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水中キス
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「綺麗だな。相良はこんなところで好きに泳げていいよな」
「泳ぐ?」
「え? だって、俺、着替えてないし……うわぁっ!」
バッシャーン、と水を叩く大きな音が瑛斗の耳に届いたのと同時に、自分が服を着たままプールに突き落とされたことがわかった。全身が急激に濡れていくのを、沈んだ水中で感じる。慌てて手足を動かして水面に顔を出した。
「なにすんだよっ!!」
相良のほうを見上げ声を荒げたが、目に飛び込んできた光景に瑛斗は思わず息を飲んで黙り込んだ。目の前で、色白の綺麗な肌が露わになっていく。瑛斗は苦し紛れに呟いた。
「……お前は脱ぐのかよ……」
相良が服を脱いでいく姿に、うかつにも見とれてしまった。昨晩と同じように全裸になった相良が、プールサイドから瑛斗を見下ろしている。
「俺、いつも裸だから」
「俺だって、服着て泳がねーしっ」
「じゃあ、瑛斗も全裸になる?」
「……嫌だ」
「なら、いいじゃん、それで」
「……だけどせめてTシャツだけでも脱ぎたかったわ。着替え持ってないし」
「用意あるから大丈夫」
そう言って、綺麗なフォームで相良がプールに飛び込んだ。水しぶきが瑛斗の顔に勢いよくかかって、一瞬視界を遮られる。
「うわっ!」
ぎゅっと瞑った目を開くと、相良の姿がない。
「……あれ……? 相良……?」
どこだろう?と辺りを見回そうとした時、後ろから強い力で腕を引っ張られ、そのまま水中に引きずり込まれた。
半分パニックになりながら、なんとか体勢を整えようと水中でもがくと、目の前に相良の顔が覗いた。瑛斗は目だけで抗議の意志を送る。
水中で目を細めて、相良は微かに笑った。瑛斗の抗議など全く無視をして、瑛斗の両頬を相良の両手が包む。そのまま、すっと相良の顔が近づいたかと思った時には、お互いの唇が重なっていた。突然の出来事に驚いて目を見開いた。息が泡となって口から漏れる。キスをしたままゆっくりと浮上して、水中から顔を出した。
「ぷはっ……んっ……」
苦しくて息を継ごうと相良から唇を離して自分の口を開けた途端、それを待っていたかのように、間髪入れずに相良の唇が再び重なり、舌を入れられた。
両手で相良の背中を叩いて抵抗する。しかし相良の両脚が水中でがっちりと瑛斗を抱え込み、両手で顔を捕まれていて身動きできなかった。最初はそれでも諦めずに相良の背中を叩いたり、肩を押したりしていたが。段々と体中の力が抜けて、瑛斗の両腕は相良の背中を滑り、ぽちゃん、と水中に沈んでいった。
「は……ん……」
自分で自分が信じられなかった。こんな、昨日会ったばかりの、まだよく知らない、しかも男からのキスを、気持ちいい、と感じてしまうなんて。
そのキスは、最初の強引さとは裏腹に、優しいキスだった。ゆっくりと相良の舌が瑛斗の口内を移動していく。まるで、その舌で瑛斗の全てを感じ取ろうとするかのように。そっと舌が瑛斗の舌に絡んできた。思わず絡み返す。それを合図に、キスは深くなった。
「泳ぐ?」
「え? だって、俺、着替えてないし……うわぁっ!」
バッシャーン、と水を叩く大きな音が瑛斗の耳に届いたのと同時に、自分が服を着たままプールに突き落とされたことがわかった。全身が急激に濡れていくのを、沈んだ水中で感じる。慌てて手足を動かして水面に顔を出した。
「なにすんだよっ!!」
相良のほうを見上げ声を荒げたが、目に飛び込んできた光景に瑛斗は思わず息を飲んで黙り込んだ。目の前で、色白の綺麗な肌が露わになっていく。瑛斗は苦し紛れに呟いた。
「……お前は脱ぐのかよ……」
相良が服を脱いでいく姿に、うかつにも見とれてしまった。昨晩と同じように全裸になった相良が、プールサイドから瑛斗を見下ろしている。
「俺、いつも裸だから」
「俺だって、服着て泳がねーしっ」
「じゃあ、瑛斗も全裸になる?」
「……嫌だ」
「なら、いいじゃん、それで」
「……だけどせめてTシャツだけでも脱ぎたかったわ。着替え持ってないし」
「用意あるから大丈夫」
そう言って、綺麗なフォームで相良がプールに飛び込んだ。水しぶきが瑛斗の顔に勢いよくかかって、一瞬視界を遮られる。
「うわっ!」
ぎゅっと瞑った目を開くと、相良の姿がない。
「……あれ……? 相良……?」
どこだろう?と辺りを見回そうとした時、後ろから強い力で腕を引っ張られ、そのまま水中に引きずり込まれた。
半分パニックになりながら、なんとか体勢を整えようと水中でもがくと、目の前に相良の顔が覗いた。瑛斗は目だけで抗議の意志を送る。
水中で目を細めて、相良は微かに笑った。瑛斗の抗議など全く無視をして、瑛斗の両頬を相良の両手が包む。そのまま、すっと相良の顔が近づいたかと思った時には、お互いの唇が重なっていた。突然の出来事に驚いて目を見開いた。息が泡となって口から漏れる。キスをしたままゆっくりと浮上して、水中から顔を出した。
「ぷはっ……んっ……」
苦しくて息を継ごうと相良から唇を離して自分の口を開けた途端、それを待っていたかのように、間髪入れずに相良の唇が再び重なり、舌を入れられた。
両手で相良の背中を叩いて抵抗する。しかし相良の両脚が水中でがっちりと瑛斗を抱え込み、両手で顔を捕まれていて身動きできなかった。最初はそれでも諦めずに相良の背中を叩いたり、肩を押したりしていたが。段々と体中の力が抜けて、瑛斗の両腕は相良の背中を滑り、ぽちゃん、と水中に沈んでいった。
「は……ん……」
自分で自分が信じられなかった。こんな、昨日会ったばかりの、まだよく知らない、しかも男からのキスを、気持ちいい、と感じてしまうなんて。
そのキスは、最初の強引さとは裏腹に、優しいキスだった。ゆっくりと相良の舌が瑛斗の口内を移動していく。まるで、その舌で瑛斗の全てを感じ取ろうとするかのように。そっと舌が瑛斗の舌に絡んできた。思わず絡み返す。それを合図に、キスは深くなった。
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