167 / 262
第三章
165話 窮地を脱する策
しおりを挟む
結局、十日間ミーツを介して孔明から連絡が届くことはなかった。あんなに忙しかったはずなのに、十日間も空けて問題ないというのは若干の虚無感を感じなくもなかった。
最初の日は、ただ三大欲求を交互に満たしていく生活の中で、このような領主にまで堕ちてしまったことに大きな背徳感を抱いていた。
民から税金を集めてやっていることがこれでは、私が嫌う悪徳貴族と何ら変わりない。
だが一度この生活に慣れてしまうと二度と前のようには戻れないのではないかと思うほど、怠惰を極めた。堕落の限りを尽くした日々を過ごしている内に、この時が永遠に続けばいいとすら思えた。
しかしそれも四日目までである。
やけに肌艶が良くなったエルシャに対し、次第にげっそりしていく私の様子を見て、食事の受け渡しの際にミーツは私に憐憫の目を向けた。
しかし部屋の奥にいるエルシャと目が合うとすぐに退散するため、私からミーツに助けを求めることはできなかった。
九日目には遂に死を覚悟し脱出を試みたが、すんでのところで彼女に見つかり王の器とやらを説かれ、より悲惨な目に遭うこととなった。
散歩ぐらいしかすることのない深窓の令嬢程度に思っていた彼女のどこにこれ程までの体力があるのかと勘ぐったが、その答えはすぐに見つかった。
彼女の父である亡き皇帝はその武で名を馳せた男である。彼女もスキルか何かでとてつもない身体強化魔法が使えてもおかしくない。
それをブレスレットを外し魔力の使えない私が全て受け止めるのは無理があった。
そんな私だが定期的に訪れる空虚な時間に、少し彼女を可哀想に思う。きっと今までの抑圧された生活から解放された反動でこうなっているのだろう。
などと下らない烏滸がましいことを考えていると次が始まるので余計なことを考えている暇もなかった。
最終的には、きっとこれは孔明の罠であったと結論付けた。
私が女に狂い後宮に大量の愛人を抱え政治を疎かにすることで国を滅亡に導くことがないよう、初めから痛い目を見せているのだ。
などと考えている内に次が──。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「悪いがエルよ、今日で多分十日経った。私はもう現実に戻るよ。それじゃあな」
流石に疲れきって寝ている十日目のまだ日も登らぬ早朝、私は寝室を抜け出すことに成功した。
そしてすぐにミーツへ連絡する。
「……早くから悪いなミーツ。私は庁舎に行く。だがまず風呂と着替えと食事の用意を頼む」
『…………。……ふにぁぁぁ。……レオ様、よくぞご無事でお戻りになられましたにゃね……。了解ですにゃ……。すぐにご用意を……』
彼女が起きて来ない内に屋敷を出るべく、とにかく私は準備を急いだ。
手早く身だしなみを整え、軽食を腹に詰め込み、馬で庁舎へ向かった。
早朝ということもあるが、やけに人が少ない。
不思議に思い、貼り紙を眺めてみると遂に皇帝が亡くなったことがファリアまで伝わってきたようだ。まだ私たちから正式な発表はなく、風の噂程度だが、若干の混乱や喪にふくす雰囲気があるのは確かだった。
「れ、レオ様!? お一人ですか!?」
庁舎の前はいつにも増して厳重な警備だった。
「ああ。どうした」
「いえ、土方殿が先程レオ様をお迎えに行かれたので……」
「すれ違ったか。まあいい」
庁舎の警備兵に歳三が戻ったら私が来ていることを告げるように頼み、私は孔明に会うことを優先した。
「──孔明、現在の状況を三行で教えろ」
「おや、これは私の想像よりも早いお戻りでしたね」
庁舎の会議室では孔明がソファに横たわり仮眠を取っているところだった。他の職員たちは頭を抱えながら書類整理に勤しんでいる。
「鬼の居ぬ間になんとやらだ。……それで、何か進展はあったか?」
「いえ、特に急を要する事態の変化はありませんでした。ですがいくつか不可解な動きも見られます。……これを三行にまとめるなら『遂に中央でも第二皇子側による軍事的な衝突の可能性が』『しかし第一皇子側の動きは見られず』『現在ルーデルやエアネスト公爵による調査中』ですね」
「分からなくて動けない、ということか」
「はい。今は中央での怪しい動きをしっかりと把握することが肝要かと」
「では我々の派閥内での話はどうなった?」
「その件についてはこちらをご覧ください」
孔明は壁に貼られた巨大な帝国の地図を羽扇で指した。
地図は三色で色分けされている。
「赤が第一皇子、青が第二皇子、そして緑が我々の派閥です」
「分かりやすいな」
皇都を中心に帝国の中央部分は赤と青が入り交じっている。若干青の方が多く見えるのは、ヴァルター共の懐柔の効果ということだろう。
それでもそんな中央部分の中にもエアネスト領などいくつか緑で色塗られた場所もあった。
「ちなみに色が塗られていない、空白の部分はどこの派閥にも属していない、あるいは人がそもそも住んでいない文字通りの空白地帯です」
「うむ。……それで、この丸とかバツの印はなんだ?」
「はい。これが私たちが今、命を改めるべく計画を練っていることに賛同した貴族とそうでない者を表しています」
「つまり、それほど我々の実力行使を支持する者は少ないのだな……」
軽く数えて見たところ、全部で約50の貴族による領地が存在する帝国で、赤が10、青が13、緑が20、残りが空白。
そして緑の中で丸がついているのはわずか8であった。
「残念ながらそのようです。更に中央貴族は私たち地方貴族とは比べ物にならないほどの財力や兵力を有しています。実際の我々との力の差はこの地図の数字以上かと」
額面通りでも第一皇子側に数で劣るにも関わらず、その中身を見ても質で劣るとなれば、単純に行動を起こせば勝機はない。
私に休暇を取らせた一方で、孔明自身は会議室に泊まり込みになっていたことも頷ける不味い状況だ。
「だが孔明、策はあるのだろう?」
「ええ。数や質で劣ろうとも、それすらひっくり返すのが軍師の役目ですので」
孔明は羽扇で口角の上がった口元を隠しつつも、そう自信満々に言い切った。
少なくともファリアでは、新兵器や魔道具開発に膨大な費用を投入し、強力な亜人・獣人たちを組み込んだ軍備を整えたのだ。中央の兵一人がそのまま我々の兵一人とイコールで結ばれるほど戦争は単純ではない。
「頼んだぞ孔明」
「はい。今は虎視眈々と爪を研ぎ、果報を待ちましょう」
最初の日は、ただ三大欲求を交互に満たしていく生活の中で、このような領主にまで堕ちてしまったことに大きな背徳感を抱いていた。
民から税金を集めてやっていることがこれでは、私が嫌う悪徳貴族と何ら変わりない。
だが一度この生活に慣れてしまうと二度と前のようには戻れないのではないかと思うほど、怠惰を極めた。堕落の限りを尽くした日々を過ごしている内に、この時が永遠に続けばいいとすら思えた。
しかしそれも四日目までである。
やけに肌艶が良くなったエルシャに対し、次第にげっそりしていく私の様子を見て、食事の受け渡しの際にミーツは私に憐憫の目を向けた。
しかし部屋の奥にいるエルシャと目が合うとすぐに退散するため、私からミーツに助けを求めることはできなかった。
九日目には遂に死を覚悟し脱出を試みたが、すんでのところで彼女に見つかり王の器とやらを説かれ、より悲惨な目に遭うこととなった。
散歩ぐらいしかすることのない深窓の令嬢程度に思っていた彼女のどこにこれ程までの体力があるのかと勘ぐったが、その答えはすぐに見つかった。
彼女の父である亡き皇帝はその武で名を馳せた男である。彼女もスキルか何かでとてつもない身体強化魔法が使えてもおかしくない。
それをブレスレットを外し魔力の使えない私が全て受け止めるのは無理があった。
そんな私だが定期的に訪れる空虚な時間に、少し彼女を可哀想に思う。きっと今までの抑圧された生活から解放された反動でこうなっているのだろう。
などと下らない烏滸がましいことを考えていると次が始まるので余計なことを考えている暇もなかった。
最終的には、きっとこれは孔明の罠であったと結論付けた。
私が女に狂い後宮に大量の愛人を抱え政治を疎かにすることで国を滅亡に導くことがないよう、初めから痛い目を見せているのだ。
などと考えている内に次が──。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「悪いがエルよ、今日で多分十日経った。私はもう現実に戻るよ。それじゃあな」
