184 / 262
第三章
182話 皇都へ
しおりを挟む
「レオ、遂にエアネストと合流できたようです。ウィルフリードが先鋒、エアネストが中堅、ウィルフリードが大将、リーンが西方及び後方警戒として皇都へ進軍を再開しようかと思います」
歳三を見送り再び寝ていると、向こうでの話し合いが終わったのか今度は孔明がやってきた。
「分かった」
「それで、皇女殿下はウィルフリードと共に行くのがよろしいでしょう。微妙な立場のイレリヴァントが守るトーアよりも安全でしょうし、何より皇女殿下の持つ皇族の御旗を我々が掲げて皇都に向かうことは強烈な政治的メッセージとなるでしょう」
正統性がこちらにあると示す。それがこの戦いの後に最も重要になることだ。
「エルシャを呼び寄せる間に、ウィルフリードらを含めた全体での再編成を任せる」
「了解致しました」
それから孔明は袖から紙と筆を取り出し何かメモを取りながら去っていった。
私もそろそろ寝ている場合ではなさそうだ。戦況が動き出すのなら、私も同じく動き出さなければいけない。
服と髪を整え外に出るとタリオが私を待っていた。
「レオ様、こちら装備です」
「うん」
いつもの鎧と、私の刀の代わりに皇帝から賜った宝剣を渡された。これも政治的なアピールになるからだろう。
「ファリア軍の所まで戻ろうか」
「はい」
歳三にいくらか引き抜かれたファリア軍を視察していると、右の方から大軍がやって来た。
「来たな」
事前に連絡を取っている分、速やかに陣形を展開することができた。
ウィルフリード、エアネスト、ファリア、リーンを合わせた我々は五万弱。正面の敵は少しずつ撤退しているため正確には分からないが七万以下。正面切ってぶつかるのに十分な兵力が揃った。
「やあ、元気だったかな」
「エアネスト公爵!」
護衛を伴ってやって来た鎧姿のエアネスト公爵。多少の疲れの色は見えるが精悍な彼の顔はとても頼もしく見えた。
「五万で援軍に行くと行ったが四万まで減ってしまった。申し訳ない」
「いえ、そこまで兵を失ってでも救援に来てくれたこと、感謝します」
「私がここまでしたんだ。必ず勝つぞ」
「はい……!」
そう言いながら私の胸を叩き笑みを見せた後、彼はエアネスト軍の方へ戻って行った。
「──さてタリオ、始めようか」
「はい! こちらをどうぞ」
私は魔導拡声器を受け取る。そして全軍に対し、進軍開始の号令を掛けた。
「総員、皇都へ向け進軍開始! 我らの行く手を阻むものは誰であれ打ち破れ!」
「「ウオォォー!!!」」
号令に合わせて、まるで進軍開始の合図であるかのように魔装カノン砲による一斉射撃が行われた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
攻撃は至って順調であった。
私たちが近づけば続々と撤退を始める敵軍の姿はとんだ肩透かしを食らった思いだ。初めは圧倒的な数の暴力で包囲を目論んでいた彼らが私たちの新兵器でここまで落ちるとは。それだけ時代をいくつも飛ばしたようなこの技術に価値があるという意味でもあるのだろう。
殿に残された不運な敵も、指揮官をほとんど爆撃と砲撃で失っている上、生き残っている優秀な人材も既に皇都に引き揚げていたのだろう。
私たちの皇都への道程は、ほとんど捨て石のように使われている雑兵を蹴散らしながら真っ直ぐ進むだけだった。腐っても大陸で名高い強さのはずである帝国軍なだけに、無駄にこれだけの損失を出していることが惜しまれた。
しかし明らかに手応えは感じなかった。偵察情報を併せて考えると、敵は皇都の手前で最終決戦の準備をしているようである。
「レオ様、お知らせします。西方に残されていた敵軍でありますが、ファリア第二軍と援軍に来たホルニッセ軍により釘付けに。また近隣都市から冒険者や傭兵も集まり、敵軍の退路は完全に絶たれたとの事です」
「民たちもこの戦いの勝者に気が付き始めたか……。いいだろう。その期待に応えようではないか」
ホルニッセ侯爵も良くやってくれている。少ない兵数ながらここまで活躍しているのは目を見張るものがあると評価せざるを得ない。
私が無事に皇位を奪還した暁には彼にワンランク上の公爵を与えよう。
「まずは彼らに労いの言葉を送ろう。それと下手に手を出さないように伝えてくれ。数に物を言わせ反転攻勢に出られればいくら強力な兵器を持っていたとしても痛手を被るのは間違いないからな。……私も敵に降伏勧告を一筆したためよう」
戦場で最も恐ろしいのは死兵である。生還の望みを捨て死に物狂いで突撃してくる敵兵を止めることは難しい。
「――ではこれを歳三のところに持って行ってくれ」
「は! それでは失礼します!」
名前と降伏勧告の題名だけ書き、中身は歳三に任せることにした。現場での細かい判断は任せた方が物事は円滑に進むものだ。
「……それにしても酷いなこれは」
「そうですね……。前方の部隊に片付けさせますか?」
「いや、余計な手間を掛けさせたくはない。ただ戦後の復興には力を注ごうと決意したよ……」
砲撃によって抉られた地面と辺りに散らばる敵の死体は、今までで見た中で一番地獄と呼ぶに相応しい戦場の光景であった。
火薬と草木が焦げる臭いと死臭に満ちた場所を抜けるのは、目に見えて士気の低下や進軍速度の低下を招いた。
しかし、それでも進み続ければいずれは必ず辿り着く。
「──! レオ様! 見えますか!?」
「ああ。私の馬は皆のより大きいからな。はっきり見えているぞ……」
私たちの行く手を阻む巨大な城壁と門。そして更に奥の山部にそびえ立つ真っ白に輝く皇城。
