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第一部 始動
第2話 黒い招待状
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病院の敷地内に有る庭に場所を移動して、スオウと男は話を再開した。
「それで、あんたはいったいどこのどいつで、高校生のおれにどんな面白い話をしてくれるんだ? そして、そこに妹の命の話がどう関わってくるんだよ」
「お話しをする前に、わたくしの自己紹介がまだ済んでいませんでしたね。最初に名乗っておくべきでした。――わたくし、紫人と申します。とある方の代理人を務めております。お話と言うのは、いたって単純です。わたくしはあなたをあるゲームへ招待しようと思って、こうして今日お会しにきたのです」
「ゲーム……?」
「そうです。それもきわめて特殊なゲームです。――あなた自身の命を懸けたゲームなのですから」
「――おれの……命……?」
スオウはこの紫人と名乗る男の言っている言葉の意味が理解出来なかった。あまりにも突拍子がなさすぎて、頭がついていけなかったのだ。
「もちろん、命を懸けて行う以上、それ相応の報酬をご用意しております。もしも、あなたがそのゲームに勝利したあかつきには、難病で苦しんでおられるあなたの妹様をお救いいたします」
紫人はスオウの反応など気にする素振りも見せずに話を続ける。
「妹を救うって……。妹は難病で、心臓移植以外の――」
「はい。その件に関しては、すべて存じ上げております。こちらで移植に適した心臓を用意することは可能です」
「まさか……そんなこと……」
「そんなことが出来るだけの力を、我々は持ち合わせているのです」
「あんたがさっき言っていた、妹の命の話というのはそういうことだったのか?」
「はい、そうです」
紫人の話を壮大な妄想話だと決め付けることは簡単に出来た。だが、この紫人という男の話し方は、妙に真実味を持っていた。もしも、ほんのわずかでも、ウソではないという確率があるならば――。
「――本当に妹の命を助けることができるのか?」
今のスオウにとって、それこそが一番知りたいことだった。この際、男の正体なんて関係ない。どんなに現実離れした話であろうと、妹を助けられるならば、信じてみる価値はある。
「ええ、出来ます。さきほどわたくしは代理人と自己紹介しましたが、正しく言いますと『死神の代理人』になります」
「死神って……あの大きな鎌を持った死神のことか……?」
「ええ、あなたが今頭で思い描いているであろう、あの死神のことです」
「じゃあ、その死神とやらが、妹を救ってくれるということなのか?」
「はい。魂をあつかうのが死神の仕事ですから。ただし、さきほども言いましたが、ゲームに勝利することが絶対条件になります。また、これはあなたの命を懸けたゲームですので、当然、ゲームの中であなたが死ぬ可能性が無いわけではありません。――それでもこのゲームに参加していただけますか? あなたの最終判断を聞かせてください」
「――ふふ。いいぜ。こうなったら、あんたの妄想話にとことん付き合ってやるよ。それで妹が助かるならな安いもんだからな」
スオウは力強いまなざしで紫人を見つめた。
「――いいか。おれはあんたの言う命を懸けたゲームに参加することに決めた」
「あなたならきっとそうおっしゃてくださると思っていました。――では、これがそのゲームの招待状となります」
紫人はスーツの内ポケットから黒い封筒を取り出すと、スオウに差し出してきた。
「ゲームの詳細については、今この場ではまだお話しすることが出来ません。ゲーム会場でお伝えることになっていますので。ゲーム開始前に、外部に漏れたりしては困るので、その点だけはどうかご了承くださるようにお願いします」
「ああ、分かったよ」
スオウは紫人が手に持つ黒い封筒を凝視した。躊躇うことなく、右手を伸ばして封筒を受け取る。
「招待状は確かにお渡ししました。あなたのご参加を心から歓迎いたします。それでは、会場でお待ちしております」
紫人は口角を上げると、さらに笑みを深くさせた。人の心を不安で揺さぶるような笑みをスオウに一度向けると、病院前のタクシー乗り場の方へと歩み去っていった。
「――命を懸けたゲームか……。ていうか、これって、なにか手の込んだドッキリ番組とかじゃないよな? 本物なんだよな?」
スオウは手にしたばかりの封筒に目を落とした。紫人との会話が幻でなかった証拠に、手にはしっかりと封筒が握られている。漆黒の封筒には、表面に銀色のインクで『D』とだけ印字されている。
死神をあらわす『デス』の頭文字『D』。
「ここまできたら、あの男の妄想話に最後まで付き合うしかないよな。これで本当にアカネが救えるのならば、やってやるまでのことさ!」
スオウは封筒を開けて、中に入っていた便箋を取り出した。
『 デス13ゲーム 御招待状
開催場所 市立病院
開催時刻 今夜19時
必要な物 ご自身の命 』
「ご自身の命って、笑わせてくれるな。まったくブラックジョークが過ぎるぜ」
夕日が落ちかけた病院の庭で、スオウはひとり苦笑いを浮かべた。
――――――――――――――――
紫人との話が長引いてしまったせいで、スオウは面会終了時間ギリギリに妹の病室に駆け込んだ。ベット上の妹は静かに寝息を立てていた。規則的に上下する胸元を見る限り、体調が悪い様子は見られない。
スオウは妹の額にかかる前髪を優しく直してやった。
ゲームのことを話したら、アカネはなんて言うだろう?
きっと妹のことだ。そんな危険なゲームには絶対に参加しないでと言うに違いない。でも、今スオウが兄として妹の為に出来ることはこれしかないのだ。
「アカネ。行ってくるよ。待っててくれよ。絶対にお前を助けてみせるからな」
スオウは妹の額に軽くキスをした。後ろ髪がひかれるが、それを振り切るようにして病室を出て行こうとしたとき――。
「……おに……い……ちゃん……」
か細い妹の寝言がスオウの背中にぶつかる。
「――大丈夫だよ。必ず戻ってくるから。必ずな」
それだけ言うと、スオウは今度こそ本当に病室を後にした。
――――――――――――――――
家に帰ってきたスオウは、さっそくゲーム開催場所へ行く準備を始めた。デイパックに財布とスマホとタオルだけ入れて準備は完了。時間がなかったので服装は制服のままにした。
点けっぱなしだったテレビを消そうとしたとき、スオウの地元のニュースが始まった。
『――市内の裁判所まで護送中だった傷害犯が、警備の隙をみて護送車から逃走しました。逃走犯は近くの交番で勤務中の警察官から拳銃を強奪し、その奪った拳銃で警察官を撃ち、そのまま逃走したとのこです。現在、市内全域に緊急非常警戒が出されており――』
「まあ、このていどの事件が起きたからって、ゲームが中止になることはないだろうな」
スオウはテレビを消して、戸締りを確認すると家を出た。必ずまた戻ってくるつもりではあるが、外に出るとつい振り返って、家の全景をしみじみと見つめてしまった。
なに弱気になっているんだよ。単純なゲームに参加するだけだ。そうさ。おれは必ずこの家に戻ってくる。そして、元気になった妹と両親と一緒に楽しく生活する。絶対にな!
スオウは改めて決意すると、ゲームに参加するべく家を出発した。
時刻は18時10分過ぎ。ゲーム開始まで――あと50分。
「それで、あんたはいったいどこのどいつで、高校生のおれにどんな面白い話をしてくれるんだ? そして、そこに妹の命の話がどう関わってくるんだよ」
「お話しをする前に、わたくしの自己紹介がまだ済んでいませんでしたね。最初に名乗っておくべきでした。――わたくし、紫人と申します。とある方の代理人を務めております。お話と言うのは、いたって単純です。わたくしはあなたをあるゲームへ招待しようと思って、こうして今日お会しにきたのです」
「ゲーム……?」
「そうです。それもきわめて特殊なゲームです。――あなた自身の命を懸けたゲームなのですから」
「――おれの……命……?」
スオウはこの紫人と名乗る男の言っている言葉の意味が理解出来なかった。あまりにも突拍子がなさすぎて、頭がついていけなかったのだ。
「もちろん、命を懸けて行う以上、それ相応の報酬をご用意しております。もしも、あなたがそのゲームに勝利したあかつきには、難病で苦しんでおられるあなたの妹様をお救いいたします」
紫人はスオウの反応など気にする素振りも見せずに話を続ける。
「妹を救うって……。妹は難病で、心臓移植以外の――」
「はい。その件に関しては、すべて存じ上げております。こちらで移植に適した心臓を用意することは可能です」
「まさか……そんなこと……」
「そんなことが出来るだけの力を、我々は持ち合わせているのです」
「あんたがさっき言っていた、妹の命の話というのはそういうことだったのか?」
「はい、そうです」
紫人の話を壮大な妄想話だと決め付けることは簡単に出来た。だが、この紫人という男の話し方は、妙に真実味を持っていた。もしも、ほんのわずかでも、ウソではないという確率があるならば――。
「――本当に妹の命を助けることができるのか?」
今のスオウにとって、それこそが一番知りたいことだった。この際、男の正体なんて関係ない。どんなに現実離れした話であろうと、妹を助けられるならば、信じてみる価値はある。
「ええ、出来ます。さきほどわたくしは代理人と自己紹介しましたが、正しく言いますと『死神の代理人』になります」
「死神って……あの大きな鎌を持った死神のことか……?」
「ええ、あなたが今頭で思い描いているであろう、あの死神のことです」
「じゃあ、その死神とやらが、妹を救ってくれるということなのか?」
「はい。魂をあつかうのが死神の仕事ですから。ただし、さきほども言いましたが、ゲームに勝利することが絶対条件になります。また、これはあなたの命を懸けたゲームですので、当然、ゲームの中であなたが死ぬ可能性が無いわけではありません。――それでもこのゲームに参加していただけますか? あなたの最終判断を聞かせてください」
「――ふふ。いいぜ。こうなったら、あんたの妄想話にとことん付き合ってやるよ。それで妹が助かるならな安いもんだからな」
スオウは力強いまなざしで紫人を見つめた。
「――いいか。おれはあんたの言う命を懸けたゲームに参加することに決めた」
「あなたならきっとそうおっしゃてくださると思っていました。――では、これがそのゲームの招待状となります」
紫人はスーツの内ポケットから黒い封筒を取り出すと、スオウに差し出してきた。
「ゲームの詳細については、今この場ではまだお話しすることが出来ません。ゲーム会場でお伝えることになっていますので。ゲーム開始前に、外部に漏れたりしては困るので、その点だけはどうかご了承くださるようにお願いします」
「ああ、分かったよ」
スオウは紫人が手に持つ黒い封筒を凝視した。躊躇うことなく、右手を伸ばして封筒を受け取る。
「招待状は確かにお渡ししました。あなたのご参加を心から歓迎いたします。それでは、会場でお待ちしております」
紫人は口角を上げると、さらに笑みを深くさせた。人の心を不安で揺さぶるような笑みをスオウに一度向けると、病院前のタクシー乗り場の方へと歩み去っていった。
「――命を懸けたゲームか……。ていうか、これって、なにか手の込んだドッキリ番組とかじゃないよな? 本物なんだよな?」
スオウは手にしたばかりの封筒に目を落とした。紫人との会話が幻でなかった証拠に、手にはしっかりと封筒が握られている。漆黒の封筒には、表面に銀色のインクで『D』とだけ印字されている。
死神をあらわす『デス』の頭文字『D』。
「ここまできたら、あの男の妄想話に最後まで付き合うしかないよな。これで本当にアカネが救えるのならば、やってやるまでのことさ!」
スオウは封筒を開けて、中に入っていた便箋を取り出した。
『 デス13ゲーム 御招待状
開催場所 市立病院
開催時刻 今夜19時
必要な物 ご自身の命 』
「ご自身の命って、笑わせてくれるな。まったくブラックジョークが過ぎるぜ」
夕日が落ちかけた病院の庭で、スオウはひとり苦笑いを浮かべた。
――――――――――――――――
紫人との話が長引いてしまったせいで、スオウは面会終了時間ギリギリに妹の病室に駆け込んだ。ベット上の妹は静かに寝息を立てていた。規則的に上下する胸元を見る限り、体調が悪い様子は見られない。
スオウは妹の額にかかる前髪を優しく直してやった。
ゲームのことを話したら、アカネはなんて言うだろう?
きっと妹のことだ。そんな危険なゲームには絶対に参加しないでと言うに違いない。でも、今スオウが兄として妹の為に出来ることはこれしかないのだ。
「アカネ。行ってくるよ。待っててくれよ。絶対にお前を助けてみせるからな」
スオウは妹の額に軽くキスをした。後ろ髪がひかれるが、それを振り切るようにして病室を出て行こうとしたとき――。
「……おに……い……ちゃん……」
か細い妹の寝言がスオウの背中にぶつかる。
「――大丈夫だよ。必ず戻ってくるから。必ずな」
それだけ言うと、スオウは今度こそ本当に病室を後にした。
――――――――――――――――
家に帰ってきたスオウは、さっそくゲーム開催場所へ行く準備を始めた。デイパックに財布とスマホとタオルだけ入れて準備は完了。時間がなかったので服装は制服のままにした。
点けっぱなしだったテレビを消そうとしたとき、スオウの地元のニュースが始まった。
『――市内の裁判所まで護送中だった傷害犯が、警備の隙をみて護送車から逃走しました。逃走犯は近くの交番で勤務中の警察官から拳銃を強奪し、その奪った拳銃で警察官を撃ち、そのまま逃走したとのこです。現在、市内全域に緊急非常警戒が出されており――』
「まあ、このていどの事件が起きたからって、ゲームが中止になることはないだろうな」
スオウはテレビを消して、戸締りを確認すると家を出た。必ずまた戻ってくるつもりではあるが、外に出るとつい振り返って、家の全景をしみじみと見つめてしまった。
なに弱気になっているんだよ。単純なゲームに参加するだけだ。そうさ。おれは必ずこの家に戻ってくる。そして、元気になった妹と両親と一緒に楽しく生活する。絶対にな!
スオウは改めて決意すると、ゲームに参加するべく家を出発した。
時刻は18時10分過ぎ。ゲーム開始まで――あと50分。
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