流石に疲れきって寝ている十日目のまだ日も登らぬ早朝、私は寝室を抜け出すことに成功した。
そしてすぐにミーツへ連絡する。
「……早くから悪いなミーツ。私は庁舎に行く。だがまず風呂と着替えと食事の用意を頼む」
『…………。……ふにぁぁぁ。……レオ様、よくぞご無事でお戻りになられましたにゃね……。了解ですにゃ……。すぐにご用意を……』
彼女が起きて来ない内に屋敷を出るべく、とにかく私は準備を急いだ。
手早く身だしなみを整え、軽食を腹に詰め込み、馬で庁舎へ向かった。
早朝ということもあるが、やけに人が少ない。
不思議に思い、貼り紙を眺めてみると遂に皇帝が亡くなったことがファリアまで伝わってきたようだ。まだ私たちから正式な発表はなく、風の噂程度だが、若干の混乱や喪にふくす雰囲気があるのは確かだった。
「れ、レオ様!? お一人ですか!?」
庁舎の前はいつにも増して厳重な警備だった。
「ああ。どうした」
「いえ、土方殿が先程レオ様をお迎えに行かれたので……」
「すれ違ったか。まあいい」
庁舎の警備兵に歳三が戻ったら私が来ていることを告げるように頼み、私は孔明に会うことを優先した。
「──孔明、現在の状況を三行で教えろ」
「おや、これは私の想像よりも早いお戻りでしたね」
庁舎の会議室では孔明がソファに横たわり仮眠を取っているところだった。他の職員たちは頭を抱えながら書類整理に勤しんでいる。
「鬼の居ぬ間になんとやらだ。……それで、何か進展はあったか?」
「いえ、特に急を要する事態の変化はありませんでした。ですがいくつか不可解な動きも見られます。……これを三行にまとめるなら『遂に中央でも第二皇子側による軍事的な衝突の可能性が』『しかし第一皇子側の動きは見られず』『現在ルーデルやエアネスト公爵による調査中』ですね」
「分からなくて動けない、ということか」
「はい。今は中央での怪しい動きをしっかりと把握することが肝要かと」
「では我々の派閥内での話はどうなった?」
「その件についてはこちらをご覧ください」
孔明は壁に貼られた巨大な帝国の地図を羽扇で指した。
地図は三色で色分けされている。
「赤が第一皇子、青が第二皇子、そして緑が我々の派閥です」
「分かりやすいな」
皇都を中心に帝国の中央部分は赤と青が入り交じっている。若干青の方が多く見えるのは、ヴァルター共の懐柔の効果ということだろう。
それでもそんな中央部分の中にもエアネスト領などいくつか緑で色塗られた場所もあった。
「ちなみに色が塗られていない、空白の部分はどこの派閥にも属していない、あるいは人がそもそも住んでいない文字通りの空白地帯です」
「うむ。……それで、この丸とかバツの印はなんだ?」
「はい。これが私たちが今、命を改めるべく計画を練っていることに賛同した貴族とそうでない者を表しています」
「つまり、それほど我々の実力行使を支持する者は少ないのだな……」
軽く数えて見たところ、全部で約50の貴族による領地が存在する帝国で、赤が10、青が13、緑が20、残りが空白。
そして緑の中で丸がついているのはわずか8であった。
「残念ながらそのようです。更に中央貴族は私たち地方貴族とは比べ物にならないほどの財力や兵力を有しています。実際の我々との力の差はこの地図の数字以上かと」
額面通りでも第一皇子側に数で劣るにも関わらず、その中身を見ても質で劣るとなれば、単純に行動を起こせば勝機はない。
私に休暇を取らせた一方で、孔明自身は会議室に泊まり込みになっていたことも頷ける不味い状況だ。
「だが孔明、策はあるのだろう?」
「ええ。数や質で劣ろうとも、それすらひっくり返すのが軍師の役目ですので」
孔明は羽扇で口角の上がった口元を隠しつつも、そう自信満々に言い切った。
少なくともファリアでは、新兵器や魔道具開発に膨大な費用を投入し、強力な亜人・獣人たちを組み込んだ軍備を整えたのだ。中央の兵一人がそのまま我々の兵一人とイコールで結ばれるほど戦争は単純ではない。
「頼んだぞ孔明」
「はい。今は虎視眈々と爪を研ぎ、果報を待ちましょう」
15
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる