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擬似支配
憧れの雪花(2)
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「理人、冗談だよな?吐くほど気持ち悪くないから。じゃ。」
手を洗い、手袋をして、アルコール消毒までしている理人を置いて、トイレの外へと逃げる。
数メートル走って、お腹の中が強く刺激されてその場でしゃがみ込む。
「んんっっ」
ゆきの呼吸が浅くなる。体勢を変えると刺激を拾ってしまうため動けない。
「ゆき、大丈夫か?」
理人がうずくまる僕に追いつく。そして、抱きかかえて移動する。
「んんっっ」
「まだ、吐くなよ?前に一度介抱しているから気にするな。」
「は?」
「いや、かなり酔ってたしな。」
「…。」
理人はゆきをおろす。
理人がいくらマイペースでも、なんとか言いくるめて、この状況を打開することはできる。
それなのに僕は—
「口開けろ。」
僕がぼんやりしていると理人は無理矢理中指と人差し指を口内にねじ込む。
「おはへあ」
「跳ねっ返りが噛まないなんてな。」
理人の言葉を聞いてゆきは赤面する。指を噛もうとした瞬間、理人は中指と人差し指で舌奥を押し下げる。
「んんっ」
聡介と出会う前、今では顔も覚えていない男とはじめてプレイをした。
男は口内を指でかき混ぜたあと、2本の指で乱暴に舌を押し下げる。
まだ少年と青年の間を行き来するゆきはえずく。
その様子を男はにやにやと眺めながら、容赦なく舌を引っ張ったり、同時にお腹を圧迫したりする。
ゆきは涙目になりながら、嘔吐する。
苦しい。満たされない。
男はゆきの様子を慮ることはなく、次は口内へ張り詰めたペニスをねじ込む。
「奥まで全部咥えろ。」
体がまだ小さいゆきの口内では、男のペニスを全て咥えるのは難しい。男はゆきの頭を押さえつけて、喉奥へと無理矢理挿入する。
「ううんっげほっ」
ゆきの喉は、ペニスを反射的に押し返そうとする。しかし、それを男は許さず、ゆきの頭を押さえつけて、ペニスの全長をゆきに収めたまま、動きを止める。
「んんつ」
苦しさのあまりゆきの目に涙が浮かぶ。
息がうまく吸えない。
「ううっ」
ゆきが涙を流すのを男は堪能したあと、腰を振り、ペニスで喉奥を激しく刺激する。
「えぅぅっ」
支配して欲しい。
この喪失を埋めて欲しい。
これだけ泣かされても満たされない。
父が僕に与えたあれは何だったのだろうか。僕は、"あれ"が欲しいんだ。
「うぇぇっ」
男はゆきの喉奥で達する。
「げほっっ、えぇ」
ゆきは精液と胃の内容物を同時に吐き出す。
男はそれを見て、ゆきの頬を平手でうった。
「ゆき、泣くなよ。」
僕はぼんやりと理人を見上げる。
「あ?これは生理的なものだ。」
理人の顔が無機質に見えた。それと同時に瞳が悲しみに沈んでいくように感じた。けれどこれは今僕の心にできたわずかな隙間の痛みに耐えかねた僕が見せた幻想だ。
この隙間を埋めるようにもう一度、悪いことをしてご主人様に、躾けられたい。
強く支配されたい。この緩やかな熱を恥ずかしくて、いけない方法で吐き出してご主人様の命令を守って優しく支配されたい。
こんなにも心が痛いのに、達しない程度の緩やかな快感がとめどなく、何度も迫り上がってくる。
矛盾する考えの間に、逆らえない快感。前で欲を吐き出すのを堪える。
今すぐにでもご主人様に頬を叩かれたい。
理人は「水をとってくる」と呟いてゆきの頭を撫でると、トイレから出ていった。
手を洗い、手袋をして、アルコール消毒までしている理人を置いて、トイレの外へと逃げる。
数メートル走って、お腹の中が強く刺激されてその場でしゃがみ込む。
「んんっっ」
ゆきの呼吸が浅くなる。体勢を変えると刺激を拾ってしまうため動けない。
「ゆき、大丈夫か?」
理人がうずくまる僕に追いつく。そして、抱きかかえて移動する。
「んんっっ」
「まだ、吐くなよ?前に一度介抱しているから気にするな。」
「は?」
「いや、かなり酔ってたしな。」
「…。」
理人はゆきをおろす。
理人がいくらマイペースでも、なんとか言いくるめて、この状況を打開することはできる。
それなのに僕は—
「口開けろ。」
僕がぼんやりしていると理人は無理矢理中指と人差し指を口内にねじ込む。
「おはへあ」
「跳ねっ返りが噛まないなんてな。」
理人の言葉を聞いてゆきは赤面する。指を噛もうとした瞬間、理人は中指と人差し指で舌奥を押し下げる。
「んんっ」
聡介と出会う前、今では顔も覚えていない男とはじめてプレイをした。
男は口内を指でかき混ぜたあと、2本の指で乱暴に舌を押し下げる。
まだ少年と青年の間を行き来するゆきはえずく。
その様子を男はにやにやと眺めながら、容赦なく舌を引っ張ったり、同時にお腹を圧迫したりする。
ゆきは涙目になりながら、嘔吐する。
苦しい。満たされない。
男はゆきの様子を慮ることはなく、次は口内へ張り詰めたペニスをねじ込む。
「奥まで全部咥えろ。」
体がまだ小さいゆきの口内では、男のペニスを全て咥えるのは難しい。男はゆきの頭を押さえつけて、喉奥へと無理矢理挿入する。
「ううんっげほっ」
ゆきの喉は、ペニスを反射的に押し返そうとする。しかし、それを男は許さず、ゆきの頭を押さえつけて、ペニスの全長をゆきに収めたまま、動きを止める。
「んんつ」
苦しさのあまりゆきの目に涙が浮かぶ。
息がうまく吸えない。
「ううっ」
ゆきが涙を流すのを男は堪能したあと、腰を振り、ペニスで喉奥を激しく刺激する。
「えぅぅっ」
支配して欲しい。
この喪失を埋めて欲しい。
これだけ泣かされても満たされない。
父が僕に与えたあれは何だったのだろうか。僕は、"あれ"が欲しいんだ。
「うぇぇっ」
男はゆきの喉奥で達する。
「げほっっ、えぇ」
ゆきは精液と胃の内容物を同時に吐き出す。
男はそれを見て、ゆきの頬を平手でうった。
「ゆき、泣くなよ。」
僕はぼんやりと理人を見上げる。
「あ?これは生理的なものだ。」
理人の顔が無機質に見えた。それと同時に瞳が悲しみに沈んでいくように感じた。けれどこれは今僕の心にできたわずかな隙間の痛みに耐えかねた僕が見せた幻想だ。
この隙間を埋めるようにもう一度、悪いことをしてご主人様に、躾けられたい。
強く支配されたい。この緩やかな熱を恥ずかしくて、いけない方法で吐き出してご主人様の命令を守って優しく支配されたい。
こんなにも心が痛いのに、達しない程度の緩やかな快感がとめどなく、何度も迫り上がってくる。
矛盾する考えの間に、逆らえない快感。前で欲を吐き出すのを堪える。
今すぐにでもご主人様に頬を叩かれたい。
理人は「水をとってくる」と呟いてゆきの頭を撫でると、トイレから出ていった。
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