「……また来たぞ! 皇都!」
歳三を見送り再び寝ていると、向こうでの話し合いが終わったのか今度は孔明がやってきた。
「分かった」
「それで、皇女殿下はウィルフリードと共に行くのがよろしいでしょう。微妙な立場のイレリヴァントが守るトーアよりも安全でしょうし、何より皇女殿下の持つ皇族の御旗を我々が掲げて皇都に向かうことは強烈な政治的メッセージとなるでしょう」
正統性がこちらにあると示す。それがこの戦いの後に最も重要になることだ。
「エルシャを呼び寄せる間に、ウィルフリードらを含めた全体での再編成を任せる」
「了解致しました」
それから孔明は袖から紙と筆を取り出し何かメモを取りながら去っていった。
私もそろそろ寝ている場合ではなさそうだ。戦況が動き出すのなら、私も同じく動き出さなければいけない。
服と髪を整え外に出るとタリオが私を待っていた。
「レオ様、こちら装備です」
「うん」
いつもの鎧と、私の刀の代わりに皇帝から賜った宝剣を渡された。これも政治的なアピールになるからだろう。
「ファリア軍の所まで戻ろうか」
「はい」
歳三にいくらか引き抜かれたファリア軍を視察していると、右の方から大軍がやって来た。
「来たな」
事前に連絡を取っている分、速やかに陣形を展開することができた。
ウィルフリード、エアネスト、ファリア、リーンを合わせた我々は五万弱。正面の敵は少しずつ撤退しているため正確には分からないが七万以下。正面切ってぶつかるのに十分な兵力が揃った。
「やあ、元気だったかな」
「エアネスト公爵!」
護衛を伴ってやって来た鎧姿のエアネスト公爵。多少の疲れの色は見えるが精悍な彼の顔はとても頼もしく見えた。
「五万で援軍に行くと行ったが四万まで減ってしまった。申し訳ない」
「いえ、そこまで兵を失ってでも救援に来てくれたこと、感謝します」
「私がここまでしたんだ。必ず勝つぞ」
「はい……!」
そう言いながら私の胸を叩き笑みを見せた後、彼はエアネスト軍の方へ戻って行った。
「──さてタリオ、始めようか」
「はい! こちらをどうぞ」
私は魔導拡声器を受け取る。そして全軍に対し、進軍開始の号令を掛けた。
「総員、皇都へ向け進軍開始! 我らの行く手を阻むものは誰であれ打ち破れ!」
「「ウオォォー!!!」」
号令に合わせて、まるで進軍開始の合図であるかのように魔装カノン砲による一斉射撃が行われた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
攻撃は至って順調であった。
私たちが近づけば続々と撤退を始める敵軍の姿はとんだ肩透かしを食らった思いだ。初めは圧倒的な数の暴力で包囲を目論んでいた彼らが私たちの新兵器でここまで落ちるとは。それだけ時代をいくつも飛ばしたようなこの技術に価値があるという意味でもあるのだろう。
殿に残された不運な敵も、指揮官をほとんど爆撃と砲撃で失っている上、生き残っている優秀な人材も既に皇都に引き揚げていたのだろう。
私たちの皇都への道程は、ほとんど捨て石のように使われている雑兵を蹴散らしながら真っ直ぐ進むだけだった。腐っても大陸で名高い強さのはずである帝国軍なだけに、無駄にこれだけの損失を出していることが惜しまれた。
しかし明らかに手応えは感じなかった。偵察情報を併せて考えると、敵は皇都の手前で最終決戦の準備をしているようである。
「レオ様、お知らせします。西方に残されていた敵軍でありますが、ファリア第二軍と援軍に来たホルニッセ軍により釘付けに。また近隣都市から冒険者や傭兵も集まり、敵軍の退路は完全に絶たれたとの事です」
「民たちもこの戦いの勝者に気が付き始めたか……。いいだろう。その期待に応えようではないか」
ホルニッセ侯爵も良くやってくれている。少ない兵数ながらここまで活躍しているのは目を見張るものがあると評価せざるを得ない。
私が無事に皇位を奪還した暁には彼にワンランク上の公爵を与えよう。
「まずは彼らに労いの言葉を送ろう。それと下手に手を出さないように伝えてくれ。数に物を言わせ反転攻勢に出られればいくら強力な兵器を持っていたとしても痛手を被るのは間違いないからな。……私も敵に降伏勧告を一筆したためよう」
戦場で最も恐ろしいのは死兵である。生還の望みを捨て死に物狂いで突撃してくる敵兵を止めることは難しい。
「――ではこれを歳三のところに持って行ってくれ」
「は! それでは失礼します!」
名前と降伏勧告の題名だけ書き、中身は歳三に任せることにした。現場での細かい判断は任せた方が物事は円滑に進むものだ。
「……それにしても酷いなこれは」
「そうですね……。前方の部隊に片付けさせますか?」
「いや、余計な手間を掛けさせたくはない。ただ戦後の復興には力を注ごうと決意したよ……」
砲撃によって抉られた地面と辺りに散らばる敵の死体は、今までで見た中で一番地獄と呼ぶに相応しい戦場の光景であった。
火薬と草木が焦げる臭いと死臭に満ちた場所を抜けるのは、目に見えて士気の低下や進軍速度の低下を招いた。
しかし、それでも進み続ければいずれは必ず辿り着く。
「──! レオ様! 見えますか!?」
「ああ。私の馬は皆のより大きいからな。はっきり見えているぞ……」
私たちの行く手を阻む巨大な城壁と門。そして更に奥の山部にそびえ立つ真っ白に輝く皇城。
「……また来たぞ! 皇都!」
13
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる