59 / 61
第59話 声が溶けている ※前編
しおりを挟む
「恥ずかしがるな」
ロスカはフレイアの細い腰を握るようにして、自身の方へと引き寄せた。彼はまだ服を着たまま、と言うのが彼女を恥ずかしくさせているらしい。
「だって、私だけ」
「フレイアの姿を見たいんだ」
一度押し倒されたものの、彼と向き合う形で体を起こされる。ロスカの太ももの上に座り込む形なり、フレイアは更に恥ずかしくなる。でも、下から見上げて来る彼は随分と楽しそうだ。にんじん色の髪色に、薄い肌着だけを纏った彼女は酷く官能的に見え、ロスカは唇を噛み締めた。
「肌着はどれもこんなに薄いのか」
「あっ、ん、今日は、これしか、なくて・・・」
フレイアのまだ柔らかな胸の先にロスカの唇が触れる。
「そうか、偶然なのか」
薄い布の上から、ロスカは何度もそれに吸い付いた。もう片方の手では、親指の腹で先を擦られる。柔らかなままの場所を擦られるのは、口に含まれるのと同じくらいこそばゆいものであった。
「きゃ、あ!あ、あ・・・」
まどろっこしいのか、邪魔なのか。ロスカは彼女の肌着を剥いで、直接フレイアの胸元に吸い付いた。先程の指の付け根にしてきた口づけと同じように、食むように胸の先に吸い付いてくるのだ。唇が離された、かと思いきや胸の先以外の部分を優しく、指で触れては彼女を焦らした。
「んんぅ」
「腰が引けてるな」
胸から降りてくる熱を、腰の下に逃そうとしていたらしい。ロスカはその腰を引き寄せて、自身との下腹部より下のものにあたるようにした。
「あっ、ロスカ、いけません」
「何故」
そう聞きながらも、彼はフレイアの主張し始めた胸の先を可愛がるのを辞めない。寧ろ、先程よりも強く吸い付いてくるのだ。
「っ、お洋服が、汚れてしまうかも」
ロスカの唇が離れる。何かいけない事でも言ったのだろうか。驚いたような表情をした後、悪戯に口角が上がったのだ。
「もう濡れてるのか」
「っ!」
彼女が忠告した通り、フレイアの下の口は物欲しげに蜜を溢していた。それも、彼のスラックスを汚しかねない程。
「い、いけません!」
「何がいけないんだ」
ロスカは彼女の言葉を無視して、指で蜜を掬っては口の上にある実に触れる。円を描くように、実の周りに指を這わせれば実はすぐに硬くなってしまった。彼にこれ以上寄りかからないように、フレイアは力一杯、彼の肩口に手を置いて堪える。
「こんなに濡れてるのが、いけないのか?」
「や、あっ、ちが、ああっ」
でも今日はこの間のように、実を可愛がってはくれないようだ。ロスカは指を下の口に含ませてしまった。柔らかな音を立てて、彼の指をすぐに下の口は受け入れた。果肉自体はまだ強張っているが、彼の指の付け根まですんなりと受け入れるのは可能だったらしい。
「指に吸い付いてくるな」
前は痛みで感じ得なかった、ロスカの指の存在にフレイアは背中がぞくぞくとした。確かに、彼の指は彼女よりも長く太いが、こんなにも長かったのだろうか。前よりも随分と奥に入り込んでいる気がする、と考えた。はあ、と指の感覚に悩ましげな表情をしたからだろう。ロスカの悪戯心に火が完全に着いた。
「は、あっあっ、っ」
ゆっくりと指が上下に動かされ、果肉が擦られる。彼の上に跨っているせいだろうか。フレイアの覚えたての、熱の溜まりどころによく当たるのだ。洋服が濡れてしまうから、と言っていた彼女は何処へ。ロスカの指をびしょ濡れにするくらいに、既に指に夢中になっている。
耳元で聞こえていた、堪えるような声は次第に口から漏れ出した。
「や、あっ指、んんっ、そこっあっ」
ロスカは、フレイアの腰が逃げないように手をそこに添えている。添えているつもりだったのだが、次第にその手にも力が篭った。フレイアが腰を揺らす度に、彼の衣服の下で大きくなっているものに僅かに擦れるのだ。
自分で心配しておいて、フレイアは彼の衣服を汚していた。それも、無我夢中で。
指を擦り付けているだけだったのに、ロスカはわざと、指を深く抜き差しした。その抜いた拍子に、どろり、と出きらなかった粘度の高い蜜がこぼれてきた。
「あっあ、ごめんなさいっ!」
それはフレイアも気づいたらしく、彼女は擦り付けていた腰を浮かせた。少しだけ白く濁った蜜が、ロスカのスラックスの上に着いてしまった。
「ごめんなさい・・・」
達しきれていない熱をこさえたまま、頬を赤らめてフレイアはロスカに謝った。いくら夫婦といえども、彼は国王だ。こんな、国王の服を、と彼女は恥ずかしくなった。
「洗えば良い」
動揺するフレイアを抱きしめて、ロスカは彼女を押し倒した。そして、両足を大きく開かれる。たっぷりと濡れたせいで、妙に艶かしく見えるのは何故だろうか。触れられていない実は赤く染まり、ロスカに良からぬ事を唆すようだ。ああ、と彼は何かを思い出して、頭を彼女の足の間に垂らした。
「ひゃあ!あっ、ロスカっ」
やっと、名前が呼ばれた。それも、甘く切ない声である。自身の下腹部に熱が更に集まり、ロスカはどうにかなってしまいそうだった。こんなにも、彼女に名前を呼ばれる事で興奮してしまうなんて。
本当は早く彼女と一つになってしまいたかった。でも、まだもう少し、彼女の甘い声を聞きたかった。だから、ロスカは赤く充血した実に舌を這わせた。
「いや、んっ、そんなところ、舐めない、んんっ」
ロスカはフレイアの細い腰を握るようにして、自身の方へと引き寄せた。彼はまだ服を着たまま、と言うのが彼女を恥ずかしくさせているらしい。
「だって、私だけ」
「フレイアの姿を見たいんだ」
一度押し倒されたものの、彼と向き合う形で体を起こされる。ロスカの太ももの上に座り込む形なり、フレイアは更に恥ずかしくなる。でも、下から見上げて来る彼は随分と楽しそうだ。にんじん色の髪色に、薄い肌着だけを纏った彼女は酷く官能的に見え、ロスカは唇を噛み締めた。
「肌着はどれもこんなに薄いのか」
「あっ、ん、今日は、これしか、なくて・・・」
フレイアのまだ柔らかな胸の先にロスカの唇が触れる。
「そうか、偶然なのか」
薄い布の上から、ロスカは何度もそれに吸い付いた。もう片方の手では、親指の腹で先を擦られる。柔らかなままの場所を擦られるのは、口に含まれるのと同じくらいこそばゆいものであった。
「きゃ、あ!あ、あ・・・」
まどろっこしいのか、邪魔なのか。ロスカは彼女の肌着を剥いで、直接フレイアの胸元に吸い付いた。先程の指の付け根にしてきた口づけと同じように、食むように胸の先に吸い付いてくるのだ。唇が離された、かと思いきや胸の先以外の部分を優しく、指で触れては彼女を焦らした。
「んんぅ」
「腰が引けてるな」
胸から降りてくる熱を、腰の下に逃そうとしていたらしい。ロスカはその腰を引き寄せて、自身との下腹部より下のものにあたるようにした。
「あっ、ロスカ、いけません」
「何故」
そう聞きながらも、彼はフレイアの主張し始めた胸の先を可愛がるのを辞めない。寧ろ、先程よりも強く吸い付いてくるのだ。
「っ、お洋服が、汚れてしまうかも」
ロスカの唇が離れる。何かいけない事でも言ったのだろうか。驚いたような表情をした後、悪戯に口角が上がったのだ。
「もう濡れてるのか」
「っ!」
彼女が忠告した通り、フレイアの下の口は物欲しげに蜜を溢していた。それも、彼のスラックスを汚しかねない程。
「い、いけません!」
「何がいけないんだ」
ロスカは彼女の言葉を無視して、指で蜜を掬っては口の上にある実に触れる。円を描くように、実の周りに指を這わせれば実はすぐに硬くなってしまった。彼にこれ以上寄りかからないように、フレイアは力一杯、彼の肩口に手を置いて堪える。
「こんなに濡れてるのが、いけないのか?」
「や、あっ、ちが、ああっ」
でも今日はこの間のように、実を可愛がってはくれないようだ。ロスカは指を下の口に含ませてしまった。柔らかな音を立てて、彼の指をすぐに下の口は受け入れた。果肉自体はまだ強張っているが、彼の指の付け根まですんなりと受け入れるのは可能だったらしい。
「指に吸い付いてくるな」
前は痛みで感じ得なかった、ロスカの指の存在にフレイアは背中がぞくぞくとした。確かに、彼の指は彼女よりも長く太いが、こんなにも長かったのだろうか。前よりも随分と奥に入り込んでいる気がする、と考えた。はあ、と指の感覚に悩ましげな表情をしたからだろう。ロスカの悪戯心に火が完全に着いた。
「は、あっあっ、っ」
ゆっくりと指が上下に動かされ、果肉が擦られる。彼の上に跨っているせいだろうか。フレイアの覚えたての、熱の溜まりどころによく当たるのだ。洋服が濡れてしまうから、と言っていた彼女は何処へ。ロスカの指をびしょ濡れにするくらいに、既に指に夢中になっている。
耳元で聞こえていた、堪えるような声は次第に口から漏れ出した。
「や、あっ指、んんっ、そこっあっ」
ロスカは、フレイアの腰が逃げないように手をそこに添えている。添えているつもりだったのだが、次第にその手にも力が篭った。フレイアが腰を揺らす度に、彼の衣服の下で大きくなっているものに僅かに擦れるのだ。
自分で心配しておいて、フレイアは彼の衣服を汚していた。それも、無我夢中で。
指を擦り付けているだけだったのに、ロスカはわざと、指を深く抜き差しした。その抜いた拍子に、どろり、と出きらなかった粘度の高い蜜がこぼれてきた。
「あっあ、ごめんなさいっ!」
それはフレイアも気づいたらしく、彼女は擦り付けていた腰を浮かせた。少しだけ白く濁った蜜が、ロスカのスラックスの上に着いてしまった。
「ごめんなさい・・・」
達しきれていない熱をこさえたまま、頬を赤らめてフレイアはロスカに謝った。いくら夫婦といえども、彼は国王だ。こんな、国王の服を、と彼女は恥ずかしくなった。
「洗えば良い」
動揺するフレイアを抱きしめて、ロスカは彼女を押し倒した。そして、両足を大きく開かれる。たっぷりと濡れたせいで、妙に艶かしく見えるのは何故だろうか。触れられていない実は赤く染まり、ロスカに良からぬ事を唆すようだ。ああ、と彼は何かを思い出して、頭を彼女の足の間に垂らした。
「ひゃあ!あっ、ロスカっ」
やっと、名前が呼ばれた。それも、甘く切ない声である。自身の下腹部に熱が更に集まり、ロスカはどうにかなってしまいそうだった。こんなにも、彼女に名前を呼ばれる事で興奮してしまうなんて。
本当は早く彼女と一つになってしまいたかった。でも、まだもう少し、彼女の甘い声を聞きたかった。だから、ロスカは赤く充血した実に舌を這わせた。
「いや、んっ、そんなところ、舐めない、んんっ」
0
お気に入りに追加
60
あなたにおすすめの小説
王子の片思いに気付いたので、悪役令嬢になって婚約破棄に協力しようとしてるのに、なぜ執着するんですか?
いりん
恋愛
婚約者の王子が好きだったが、
たまたま付き人と、
「婚約者のことが好きなわけじゃないー
王族なんて恋愛して結婚なんてできないだろう」
と話ながら切なそうに聖女を見つめている王子を見て、王子の片思いに気付いた。
私が悪役令嬢になれば、聖女と王子は結婚できるはず!と婚約破棄を目指してたのに…、
「僕と婚約破棄して、あいつと結婚するつもり?許さないよ」
なんで執着するんてすか??
策略家王子×天然令嬢の両片思いストーリー
基本的に悪い人が出てこないほのぼのした話です。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

【完結】新皇帝の後宮に献上された姫は、皇帝の寵愛を望まない
ユユ
恋愛
周辺諸国19国を統べるエテルネル帝国の皇帝が崩御し、若い皇子が即位した2年前から従属国が次々と姫や公女、もしくは美女を献上している。
既に帝国の令嬢数人と従属国から18人が後宮で住んでいる。
未だ献上していなかったプロプル王国では、王女である私が仕方なく献上されることになった。
後宮の余った人気のない部屋に押し込まれ、選択を迫られた。
欲の無い王女と、女達の醜い争いに辟易した新皇帝の噛み合わない新生活が始まった。
* 作り話です
* そんなに長くしない予定です
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

【完結】消された第二王女は隣国の王妃に熱望される
風子
恋愛
ブルボマーナ国の第二王女アリアンは絶世の美女だった。
しかし側妃の娘だと嫌われて、正妃とその娘の第一王女から虐げられていた。
そんな時、隣国から王太子がやって来た。
王太子ヴィルドルフは、アリアンの美しさに一目惚れをしてしまう。
すぐに婚約を結び、結婚の準備を進める為に帰国したヴィルドルフに、突然の婚約解消の連絡が入る。
アリアンが王宮を追放され、修道院に送られたと知らされた。
そして、新しい婚約者に第一王女のローズが決まったと聞かされるのである。
アリアンを諦めきれないヴィルドルフは、お忍びでアリアンを探しにブルボマーナに乗り込んだ。
そしてある夜、2人は運命の再会を果たすのである。

【完結】俺様御曹司の隠された溺愛野望 〜花嫁は蜜愛から逃れられない〜
雪井しい
恋愛
「こはる、俺の妻になれ」その日、大女優を母に持つ2世女優の花宮こはるは自分の所属していた劇団の解散に絶望していた。そんなこはるに救いの手を差し伸べたのは年上の幼馴染で大企業の御曹司、月ノ島玲二だった。けれど代わりに妻になることを強要してきて──。花嫁となったこはるに対し、俺様な玲二は独占欲を露わにし始める。
【幼馴染の俺様御曹司×大物女優を母に持つ2世女優】
☆☆☆ベリーズカフェで日間4位いただきました☆☆☆
※ベリーズカフェでも掲載中
※推敲、校正前のものです。ご注意下さい

皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。

忙しい男
菅井群青
恋愛
付き合っていた彼氏に別れを告げた。忙しいという彼を信じていたけれど、私から別れを告げる前に……きっと私は半分捨てられていたんだ。
「私のことなんてもうなんとも思ってないくせに」
「お前は一体俺の何を見て言ってる──お前は、俺を知らな過ぎる」
すれ違う想いはどうしてこうも上手くいかないのか。いつだって思うことはただ一つ、愛おしいという気持ちだ。
※ハッピーエンドです
かなりやきもきさせてしまうと思います。
どうか温かい目でみてやってくださいね。
※本編完結しました(2019/07/15)
スピンオフ &番外編
【泣く背中】 菊田夫妻のストーリーを追加しました(2019/08/19)
改稿 (2020/01/01)
本編のみカクヨムさんでも公開しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる