94 / 262
第一章
92話 秘策
しおりを挟む
季節は巡り、大陸にも春が訪れた。
薄らと地面を覆っていた雪はすぐに解け、ファリアを潤す清流へと変わった。
「──さてと、それでは今期の目標はこのぐらいかな」
今日は年度始めの会議を行っていた。
今まではダラダラと現状維持の政治をしていたようだが、それはあまりに非効率的である。
前年度との成長率を比較したり、改善点を挙げたりと、期間を定めて記録を付ける価値は大きい。
「それでは財務にこちらの資料をよろしくお願いします」
「は!丞相殿!」
人材の確保と明確な役職の割り振りも済み、円滑な組織運営が行われている。
「そんじゃレオ、この後は兵士たちへの激励を頼むぜ」
「ああ、すぐに行こう。……その後はシズネさんの塾に顔を出して、ヘクセルの研究室にも進捗を聞きに行こう」
「大忙しだな」
「なに、前職よりは楽しんでるさ」
「……?」
「こっちの話だ」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
鉱山開発もそこそこに、このファリアは農業都市として本格的な活動を始める季節だ。その辺の調整もプロである孔明に任せている。
見回りの結果、私は改めて確かな成長を噛み締める結果となった。
軍備について。
弓兵の約八割の装備を弩と連弩に。残りの二割は使い分けとして、特に弓を得意とする兵士をそのまま新式の弓を与えるに留めた。
歩兵たちは歳三の厳しい指導の元、洗礼された剣技を身に付けている。父は以前模擬戦を望んでいたが、名高いウィルフリード陸軍とて鬼の副長直伝の兵士と正面からぶつかればタダでは済まないだろう。
……騎兵は私が率いる事になっているが、正直まだ馬は上手く乗れていると断言できない。
風魔法や爆裂魔法が戦場で多用されるこの世界では、槍はあまり強くない。
逆に言えば魔法兵が戦場の要となる。
だが私は魔法はさっぱりであるように、戦場で戦えるほどの魔法は誰しもが使えるわけではない。
宮廷魔導師とまではいかなくとも、魔導師の登用と教育も必須である。
教育について。
やはりこちらは長期戦となる。第一に農民たちは学習への関心が薄い。それは彼らの生き方そのものにその必要がないからだ。
とはいえ、いずれ彼らが主体的に民衆による民衆の為の政治を行う為には地道な努力を要する。
それでも子どもたちが楽しそうに学んでいる姿は、いずれ大人も惹き付けることになるだろう。
『邑に不学の戸なく、家に不学の人なからしめん事を期す』
目指すは文明開化と言ったところか。
研究・開発について。
鉱山によって得た利益を資金提供すると、ヘクセルは中程度の魔石や純度の高い魔力水とやらを買い集め、魔道具開発が進展を見せた。
魔石を利用した通信機器は、遂に家と家の間を越えて通話する事が可能になった。障害物を越えて声を届けることができるようになったというのは歴史的快挙であろう。
もちろん、この事は最高機密である。
ミラはその多彩な属性を操る特技を活かし、兵器開発を得意とする事が分かった。私とそう歳の変わらない少女が兵器開発のプロフェッショナルとは、意外なことこの上ないが……。
ヘクセルが開発し、ミラが完成させた手榴弾は、『試製一号 魔石手榴弾』と私が勝手に名付けた。火薬と魔石の調節が上手くいっておらず非常に不安定な為、制式採用には至っていないがいずれは軍にも配備をしようと画策している。
これなら魔法が使えなくとも、補助的な役割として兵士に持たせれば効果が挙げられるだろう。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
そんなこんなで一見順調に見えたファリアであったが、人生とやらはそう甘くない。
「──で?具体的にどのぐらいまずい状況なんだ?」
「は、はい。……以前今期の目標策定の会議を行ったのがもう二十日前です。……この間一日も雨が降っておりません。このままでは今年の農作物に影響も必至でしょう……」
「そ、そんなにか……」
私自身も妙に雨が少ないとは聞いていた。が、実際どれ程深刻なのかは分かっていなかった。
水魔法が使えれば多少の乾きは誤魔化せるらしい。しかし、ここまで晴れの日が続けば流石に干ばつと呼ばれるのだとか。
孔明がしきりに空を見上げていたのにはそのような理由があったのかもしれない。
農業に親しみがなく、他の事項に忙殺されていた私はここ最近事務作業で部屋に籠りがちで、そこまで気にかける余裕もなかった。
農業担当の文官に連れられ街の外側まで行くと、ファリアを抱くように流れていた川は干上がり、作物は力なく頭を垂れていた。
「──レオ、少し良いですか?」
私が文官といくらかの護衛を連れ外に出かけたのを聞きつけたのか、どこからともなく彼は現れた。
「ああ。……どうした孔明?」
孔明は凛とした細い目を更に細め、いつもより神妙な面持ちだった。
「いくら多少の宝物を売り払い納税の目標を達成したとしても、民が飢えては意味がありません」
