205 / 262
第三章
203話 暇つぶし
しおりを挟む
結局昨日はそんな書類仕事のひたすらに処理する一日であった。そうしないと下が動けないので仕方ないが、逆に言えば私の仕事は初日のそれだけだ。
後は各英雄や担当の者に任せた仕事の結果報告書が届くのを待つのみである。
「……歳三。急に暇になったので出掛けたい」
「あ? 何を言ってるんだ……。見ればわかるだろうがこっちはクソ忙しい。姫様にでも構ってもらえ」
歳三は慣れない書類仕事にイライラしているようだった。
「エルは貴族夫人同士の集まりがあるそうだ。私はお呼びでない。そしてあんなに忙しかったのに急に暇になったから手持ち無沙汰なんだ。……そうだな、ヘクセルの所に顔を出そうか」
「お前が出掛けるなら近衛騎士の護衛は必須だ。事前に伝えないと団長も準備できてないだろ」
「あまり大事にしたくはない。だからお忍びで行きたい」
「あァもう知らんが、カワカゼに声を掛けろ。城のどっかで近衛騎士と一緒に警備している。後から孔明に怒られても俺は知らねェからな?」
「分かった。ありがとう」
物語の中での王様は好き勝手やりたいことをやっているイメージだった。しかし、現実はそう甘くない。
この忙しい時期に自分のわがままに振り回し他人に迷惑を掛けることも厭わない性格ならどれ程楽だったか。
息が詰まる皇帝という立場に、既に若干辟易している節はあった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「悪いな、急に付き合わせて」
「いえ、歳三さんの……、ああいや、皇帝陛下の頼みですので! ……ですが他に護衛は本当に必要ないんですか? 私だけでは……」
「お前の腕は歳三お墨付きだと信頼しているぞ。さ、早く行こう」
なんとかカワカゼを見つけ、二人で深いフード付きの外套に身を包みこっそり皇城を抜け出した。皇城の外に出る抜け道は幾つもあるので、外に出る分には困らなかった。
「──それで、研究開発局ですが、ここから歩いていくと小一時間は掛かります。馬車を探しましょう」
「いや、それはやめておこう。目立ちたくない」
それに、皇都をこっそり見て回るこの状況は、少しワクワクしていた。
「では私の傍を絶対に離れないでください。怪しまれないように敢えて人通りの多い所を通ります」
カワカゼの先導で皇都を散歩する。
何気に皇都をこうして自分の足で歩くのは久しぶりだ。
政変すぐは流石に皇都の民衆も萎縮していたが、即位式とその演説の効果もあってか今では前までの活気を取り戻していた。
辺りに漂う出店のいい匂いや、目を引くガラス越しの服や宝石など、私が忘れてはいけない、庶民たちの暮らしが確かにそこにあることを再確認できた。
「着きました。ですが警備は厳重です。流石に忍び入ることは不可能かと。……どう説明しますか?」
研究開発局は製造産業局と隣接して巨大な建物群を形成している。そこでは最高機密の新兵器や時代を飛ばしかねない発明品の研究等を行っているその性質から、警備は皇城と同等かそれ以上のものがなされている。
「私が直接“通せ”と言えば良いだろう」
アポなしだが許して欲しい。
私は門番に近づく。
「誰だ貴様! 顔を見せろ!」
門番の兵士が私に槍を向ける。その声に応じて周囲の警備兵が続々と集合した。
「まあ武器を下ろしてくれ。……私だ。ヘクセルに用がある。通してくれ」
「へへへ、へ、陛下!? 何故ここに! ……ッ! た、大変失礼しました!」
私がフードを脱ぐと門番は武器を投げ捨て跪いた。他の警備兵たちもざわざわと騒ぎ出す。
「突然すまないな。ただの暇つぶしだ」
「そ、それは何よりで! ──す、すぐに陛下をお通ししろ!」
そんなこんなで一悶着あったが、無事に研究開発局の中へ入ることができた。
「──お久しぶりです、レオ様! いえ、皇帝陛下!」
「ひひひ久しぶりと言うには短すぎるね……。だだだだって昨日会った、あ、お会いしたですからね……。へへへへ……」
「邪魔して悪いなミラ、ヘクセル。……この中は安全だ、カワカゼは休んでいてくれ」
「はい」
元々あった建物を再利用しているので外観は皇都の建物らしく煉瓦造りだが、中は防火や防魔法の細工が施され、白を基調とした研究室風の内装に仕上がっていた。
「そ、それで、き、今日はどんなご用件でここまで……?」
「ああそれはただの暇つぶ──、いや、視察だ。こうして現場に赴くことで士気をあげてもらおうと思ってな」
「わざわざありがとうございます!」
ミラは勢いよく頭を下げた。一方で今日は眼鏡姿に白衣で若い女性の姿をしたヘクセルはもじもじ何か言いたげな様子である。
「そ、それで! 例のものの進捗を伺いに来たんだよ!」
「ああ、例のものですね! それならお隣の工房に!」
「そうだったか。ちなみに、もうひとつの方はどうだ?」
「も、もうひとつ、ですか……?」
適当に誤魔化しているだけなので例のものも、もうひとつのものも知らない。
「新たな生活魔導具のことだね。それなら試作品が完成しているよ。久しぶりに兵器以外のものが作れてたのしかったな」
ヘクセルは魔導具のこととなると急に饒舌になる。
「兵器も自国の民を救う立派な魔導具だ。……それで、生活魔導具はどこに?」
「……まぁそうなんだけどね。──これだよ! 見てくれ! 君からアイデアを貰って作った「魔導冷却庫」に「魔導塵吸引器」、そして「魔導急速加熱器」だ!」
「ほう、これは中々の出来だな……」
どうやら生活魔導具とは、私がヘクセルに紹介した家電製品のことだった。
これは左から順に冷蔵庫、掃除機、電子レンジだろう。
「氷魔法を魔石で再現するのには手間が掛かったよ! 特に微弱な魔力を長期的に、という問題がね。逆に加熱器はその配慮が不必要だった分、簡単にできた。……にしても、オーブンではなく料理を手軽にすぐ温めるための小さな箱というのは新しい発想だったよ! 君は面白いアイデアに溢れているのだな!」
実はどれも皇城での生活を改善したいがためにヘクセルに頼んだものだ。
冷蔵庫があれば毎時間宮廷魔導師を集めて食料庫に氷魔法を撃たせる必要もないし、掃除機があれば使用人の数も減らせる。そして何より電子レンジがあれば大量の食事をぴったりの時間に用意して、冷めたら廃棄なんて勿体ない真似を止めさせられる。
「……前言撤回させてくれ。やっぱり兵器より、こういうものが普及した方が人々は幸せになる」
後は各英雄や担当の者に任せた仕事の結果報告書が届くのを待つのみである。
「……歳三。急に暇になったので出掛けたい」
「あ? 何を言ってるんだ……。見ればわかるだろうがこっちはクソ忙しい。姫様にでも構ってもらえ」
歳三は慣れない書類仕事にイライラしているようだった。
「エルは貴族夫人同士の集まりがあるそうだ。私はお呼びでない。そしてあんなに忙しかったのに急に暇になったから手持ち無沙汰なんだ。……そうだな、ヘクセルの所に顔を出そうか」
「お前が出掛けるなら近衛騎士の護衛は必須だ。事前に伝えないと団長も準備できてないだろ」
「あまり大事にしたくはない。だからお忍びで行きたい」
「あァもう知らんが、カワカゼに声を掛けろ。城のどっかで近衛騎士と一緒に警備している。後から孔明に怒られても俺は知らねェからな?」
「分かった。ありがとう」
物語の中での王様は好き勝手やりたいことをやっているイメージだった。しかし、現実はそう甘くない。
この忙しい時期に自分のわがままに振り回し他人に迷惑を掛けることも厭わない性格ならどれ程楽だったか。
息が詰まる皇帝という立場に、既に若干辟易している節はあった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「悪いな、急に付き合わせて」
「いえ、歳三さんの……、ああいや、皇帝陛下の頼みですので! ……ですが他に護衛は本当に必要ないんですか? 私だけでは……」
「お前の腕は歳三お墨付きだと信頼しているぞ。さ、早く行こう」
なんとかカワカゼを見つけ、二人で深いフード付きの外套に身を包みこっそり皇城を抜け出した。皇城の外に出る抜け道は幾つもあるので、外に出る分には困らなかった。
「──それで、研究開発局ですが、ここから歩いていくと小一時間は掛かります。馬車を探しましょう」
「いや、それはやめておこう。目立ちたくない」
それに、皇都をこっそり見て回るこの状況は、少しワクワクしていた。
「では私の傍を絶対に離れないでください。怪しまれないように敢えて人通りの多い所を通ります」
カワカゼの先導で皇都を散歩する。
何気に皇都をこうして自分の足で歩くのは久しぶりだ。
政変すぐは流石に皇都の民衆も萎縮していたが、即位式とその演説の効果もあってか今では前までの活気を取り戻していた。
辺りに漂う出店のいい匂いや、目を引くガラス越しの服や宝石など、私が忘れてはいけない、庶民たちの暮らしが確かにそこにあることを再確認できた。
「着きました。ですが警備は厳重です。流石に忍び入ることは不可能かと。……どう説明しますか?」
研究開発局は製造産業局と隣接して巨大な建物群を形成している。そこでは最高機密の新兵器や時代を飛ばしかねない発明品の研究等を行っているその性質から、警備は皇城と同等かそれ以上のものがなされている。
「私が直接“通せ”と言えば良いだろう」
アポなしだが許して欲しい。
私は門番に近づく。
「誰だ貴様! 顔を見せろ!」
門番の兵士が私に槍を向ける。その声に応じて周囲の警備兵が続々と集合した。
「まあ武器を下ろしてくれ。……私だ。ヘクセルに用がある。通してくれ」
「へへへ、へ、陛下!? 何故ここに! ……ッ! た、大変失礼しました!」
私がフードを脱ぐと門番は武器を投げ捨て跪いた。他の警備兵たちもざわざわと騒ぎ出す。
「突然すまないな。ただの暇つぶしだ」
「そ、それは何よりで! ──す、すぐに陛下をお通ししろ!」
そんなこんなで一悶着あったが、無事に研究開発局の中へ入ることができた。
「──お久しぶりです、レオ様! いえ、皇帝陛下!」
「ひひひ久しぶりと言うには短すぎるね……。だだだだって昨日会った、あ、お会いしたですからね……。へへへへ……」
「邪魔して悪いなミラ、ヘクセル。……この中は安全だ、カワカゼは休んでいてくれ」
「はい」
元々あった建物を再利用しているので外観は皇都の建物らしく煉瓦造りだが、中は防火や防魔法の細工が施され、白を基調とした研究室風の内装に仕上がっていた。
「そ、それで、き、今日はどんなご用件でここまで……?」
「ああそれはただの暇つぶ──、いや、視察だ。こうして現場に赴くことで士気をあげてもらおうと思ってな」
「わざわざありがとうございます!」
ミラは勢いよく頭を下げた。一方で今日は眼鏡姿に白衣で若い女性の姿をしたヘクセルはもじもじ何か言いたげな様子である。
「そ、それで! 例のものの進捗を伺いに来たんだよ!」
「ああ、例のものですね! それならお隣の工房に!」
「そうだったか。ちなみに、もうひとつの方はどうだ?」
「も、もうひとつ、ですか……?」
適当に誤魔化しているだけなので例のものも、もうひとつのものも知らない。
「新たな生活魔導具のことだね。それなら試作品が完成しているよ。久しぶりに兵器以外のものが作れてたのしかったな」
ヘクセルは魔導具のこととなると急に饒舌になる。
「兵器も自国の民を救う立派な魔導具だ。……それで、生活魔導具はどこに?」
「……まぁそうなんだけどね。──これだよ! 見てくれ! 君からアイデアを貰って作った「魔導冷却庫」に「魔導塵吸引器」、そして「魔導急速加熱器」だ!」
「ほう、これは中々の出来だな……」
どうやら生活魔導具とは、私がヘクセルに紹介した家電製品のことだった。
これは左から順に冷蔵庫、掃除機、電子レンジだろう。
「氷魔法を魔石で再現するのには手間が掛かったよ! 特に微弱な魔力を長期的に、という問題がね。逆に加熱器はその配慮が不必要だった分、簡単にできた。……にしても、オーブンではなく料理を手軽にすぐ温めるための小さな箱というのは新しい発想だったよ! 君は面白いアイデアに溢れているのだな!」
実はどれも皇城での生活を改善したいがためにヘクセルに頼んだものだ。
冷蔵庫があれば毎時間宮廷魔導師を集めて食料庫に氷魔法を撃たせる必要もないし、掃除機があれば使用人の数も減らせる。そして何より電子レンジがあれば大量の食事をぴったりの時間に用意して、冷めたら廃棄なんて勿体ない真似を止めさせられる。
「……前言撤回させてくれ。やっぱり兵器より、こういうものが普及した方が人々は幸せになる」
24
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
剣客逓信 ―明治剣戟郵便録―
三條すずしろ
歴史・時代
【第9回歴史・時代小説大賞:痛快! エンタメ剣客賞受賞】
明治6年、警察より早くピストルを装備したのは郵便配達員だった――。
維新の動乱で届くことのなかった手紙や小包。そんな残された思いを配達する「御留郵便御用」の若者と老剣士が、時に不穏な明治の初めをひた走る。
密書や金品を狙う賊を退け大切なものを届ける特命郵便配達人、通称「剣客逓信(けんかくていしん)」。
武装する必要があるほど危険にさらされた初期の郵便時代、二人はやがてさらに大きな動乱に巻き込まれ――。
※エブリスタでも連載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる