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第壱章 旗の交わり
第什一話 御聖断
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皇歴(紀元)2583年1月1日は平民の多くは年神様が来たことを祝った後にそのまま寝正月を迎えるなか、今上陛下と閣僚らが新年を祝い、儀式を終えるとそのまま睡眠をとらずに御前会議へと直行した。
今年は占いの結果、いいことと悪いことが起こるということがわかった。皇国は近年はまれに見る混乱期をを迎えていた。
だからこそ、御前会議は白熱する。混乱期を迎えたということそれすなわち、成り上がり者が現れるということで、政経界が乱れる。ここでどうにかしてそれを抑えることが至上の命題だ。
だからこそ、いいことと悪いことが起こるという占いはある意味面白いもので、別の意味で最悪だ。これまでの占いには『いいことと嫌なことと』でていた。
そこで『悪いこと』ということはどのような事態を巻き起こすのだろうか。
例えば最近の記憶に新しく起きた嫌なことは新潟の新潟市秋葉区新津油田にての爆発事件と陥没事件による新津川の新津新湖形成による直接的被害数百億円の新津地区原油関連事件だ。この事件により、新津を走る北陸高速と北陸貨客大規模統合鉄道路線と上下水道管やガス管などのインフラの寸断が発生した。これによる周辺の関連被害は数千億円に及ぶとの試算も専門家会議からは報告書が上がっている。
時刻はすでに規定の時間、午前9時30分を大幅に超え、午前10時23分となっている。53分遅れ。窓際にいる官僚はあまりにも閣僚がすごむから声をかけようにもかけられないでいる。
判波野克洋《はんはのこくよう》国土交通相(卿)はいい加減に時間について伝えようかと思った。
今上陛下は自主性に任せるべきとしているからこの状態で御聖断は望めないから自分が伝えるしか無いと思った。
陛下が何かをしているが、いつものこと。気にせずとも問題ないし、その崇高な理念は理解できそうにない。
「今上陛下と皆さ・・・
「皆さん。面白いことが起きましたよ」
閣僚官僚双方の心は一つになる。
陛下の御聖断がくる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「どうやら北端で日本国を名乗るえっと、超、超、そうそう。超弩級戦艦と思しき船に乗った勢力と接触したと石原君から来たんだ。石原君のことだ。きっと情報をある程度入手してパッパと帰還したから少し情報が少ないけれど、気にしないでくれ。外交交渉団を億ってほしいそうだから伊勢香意香奈《いせか いかな》外務相、久しぶりの大仕事だろう?頑張って組織してくれたまえ」
いつもに比べやけに早口だし、日本国を国辱する勢力ともせず、敵対勢力ともせずに友好的勢力として決めつけるには早すぎるのに陛下は早速友好的勢力として考えている。
閣僚官僚は少し旨に違和感を覚えながらも御聖断として簡易化された勅令が陛下から受け取り、職務を遂行する。
(なにか陛下は隠し事をしている気がする。例えば陛下一族特有の陰陽力を操り、日本国とかいう勢力の内情をしったとかね)
御前会議室に一本の風が吹く。窓から来たからカラッカラの冬風で気持ちよくないはずなのに心地よく感じる不思議な温かい風だ。
彼、国土交通相の予感はある意味当たっていた。
しかし、それは天皇家に代々伝わる陰陽力ではなく、今上の天皇にのみある不思議な不思議なお力の賜であることを彼らはまだしらない。
今年は占いの結果、いいことと悪いことが起こるということがわかった。皇国は近年はまれに見る混乱期をを迎えていた。
だからこそ、御前会議は白熱する。混乱期を迎えたということそれすなわち、成り上がり者が現れるということで、政経界が乱れる。ここでどうにかしてそれを抑えることが至上の命題だ。
だからこそ、いいことと悪いことが起こるという占いはある意味面白いもので、別の意味で最悪だ。これまでの占いには『いいことと嫌なことと』でていた。
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「今上陛下と皆さ・・・
「皆さん。面白いことが起きましたよ」
閣僚官僚双方の心は一つになる。
陛下の御聖断がくる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「どうやら北端で日本国を名乗るえっと、超、超、そうそう。超弩級戦艦と思しき船に乗った勢力と接触したと石原君から来たんだ。石原君のことだ。きっと情報をある程度入手してパッパと帰還したから少し情報が少ないけれど、気にしないでくれ。外交交渉団を億ってほしいそうだから伊勢香意香奈《いせか いかな》外務相、久しぶりの大仕事だろう?頑張って組織してくれたまえ」
いつもに比べやけに早口だし、日本国を国辱する勢力ともせず、敵対勢力ともせずに友好的勢力として決めつけるには早すぎるのに陛下は早速友好的勢力として考えている。
閣僚官僚は少し旨に違和感を覚えながらも御聖断として簡易化された勅令が陛下から受け取り、職務を遂行する。
(なにか陛下は隠し事をしている気がする。例えば陛下一族特有の陰陽力を操り、日本国とかいう勢力の内情をしったとかね)
御前会議室に一本の風が吹く。窓から来たからカラッカラの冬風で気持ちよくないはずなのに心地よく感じる不思議な温かい風だ。
彼、国土交通相の予感はある意味当たっていた。
しかし、それは天皇家に代々伝わる陰陽力ではなく、今上の天皇にのみある不思議な不思議なお力の賜であることを彼らはまだしらない。
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