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擬似支配
憧れの雪花(1)
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ローターをアナルに入れて、ランダムな振動に弄ばれながら外出するなんて、自分でも馬鹿だと思う。それでも、聡介とわずかにでも繋がりを感じていないとなぜか不安になる。
実際に見た訳ではないのに想像の中で喪失の映像が流れる。
過ぎ去ったはずの胸の痛みだ。
「んんっ」
時折焦ったい快感を与えるローターに耐えながら、声を噛み殺して講義室の椅子に座る。
「よ、おはよう。ゆき」
朝から派手な服装に金髪の理人が僕の肩を軽く叩く。
「っ。」
同時にローターが動き、奥歯を噛み締める。
きらきら光る金髪を見ながら、もっと地味な髪型の方が綺麗な顔が際立つのではないかと、どうでも良い事を考える。
「おはよう。」
快感に耐えるようにしかめっ面をして挨拶を返す。
「うわ、ひでぇ顔。二日酔いか?雪の花。」
朝から元気な理人はけらけらと笑いながら隣に座る。
「そのあだ名で呼ぶなよな。」
「いやいや、飽きるまで呼ばせてもらうさ。」
意地悪い顔をして理人は僕を見つめる。
「ハハッ」
そして吹き出す。
「この顔で実はものすごく口が悪いことをみんなに教えてやりたいな。」
ゆきは理人を睨みつけてから、机に顔を伏せる。
「この銀髪じゃなぁ。」
理人はからかうのがよほど楽しいらしく、わしゃわしゃとゆきの髪をぞんざいにかき乱す。
「っっん」
ランダムな刺激に翻弄される僕は、それどころではない。
「ド派手な金髪野郎に言われたくない。」
僕は顔を伏せたまま言い返す。
「ハハッ、そうだな。」
理人は僕の悪態をさらりと受け流し、鞄からパソコンや資料を引っ張り出す。
「そんで、課題レポートはやったか?」
「今日は講義終わったら帰るからな。」
理人が何を言いたいかを察知して、予防線をはる。
「ええ、手伝ってくれよ。なんでも奢るから。な、雪花」
ゆきは伏せていた顔を勢いよく上げる。
「理人、おい、それが人に物を頼む態度か?」
「あ、じゃあ今後はこのあだ名で呼ばないから!な?」
調子の良い理人にゆきは辟易として、ため息をつく。
「貸し一つな。」
「いぇーい。」
清々しいほどの笑顔で理人は僕にハイタッチを求める。
理人がただのアホか、策士なのか未だに図りかねている。ハイタッチを求める理人の片手を無視して、息を深く吐き出す。緩やかな快感を逃すためだ。
「ん?何?本当に二日酔い?」
理人は静かになると、ゆきの背中をさする。
「やめろ。」
理人は基本僕の言うことを聞かない。
「んんっ。」
快感を拾い上げた声が漏れ出る。
「余計気持ち悪くなるからやめろ。」
漏れ出た声をごまかすため、二日酔いということにして、強い言葉を投げかける。
「あ、じゃあ吐かしてあげよっか?」
理人はひらひらと空中で掌を振る。
「は?うげぇぇ。」
ゆきは理人の発言に閉口する。
「思考が変態。」
「ええ~家の従業員には密かに人気なのに?」
「少なくとも俺は嫌だな。セクハラで訴えられないように気をつけろよ。」
ゆきは徐々に高まる快感を深呼吸をして抑え込む。理人は頬杖をつきながらしばらく考えると、ゆきの腕を掴む。
「ものは試し。楽になるぜ。」
なかば引きずるようにゆきを席から立たせる。
「っっ、ちょっと待て。お前変なスイッチ入っているだろう。」
突然、体勢が変わり、ローターが良い場所に当たる。
「大丈夫大丈夫。」
理人はのんびりとそういうと、強引に講義室の外へとゆきを連れ出す。
「っっっん」
もう、限界だ。徐々に高められた快感で下腹部が熱を持ち始めている。
「まじで、やめろ理人。」
「俺たちの仲だろ。恥ずかしがらなくて大丈夫。ほら、手袋もあるし。」
「なんで、そんなもの持ってるわけ?」
別に答えて欲しくもなかった問いかけに理人は生真面目に答える。
「いや、実習で使うし。」
「もうほんと、まじでお前嫌い。」
ゆきは涙声になりながら、理人に暴言をはくが、対照的に理人はどこか楽しそうだ。のれんに腕通しの理人と言い合いをしながら、早朝で他学生のいない廊下を通り抜け、半ば強引にトイレへと押し込まれる。
「っっ。」
お腹の奥でローターが震える。理人は僕の後ろでラテックス製手袋をつける。
ああ、まずい。聡介とのプレイを思い出しそうだ。もし、ご主人様以外の人に二日酔いを治めるという名目の元とはいえ、口内を蹂躙されるのを許したら、ご主人様は僕を躾直してくれるだろうか。
「んっっ」
想像すると、声が漏れる。慌ててゆきは口を覆った。
実際に見た訳ではないのに想像の中で喪失の映像が流れる。
過ぎ去ったはずの胸の痛みだ。
「んんっ」
時折焦ったい快感を与えるローターに耐えながら、声を噛み殺して講義室の椅子に座る。
「よ、おはよう。ゆき」
朝から派手な服装に金髪の理人が僕の肩を軽く叩く。
「っ。」
同時にローターが動き、奥歯を噛み締める。
きらきら光る金髪を見ながら、もっと地味な髪型の方が綺麗な顔が際立つのではないかと、どうでも良い事を考える。
「おはよう。」
快感に耐えるようにしかめっ面をして挨拶を返す。
「うわ、ひでぇ顔。二日酔いか?雪の花。」
朝から元気な理人はけらけらと笑いながら隣に座る。
「そのあだ名で呼ぶなよな。」
「いやいや、飽きるまで呼ばせてもらうさ。」
意地悪い顔をして理人は僕を見つめる。
「ハハッ」
そして吹き出す。
「この顔で実はものすごく口が悪いことをみんなに教えてやりたいな。」
ゆきは理人を睨みつけてから、机に顔を伏せる。
「この銀髪じゃなぁ。」
理人はからかうのがよほど楽しいらしく、わしゃわしゃとゆきの髪をぞんざいにかき乱す。
「っっん」
ランダムな刺激に翻弄される僕は、それどころではない。
「ド派手な金髪野郎に言われたくない。」
僕は顔を伏せたまま言い返す。
「ハハッ、そうだな。」
理人は僕の悪態をさらりと受け流し、鞄からパソコンや資料を引っ張り出す。
「そんで、課題レポートはやったか?」
「今日は講義終わったら帰るからな。」
理人が何を言いたいかを察知して、予防線をはる。
「ええ、手伝ってくれよ。なんでも奢るから。な、雪花」
ゆきは伏せていた顔を勢いよく上げる。
「理人、おい、それが人に物を頼む態度か?」
「あ、じゃあ今後はこのあだ名で呼ばないから!な?」
調子の良い理人にゆきは辟易として、ため息をつく。
「貸し一つな。」
「いぇーい。」
清々しいほどの笑顔で理人は僕にハイタッチを求める。
理人がただのアホか、策士なのか未だに図りかねている。ハイタッチを求める理人の片手を無視して、息を深く吐き出す。緩やかな快感を逃すためだ。
「ん?何?本当に二日酔い?」
理人は静かになると、ゆきの背中をさする。
「やめろ。」
理人は基本僕の言うことを聞かない。
「んんっ。」
快感を拾い上げた声が漏れ出る。
「余計気持ち悪くなるからやめろ。」
漏れ出た声をごまかすため、二日酔いということにして、強い言葉を投げかける。
「あ、じゃあ吐かしてあげよっか?」
理人はひらひらと空中で掌を振る。
「は?うげぇぇ。」
ゆきは理人の発言に閉口する。
「思考が変態。」
「ええ~家の従業員には密かに人気なのに?」
「少なくとも俺は嫌だな。セクハラで訴えられないように気をつけろよ。」
ゆきは徐々に高まる快感を深呼吸をして抑え込む。理人は頬杖をつきながらしばらく考えると、ゆきの腕を掴む。
「ものは試し。楽になるぜ。」
なかば引きずるようにゆきを席から立たせる。
「っっ、ちょっと待て。お前変なスイッチ入っているだろう。」
突然、体勢が変わり、ローターが良い場所に当たる。
「大丈夫大丈夫。」
理人はのんびりとそういうと、強引に講義室の外へとゆきを連れ出す。
「っっっん」
もう、限界だ。徐々に高められた快感で下腹部が熱を持ち始めている。
「まじで、やめろ理人。」
「俺たちの仲だろ。恥ずかしがらなくて大丈夫。ほら、手袋もあるし。」
「なんで、そんなもの持ってるわけ?」
別に答えて欲しくもなかった問いかけに理人は生真面目に答える。
「いや、実習で使うし。」
「もうほんと、まじでお前嫌い。」
ゆきは涙声になりながら、理人に暴言をはくが、対照的に理人はどこか楽しそうだ。のれんに腕通しの理人と言い合いをしながら、早朝で他学生のいない廊下を通り抜け、半ば強引にトイレへと押し込まれる。
「っっ。」
お腹の奥でローターが震える。理人は僕の後ろでラテックス製手袋をつける。
ああ、まずい。聡介とのプレイを思い出しそうだ。もし、ご主人様以外の人に二日酔いを治めるという名目の元とはいえ、口内を蹂躙されるのを許したら、ご主人様は僕を躾直してくれるだろうか。
「んっっ」
想像すると、声が漏れる。慌ててゆきは口を覆った。
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