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夢であれ
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うぅん、どこだここは・・・?真っ暗で何も見えない、
・・・いや、これは俺が目を瞑ってるだけか?俺寝てたのか?いつ。思い出せないというよりなんか本能が思い出したくないって言ってる・・・。
とりあえず目を開けなきゃ。起きろ、俺。
「う・・・」
何とか重たい瞼を開くと何度か見たことのある天井。
葉っぱと木の枝を植物の粘液で固めたようなこの天井は確かーーー・・・
「リヒト起きた?ここエルフの族長さんの部屋だけど、分かる?」
俺が起きたことに気付いたナイトが顔を覗き込んできた。
あれ、顔がやけに近いと思ったら、俺ナイトに横抱きにされてるんだけど、どうゆうことですか。
「何で俺リヴィの部屋に・・・?確か俺、泉にーーー・・・」
あーーーー・・・・・そこまで言葉を発して、全部、思い出した、うん。全部。思い出したくなかったです。
起き上がろうとしたら腰が凄く怠くて動けなかったので視線だけで不機嫌さを伝える。
この身体の状態からみてさっきからそんなに時間は経ってないと推測される。
「ナイトてめぇよくもやりやがったな・・・後で覚えてろよ」
「ふふ、あんな魅惑的なリヒトの姿、一瞬たりとも忘れないよ」
前言撤回、今すぐ忘れてください。無かったことにしてください。
クソッ!いくら油断してたからって、まんまと身動き封じられてナイトに何回もイかされるとか最悪すぎ・・・しかも気持ちよくて喘ぎまくりだったし、本当、誰か俺の頭を殴って今すぐ記憶を消してくれ!
ベッドに腰掛けたナイトに姫抱きにされた状態で恥ずかしい記憶に悶ていると、少し離れたところから鈴の転がるような笑い声が響いた。
「まぁまぁリヒト、恋人同士の睦言は後でじっくり聞かせてもらいます。まずは泉の件のお礼を言わせてくださいませ」
ニコニコと最高級の笑顔を輝かせてやがる。
「リビイイイイ!!!全てお前の差し金だなあああああ!!!!???お前の萌補給するために俺がどんな目にあったか!!!!!」
色々と爆発しそうになった俺だったが、俺の腰をリヒトがするりと撫でるとビクンと身体が跳ねた。
「ほらリヒト、まだ大人しくしてないと身体に響くよ?」
嬉しそうに何度も腰や脇腹を撫でてきて、その度に腹筋が痙攣する。
幾度もの絶頂を味わってからあまり時間が経ってないせいで、未だ俺の身体は、些細な愛撫も逃さないように拾い上げてしまう。今の状態で暴れても不利だと悟ったので今だけは大人しくすることにした・・・不本意だけどな!
とりあえず、俺が気絶してからのことを教えてもらった。
さんざん精液を搾り取られて俺が気絶すると、泉の精は機嫌を直したらしく泉の水もかつてのように澄み渡ったらしい。枯れていた草木も水とリヒトがかけた光魔法のおかげで1週間もしないうちに元通りになるだろう、ということだった。
森の空気が変わったことに気付いたエルフが泉の様子を見に来て、そこにいたナイトから話を聞いて棲家まで案内してもらい今に至る。
今回のことはとりあえず俺達から国王に報告して、後ほどトップ同士で話し合う場を設けたらいいんじゃないかという話に収まった。中立者がいたほうが争いが起きる心配も減るしな。
「あーうん、じゃあ無事問題も解決したようだし、俺達は帰るよ」
あまり長居したらリヴィの妄想の餌食になってしまうだろうしな。まさかリヴィが「美少年同士の禁断の愛・・・堪りませんわ」とか言いながら根掘り葉掘り聞いてくるとは思わなかった。聞いても何も無いからな!
どうやらエルフは男がダメでも、美少年はOKらしい。(軽く聞いたら熱く語られた)
なんとか重い腰を持ち上げて立ち去ろうとする俺に、ちょっと待ってくださいと、小さな瓶が手渡された。
瓶の中では黄金色の液体が揺れている。
「なにこれ?」
「エルフの森特製の蜂蜜ですわ。とても貴重な品ですのよ。今回のお礼にどうぞお持ち帰りくださいませ」
おおお!エルフの森特製蜂蜜!!!
噂に聞いたことがある、一度食べると虜になるという蜂蜜か!!!
まさかこんなものが貰えるなんて思ってなかったから凄く嬉しい!甘いものに興味がないナイトは特にノーリアクションだが甘いものが好きな俺は大喜びだ。
「うふふ、そんなに喜んでいただけて良かったですわ。実はその蜂蜜、私達には至って普通の蜜なのですけれど、人間たちには少し違うようですの」
「違うって、なにが?」
めちゃくちゃ美味しく感じるとかそういうことかな。
だってすっごくきれいな黄金色だもん、見るからに美味そうじゃん!
「どうやら、食べたり身体に塗ったりしたらとっても気持ちよくなれるそうですわ。おそらく一種の媚薬のような成分が含まれている、とか。」
「・・・びやく?」
「ありがとうございます、大切にリヒトに使…、食べさせていただきます」
おい!?!?!さっきまで興味なさそうだったのに何でそんなに瞳輝かせてんだよ!?!?!?てか今お前俺に使うとか言いかけてなかったか!?聞き間違いだよな?俺の聞き間違いだよな???
っていうか虜になるってそっちの意味かよ!!!!!!人類皆変態かよ!!!!!!!
・・・いや、これは俺が目を瞑ってるだけか?俺寝てたのか?いつ。思い出せないというよりなんか本能が思い出したくないって言ってる・・・。
とりあえず目を開けなきゃ。起きろ、俺。
「う・・・」
何とか重たい瞼を開くと何度か見たことのある天井。
葉っぱと木の枝を植物の粘液で固めたようなこの天井は確かーーー・・・
「リヒト起きた?ここエルフの族長さんの部屋だけど、分かる?」
俺が起きたことに気付いたナイトが顔を覗き込んできた。
あれ、顔がやけに近いと思ったら、俺ナイトに横抱きにされてるんだけど、どうゆうことですか。
「何で俺リヴィの部屋に・・・?確か俺、泉にーーー・・・」
あーーーー・・・・・そこまで言葉を発して、全部、思い出した、うん。全部。思い出したくなかったです。
起き上がろうとしたら腰が凄く怠くて動けなかったので視線だけで不機嫌さを伝える。
この身体の状態からみてさっきからそんなに時間は経ってないと推測される。
「ナイトてめぇよくもやりやがったな・・・後で覚えてろよ」
「ふふ、あんな魅惑的なリヒトの姿、一瞬たりとも忘れないよ」
前言撤回、今すぐ忘れてください。無かったことにしてください。
クソッ!いくら油断してたからって、まんまと身動き封じられてナイトに何回もイかされるとか最悪すぎ・・・しかも気持ちよくて喘ぎまくりだったし、本当、誰か俺の頭を殴って今すぐ記憶を消してくれ!
ベッドに腰掛けたナイトに姫抱きにされた状態で恥ずかしい記憶に悶ていると、少し離れたところから鈴の転がるような笑い声が響いた。
「まぁまぁリヒト、恋人同士の睦言は後でじっくり聞かせてもらいます。まずは泉の件のお礼を言わせてくださいませ」
ニコニコと最高級の笑顔を輝かせてやがる。
「リビイイイイ!!!全てお前の差し金だなあああああ!!!!???お前の萌補給するために俺がどんな目にあったか!!!!!」
色々と爆発しそうになった俺だったが、俺の腰をリヒトがするりと撫でるとビクンと身体が跳ねた。
「ほらリヒト、まだ大人しくしてないと身体に響くよ?」
嬉しそうに何度も腰や脇腹を撫でてきて、その度に腹筋が痙攣する。
幾度もの絶頂を味わってからあまり時間が経ってないせいで、未だ俺の身体は、些細な愛撫も逃さないように拾い上げてしまう。今の状態で暴れても不利だと悟ったので今だけは大人しくすることにした・・・不本意だけどな!
とりあえず、俺が気絶してからのことを教えてもらった。
さんざん精液を搾り取られて俺が気絶すると、泉の精は機嫌を直したらしく泉の水もかつてのように澄み渡ったらしい。枯れていた草木も水とリヒトがかけた光魔法のおかげで1週間もしないうちに元通りになるだろう、ということだった。
森の空気が変わったことに気付いたエルフが泉の様子を見に来て、そこにいたナイトから話を聞いて棲家まで案内してもらい今に至る。
今回のことはとりあえず俺達から国王に報告して、後ほどトップ同士で話し合う場を設けたらいいんじゃないかという話に収まった。中立者がいたほうが争いが起きる心配も減るしな。
「あーうん、じゃあ無事問題も解決したようだし、俺達は帰るよ」
あまり長居したらリヴィの妄想の餌食になってしまうだろうしな。まさかリヴィが「美少年同士の禁断の愛・・・堪りませんわ」とか言いながら根掘り葉掘り聞いてくるとは思わなかった。聞いても何も無いからな!
どうやらエルフは男がダメでも、美少年はOKらしい。(軽く聞いたら熱く語られた)
なんとか重い腰を持ち上げて立ち去ろうとする俺に、ちょっと待ってくださいと、小さな瓶が手渡された。
瓶の中では黄金色の液体が揺れている。
「なにこれ?」
「エルフの森特製の蜂蜜ですわ。とても貴重な品ですのよ。今回のお礼にどうぞお持ち帰りくださいませ」
おおお!エルフの森特製蜂蜜!!!
噂に聞いたことがある、一度食べると虜になるという蜂蜜か!!!
まさかこんなものが貰えるなんて思ってなかったから凄く嬉しい!甘いものに興味がないナイトは特にノーリアクションだが甘いものが好きな俺は大喜びだ。
「うふふ、そんなに喜んでいただけて良かったですわ。実はその蜂蜜、私達には至って普通の蜜なのですけれど、人間たちには少し違うようですの」
「違うって、なにが?」
めちゃくちゃ美味しく感じるとかそういうことかな。
だってすっごくきれいな黄金色だもん、見るからに美味そうじゃん!
「どうやら、食べたり身体に塗ったりしたらとっても気持ちよくなれるそうですわ。おそらく一種の媚薬のような成分が含まれている、とか。」
「・・・びやく?」
「ありがとうございます、大切にリヒトに使…、食べさせていただきます」
おい!?!?!さっきまで興味なさそうだったのに何でそんなに瞳輝かせてんだよ!?!?!?てか今お前俺に使うとか言いかけてなかったか!?聞き間違いだよな?俺の聞き間違いだよな???
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