179 / 262
第三章
177話 死屍累々
しおりを挟む
「レオ様、お知らせします。空と陸の両方からの偵察が完了しました。敵兵は北に展開する野戦二万、都市防衛に五千、西の森に伏兵三千です」
一夜を明かし互いに布陣は整った。私たちがトーアを目指し進軍している間に完全に馬防柵などを用意されてしまった分の出遅れはある。
しかしこちらにも三万相手なら何とかなるだけの用意はあるのだ。
「後に来る二十万の国有軍は北から、エアネストからの援軍は東からだな。私たちは南から北にある皇都を目指して戦っている訳だが……、これを南北戦争とでも呼ぼうか? ……いや、それでは縁起が悪いな」
リンカーンなどいないが私たち南軍が勝たねばならないのだから。
「…………? よ、よく分かりませんが、とにかくここは地形的にあまり良くありません」
「ああ。だから我々も南から東にかけて展開し、トーアの街を半包囲する」
防衛兵器を南にだけ向けられてはかなわない。今回ばかりは真正面からぶつかり合うのは部が悪すぎる。
「レオ様は本当にこんな前線に立って戦うのですか……? やはり下がってエルシャ様の傍にいた方が……」
「タリオ、私を誰の息子だと思っている? ……ふっ、まぁ父の背中に追いつけるとは思っていない。だが最前線で戦い英雄と呼ばれるだけの活躍をした父の背中を追いかけ続けなければ、いつまでも私は“英雄の息子”でしかない」
これは私が“王”になるための戦いだ。勇者や英雄と呼ばれるような行いではないかもしれない。善か悪かは分からない。
しかし、この世界を変えるため、まずは国を統べる。それだけの覚悟を背負い、戦わなければならない。
「プライド……とも違うが、責任や義務、最低限の務めだ。それに最悪私が死んでもエルシャが生きているならさしたる問題はない。私の思いを引き継ぐ者が現れればそれでいい。……最後に一目、エルシャに会えばよかったと少し後悔はしているがな」
「おいレオ、強気になったと思ったら急に弱気な言葉にすり変わっちまってるぜ」
鎧の上に陣羽織を羽織った完全武装の歳三がそう笑いかける。
物々しい雰囲気の中でも私の緊張をほぐそうとしてくれているのだろう。
『……さてレオ、機は熟しました。レオの号令で始めるのです』
「……了解だ孔明。──タリオ、剣を」
私は腰にある自分の刀ではなく、タリオから別の剣を受け取りそれを掲げた。亡き先帝から賜った宝剣である。
この戦いの正当性を示すが如く、剣の柄に散りばめられた宝石が太陽の光に燦然と輝く。
私はふっと息を大きく吸い込み、魔導拡声器を使い高らかに宣言した。
「これより雌雄を決する戦いを始める! これは腐った帝国を救うための聖戦だ! 正義は我らにあり! 必ずや彼の逆賊とそれに与する者どもを討ち取るのだ! ──全軍攻撃開始!!!」
「うぉぉぉぉ!!!」
「帝国に栄光を取り戻せ!」
「進めェェェ!!!」
二万の兵が一斉に走り出す。大地が揺れ、土煙が辺りを覆った。
「陸空からの同時攻撃だ! ハオラン! まずは全体攻撃!」
『分かっておるわッ!!!』
我が軍の前衛が敵弓兵の射程に入る直前に、竜人による絨毯爆撃が行われた。
爆炎と煌めく魔石の爆発が敵軍を襲う。
「ぐぁぁぁ!!!」
「ふ、伏せろ──! あああ!」
「あ、足が……!」
「進め! この隙に柵を壊し堀を埋めるのだ!」
被害を出しながらも強引にここを突破しなければ攻撃もままならない。
「炎魔法で柵を焼き払え!」
敵が混乱している内に接近し、魔導師の射程範囲に収めた。
「ファイヤーボール!」
「フレイムスピア!」
ただでさえ貴重な魔導師。それに炎魔法が使える人材となるとそれはかなり限られてくる。
爆撃と炎魔法で多少は壊せたとはいえまだ半分以上の柵が残っている。
「退いてろ! ──『魔剣召喚』! エクスプロージオ!!!」
獣人との戦いでも見せた父の焔の魔剣による例の必殺技により更に柵は吹き飛ばされた。しかしそれでもまだ完全ではない。
「後は剣で叩き壊せ! 弓兵は援護を!」
「了解だ!」
「了解しました!」
タリオたちファリア弓兵は連弩を使い近距離から手数で、敵軍を牽制する。
「うわぁぁぁ!」
「くそっ! おらァ!!」
「大丈──ぐぉっ……!」
「クソッ……!」
しかし地の利があるのは向こうに変わりない。柵の隙間から槍で一方的にやられ倒れていく兵士たちを見るのは胸が痛む。
私は兵に死ねと命令するしかないのだ。屍の山で堀を埋め、それを乗り越えるしか。
「レオ様! 敵の壁上兵器に動きが!」
「ルーデル!全て黙らせろ!」
『──了解。攻撃開始する』
今までルーデルは上空で待機させていた。大量の爆弾を抱えた状態では昇れる高度が大きく下がり、壁上に攻撃するのには反撃のリスクが大きく上がるからだ。
そのため、敵の注意が私たちへの攻撃に向いた瞬間を狙っていた。
「おいなんでここに攻撃が──」
「ぐあァァァ!」
「バ、バリスタを向こうにむけろ!」
壁上の混乱がここからでも分かった。
次々に投下される爆弾は的確に敵の壁上兵器を破壊。街の防衛は丸裸になり、地上の敵軍も後方支援という頼みの綱を失った。
「お、おい! マズイぞこれ!」
「街の方が危険だ! 俺の家族がいるんだぞ!」
不安は一瞬にして敵軍全体に広まる。
「今だ! 一気に畳み掛けるぞ!」
『任せろ……!』
「ハオラン! ……グッドストライクだ!」
補給を終えた竜人部隊による第二波の爆撃。これにより敵軍の最前線が崩壊。柵もあらかた破壊された。
『レオ、勝機です! 一気に畳み掛けましょう!』
「よし行くぞ! ──全軍突撃!!!」
「ウォォォ!!!」
一夜を明かし互いに布陣は整った。私たちがトーアを目指し進軍している間に完全に馬防柵などを用意されてしまった分の出遅れはある。
しかしこちらにも三万相手なら何とかなるだけの用意はあるのだ。
「後に来る二十万の国有軍は北から、エアネストからの援軍は東からだな。私たちは南から北にある皇都を目指して戦っている訳だが……、これを南北戦争とでも呼ぼうか? ……いや、それでは縁起が悪いな」
リンカーンなどいないが私たち南軍が勝たねばならないのだから。
「…………? よ、よく分かりませんが、とにかくここは地形的にあまり良くありません」
「ああ。だから我々も南から東にかけて展開し、トーアの街を半包囲する」
防衛兵器を南にだけ向けられてはかなわない。今回ばかりは真正面からぶつかり合うのは部が悪すぎる。
「レオ様は本当にこんな前線に立って戦うのですか……? やはり下がってエルシャ様の傍にいた方が……」
「タリオ、私を誰の息子だと思っている? ……ふっ、まぁ父の背中に追いつけるとは思っていない。だが最前線で戦い英雄と呼ばれるだけの活躍をした父の背中を追いかけ続けなければ、いつまでも私は“英雄の息子”でしかない」
これは私が“王”になるための戦いだ。勇者や英雄と呼ばれるような行いではないかもしれない。善か悪かは分からない。
しかし、この世界を変えるため、まずは国を統べる。それだけの覚悟を背負い、戦わなければならない。
「プライド……とも違うが、責任や義務、最低限の務めだ。それに最悪私が死んでもエルシャが生きているならさしたる問題はない。私の思いを引き継ぐ者が現れればそれでいい。……最後に一目、エルシャに会えばよかったと少し後悔はしているがな」
「おいレオ、強気になったと思ったら急に弱気な言葉にすり変わっちまってるぜ」
鎧の上に陣羽織を羽織った完全武装の歳三がそう笑いかける。
物々しい雰囲気の中でも私の緊張をほぐそうとしてくれているのだろう。
『……さてレオ、機は熟しました。レオの号令で始めるのです』
「……了解だ孔明。──タリオ、剣を」
私は腰にある自分の刀ではなく、タリオから別の剣を受け取りそれを掲げた。亡き先帝から賜った宝剣である。
この戦いの正当性を示すが如く、剣の柄に散りばめられた宝石が太陽の光に燦然と輝く。
私はふっと息を大きく吸い込み、魔導拡声器を使い高らかに宣言した。
「これより雌雄を決する戦いを始める! これは腐った帝国を救うための聖戦だ! 正義は我らにあり! 必ずや彼の逆賊とそれに与する者どもを討ち取るのだ! ──全軍攻撃開始!!!」
「うぉぉぉぉ!!!」
「帝国に栄光を取り戻せ!」
「進めェェェ!!!」
二万の兵が一斉に走り出す。大地が揺れ、土煙が辺りを覆った。
「陸空からの同時攻撃だ! ハオラン! まずは全体攻撃!」
『分かっておるわッ!!!』
我が軍の前衛が敵弓兵の射程に入る直前に、竜人による絨毯爆撃が行われた。
爆炎と煌めく魔石の爆発が敵軍を襲う。
「ぐぁぁぁ!!!」
「ふ、伏せろ──! あああ!」
「あ、足が……!」
「進め! この隙に柵を壊し堀を埋めるのだ!」
被害を出しながらも強引にここを突破しなければ攻撃もままならない。
「炎魔法で柵を焼き払え!」
敵が混乱している内に接近し、魔導師の射程範囲に収めた。
「ファイヤーボール!」
「フレイムスピア!」
ただでさえ貴重な魔導師。それに炎魔法が使える人材となるとそれはかなり限られてくる。
爆撃と炎魔法で多少は壊せたとはいえまだ半分以上の柵が残っている。
「退いてろ! ──『魔剣召喚』! エクスプロージオ!!!」
獣人との戦いでも見せた父の焔の魔剣による例の必殺技により更に柵は吹き飛ばされた。しかしそれでもまだ完全ではない。
「後は剣で叩き壊せ! 弓兵は援護を!」
「了解だ!」
「了解しました!」
タリオたちファリア弓兵は連弩を使い近距離から手数で、敵軍を牽制する。
「うわぁぁぁ!」
「くそっ! おらァ!!」
「大丈──ぐぉっ……!」
「クソッ……!」
しかし地の利があるのは向こうに変わりない。柵の隙間から槍で一方的にやられ倒れていく兵士たちを見るのは胸が痛む。
私は兵に死ねと命令するしかないのだ。屍の山で堀を埋め、それを乗り越えるしか。
「レオ様! 敵の壁上兵器に動きが!」
「ルーデル!全て黙らせろ!」
『──了解。攻撃開始する』
今までルーデルは上空で待機させていた。大量の爆弾を抱えた状態では昇れる高度が大きく下がり、壁上に攻撃するのには反撃のリスクが大きく上がるからだ。
そのため、敵の注意が私たちへの攻撃に向いた瞬間を狙っていた。
「おいなんでここに攻撃が──」
「ぐあァァァ!」
「バ、バリスタを向こうにむけろ!」
壁上の混乱がここからでも分かった。
次々に投下される爆弾は的確に敵の壁上兵器を破壊。街の防衛は丸裸になり、地上の敵軍も後方支援という頼みの綱を失った。
「お、おい! マズイぞこれ!」
「街の方が危険だ! 俺の家族がいるんだぞ!」
不安は一瞬にして敵軍全体に広まる。
「今だ! 一気に畳み掛けるぞ!」
『任せろ……!』
「ハオラン! ……グッドストライクだ!」
補給を終えた竜人部隊による第二波の爆撃。これにより敵軍の最前線が崩壊。柵もあらかた破壊された。
『レオ、勝機です! 一気に畳み掛けましょう!』
「よし行くぞ! ──全軍突撃!!!」
「ウォォォ!!!」
16
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ユウ
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
悠久の機甲歩兵
竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。
※現在毎日更新中
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
日本VS異世界国家! ー政府が、自衛隊が、奮闘する。
スライム小説家
SF
令和5年3月6日、日本国は唐突に異世界へ転移してしまった。
地球の常識がなにもかも通用しない魔法と戦争だらけの異世界で日本国は生き延びていけるのか!?
異世界国家サバイバル、ここに爆誕!
軍艦少女は死に至る夢を見る~戦時下の大日本帝国から始まる艦船擬人化物語~
takahiro
キャラ文芸
『船魄』(せんぱく)とは、軍艦を自らの意のままに操る少女達である。船魄によって操られる艦艇、艦載機の能力は人間のそれを圧倒し、彼女達の前に人間は殲滅されるだけの存在なのだ。1944年10月に覚醒した最初の船魄、翔鶴型空母二番艦『瑞鶴』は、日本本土進攻を企てるアメリカ海軍と激闘を繰り広げ、ついに勝利を掴んだ。
しかし戦後、瑞鶴は帝国海軍を脱走し行方をくらませた。1955年、アメリカのキューバ侵攻に端を発する日米の軍事衝突の最中、瑞鶴は再び姿を現わし、帝国海軍と交戦状態に入った。瑞鶴の目的はともかくとして、船魄達を解放する戦いが始まったのである。瑞鶴が解放した重巡『妙高』『高雄』、いつの間にかいる空母『グラーフ・ツェッペリン』は『月虹』を名乗って、国家に属さない軍事力として活動を始める。だが、瑞鶴は大義やら何やらには興味がないので、利用できるものは何でも利用する。カリブ海の覇権を狙う日本・ドイツ・ソ連・アメリカの間をのらりくらりと行き交いながら、月虹は生存の道を探っていく。
登場する艦艇はなんと58隻!(2024/12/30時点)(人間のキャラは他に多数)(まだまだ増える)。人類に反旗を翻した軍艦達による、異色の艦船擬人化物語が、ここに始まる。
――――――――――
●本作のメインテーマは、あくまで(途中まで)史実の地球を舞台とし、そこに船魄(せんぱく)という異物を投入したらどうなるのか、です。いわゆる艦船擬人化ものですが、特に軍艦や歴史の知識がなくとも楽しめるようにしてあります。もちろん知識があった方が楽しめることは違いないですが。
●なお軍人がたくさん出て来ますが、船魄同士の関係に踏み込むことはありません。つまり船魄達の人間関係としては百合しかありませんので、ご安心もしくはご承知おきを。かなりGLなので、もちろんがっつり性描写はないですが、苦手な方はダメかもしれません。
●全ての船魄に挿絵ありですが、AI加筆なので雰囲気程度にお楽しみください。
●少女たちの愛憎と謀略が絡まり合う、新感覚、リアル志向の艦船擬人化小説を是非お楽しみください。またお気に入りや感想などよろしくお願いします。
毎日一話投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる