11 / 13
第壱章 旗の交わり
第什一話 御聖断
しおりを挟む
皇歴(紀元)2583年1月1日は平民の多くは年神様が来たことを祝った後にそのまま寝正月を迎えるなか、今上陛下と閣僚らが新年を祝い、儀式を終えるとそのまま睡眠をとらずに御前会議へと直行した。
今年は占いの結果、いいことと悪いことが起こるということがわかった。皇国は近年はまれに見る混乱期をを迎えていた。
だからこそ、御前会議は白熱する。混乱期を迎えたということそれすなわち、成り上がり者が現れるということで、政経界が乱れる。ここでどうにかしてそれを抑えることが至上の命題だ。
だからこそ、いいことと悪いことが起こるという占いはある意味面白いもので、別の意味で最悪だ。これまでの占いには『いいことと嫌なことと』でていた。
そこで『悪いこと』ということはどのような事態を巻き起こすのだろうか。
例えば最近の記憶に新しく起きた嫌なことは新潟の新潟市秋葉区新津油田にての爆発事件と陥没事件による新津川の新津新湖形成による直接的被害数百億円の新津地区原油関連事件だ。この事件により、新津を走る北陸高速と北陸貨客大規模統合鉄道路線と上下水道管やガス管などのインフラの寸断が発生した。これによる周辺の関連被害は数千億円に及ぶとの試算も専門家会議からは報告書が上がっている。
時刻はすでに規定の時間、午前9時30分を大幅に超え、午前10時23分となっている。53分遅れ。窓際にいる官僚はあまりにも閣僚がすごむから声をかけようにもかけられないでいる。
判波野克洋《はんはのこくよう》国土交通相(卿)はいい加減に時間について伝えようかと思った。
今上陛下は自主性に任せるべきとしているからこの状態で御聖断は望めないから自分が伝えるしか無いと思った。
陛下が何かをしているが、いつものこと。気にせずとも問題ないし、その崇高な理念は理解できそうにない。
「今上陛下と皆さ・・・
「皆さん。面白いことが起きましたよ」
閣僚官僚双方の心は一つになる。
陛下の御聖断がくる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「どうやら北端で日本国を名乗るえっと、超、超、そうそう。超弩級戦艦と思しき船に乗った勢力と接触したと石原君から来たんだ。石原君のことだ。きっと情報をある程度入手してパッパと帰還したから少し情報が少ないけれど、気にしないでくれ。外交交渉団を億ってほしいそうだから伊勢香意香奈《いせか いかな》外務相、久しぶりの大仕事だろう?頑張って組織してくれたまえ」
いつもに比べやけに早口だし、日本国を国辱する勢力ともせず、敵対勢力ともせずに友好的勢力として決めつけるには早すぎるのに陛下は早速友好的勢力として考えている。
閣僚官僚は少し旨に違和感を覚えながらも御聖断として簡易化された勅令が陛下から受け取り、職務を遂行する。
(なにか陛下は隠し事をしている気がする。例えば陛下一族特有の陰陽力を操り、日本国とかいう勢力の内情をしったとかね)
御前会議室に一本の風が吹く。窓から来たからカラッカラの冬風で気持ちよくないはずなのに心地よく感じる不思議な温かい風だ。
彼、国土交通相の予感はある意味当たっていた。
しかし、それは天皇家に代々伝わる陰陽力ではなく、今上の天皇にのみある不思議な不思議なお力の賜であることを彼らはまだしらない。
今年は占いの結果、いいことと悪いことが起こるということがわかった。皇国は近年はまれに見る混乱期をを迎えていた。
だからこそ、御前会議は白熱する。混乱期を迎えたということそれすなわち、成り上がり者が現れるということで、政経界が乱れる。ここでどうにかしてそれを抑えることが至上の命題だ。
だからこそ、いいことと悪いことが起こるという占いはある意味面白いもので、別の意味で最悪だ。これまでの占いには『いいことと嫌なことと』でていた。
そこで『悪いこと』ということはどのような事態を巻き起こすのだろうか。
例えば最近の記憶に新しく起きた嫌なことは新潟の新潟市秋葉区新津油田にての爆発事件と陥没事件による新津川の新津新湖形成による直接的被害数百億円の新津地区原油関連事件だ。この事件により、新津を走る北陸高速と北陸貨客大規模統合鉄道路線と上下水道管やガス管などのインフラの寸断が発生した。これによる周辺の関連被害は数千億円に及ぶとの試算も専門家会議からは報告書が上がっている。
時刻はすでに規定の時間、午前9時30分を大幅に超え、午前10時23分となっている。53分遅れ。窓際にいる官僚はあまりにも閣僚がすごむから声をかけようにもかけられないでいる。
判波野克洋《はんはのこくよう》国土交通相(卿)はいい加減に時間について伝えようかと思った。
今上陛下は自主性に任せるべきとしているからこの状態で御聖断は望めないから自分が伝えるしか無いと思った。
陛下が何かをしているが、いつものこと。気にせずとも問題ないし、その崇高な理念は理解できそうにない。
「今上陛下と皆さ・・・
「皆さん。面白いことが起きましたよ」
閣僚官僚双方の心は一つになる。
陛下の御聖断がくる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「どうやら北端で日本国を名乗るえっと、超、超、そうそう。超弩級戦艦と思しき船に乗った勢力と接触したと石原君から来たんだ。石原君のことだ。きっと情報をある程度入手してパッパと帰還したから少し情報が少ないけれど、気にしないでくれ。外交交渉団を億ってほしいそうだから伊勢香意香奈《いせか いかな》外務相、久しぶりの大仕事だろう?頑張って組織してくれたまえ」
いつもに比べやけに早口だし、日本国を国辱する勢力ともせず、敵対勢力ともせずに友好的勢力として決めつけるには早すぎるのに陛下は早速友好的勢力として考えている。
閣僚官僚は少し旨に違和感を覚えながらも御聖断として簡易化された勅令が陛下から受け取り、職務を遂行する。
(なにか陛下は隠し事をしている気がする。例えば陛下一族特有の陰陽力を操り、日本国とかいう勢力の内情をしったとかね)
御前会議室に一本の風が吹く。窓から来たからカラッカラの冬風で気持ちよくないはずなのに心地よく感じる不思議な温かい風だ。
彼、国土交通相の予感はある意味当たっていた。
しかし、それは天皇家に代々伝わる陰陽力ではなく、今上の天皇にのみある不思議な不思議なお力の賜であることを彼らはまだしらない。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
「あなたの好きなひとを盗るつもりなんてなかった。どうか許して」と親友に謝られたけど、その男性は私の好きなひとではありません。まあいっか。
石河 翠
恋愛
真面目が取り柄のハリエットには、同い年の従姉妹エミリーがいる。母親同士の仲が悪く、二人は何かにつけ比較されてきた。
ある日招待されたお茶会にて、ハリエットは突然エミリーから謝られる。なんとエミリーは、ハリエットの好きなひとを盗ってしまったのだという。エミリーの母親は、ハリエットを出し抜けてご機嫌の様子。
ところが、紹介された男性はハリエットの好きなひととは全くの別人。しかもエミリーは勘違いしているわけではないらしい。そこでハリエットは伯母の誤解を解かないまま、エミリーの結婚式への出席を希望し……。
母親の束縛から逃れて初恋を叶えるしたたかなヒロインと恋人を溺愛する腹黒ヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID:23852097)をお借りしております。
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる