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擬似支配
甘いおしおき
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聡介はゆきの手首を後手に組ませて手錠をかける。
「ほら、うつ伏せになって?」
聡介はベッド上の筒状のクッションを指差して柔和な笑顔で僕に命令した。体のバランスが崩れないように聡介が体を支えてくれる。
心臓の鼓動が急激に速くなる。もう体が何をされるか分かっているからだ。
聡介は背骨から臀部にかけて指先で柔らかく撫でる。背中からゾワゾワとする感覚がせりあがる。
乗馬鞭の先で優しく3回叩く。
その後鞭が臀部に強く振り下ろされる。
「ああっっ」
皮膚表面に痛みが走る。うつ伏せ状態で痛みの逃げ場がない。
「ちゃんと命令を聞けるいい子になろうね。」
先の一打よりも強く打たれる。
「いっ」
ピシッ。
しなりが加わった鞭が臀部と太ももの境目にあたる。鋭い痛みに身を捩らせて、次の鞭から逃れようとする。
「いけない子だね。ゆき。おしおきはちゃんと受けないと。」
間髪をいれずに三打臀部が打ちつけられる。聡介は乗馬鞭の細い部分をスナップを効かせてわざと臀部の同じ場所へと当てる。
「いいいっっ、ごしゅ、じんさま、、ごめんなさい。許して。」
手首が拘束されていて打たれた部分をさする事もできない。
「お尻壊れちゃう。」
「大丈夫だよ。まだちょっとミミズ腫れができているだけだから。」
少し優しく打ったあと、同じ箇所を強く打つ。お尻全体が熱くなってもうわけが分からない。それでも聡介は打つのをやめない。
自然と涙が浮かんでくる。
だけどただ痛いだけじゃない。
ピシンッ
これまでで1番強く鞭が振り下ろされる。
「あああっっ、ご主人様、もう無理です。」
「だめだよ。ゆき。まだ10打もうってないよ。」
「ぐすっ、うんっっお願い、休憩させて。」
「じゃあゆき、選んで。これからすぐに乗馬鞭で10打おしおきされるのと、休憩してからお道具をケインに変えて10打おしおきされるのどっちがいい?」
ゆきは迷う。なぜなら、ゆきはケインが苦手だからだ。
「ご主人様のいじわる。」
つい、悪態が口をつく。
鋭い鞭がニ打たてつづけに飛んでくる。
「いいいいっっ」
「ごめんなさい。休憩させて下さい。」
ケインは苦手だが、お尻が燃えるように痛く限界だったため、休憩を選んだ。
聡介は休憩中に鞭跡に軟膏をぬる。肩で息をしていたゆきは、落ち着きを取り戻す。聡介は軟膏を塗り終わると太ももを撫で回す。
「うんっ。」
くぐもった喘ぎ声が漏れる。
聡介は一旦ベッドから離れた。体を起こせず、聡介の様子を見られないゆきだが、聡介が何をしにいったのか分かった。
全身に鳥肌がたつのが分かる。
聡介はベッドサイドに帰ってくると、ケインをゆきに見せた。
「始めようか。ゆき。これで10打おしおきだよ。ちゃんと数を数えてね。逃げたら2打追加だよ。分かった?」
「はい。」
頭の中でケインで打たれた時の痛みが再生される。
「ゆき。おしおきはこれからだよ。」
恐怖が浮かんだ表情を感じ取ったのか、聡介はゆきの頬を撫でて非情に告げる。そして数秒後、一打目が振り下ろされる。皮膚が裂けるような痛みが走る。
「くうっっ。」
「ほら、数は?」
もう一打強く振り下ろされる。
「いっっ、ち」
すでに乗馬鞭で打たれた後で、反射的に腰が逃げる。
「だめだよゆき。二回追加だよ。」
ニ打軽く打たれる。だが、それでもビリビリと痛みが走る。少し間を置いて、本気の鞭が打たれる。
「にぃぃっ」
涙が流れる。聡介は、意に介さず三打、四打と回数を重ねる。
「ぐすっっ、ごおっ。」
六打目、太ももを打たれる。予期していなかった場所への痛みに体を捩らせる。
「ひんっっ。」
痛みが強いのに下腹部がぎゅっと締め付けられるような感覚に襲われる。
「ゆき、数は?」
聡介はゆきに促しながら、追加の二打を太ももの同じ箇所に行う。肩から振り下ろされたケインはゆきを容赦なくいじめる。そして、六打目も同じ箇所へと振り下ろす。
「いっっっ。ろぉく。」
太ももに真っ赤な線が浮かび上がる。
数秒、鞭が止まる。その数秒間でじんじんとした痛みが増幅され、痛みを強く認識する。
聡介はそれが分かるかのようなタイミングで再び臀部を打つ。太ももよりは優しい痛みに感じる。
「なな。」
ほっと力を一瞬抜いた瞬間、臀部を強烈に打たれる。
「ひいぃ、はちっっ」
芋虫のようにゆきの体が丸まり、お尻の位置が高くなる。その状態のまま、聡介は容赦なく体勢を崩した罰の二打を太ももに加える。
「ぐすっぐすっ、ごしゅ、じんさま。ごめんなさい。ごめんなさい。言うこと聞くいい子になるから。」
「ゆき。まだ、お尻は大丈夫だよ。厳し目のおしおきをお尻と、太ももに一回ずつ。それで終わりだよ。頑張れるね。」
ゆきは、ご主人様が初めに言った数打ち終わるまで、許してもらえない事を悟った。
聡介は肩まで振り上げたケインを臀部、そして、手首のスナップを効かせ、先ほどより上部から振り下ろしたケインを太ももに当てた。
ゆきが太ももへの痛みが苦手なことを承知しての事だった。
「ひぃんんん、きゅうう、じゅうう。」
顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃだ。
「よく頑張ったね。ゆき。いい子。」
聡介は鞭跡を優しく撫でながらいった後、手錠を外すとゆきをそっと抱きしめた。
ゆきは聡介の胸元に顔をうずめた。聡介の香りと優しい手のひらで、頭がぼやぼやしていた。
愛されているような錯覚がひどく心地良かった。
「ほら、うつ伏せになって?」
聡介はベッド上の筒状のクッションを指差して柔和な笑顔で僕に命令した。体のバランスが崩れないように聡介が体を支えてくれる。
心臓の鼓動が急激に速くなる。もう体が何をされるか分かっているからだ。
聡介は背骨から臀部にかけて指先で柔らかく撫でる。背中からゾワゾワとする感覚がせりあがる。
乗馬鞭の先で優しく3回叩く。
その後鞭が臀部に強く振り下ろされる。
「ああっっ」
皮膚表面に痛みが走る。うつ伏せ状態で痛みの逃げ場がない。
「ちゃんと命令を聞けるいい子になろうね。」
先の一打よりも強く打たれる。
「いっ」
ピシッ。
しなりが加わった鞭が臀部と太ももの境目にあたる。鋭い痛みに身を捩らせて、次の鞭から逃れようとする。
「いけない子だね。ゆき。おしおきはちゃんと受けないと。」
間髪をいれずに三打臀部が打ちつけられる。聡介は乗馬鞭の細い部分をスナップを効かせてわざと臀部の同じ場所へと当てる。
「いいいっっ、ごしゅ、じんさま、、ごめんなさい。許して。」
手首が拘束されていて打たれた部分をさする事もできない。
「お尻壊れちゃう。」
「大丈夫だよ。まだちょっとミミズ腫れができているだけだから。」
少し優しく打ったあと、同じ箇所を強く打つ。お尻全体が熱くなってもうわけが分からない。それでも聡介は打つのをやめない。
自然と涙が浮かんでくる。
だけどただ痛いだけじゃない。
ピシンッ
これまでで1番強く鞭が振り下ろされる。
「あああっっ、ご主人様、もう無理です。」
「だめだよ。ゆき。まだ10打もうってないよ。」
「ぐすっ、うんっっお願い、休憩させて。」
「じゃあゆき、選んで。これからすぐに乗馬鞭で10打おしおきされるのと、休憩してからお道具をケインに変えて10打おしおきされるのどっちがいい?」
ゆきは迷う。なぜなら、ゆきはケインが苦手だからだ。
「ご主人様のいじわる。」
つい、悪態が口をつく。
鋭い鞭がニ打たてつづけに飛んでくる。
「いいいいっっ」
「ごめんなさい。休憩させて下さい。」
ケインは苦手だが、お尻が燃えるように痛く限界だったため、休憩を選んだ。
聡介は休憩中に鞭跡に軟膏をぬる。肩で息をしていたゆきは、落ち着きを取り戻す。聡介は軟膏を塗り終わると太ももを撫で回す。
「うんっ。」
くぐもった喘ぎ声が漏れる。
聡介は一旦ベッドから離れた。体を起こせず、聡介の様子を見られないゆきだが、聡介が何をしにいったのか分かった。
全身に鳥肌がたつのが分かる。
聡介はベッドサイドに帰ってくると、ケインをゆきに見せた。
「始めようか。ゆき。これで10打おしおきだよ。ちゃんと数を数えてね。逃げたら2打追加だよ。分かった?」
「はい。」
頭の中でケインで打たれた時の痛みが再生される。
「ゆき。おしおきはこれからだよ。」
恐怖が浮かんだ表情を感じ取ったのか、聡介はゆきの頬を撫でて非情に告げる。そして数秒後、一打目が振り下ろされる。皮膚が裂けるような痛みが走る。
「くうっっ。」
「ほら、数は?」
もう一打強く振り下ろされる。
「いっっ、ち」
すでに乗馬鞭で打たれた後で、反射的に腰が逃げる。
「だめだよゆき。二回追加だよ。」
ニ打軽く打たれる。だが、それでもビリビリと痛みが走る。少し間を置いて、本気の鞭が打たれる。
「にぃぃっ」
涙が流れる。聡介は、意に介さず三打、四打と回数を重ねる。
「ぐすっっ、ごおっ。」
六打目、太ももを打たれる。予期していなかった場所への痛みに体を捩らせる。
「ひんっっ。」
痛みが強いのに下腹部がぎゅっと締め付けられるような感覚に襲われる。
「ゆき、数は?」
聡介はゆきに促しながら、追加の二打を太ももの同じ箇所に行う。肩から振り下ろされたケインはゆきを容赦なくいじめる。そして、六打目も同じ箇所へと振り下ろす。
「いっっっ。ろぉく。」
太ももに真っ赤な線が浮かび上がる。
数秒、鞭が止まる。その数秒間でじんじんとした痛みが増幅され、痛みを強く認識する。
聡介はそれが分かるかのようなタイミングで再び臀部を打つ。太ももよりは優しい痛みに感じる。
「なな。」
ほっと力を一瞬抜いた瞬間、臀部を強烈に打たれる。
「ひいぃ、はちっっ」
芋虫のようにゆきの体が丸まり、お尻の位置が高くなる。その状態のまま、聡介は容赦なく体勢を崩した罰の二打を太ももに加える。
「ぐすっぐすっ、ごしゅ、じんさま。ごめんなさい。ごめんなさい。言うこと聞くいい子になるから。」
「ゆき。まだ、お尻は大丈夫だよ。厳し目のおしおきをお尻と、太ももに一回ずつ。それで終わりだよ。頑張れるね。」
ゆきは、ご主人様が初めに言った数打ち終わるまで、許してもらえない事を悟った。
聡介は肩まで振り上げたケインを臀部、そして、手首のスナップを効かせ、先ほどより上部から振り下ろしたケインを太ももに当てた。
ゆきが太ももへの痛みが苦手なことを承知しての事だった。
「ひぃんんん、きゅうう、じゅうう。」
顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃだ。
「よく頑張ったね。ゆき。いい子。」
聡介は鞭跡を優しく撫でながらいった後、手錠を外すとゆきをそっと抱きしめた。
ゆきは聡介の胸元に顔をうずめた。聡介の香りと優しい手のひらで、頭がぼやぼやしていた。
愛されているような錯覚がひどく心地良かった。
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