名
死亡者――1名 』
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