「その通りだ。結果としてその資金は陛下ではなく、食料を買い集めることに使わざるを得ない」
「はい。それに宝物は今年限り。来年以降の目処を立てる為にも、今年から余裕のある農業生産高を達成すべきでしょう」
「ああ。……どうした?いつになく慎重で回りくどいな」
私の言葉に、孔明はらしくもなく苦い顔を羽扇の横に覗かせた。
「……あまり良い方法ではありません。これは天命に逆らう行為でもあります。天と地を……、うぅむ…………」
「……それが例の“秘策“とやらの正体なのか?」
「はい。出来れば内に秘めたままでいたい策です……」
「とりあえず、その秘策の具体的な内容を教えてくれ」
私のその言葉待っていたかのように、私がそう命令を発した瞬間孔明は鋭い視線を私に向けた。
「天候を、操りましょう」
「……なるほどな」
今更驚くこともなかった。私の能力を分析したあの時、孔明自信が自分の能力について曖昧な言い方をしたのはそういう意味なのだろう。
濃霧に紛れた奇襲、火計に合わせて都合よく吹く突風。
どれも孔明の経験則からくる天気予報に過ぎない。
しかし、後の作品ではそれらは孔明の神格生を生み出す為に、呪術的な側面で脚色された。
それらが、この世界では魔法の一種として使えたとしても何らおかしいことはない。
「天候操作自体は魔法として存在しています。し、しかし、それは賢者級の大魔法に……!」
兵士の一人が大袈裟な身振りと共にそう言う。
「……やりますか?レオ」
「…………やれ」
私は科学者ではないので天候操作による環境への影響は分からない。ただ、雨乞いと同じ程度だと思い込めばなんてことはない、……はずだ。
「それでは失礼します……。『好雨招来』!」
孔明がそう唱え、羽扇を天高く掲げた。
春に似合わない冷たい風が私の頬をゆるりと撫でた。
薄らと地面を覆っていた雪はすぐに解け、ファリアを潤す清流へと変わった。
「──さてと、それでは今期の目標はこのぐらいかな」
今日は年度始めの会議を行っていた。
今まではダラダラと現状維持の政治をしていたようだが、それはあまりに非効率的である。
前年度との成長率を比較したり、改善点を挙げたりと、期間を定めて記録を付ける価値は大きい。
「それでは財務にこちらの資料をよろしくお願いします」
「は!丞相殿!」
人材の確保と明確な役職の割り振りも済み、円滑な組織運営が行われている。
「そんじゃレオ、この後は兵士たちへの激励を頼むぜ」
「ああ、すぐに行こう。……その後はシズネさんの塾に顔を出して、ヘクセルの研究室にも進捗を聞きに行こう」
「大忙しだな」
「なに、前職よりは楽しんでるさ」
「……?」
「こっちの話だ」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
鉱山開発もそこそこに、このファリアは農業都市として本格的な活動を始める季節だ。その辺の調整もプロである孔明に任せている。
見回りの結果、私は改めて確かな成長を噛み締める結果となった。
軍備について。
弓兵の約八割の装備を弩と連弩に。残りの二割は使い分けとして、特に弓を得意とする兵士をそのまま新式の弓を与えるに留めた。
歩兵たちは歳三の厳しい指導の元、洗礼された剣技を身に付けている。父は以前模擬戦を望んでいたが、名高いウィルフリード陸軍とて鬼の副長直伝の兵士と正面からぶつかればタダでは済まないだろう。
……騎兵は私が率いる事になっているが、正直まだ馬は上手く乗れていると断言できない。
風魔法や爆裂魔法が戦場で多用されるこの世界では、槍はあまり強くない。
逆に言えば魔法兵が戦場の要となる。
だが私は魔法はさっぱりであるように、戦場で戦えるほどの魔法は誰しもが使えるわけではない。
宮廷魔導師とまではいかなくとも、魔導師の登用と教育も必須である。
教育について。
やはりこちらは長期戦となる。第一に農民たちは学習への関心が薄い。それは彼らの生き方そのものにその必要がないからだ。
とはいえ、いずれ彼らが主体的に民衆による民衆の為の政治を行う為には地道な努力を要する。
それでも子どもたちが楽しそうに学んでいる姿は、いずれ大人も惹き付けることになるだろう。
『邑に不学の戸なく、家に不学の人なからしめん事を期す』
目指すは文明開化と言ったところか。
研究・開発について。
鉱山によって得た利益を資金提供すると、ヘクセルは中程度の魔石や純度の高い魔力水とやらを買い集め、魔道具開発が進展を見せた。
魔石を利用した通信機器は、遂に家と家の間を越えて通話する事が可能になった。障害物を越えて声を届けることができるようになったというのは歴史的快挙であろう。
もちろん、この事は最高機密である。
ミラはその多彩な属性を操る特技を活かし、兵器開発を得意とする事が分かった。私とそう歳の変わらない少女が兵器開発のプロフェッショナルとは、意外なことこの上ないが……。
ヘクセルが開発し、ミラが完成させた手榴弾は、『試製一号 魔石手榴弾』と私が勝手に名付けた。火薬と魔石の調節が上手くいっておらず非常に不安定な為、制式採用には至っていないがいずれは軍にも配備をしようと画策している。
これなら魔法が使えなくとも、補助的な役割として兵士に持たせれば効果が挙げられるだろう。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
そんなこんなで一見順調に見えたファリアであったが、人生とやらはそう甘くない。
「──で?具体的にどのぐらいまずい状況なんだ?」
「は、はい。……以前今期の目標策定の会議を行ったのがもう二十日前です。……この間一日も雨が降っておりません。このままでは今年の農作物に影響も必至でしょう……」
「そ、そんなにか……」
私自身も妙に雨が少ないとは聞いていた。が、実際どれ程深刻なのかは分かっていなかった。
水魔法が使えれば多少の乾きは誤魔化せるらしい。しかし、ここまで晴れの日が続けば流石に干ばつと呼ばれるのだとか。
孔明がしきりに空を見上げていたのにはそのような理由があったのかもしれない。
農業に親しみがなく、他の事項に忙殺されていた私はここ最近事務作業で部屋に籠りがちで、そこまで気にかける余裕もなかった。
農業担当の文官に連れられ街の外側まで行くと、ファリアを抱くように流れていた川は干上がり、作物は力なく頭を垂れていた。
「──レオ、少し良いですか?」
私が文官といくらかの護衛を連れ外に出かけたのを聞きつけたのか、どこからともなく彼は現れた。
「ああ。……どうした孔明?」
孔明は凛とした細い目を更に細め、いつもより神妙な面持ちだった。
「いくら多少の宝物を売り払い納税の目標を達成したとしても、民が飢えては意味がありません」
「その通りだ。結果としてその資金は陛下ではなく、食料を買い集めることに使わざるを得ない」
「はい。それに宝物は今年限り。来年以降の目処を立てる為にも、今年から余裕のある農業生産高を達成すべきでしょう」
「ああ。……どうした?いつになく慎重で回りくどいな」
私の言葉に、孔明はらしくもなく苦い顔を羽扇の横に覗かせた。
「……あまり良い方法ではありません。これは天命に逆らう行為でもあります。天と地を……、うぅむ…………」
「……それが例の“秘策“とやらの正体なのか?」
「はい。出来れば内に秘めたままでいたい策です……」
「とりあえず、その秘策の具体的な内容を教えてくれ」
私のその言葉待っていたかのように、私がそう命令を発した瞬間孔明は鋭い視線を私に向けた。
「天候を、操りましょう」
「……なるほどな」
今更驚くこともなかった。私の能力を分析したあの時、孔明自信が自分の能力について曖昧な言い方をしたのはそういう意味なのだろう。
濃霧に紛れた奇襲、火計に合わせて都合よく吹く突風。
どれも孔明の経験則からくる天気予報に過ぎない。
しかし、後の作品ではそれらは孔明の神格生を生み出す為に、呪術的な側面で脚色された。
それらが、この世界では魔法の一種として使えたとしても何らおかしいことはない。
「天候操作自体は魔法として存在しています。し、しかし、それは賢者級の大魔法に……!」
兵士の一人が大袈裟な身振りと共にそう言う。
「……やりますか?レオ」
「…………やれ」
私は科学者ではないので天候操作による環境への影響は分からない。ただ、雨乞いと同じ程度だと思い込めばなんてことはない、……はずだ。
「それでは失礼します……。『好雨招来』!」
孔明がそう唱え、羽扇を天高く掲げた。
春に似合わない冷たい風が私の頬をゆるりと撫でた。
19
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説
悠久の機甲歩兵
竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。
※現在毎日更新中
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
日本VS異世界国家! ー政府が、自衛隊が、奮闘する。
スライム小説家
SF
令和5年3月6日、日本国は唐突に異世界へ転移してしまった。
地球の常識がなにもかも通用しない魔法と戦争だらけの異世界で日本国は生き延びていけるのか!?
異世界国家サバイバル、ここに爆誕!
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
蒼穹の裏方
Flight_kj
SF
日本海軍のエンジンを中心とする航空技術開発のやり直し
未来の知識を有する主人公が、海軍機の開発のメッカ、空技廠でエンジンを中心として、武装や防弾にも口出しして航空機の開発をやり直す。性能の良いエンジンができれば、必然的に航空機も優れた機体となる。加えて、日本が遅れていた電子機器も知識を生かして開発を加速してゆく。それらを利用して如何に海軍は戦ってゆくのか?未来の知識を基にして、どのような戦いが可能になるのか?航空機に関連する開発を中心とした物語。カクヨムにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる