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「先生、もしかして、後々、自分が張り紙の犯人、と全校生徒の前で、名乗り出るつもりじゃないですか?」
夜慧が、そう美穂に告げる。一瞬、美穂の目が泳ぐが、そのまま表情を緩めて「すごいな、やっぱり」と呟いた。
「あれだけ、騒ぎになるようにして、私の意見を聞きたかっただけって、そんなわけないと、誰でもわかります、できるだけ話題にして、犯人として名乗り出た時に、動機として、発達障害について、話すつもりだったのでしょう、そして、無理解を無くしたかった」
「その通り」
美穂は、少し間をあけて、続ける。
「正直、まだ、発達障害って名前が、ついただけの状態だ、一部の教員は、本人の努力が足らないだけで、甘やかしてはいけない、という考えが根付いている、この学校の中には、何人か、おそらく発達障害の子がいる、そういう生徒らが、その一部の教員の言動に傷ついている、実際に自殺までした人がいるのにだ、何とか、この状況を変えたかったけど、私には……変えられなかった、だから」
夜慧は、その言葉を聞いて、安心したように、ため息をつく。そのあと、美穂に提案をした。
「あの張り紙、生徒会でやった事にさせてください」
「会長、何を」
弓月が不安そうに言う。
「最初から、私たちがイベントの前段階として、張った事にするのよ」
生徒会メンバーはそろって、頭にハテナを浮かべる。
「発達障害について勉強するイベントをするのよ、そして、白雪姫の件を事例として挙げるため、張り紙をした」
「なるほど、それなら、先生の立場が危うくなることは、無いですね」
弓月が嬉しそうにする。
「白雪姫のような事を、もう起こさせないように、できるしね」
佳乃も、顔をパッと明るくして、言った。
「さぁ、じゃあ準備するわよ、生徒総会で、張り紙の件について話して、そういうの専門にしてる人の講演会、その後、クラス単位で、考える時間を作る……弓月、講演会してくれる人、探して、三~四日後くらいで来れる人」
「はい!」
弓月がそう返事をすると、生徒会室を出て行く。みんな、あわただしく、動き始めた。佳乃は愛を見て、声をかける。
「一般公開できるようにしたいと、私は思ってます……来てください」
「うん……行くよ、旦那と子供もつれてく」
佳乃は、それを聞いて、笑顔で大きく頷いた。
夜慧が、そう美穂に告げる。一瞬、美穂の目が泳ぐが、そのまま表情を緩めて「すごいな、やっぱり」と呟いた。
「あれだけ、騒ぎになるようにして、私の意見を聞きたかっただけって、そんなわけないと、誰でもわかります、できるだけ話題にして、犯人として名乗り出た時に、動機として、発達障害について、話すつもりだったのでしょう、そして、無理解を無くしたかった」
「その通り」
美穂は、少し間をあけて、続ける。
「正直、まだ、発達障害って名前が、ついただけの状態だ、一部の教員は、本人の努力が足らないだけで、甘やかしてはいけない、という考えが根付いている、この学校の中には、何人か、おそらく発達障害の子がいる、そういう生徒らが、その一部の教員の言動に傷ついている、実際に自殺までした人がいるのにだ、何とか、この状況を変えたかったけど、私には……変えられなかった、だから」
夜慧は、その言葉を聞いて、安心したように、ため息をつく。そのあと、美穂に提案をした。
「あの張り紙、生徒会でやった事にさせてください」
「会長、何を」
弓月が不安そうに言う。
「最初から、私たちがイベントの前段階として、張った事にするのよ」
生徒会メンバーはそろって、頭にハテナを浮かべる。
「発達障害について勉強するイベントをするのよ、そして、白雪姫の件を事例として挙げるため、張り紙をした」
「なるほど、それなら、先生の立場が危うくなることは、無いですね」
弓月が嬉しそうにする。
「白雪姫のような事を、もう起こさせないように、できるしね」
佳乃も、顔をパッと明るくして、言った。
「さぁ、じゃあ準備するわよ、生徒総会で、張り紙の件について話して、そういうの専門にしてる人の講演会、その後、クラス単位で、考える時間を作る……弓月、講演会してくれる人、探して、三~四日後くらいで来れる人」
「はい!」
弓月がそう返事をすると、生徒会室を出て行く。みんな、あわただしく、動き始めた。佳乃は愛を見て、声をかける。
「一般公開できるようにしたいと、私は思ってます……来てください」
「うん……行くよ、旦那と子供もつれてく」
佳乃は、それを聞いて、笑顔で大きく頷いた。
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