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第二章
158話 団欒
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「おはよう、レオ」
「おはよう」
次の日の朝食堂へ行くと、そこには既にエルシャとその侍女たちがいた。
テーブルには既に料理が並んでいる。
「さあ、頂きましょう」
「あ、ああ……」
彼女の振る舞いはまるで何年もここで暮らしていたかのように自然であった。むしろ私の方が朝一番に孔明が今日の仕事を伝えに来ず、歳三も挨拶見回りに来ないことに猛烈な違和感を覚えている。
向こう側の願い出でこの屋敷から私以外の男性が全員追い出されたのだ。立ち入りもご遠慮願いたいとのことで、私はこれから仕事をしに兵舎に行くか誰かに書類を取りに行かせなければならない。
「ファリアでの食事は本当に美味しいわね」
「農業の土地だからな」
「それだけじゃないわ。初めて食べる料理ばかり」
私が個人的に食べたかったのでこの世界にはない料理をシェフに作らせていたのがここで功を奏したようだ。
ウケがいいのであれば料理本を出版するのも金策にいいかもしれない。
「贅沢とは言えないかもしれないが、趣向を凝らした食事を楽しんでもらえれば幸いだ」
「ありがとう。あのお菓子もまたお願いね」
フフっと笑いながら、エルシャはナイフとフォークでサンドイッチを食べ始めた。
上品な分には食べ方はどうでもいいだろう。
本来私が朝食をすぐに済ませるために長いことサンドイッチと飲み物だけを頼んでいるのだが、皇女を前にしてはこれだけでは味気なさすぎる。
「ミーツ、こっちに」
「は、はいにゃ……」
皇女を前にして、緊張からか柄にもなくミーツは背筋良く真面目な表情で私の横に来た。
「至急シェフに彼女の分のサラダとスープも作らせてくれ。あとサンドイッチの具にフルーツとホイップクリームを入れたデザートも後から持ってくるように伝えてくれ」
「すぐそのように伝えて来ますにゃ──!」
小声で耳打ちしたのを怒っていると勘違いしたのか、ミーツは慌てて部屋を飛び出して行った。
「ははは……、落ち着きがなくてすまない」
「いえ。……本当に獣人たちと共生しているのね」
「戦争を越えた先に絆が生まれた、などと言うとただの綺麗事だが、こうして私自身が積極的に彼らと共に暮らすこと皆が互いに積年の忘れ手を取り合う世界が作れたらいいなと思っているよ」
「そう。素敵ね」
「……すまない、語りすぎたな」
「いえ、向こうではそんなことを考えている人間なんていなかったから、とても新鮮な気持ちだわ」
手のひらサイズのサンドイッチをさらに四分割して食べながらエルシャはそう言った。
それに対して私は手本を見せるでもないが、サンドイッチを手で取り二、三口にし紅茶で流し込んだ。
「それで、これから私は仕事に向かおうと思う。食事も最後まで付き合えなくて申し訳ないが、まだ用意させているのでゆっくり楽しんでくれ──」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「──そんで、こっち来たのかよ。はァ……、全くお前ってヤツはよォ……」
狭く飾り気のない兵舎の会議室で、歳三は頭を抱えながらフラフラと椅子に座り込んだ。
「な、なんだよ……」
「いいですかレオ、二人の夫婦仲はそれ即ち中央とこの辺境を結ぶ架け橋にもなるのですよ。再三言いましたが屋烏之愛を築くよう努めるのです」
「ううむ……」
中央から切り捨てられないよう、エルシャを無理にでも愛す。
政略結婚が当たり前の世界で生きてきたこの二人はそう私に言うが、どうしても納得できない。どちらかと言うとこの二人は自分が好きな人と結婚した・しようとしたはずだ。
だが良好な関係を築くこと自体はできることならそうしたい。
「ではどうしたら良かったと思う?」
「まさか召喚されて生き返って、恋愛相談されるとは思ってもみなかったぜ……。でもちょうど良かったな、その点については俺に任せな」
歳三はニヤニヤ笑っている。
男同士の悪ノリが始まる予感がしたが、これも仕事の一環なのだ。ここは大人しくアドバイスに従うが吉である。
「まず、無駄に色々考えないことだ。人間ってのは隠し事をしているヤツや裏があるヤツのことは鋭く見抜くし、そんな人間のこと好きになんてならねェ」
「ほう……」
「だから思っていることをそのまま話す。それが一番だ。……そうだな、今朝の聞いた話ならお前がサンドイッチの正しい食べ方を教えてやるべきだった。変に気を遣ったのかろくに会話もせずにこっちに来ちまった現状は印象最悪だぜ」
「なるほど……」
学生時代はいくらか淡い思い出があるが、社会人になってからはそういうものも皆無だった。もしかすると私はいつからか上辺だけ取り繕って生きて来たのかもしれない。
本音をぶつけてくれた彼女に私も本音で返さなければ、誠実さにも欠けると気がついた。
「次に自然な口説き文句だ」
「は?」
「会話の中に愛を伝える言葉を織り交ぜるんだ。もしくは恋文なんかも良いな。じゃなきゃいつまでも想いは伝わりャしないぜ」
現代にまで自作の恋の句や貰ったラブレターが大量に残っている歳三が言うのだから説得力が違う。
ちなみにもう関係ない世界の話ではあるが、念の為メンタルヘルスの観点からこの事実は告げていない。だから歳三は得意げに今こんなことを話している。私だったら実はそれら全て残っていて研究・解読されていると知っていれば恥ずかしすぎてこんなことは言えない。
「あァ、ちなみにこれに関しては全て本心でなくていいぜ。嘘も方便って言うしな!」
「…………」
「奥手で糞真面目なお前には難しいかもな! だがまァ当たって砕けろだぜ!」
幕末のモテ男による恋愛指南はその後も続いた。
「おはよう」
次の日の朝食堂へ行くと、そこには既にエルシャとその侍女たちがいた。
テーブルには既に料理が並んでいる。
「さあ、頂きましょう」
「あ、ああ……」
彼女の振る舞いはまるで何年もここで暮らしていたかのように自然であった。むしろ私の方が朝一番に孔明が今日の仕事を伝えに来ず、歳三も挨拶見回りに来ないことに猛烈な違和感を覚えている。
向こう側の願い出でこの屋敷から私以外の男性が全員追い出されたのだ。立ち入りもご遠慮願いたいとのことで、私はこれから仕事をしに兵舎に行くか誰かに書類を取りに行かせなければならない。
「ファリアでの食事は本当に美味しいわね」
「農業の土地だからな」
「それだけじゃないわ。初めて食べる料理ばかり」
私が個人的に食べたかったのでこの世界にはない料理をシェフに作らせていたのがここで功を奏したようだ。
ウケがいいのであれば料理本を出版するのも金策にいいかもしれない。
「贅沢とは言えないかもしれないが、趣向を凝らした食事を楽しんでもらえれば幸いだ」
「ありがとう。あのお菓子もまたお願いね」
フフっと笑いながら、エルシャはナイフとフォークでサンドイッチを食べ始めた。
上品な分には食べ方はどうでもいいだろう。
本来私が朝食をすぐに済ませるために長いことサンドイッチと飲み物だけを頼んでいるのだが、皇女を前にしてはこれだけでは味気なさすぎる。
「ミーツ、こっちに」
「は、はいにゃ……」
皇女を前にして、緊張からか柄にもなくミーツは背筋良く真面目な表情で私の横に来た。
「至急シェフに彼女の分のサラダとスープも作らせてくれ。あとサンドイッチの具にフルーツとホイップクリームを入れたデザートも後から持ってくるように伝えてくれ」
「すぐそのように伝えて来ますにゃ──!」
小声で耳打ちしたのを怒っていると勘違いしたのか、ミーツは慌てて部屋を飛び出して行った。
「ははは……、落ち着きがなくてすまない」
「いえ。……本当に獣人たちと共生しているのね」
「戦争を越えた先に絆が生まれた、などと言うとただの綺麗事だが、こうして私自身が積極的に彼らと共に暮らすこと皆が互いに積年の忘れ手を取り合う世界が作れたらいいなと思っているよ」
「そう。素敵ね」
「……すまない、語りすぎたな」
「いえ、向こうではそんなことを考えている人間なんていなかったから、とても新鮮な気持ちだわ」
手のひらサイズのサンドイッチをさらに四分割して食べながらエルシャはそう言った。
それに対して私は手本を見せるでもないが、サンドイッチを手で取り二、三口にし紅茶で流し込んだ。
「それで、これから私は仕事に向かおうと思う。食事も最後まで付き合えなくて申し訳ないが、まだ用意させているのでゆっくり楽しんでくれ──」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「──そんで、こっち来たのかよ。はァ……、全くお前ってヤツはよォ……」
狭く飾り気のない兵舎の会議室で、歳三は頭を抱えながらフラフラと椅子に座り込んだ。
「な、なんだよ……」
「いいですかレオ、二人の夫婦仲はそれ即ち中央とこの辺境を結ぶ架け橋にもなるのですよ。再三言いましたが屋烏之愛を築くよう努めるのです」
「ううむ……」
中央から切り捨てられないよう、エルシャを無理にでも愛す。
政略結婚が当たり前の世界で生きてきたこの二人はそう私に言うが、どうしても納得できない。どちらかと言うとこの二人は自分が好きな人と結婚した・しようとしたはずだ。
だが良好な関係を築くこと自体はできることならそうしたい。
「ではどうしたら良かったと思う?」
「まさか召喚されて生き返って、恋愛相談されるとは思ってもみなかったぜ……。でもちょうど良かったな、その点については俺に任せな」
歳三はニヤニヤ笑っている。
男同士の悪ノリが始まる予感がしたが、これも仕事の一環なのだ。ここは大人しくアドバイスに従うが吉である。
「まず、無駄に色々考えないことだ。人間ってのは隠し事をしているヤツや裏があるヤツのことは鋭く見抜くし、そんな人間のこと好きになんてならねェ」
「ほう……」
「だから思っていることをそのまま話す。それが一番だ。……そうだな、今朝の聞いた話ならお前がサンドイッチの正しい食べ方を教えてやるべきだった。変に気を遣ったのかろくに会話もせずにこっちに来ちまった現状は印象最悪だぜ」
「なるほど……」
学生時代はいくらか淡い思い出があるが、社会人になってからはそういうものも皆無だった。もしかすると私はいつからか上辺だけ取り繕って生きて来たのかもしれない。
本音をぶつけてくれた彼女に私も本音で返さなければ、誠実さにも欠けると気がついた。
「次に自然な口説き文句だ」
「は?」
「会話の中に愛を伝える言葉を織り交ぜるんだ。もしくは恋文なんかも良いな。じゃなきゃいつまでも想いは伝わりャしないぜ」
現代にまで自作の恋の句や貰ったラブレターが大量に残っている歳三が言うのだから説得力が違う。
ちなみにもう関係ない世界の話ではあるが、念の為メンタルヘルスの観点からこの事実は告げていない。だから歳三は得意げに今こんなことを話している。私だったら実はそれら全て残っていて研究・解読されていると知っていれば恥ずかしすぎてこんなことは言えない。
「あァ、ちなみにこれに関しては全て本心でなくていいぜ。嘘も方便って言うしな!」
「…………」
「奥手で糞真面目なお前には難しいかもな! だがまァ当たって砕けろだぜ!」
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