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異世界ファンタジア

5話 パーティー募集~見えない仲間~前編

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  『俺の名前は 今野 和弥、

  変態ミシェルが仲間に加わり3日が経つ。

  ミシェルとクエストに行くと、ウィッチとしての腕前は一流なのだが、魔法の気持ちよさに興奮してまともに戦えない。

  なんとも困った変態おっ〇いである。

  そして、お馴染みの場所で今も尚仲間を募集しているところだ。』


  「あー誰も来ないわねー...さすがに「上位ジョブのみ」はキツかったかしら、和弥さーんお腹が減ったわー」


  グゥ~~~っとリミアのお腹が悲鳴をあげている。


  「和弥ー我も腹が減ったぞ、なにか腹に入れたい」

  「腹減った、腹減った、腹減った、腹減った...」

  
  クソ女神、ロリ侍がそういうと和弥は、


  「うるさぁぁぁーーーい !! お前らが昨日、一昨日あれだけ俺が食べるな飲むな言ったのにも関わらず、宴会でお金使い果たすからだろうが !! 」


  するとリミア、カンナは、

  「それはしかたないじゃない、周りの冒険者達に嫌々食べさせられたんだから。」

  「そうだぞ和弥、我は食べたい飲みたいではなく、嫌々食べさせられる飲まされるであったのだ。」


  そういわれた和弥は、


  「ほお、じゃあ今度から食べさせられない飲まされないためにお前らは宴会参加禁止な。 

  そうすればお前ら嫌々食べさせられたり飲まされたりすることはないもんな。

  じゃあ、俺は自分のお金で宴会に参加しよっと。

  宴会の話をセインとしてくるからパーティー入りたい人が来たら呼んでくれー。んじゃ。」


  そう言って席を立つと、


  「ごめんなさい、和弥様ー !! 私が悪かったです ! もう食べさせられたり飲まされたりしませんからー !! お願いします ! 」

  
  リミアがそういうと、カンナも


  「和弥 ! いや和弥様 ! お願いします、もうお金の無駄遣いはしませんから~ !! 勘弁してください~ !!」


  2人が泣いて和弥にしがみつくと、


  「このパーティーの掃除機ちゃんが ! なにが「食べさせられた」だ ! おいクソ女神 ! お前昨日自分から「食べましょ ! 食べましょ ! 」とか言ってたよな ! それになんだあの食う量は ! お前はゴミ収集車か ! ブラックホールか ! その腹にどんだけ入るんだよ ! 」


  そう和弥が言うとリミアは、


  「うゔっ、そんなに言わなくても」グスッ


  頬を膨らまし、涙目になりながら和弥に言う。

  一方カンナは、


  「か、和弥、言いすぎではない...」


  そういうカンナに和弥は、


  「お前もふざけんなよ ! このロリ侍 ! お前食べないくせして注文しすぎなんだよ ! おかげでシェフが困ってんだろうが ! 昨日の「皆の者、頼むがよい」だって ? 誰が払ってると思ってんだ ! お前飲食店の娘か ! 天下一武道会後の孫悟〇か ! お前同様で膨らまねえんだよ ! 財布が ! 」


  そう和弥が言うとカンナも、


 「そんなに言わなくても、グスッ」


  頬を膨らまし、涙目で言ってくる。

  それを見ていたミシェルが、


  「和弥、それはさすがに...」

  「なんだ、変態乳野郎」


  そう言われたミシェルは興奮して、


  「あぁんっ ! はぁはぁ、今回のは結構な刺激だったぞ...」

  「はいはい、そうですか。」


  リミアとカンナは和弥に泣きついて、


  「和弥様 ! お願いします ! 養ってくだざい !!」

  
  そう言われると和弥は、


  「もうお金の無駄遣いをしない人。」

  「はい ! 」

  「もう宴会での自爆テロはしない人。」

  「はい ! 」

  「クエストを頑張る人。」

  「はい !」

  「最後に、クエスト以外でお金を稼ぐ人。」

  「は、はぃ...」

  「なんだって ? よく聞こえん ! 返事は ! 」

  「はい !! 」


    和弥が誓いの言葉を述べ、リミアとカンナの2人は明日からバイトすることになったのであった。

   それから6時間ぐらいしただろうか、さすがに帰る4人。もう日も落ちた、それに宴会が始まるからである。

  そうして、和弥は1人で宿に、リミアとカンナはミシェルの家に。

  和弥は食事、お風呂を終えて、少し外へ散歩に出た。

  すると、急に腕を引っ張られた、そして暗い宿裏へ。


  「ちょっ ! 待って ! 待ってって ! ちょっと誰だよ急に。」

 
  和弥がそういうと、その人は


  「&\@%*$?#='';=+」


  声が小さくてなにを言っているか聞き取れない。


  「なんて言った ? 」

  「ぱ、パーティー...」

  
  その人はそう言った。


  「パーティー ?」


  和弥が繰り返す。


  「ぱ、パーティーメンバーはま、まだ募集していますか...」


  それは女の子っぽい声にも聞こえるが、男の子っぽい声にも聞こえる。


  「パーティーメンバーはまだ募集しているけど...もしかして、入りたい ? 」


  和弥がそういうと、その人は頷いて


  「は、はい...」

  「そうかー ! それは丁度よかった ! あと1人募集していたんだけど、今日はそういう人が来なくってさ ! って、なんでこんな所で言うんだ ? 」

  「しゅ、集会所にいるとき言いに行こうとしたんですけど...は、はず...き、緊張しちゃって...」

  「そうだったのかー、それはしょうがないかもな。あ、名前とか聞いてもいい...?」

  「は、はい。 僕はノクトっていいます。14歳です...ジョブは希少ジョブのアサシンです...」

  『僕、ってことは男の子かー。ジョブはアサシン、カッコイイな。声的には女の子の気もするんだけどな。って、それよりこの声どこかで聞いたことあるような...』


  そう言って和弥の脳裏に記憶がよぎる。


  「あ !! 」

  
  ノクトは驚いて


  「ど、どうかしましたか...」
  
  「君 ! 前助けてくれた子でしょ ! 」

  「ひっ、」


  ノクトは驚いて言う。


  「え、違ったかな ? 」

  「い、いえ...違くない...です...」

  「この前はありがとう ! おかげで助かったよ ! いやー、あの時はお礼が言えなくてごめんね。」

  「い、いえ。わ、僕も急にいなくなってすいませんでした。」

  「パーティーメンバーとして大歓迎するよ ! でも、俺が勝手に決めると、他のやつがうるさいから、明日集会所の奥のテーブルに来てくれるかな ? 」

  「わ、わかりました。 で、では...」

  「うん ! またね ! 」


  そういって和弥はノクトと別れた。そして次の日、


  「和弥さーん、それで昨日あったノクトだっけ ? その子はいつ来るのよー。」

  「もう少しで来るだろ。静かに待ってろー。」


  そう言ってると後ろから突然、


  「あ、あの...」


  4人は急な言葉に驚き、


  「び、ビックリした...」


 そこには和弥が昨日会ったノクトの姿があった。

昨日は暗くてよく見えなかったが、よく見ると可愛い顔をしている、服装は全身が黒く、ところどころ肌が見えている。


  「あー ! よく来てくれた ! 紹介するね、こちらはノクト君。」

  「の、ノクトっていいます。14歳です。ジョブは、希少ジョブのアサシンです...」


  ノクトがそういうと、リミアが


  「くんってことは男の子ね ! 」


 リミアがそういうとノクトは少しだけビクッとした。


  「で、アサシンってどんなジョブなの ? 」


  リミアがそう聞くと、


  「あ、アサシンは、姿を消したり、暗殺とか瞬殺とかできるジョブです...普段から影が薄いです...。」


  ノクトがそういうと4人は、


  「あー、ぽんっ。だから気づかなかったのか。」


  と、口を揃えていった。


  「おいリミア、この子前俺達がチンピラに絡まれた時、助けてくれた子だよ ! 」

  「そ、そうだったの !? あ、その時はありがとうね ! 助かったわ !」

  「なんでうえからなんだよ...あーそれでノクトくんをパーティーメンバーに入れてあげたいんだが、どうだ ? 俺としては、助けられたし、是非入れてあげたい。」

  「いいわよ ! アサシンって役に立ちそうだしね ! よろしくね、私はリミア。」

  「我はカンナ ! これで我は1番年下ではなくなったな ! はっはっは、異議なし ! よろしくな ! 」

  「私はミシェル、異論なしだ。」

  
  リミア達がそういったところで、


  「じゃあ、ノクトくん ! これからよろしくね ! 」

  「は、はい...よろしくお願いします !...」


  『なにか隠している気もするが気のせいだろう。これもアサシンの能力』と和弥は思った。

  そして、日が暮れた。リミアとカンナとミシェルはミシェルの家に、和弥とノクトは宿に。2人で2000円だった。宿主にはノクトが女の子に見えたみたいだ。

  そして食事を済まし、お風呂へ。

  この宿はお風呂だけがとても豪華で、一部屋1つ超豪華な岩風呂がある。

  そしてノクトに和弥が、


  「ノクトくん先お風呂入っていいよー。」


  そういうとノクトは、


  「は...はぃ...」


  と気力なさそうに言った、『多分疲れているんだな』と和弥は思った。

  そうしてノクトがお風呂に入り、少し経った。

  すると、和弥がお風呂に入りに、ガラガラガラッ


  「ノクトくーん、男同士一緒に入ろうぜ ! 」キランッ


  すると、ノクトから、


  「きゃ、きゃあっ !!」


  先程までとはまた違う、女の子の声がした。


  「え...きゃあ ...? え、ノクトくん大丈夫...」


  そういってノクトのところまで行くと、タオルを胸まで隠して女性の巻き方をしている。

  すると和弥は、


  「ノクトくん...もしかして...」


  そう和弥が言うと、やはり先程とはまた違う超可愛い女の子の声で、


  「ご、ごめんなさい !! わ、私...女...です...」


  ノクトがそういうと、和弥は、


  「えぇぇぇ !! ご、ごめん ! 勝手に入ってきて ! すぐ上がるから !!」


 そういうと、ノクトが、


  「ちょ、ちょっと待ってください。」

  「な...なにかな...」

  「あ、あの...お話だけさせてください...」


  ノクトがそういうと和弥は、


  「お風呂上がってからじゃダメなの...」

  「そ、それでもいいんですけど...今、1人になると一生お風呂から出られない気がします...」

  「そ、そうなんだ。」

  「よければ、お湯に浸かってください...お身体が冷えてしまいます..」

  「あ、ありがとう...それで...」


  和弥がそういうとノクトが話し出す。


  「えっと...、騙していてごめんなさい !

  わ、私パーティーとか入りたかったけど...周りの人が私に気づいてくれなくて、それであるとき和弥さんとリミアさんが、悪い人に絡まれていたから、「助けなきゃ」って思って...」

  「その時はホントに助かったよ、ありがとう !」

  「い、いえ...

  そしてあるとき和弥さん達が「パーティーメンバー募集」って集会所ボードに貼って、それを見た時これしかないと思いました...そして和弥さんたちに言いに行こうとしたんですけど、恥ずかしくていけなくて...それでいつの間にか2人の女性が増えていて、パーティー募集は「男1人、女2人」って書いてあったから...」


  焦って説明がゴチャゴチャになるノクト。


  『これで全てが繋がったな。少し感じた違和感はこれだったか。』


  「それで男の子のフリをしてたんだ。」

  「は、はい...すいませんでした...」

  「まぁ、いいよ。それは明日リミア達に言っ...」

  「言わないでもらえますか !! 」

  「え...なんで。」

  「だ、だって...わ、わたし...」

  「わたし ? 」

  「か、和弥さんと同じ部屋がいいです...」

  
  ノクトがそういうと、


  「えっ、えぇぇぇぇ !! それは...う、嬉しいけどダメだよ。

  そのうちリミア達にバレちゃうし...」

  「お、お願いします...女性...女性といるのは苦手なんです...」

  「そうなのか...えー...でも性別のことはバレるでしょ...」

  「じゃ、じゃあ...「風呂入ってたら和弥さんに裸見られた」って言ってもいい...ですか...」

  「ちょ、可愛いくせにゲスいねノクトちゃん...、じゃあ性別のことは言う、だけど部屋は一緒。これでいいかい ? まぁ、アイツらには明日言っとくよ」

  「あ、ありがとうございます !」ぱぁー

  「と、とりあえずあがろうか...」

  「は、はいそうですね...」

  
  そのまま10分ぐらいその場にいて2人は風呂場から出た。

  そして就寝...


  「か、和弥さん...変なことしないでくださいね...」

  「わ、わかってるって ! 大丈夫 ! なんもしないから、心配しないで !」

  「わかりました、おやすみなさい...」

  「うん、おやすみ。」


  そう言って、翌朝を迎えるのであった。  続く...


















こんにちわ ! SycsefyAteです ! 

今回はパーティー募集~見えない仲間~前編です。

アサシンの少女、ノクト。

クエストの実力はいかに。

ラブコメに変わりかけですけど、させねーよby作者

次回後編 !
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