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第三章
224話 夢語り
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三日後、ファルンホスト国王の死亡が確認された。
その最期は大陸の最西端に位置する小さな離島の領地で、孤独な自死を選んだとのことだった。
帝国軍本軍は華々しい凱旋と共に帰還し、歴史上初の快挙を国民は讃えた。王国や協商連合諸地域には最低限の駐留軍のみを残し、現在は仮の統治を行っている。
そして皇城には生き残った、──いや生かされたと言った方が正しいか、協商連合と王国の指導者の連中が手枷を付けた状態で連れてこられた。
「お久しぶりだなディプロマ殿にプリスタ殿。元気にしていたか?」
「……」
「…………」
二人は俯いたまま、返事をしなかった。
「正直に言って他の奴らはどうだっていいんだ。……とりあえず死んで貰うか」
「ヒィィ!」
マグナムを向ける。
「陛下、お部屋が汚れますので、せめて中庭がよろしいかと」
「……まあそれもそうだな。お前たち、このメイドに感謝しておけ。おかげでもう少しだけ生きながらえたぞ」
「……あ、あぁああ……」
王国の代表の中でもとりわけ若い男は泡を吹いて気絶した。
人の国の国民を殺す選択をしておいて、いざ自分が死にそうになったらこのザマとはなんとも情けない。
「脅しはこのぐらいにしようか。最初は本当に殺すつもりだった。だが、それには何の意味もないことに気が付いた」
私はマグナムをクルクル回してホルスターに戻した。
「私は創りたいんだ、平和な世界を」
「枷をつけて武器を向けて平和を語るなど傲慢ではありませんか陛下……!」
「やめるんだディプロマ殿!」
意外にもディプロマの発言を制止したのはプリスタだった。
他の協商連合の連中は息を潜める中、王国の人間であるプリスタが彼を宥めるなど思ってもいなかった。
そんな光景を見て、私は少し気分がよかった。
「……いや、もっともな意見だ。──君、外してやりなさい」
近衛騎士たちが彼らを縛る縄を解き手枷を外した。
「──早速本題に入ろう。先程も言ったが、私は平和な世界が創りたいんだ。そこには国境など不要である。そんなものは人間が考え方の違う相手を締め出す為に勝手に生み出した想像上の産物だからだ。……宇宙からは国境線が見えなかった、とは誰の言葉だったか」
「申し訳ありません陛下……。陛下の仰る“うちゅう”とはなんでしょうか……?」
「ああいや細かいことは気にするな。まあ分かりやすく言えば空の上ということだ」
「……確かに遥か上空から見れば、国と国の境目すら見えないでしょうが……」
未だに殺される心配をしているのか、プリスタ以外は口を開こうともしなかった。
「実務的な面倒なことは後から孔明に説明して貰う。先に私の口から国境を無くした世界の話をしよう」
「……?」
「単刀直入に言うが──」
「──つ、つまり、この後陛下がその宣言を民衆へ……?」
「その通りだ。外には既に我が国民を集めている。そしてその発表は通信機とスピーカーにより大陸全土へ生放送される。後日写真を載せた新聞も配る。諸君らは何も喋らなくて結構だ。ただ、私の考えの賛同者として横に立っているだけでいい」
「しかし急に言われましても……」
指導者たちは顔を見合わせる。だが彼らに相談させる時間は無駄でしかない。
「もし賛同しないと言うのであれば帰って結構。後日に行われるの調査結果によっては戦争責任について罪に問う可能性はあるが、今日殺したりはしない。賛同して頂けるのであれば、ご起立願おうか」
私は両手を広げてその場に立ち上がった。だが誰も私に続いて立とうとはしない。
「……残念だよ」
例え私一人だけだとしても、成し遂げなければならない。それが父や、私の為に戦い死んでいった人々への餞であるから。
「待ってください!」
部屋を後にしようと背を向けた時、ディプロマが私を呼び止めた。
「私も……、私も参加します」
「血迷ったかディプロマ! こんな夢物語に騙されるな!」
「うるさい! ……俺はお前たちと違い以前にも陛下とお話をしたことがある。その時から陛下の言うことに変わりはない! このお方は、一度口に出したことは必ず最後までやり遂げる!」
そのディプロマの中での評価は私を驚かせた。祝賀会時はあれだけ煽ってきた彼が、今ではそのような風に考えていたとは。
「私も、参加させて頂きたく思います……」
「プリスタ君やめなさい。このような異教徒の男の言葉など悪魔の誘いだよ」
「陛下は確かに聖教会を保護なさらないでしょう。……ですが迫害もしません。陛下は信教の自由を掲げています。むしろ異教徒を迫害しようとしているのは我々の方でしょう」
「だとしてもだ! 何百年も侵略を受けた王国の怨みを忘れたのかい!?」
「……憎しみの連鎖はいつか断ち切らなければなりません。それが今日この日なのです」
「プリスタ君! 君を聖教会の教えに背いたとして、大司教の座から更迭する!」
「迷える人々を救えぬなら、そのような地位は要りません。私は、私が本当に正しいと思った方へ進みます」
「待ちなさい! 王国民ならば枢機卿の命令は絶対だ! 逆らったらどうなるか君も分かっているのだろうな!?」
「こんなところで殺し合いを始める人間に平和は創れません。その行動こそ陛下しか望みがないという証明なのです」
プリスタと、自らの権力を振りまくことに執着した醜い枢機卿とやらの言い争いに、場は紛糾した。
呆れた私が彼らを放っておいて出ていこうとした、その時だった。
その最期は大陸の最西端に位置する小さな離島の領地で、孤独な自死を選んだとのことだった。
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そして皇城には生き残った、──いや生かされたと言った方が正しいか、協商連合と王国の指導者の連中が手枷を付けた状態で連れてこられた。
「お久しぶりだなディプロマ殿にプリスタ殿。元気にしていたか?」
「……」
「…………」
二人は俯いたまま、返事をしなかった。
「正直に言って他の奴らはどうだっていいんだ。……とりあえず死んで貰うか」
「ヒィィ!」
マグナムを向ける。
「陛下、お部屋が汚れますので、せめて中庭がよろしいかと」
「……まあそれもそうだな。お前たち、このメイドに感謝しておけ。おかげでもう少しだけ生きながらえたぞ」
「……あ、あぁああ……」
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「脅しはこのぐらいにしようか。最初は本当に殺すつもりだった。だが、それには何の意味もないことに気が付いた」
私はマグナムをクルクル回してホルスターに戻した。
「私は創りたいんだ、平和な世界を」
「枷をつけて武器を向けて平和を語るなど傲慢ではありませんか陛下……!」
「やめるんだディプロマ殿!」
意外にもディプロマの発言を制止したのはプリスタだった。
他の協商連合の連中は息を潜める中、王国の人間であるプリスタが彼を宥めるなど思ってもいなかった。
そんな光景を見て、私は少し気分がよかった。
「……いや、もっともな意見だ。──君、外してやりなさい」
近衛騎士たちが彼らを縛る縄を解き手枷を外した。
「──早速本題に入ろう。先程も言ったが、私は平和な世界が創りたいんだ。そこには国境など不要である。そんなものは人間が考え方の違う相手を締め出す為に勝手に生み出した想像上の産物だからだ。……宇宙からは国境線が見えなかった、とは誰の言葉だったか」
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「……?」
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例え私一人だけだとしても、成し遂げなければならない。それが父や、私の為に戦い死んでいった人々への餞であるから。
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部屋を後にしようと背を向けた時、ディプロマが私を呼び止めた。
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「陛下は確かに聖教会を保護なさらないでしょう。……ですが迫害もしません。陛下は信教の自由を掲げています。むしろ異教徒を迫害しようとしているのは我々の方でしょう」
「だとしてもだ! 何百年も侵略を受けた王国の怨みを忘れたのかい!?」
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「プリスタ君! 君を聖教会の教えに背いたとして、大司教の座から更迭する!」
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「待ちなさい! 王国民ならば枢機卿の命令は絶対だ! 逆らったらどうなるか君も分かっているのだろうな!?」
「こんなところで殺し合いを始める人間に平和は創れません。その行動こそ陛下しか望みがないという証明なのです」
プリスタと、自らの権力を振りまくことに執着した醜い枢機卿とやらの言い争いに、場は紛糾した。
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