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カウアイ島
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カウアイ島は、ハワイの島々の中でも最古の島と言われ、海と自然が溢れる魅力的な場所だ。別名『ガーデンアイランド』とも呼ばれ、島全体が箱庭のように美しい。
ボティ―ガードと運転手、お世話係の人々を従えながら、瑛斗たちはどこかから調達されたリムジン車で、島内のさまざまな観光地を見て回った。
相良は見飽きるほど来ているようだったが、瑛斗はカウアイ島に来たのは初めてだったので、日本とはまた趣の違った美しい自然に興奮していた。
相良は、1つ観光する度に、瑛斗、次どこ行きたい?と聞いてきた。そして、ことあるごとに、抱き締めたり、肩を抱いてきたり、手を繋いできたり、スキンシップも多かった。
最初は、お付きの人々もみんなして瑛斗を相良のファーストレディーの如く扱うし、相良にも当たり前のように彼女(彼氏)扱いされていたので、俺は男だし、相良の彼女でも彼氏でもなんでもない!と納得がいかず抵抗を見せていた。
しかし、相良とその仲間たちにはそんな抵抗は無駄だったらしい。瑛斗の抵抗する姿でさえも可愛いだのなんだのと言われて全く効果はなかった。
そんなやり取りを繰り返す内に段々と抵抗するのが空しくなり、最終的にはどうせなら行きたいところへ行かせてもらおうと、瑛斗からここに行きたい、とリクエストしてみたりした。
すると、相良はお使いを頼まれた子供のような嬉しそうな笑顔を見せて、わかった、といそいそとお世話係に指示を出すのだった。その姿があまりにも昨晩会った堕天使相良と違い過ぎて、思わず笑ってしまう。
こんな可愛らしい笑顔もできんだな。
自分がなにかをリクエストするだけで、相良がこんなに機嫌良くなって円滑に物事が進むのならそれはそれでまあいいかと、お姫さま扱いされているこの状況を、今日ぐらいは受け入れてやろうかと思い始めていた。
「うわぁ、これもすげぇなぁ」
夕方近くになり発つ時間が迫っていたので、最後にどこに行こうかと相良と相談した結果、ワイルア滝に寄ることになった。ぐるりと緑に囲まれたダイナミックなワイルア滝は観光スポットとして有名な場所だ。約25メートルの高さから轟音を立てて一気に流れ落ちる水流のあまりの迫力に、瑛斗は歓喜の声を上げた。
滝の上に設けられたビュースポットからしばらくその圧巻の情景をじっと見下ろしていたのだが。ふと、自分に向けられる視線に気づいて隣を見る。相良が少し微笑んで瑛斗を見ていた。
その優しい笑顔に、瑛斗の胸がドキリと鳴った。嫌味のない、相良の自然に出る笑顔。綺麗な顔で微笑まれて思わずドキドキしてしまった。その動揺を悟られまいと、平常心を装って自分から話しかけた。
「なに?」
「いや、可愛いいなと思って」
「……お前、そればっかりじゃん。せっかくなんだから、俺ばっか見てないで景色見ろよ」
「見飽きてるから。瑛斗見てたほうがいい。飽きないし」
その歯の浮くような台詞に顔が赤くなるのを感じた。
「あ、また赤くなった。ほんと可愛いいな、瑛斗は」
そう言いながら、相良が瑛斗を強引に引き寄せて、強く抱擁した。
ボティ―ガードと運転手、お世話係の人々を従えながら、瑛斗たちはどこかから調達されたリムジン車で、島内のさまざまな観光地を見て回った。
相良は見飽きるほど来ているようだったが、瑛斗はカウアイ島に来たのは初めてだったので、日本とはまた趣の違った美しい自然に興奮していた。
相良は、1つ観光する度に、瑛斗、次どこ行きたい?と聞いてきた。そして、ことあるごとに、抱き締めたり、肩を抱いてきたり、手を繋いできたり、スキンシップも多かった。
最初は、お付きの人々もみんなして瑛斗を相良のファーストレディーの如く扱うし、相良にも当たり前のように彼女(彼氏)扱いされていたので、俺は男だし、相良の彼女でも彼氏でもなんでもない!と納得がいかず抵抗を見せていた。
しかし、相良とその仲間たちにはそんな抵抗は無駄だったらしい。瑛斗の抵抗する姿でさえも可愛いだのなんだのと言われて全く効果はなかった。
そんなやり取りを繰り返す内に段々と抵抗するのが空しくなり、最終的にはどうせなら行きたいところへ行かせてもらおうと、瑛斗からここに行きたい、とリクエストしてみたりした。
すると、相良はお使いを頼まれた子供のような嬉しそうな笑顔を見せて、わかった、といそいそとお世話係に指示を出すのだった。その姿があまりにも昨晩会った堕天使相良と違い過ぎて、思わず笑ってしまう。
こんな可愛らしい笑顔もできんだな。
自分がなにかをリクエストするだけで、相良がこんなに機嫌良くなって円滑に物事が進むのならそれはそれでまあいいかと、お姫さま扱いされているこの状況を、今日ぐらいは受け入れてやろうかと思い始めていた。
「うわぁ、これもすげぇなぁ」
夕方近くになり発つ時間が迫っていたので、最後にどこに行こうかと相良と相談した結果、ワイルア滝に寄ることになった。ぐるりと緑に囲まれたダイナミックなワイルア滝は観光スポットとして有名な場所だ。約25メートルの高さから轟音を立てて一気に流れ落ちる水流のあまりの迫力に、瑛斗は歓喜の声を上げた。
滝の上に設けられたビュースポットからしばらくその圧巻の情景をじっと見下ろしていたのだが。ふと、自分に向けられる視線に気づいて隣を見る。相良が少し微笑んで瑛斗を見ていた。
その優しい笑顔に、瑛斗の胸がドキリと鳴った。嫌味のない、相良の自然に出る笑顔。綺麗な顔で微笑まれて思わずドキドキしてしまった。その動揺を悟られまいと、平常心を装って自分から話しかけた。
「なに?」
「いや、可愛いいなと思って」
「……お前、そればっかりじゃん。せっかくなんだから、俺ばっか見てないで景色見ろよ」
「見飽きてるから。瑛斗見てたほうがいい。飽きないし」
その歯の浮くような台詞に顔が赤くなるのを感じた。
「あ、また赤くなった。ほんと可愛いいな、瑛斗は」
そう言いながら、相良が瑛斗を強引に引き寄せて、強く抱擁した。
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