259 / 262
エピローグ
0+257話 おかえり。ただいま。
しおりを挟む
私は昔ながらの馬車に揺られていた。自動車が普及した現代において馬車などという古めかしいものに乗る人は少ない。
だが自動車用に整備された舗装路では馬車の振動もかなりマシであり、私はむしろこの懐かしい感覚が好ましくすら思っていた。
「──ここでいい。停めてくれ」
「はい」
御者には街の手前で降ろしてもらった。馬車でこの大都市に入るのも、交通に迷惑がかかるだろう。
私は深くフードを被り、こっそりと街に入った。
門番なども特にいないので身分がバレる心配もない。せっかくだし、少し散歩でもしながら目的地に向かうこととしよう。
「──おいそこのあんちゃん! 随分物騒なもん持ってんな!」
「ああ、これは思い出の品でな……」
「まあここはそういう奴も多いぜ。なんてったってあの“英雄王”の生まれ故郷だからな! あの魔人殺しの英雄がやってる道場もあるし──って、もしかしてアンタもそのクチか?」
「……まぁそんなところだ」
「そうか! ……そんならウチの店を見て行った方がいいぜ! ウチで取り扱っている防具はあの道場でも使える規格のを取り揃えているからな!」
「……いや、遠慮しておくよ。悪いが特に用はない。このご時世に武具屋は厳しいかもしれないが、頑張ってくれよ」
「お、おう……。じゃあ、またの機会に待ってるからよ……」
私はそんな客引きに遭いながらも、喧騒に包まれた街を微笑ましく思いながら歩いた。
そして私は目的地に着くとインターフォンを鳴らした。
『……はい、どちら様でしょうか』
「私だ」
『──! す、すぐにお迎えにあがります!』
それから本当にものの数秒で彼女は玄関から飛び出してきた。
重そうな門を一人でこじ開けると、切らしていた息をふっと整えて、彼女は改めて私に正対してこう言った。
「お帰りなさいませ、レオ様」
「ただいま、マリエッタ」
久しぶりの実家は、ほんの少し不思議な感覚だった。忙しくて、思えばもう何年も帰れてなかった。
「……お帰り、レオ」
「ただいま、母上」
玄関では母が他のメイドたちと一緒に私を待ち構えていた。私は母と軽く抱擁を交わし、その温もりを懐かしみながら屋敷の中へ入る。
「遅かったのね、私を先に行かせといて」
「すまない。ちょっと、寄り道をな」
「あまり私を心配させないでよね。……お帰りレオ」
「ふふ……。ただいまエル」
私はエルシャの手を取り、手の甲にそっとキスをした。
「レオ様、お荷物と上着をお預かりします」
「ああ」
マリエッタの言葉でメイドたちが一斉に私の身だしなみを室内のものに取り替えていく。
「エルシャちゃんと準備して待っていたのよレオ。後からシズネさんと歳三も顔を出してくれるそうよ。──さあ、食堂でおやつでも食べながら、その話ってのを聞かせてちょうだい?」
「ああ母上、その前に父上と少し」
「……そうね。先にあの人の所へ顔を出してきてあげた方が喜ぶわ」
私は一歩一歩、思い出と共に階段を登り、父の書斎へと足を踏み入れる。
もう誰も使っていないはずのこの部屋だったが、壁の本棚や机の上、そして部屋の隅に置かれた父の鎧なども綺麗に手入れされていた。
「ただいま帰りました、父上」
私は父がカイゼル帝から賜った宝剣に手を当て、そっと呟いた。
何となく、私は父の机の真正面に置かれたソファに腰掛けてみた。そこから見える景色に、主を失った寂しさに部屋全体が泣いているかのような物悲しさを感じた。
それから数十秒、目を閉じて考えごとをしてから書斎を出ると、外でマリエッタが待っていた。
「奥様方がお待ちです。どうぞこちらへ」
「ああ」
食堂には色とりどりのお菓子、それも世界各国から取り寄せた様々な種類のお菓子とお茶が取り揃えられていた。
「ちょっと気合い入りすぎちゃったかしら?」
「あらお義母様、お菓子はいくつあっても良いんですよ? お菓子の数は幸せの数ですもの」
「あら、いいこと言うわね」
そう言って彼女たちはうふふふふと笑いあった。
「──それで、話したいことって?」
「……はい」
私は席につき、紅茶に一口だけ口をつけてから静かに喋り始めた。
「……実は、私は私ではありません。と言うのも、私は元々こことは全く別の世界で二十数年の時を生きた、異世界からの転生者なのです」
「…………」
母とエルシャは黙って私の言葉に耳を傾けた。
「ですので私には昔の記憶もあります。正真正銘、この世界に生を受けたレオ=ウィルフリードでないのです。……そして魔王も、私と同じ転生者でした。歳三や孔明は私が異世界から召喚した異世界の英雄……。魔人も魔王が召喚した異世界の強者だったのです」
私は、ずっと胸に抱えていたものを全て吐き出した。
ずっと秘密にしていた。ずっと皆を裏切っていた。
どんな言葉を投げつけられようとも受け止める。それが私にとってのせめてもの償い。そう思って、私は目をつぶっていた。
「……知ってたわ」
「え?」
数秒の沈黙を破ったのは母だった。
「知っていたわよ。貴方が産まれた時から」
「え、そ、そんな……、なんで……」
「レオ、貴方は自分の母親のスキルすら忘れたのかしら?」
「あ……、け、『慧眼』……」
目の前にいる人物の中身を覗ける母のスキル。
相手の能力などを調べることができ内政に役立つ程度にしか思っていなかったが、それなら私が産まれた瞬間から異常な能力を持っていることに気が付いてもおかしくない。いや、気が付かない方がおかしい。
「貴方は母親というものを少し見くびっているわね。貴方がこの世界に来る前、どんな人生を歩んだのか私は知らない。貴方が何を考えてこの世界で生きていこうと決めたのか私は知らない。けどね、貴方は私の息子、レオ=ウィルフリードなの。貴方は貴方よ。だから、自分で自分を否定するようなことは言わないで」
「母上……」
母は私の手を握りながら、悲しそうな表情で私に微笑みかけた。
その様子を見て、私は零れる涙を堪えることができなかった。
「そうよレオ! 貴方の中身が何だろうと、貴方はこの世界でも二十数年生き抜いた人類の英雄なのよ!」
そう言ってエルシャは私に飛びついた。
「でもそう考えると、歩んだ人生の割に思ったより下手よね?」
「いやちょッ!?」
私の耳元でエルシャは悪戯にそう囁く。
「他を知らないけれど、本とかで読む限りあっちの方は英雄級じゃないようね」
「たはは……」
「今夜、期待してるわ。私も元気なうちに子供が欲しいもの」
「あら、孫の顔が見れるのも、もうすぐかしら!?」
「母上まで!」
さっきまでの重々しい空気から一変、食堂に笑い声が響いた。
「よォレオ、話は聞かせてもらったぜ?」
「なッ歳三……!」
いつからいたのか、歳三とシズネが食堂の入口に立っていた。
「今度はそっちで俺の稽古が必要か?」
「あ、あの、レオ君の教師として! 私に手伝えることがあったら言ってね!」
「い、いやシズネさん流石にそれは……」
「あら、狡猾な女狐ねぇ? 発情期かしら?」
「むむむむむ……!」
私が守りたかった日常が、平和が、そこにはあった。
だが自動車用に整備された舗装路では馬車の振動もかなりマシであり、私はむしろこの懐かしい感覚が好ましくすら思っていた。
「──ここでいい。停めてくれ」
「はい」
御者には街の手前で降ろしてもらった。馬車でこの大都市に入るのも、交通に迷惑がかかるだろう。
私は深くフードを被り、こっそりと街に入った。
門番なども特にいないので身分がバレる心配もない。せっかくだし、少し散歩でもしながら目的地に向かうこととしよう。
「──おいそこのあんちゃん! 随分物騒なもん持ってんな!」
「ああ、これは思い出の品でな……」
「まあここはそういう奴も多いぜ。なんてったってあの“英雄王”の生まれ故郷だからな! あの魔人殺しの英雄がやってる道場もあるし──って、もしかしてアンタもそのクチか?」
「……まぁそんなところだ」
「そうか! ……そんならウチの店を見て行った方がいいぜ! ウチで取り扱っている防具はあの道場でも使える規格のを取り揃えているからな!」
「……いや、遠慮しておくよ。悪いが特に用はない。このご時世に武具屋は厳しいかもしれないが、頑張ってくれよ」
「お、おう……。じゃあ、またの機会に待ってるからよ……」
私はそんな客引きに遭いながらも、喧騒に包まれた街を微笑ましく思いながら歩いた。
そして私は目的地に着くとインターフォンを鳴らした。
『……はい、どちら様でしょうか』
「私だ」
『──! す、すぐにお迎えにあがります!』
それから本当にものの数秒で彼女は玄関から飛び出してきた。
重そうな門を一人でこじ開けると、切らしていた息をふっと整えて、彼女は改めて私に正対してこう言った。
「お帰りなさいませ、レオ様」
「ただいま、マリエッタ」
久しぶりの実家は、ほんの少し不思議な感覚だった。忙しくて、思えばもう何年も帰れてなかった。
「……お帰り、レオ」
「ただいま、母上」
玄関では母が他のメイドたちと一緒に私を待ち構えていた。私は母と軽く抱擁を交わし、その温もりを懐かしみながら屋敷の中へ入る。
「遅かったのね、私を先に行かせといて」
「すまない。ちょっと、寄り道をな」
「あまり私を心配させないでよね。……お帰りレオ」
「ふふ……。ただいまエル」
私はエルシャの手を取り、手の甲にそっとキスをした。
「レオ様、お荷物と上着をお預かりします」
「ああ」
マリエッタの言葉でメイドたちが一斉に私の身だしなみを室内のものに取り替えていく。
「エルシャちゃんと準備して待っていたのよレオ。後からシズネさんと歳三も顔を出してくれるそうよ。──さあ、食堂でおやつでも食べながら、その話ってのを聞かせてちょうだい?」
「ああ母上、その前に父上と少し」
「……そうね。先にあの人の所へ顔を出してきてあげた方が喜ぶわ」
私は一歩一歩、思い出と共に階段を登り、父の書斎へと足を踏み入れる。
もう誰も使っていないはずのこの部屋だったが、壁の本棚や机の上、そして部屋の隅に置かれた父の鎧なども綺麗に手入れされていた。
「ただいま帰りました、父上」
私は父がカイゼル帝から賜った宝剣に手を当て、そっと呟いた。
何となく、私は父の机の真正面に置かれたソファに腰掛けてみた。そこから見える景色に、主を失った寂しさに部屋全体が泣いているかのような物悲しさを感じた。
それから数十秒、目を閉じて考えごとをしてから書斎を出ると、外でマリエッタが待っていた。
「奥様方がお待ちです。どうぞこちらへ」
「ああ」
食堂には色とりどりのお菓子、それも世界各国から取り寄せた様々な種類のお菓子とお茶が取り揃えられていた。
「ちょっと気合い入りすぎちゃったかしら?」
「あらお義母様、お菓子はいくつあっても良いんですよ? お菓子の数は幸せの数ですもの」
「あら、いいこと言うわね」
そう言って彼女たちはうふふふふと笑いあった。
「──それで、話したいことって?」
「……はい」
私は席につき、紅茶に一口だけ口をつけてから静かに喋り始めた。
「……実は、私は私ではありません。と言うのも、私は元々こことは全く別の世界で二十数年の時を生きた、異世界からの転生者なのです」
「…………」
母とエルシャは黙って私の言葉に耳を傾けた。
「ですので私には昔の記憶もあります。正真正銘、この世界に生を受けたレオ=ウィルフリードでないのです。……そして魔王も、私と同じ転生者でした。歳三や孔明は私が異世界から召喚した異世界の英雄……。魔人も魔王が召喚した異世界の強者だったのです」
私は、ずっと胸に抱えていたものを全て吐き出した。
ずっと秘密にしていた。ずっと皆を裏切っていた。
どんな言葉を投げつけられようとも受け止める。それが私にとってのせめてもの償い。そう思って、私は目をつぶっていた。
「……知ってたわ」
「え?」
数秒の沈黙を破ったのは母だった。
「知っていたわよ。貴方が産まれた時から」
「え、そ、そんな……、なんで……」
「レオ、貴方は自分の母親のスキルすら忘れたのかしら?」
「あ……、け、『慧眼』……」
目の前にいる人物の中身を覗ける母のスキル。
相手の能力などを調べることができ内政に役立つ程度にしか思っていなかったが、それなら私が産まれた瞬間から異常な能力を持っていることに気が付いてもおかしくない。いや、気が付かない方がおかしい。
「貴方は母親というものを少し見くびっているわね。貴方がこの世界に来る前、どんな人生を歩んだのか私は知らない。貴方が何を考えてこの世界で生きていこうと決めたのか私は知らない。けどね、貴方は私の息子、レオ=ウィルフリードなの。貴方は貴方よ。だから、自分で自分を否定するようなことは言わないで」
「母上……」
母は私の手を握りながら、悲しそうな表情で私に微笑みかけた。
その様子を見て、私は零れる涙を堪えることができなかった。
「そうよレオ! 貴方の中身が何だろうと、貴方はこの世界でも二十数年生き抜いた人類の英雄なのよ!」
そう言ってエルシャは私に飛びついた。
「でもそう考えると、歩んだ人生の割に思ったより下手よね?」
「いやちょッ!?」
私の耳元でエルシャは悪戯にそう囁く。
「他を知らないけれど、本とかで読む限りあっちの方は英雄級じゃないようね」
「たはは……」
「今夜、期待してるわ。私も元気なうちに子供が欲しいもの」
「あら、孫の顔が見れるのも、もうすぐかしら!?」
「母上まで!」
さっきまでの重々しい空気から一変、食堂に笑い声が響いた。
「よォレオ、話は聞かせてもらったぜ?」
「なッ歳三……!」
いつからいたのか、歳三とシズネが食堂の入口に立っていた。
「今度はそっちで俺の稽古が必要か?」
「あ、あの、レオ君の教師として! 私に手伝えることがあったら言ってね!」
「い、いやシズネさん流石にそれは……」
「あら、狡猾な女狐ねぇ? 発情期かしら?」
「むむむむむ……!」
私が守りたかった日常が、平和が、そこにはあった。
14
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

スキル【レベル転生】でダンジョン無双
世界るい
ファンタジー
六年前、突如、異世界から魔王が来訪した。「暇だから我を愉しませろ」そう言って、地球上のありとあらゆる場所にダンジョンを作り、モンスターを放った。
そんな世界で十八歳となった獅堂辰巳は、ダンジョンに潜る者、ダンジョンモーラーとしての第一歩を踏み出し、ステータスを獲得する。だが、ステータスは最低値だし、パーティーを組むと経験値を獲得できない。スキルは【レベル転生】という特殊スキルが一つあるだけで、それもレベル100にならないと使えないときた。
そんな絶望的な状況下で、最弱のソロモーラーとしてダンジョンに挑み、天才的な戦闘センスを磨き続けるも、攻略は遅々として進まない。それでも諦めずチュートリアルダンジョンを攻略していたある日、一人の女性と出逢う。その運命的な出逢いによって辰巳のモーラー人生は一変していくのだが……それは本編で。
小説家になろう、カクヨムにて同時掲載
カクヨム ジャンル別ランキング【日間2位】【週間2位】
なろう ジャンル別ランキング【日間6位】【週間7位】

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる