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終曲
嘘と真実と(1)
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老齢の町長は断固として言った。
「脱獄幇助は重罪です。ましてや黄金の夜明け旅団の構成員を解放したとあっては、リンカ=ヒタツを協力者として手配しない訳にはゆきません」
ラッドはトゥシェと二人、カーメンの町長室にリンカの弁明をしに来ていた。しかし旅団の重要書類と中隊本部の正確な位置を提供したにも関わらず、町長はトゥシェの説得に耳を貸さない。
さすがのトゥシェも言いよどんだ。見かねたラッドが口添えする。
「あの、ちょっと良いですか?」
「あなたは既に利害関係者です。証言は採用できません」
「それって『俺がリンカの側だ』って意味ですよね? その俺を人質にしたんですから、旅団がリンカと敵対関係にあるって事を町も認めたことになりませんか?」
「それを判断するのは魔法使い連盟です」
「そんな無責任な」
「事情がどうあれリンカ=ヒタツが黄金の夜明け旅団の構成員を脱走させた、この事実が全てです」
(声が上ずっているな)
初対面なのでラッドには町長の普段の声が分からない。だが本音で語っているようには聞こえなかった。
「どうしたらリンカの無実を証明できるんですか?」
「それは、町には判断できません。魔法使いによる犯罪は、魔法使い連盟が管轄します」
「権威主義ですか?」
「それが大クラウト連邦の定めだからです。連邦憲章によって魔法使いによる犯罪は連盟が捜査、判断します。法による裁きは連盟による審判が確定した後になります」
(急に滑舌が良くなったな)
「でもリンカが、俺を人質にされて脅迫されていた事を町長さんも知っていますよね。それで手配なんて酷いじゃないですか」
「事実関係の確認も、魔法使い連盟が行います。町の業務は連盟へ、手配人を通報するまで、そう決まっているのです」
筋は通っているが、声質が不安定だ。
「それが正しい、と町長さんは思っているんですか?」
「私は、国法と連邦憲章に沿って、行政を執行するだけです」
「答えになっていませんが?」
「君に何の権限があるのですか!?」
不自然に権限の発声が固い。
(権威主義か、それとも――)
ラッドは大きな疑問を抱いていた。自分がいない間に起きた事を、リンカ達から説明された時に真っ先に抱いた疑問があるのだ。
(探りを入れるか)
「そう言えば、ウォルケン=リッターさんは技術指導の為にこの国に来たそうですね」
「……キースキン、何を急に?」
トゥシェが疑念の声を上げるが、ラッドは介さず町長の反応を一瞬も逃さず観察する。硬直して青ざめる変化を、残らず全て。
「あの人、技術をとても広く捉えていました。魔法でさえ特殊技術程度の認識なんですから」
「世間話をするならお引き取りください。私は多忙なんです」
「役場が下にも置かない持てなしをする人が、建築土木の技術者のはずがない。つまり彼が指導するのは役場の仕事――行政ですか?」
「憶測で物を言った所で意味はありません」
町長は早口でまくし立てた。
(図星だな)
「なら、ただのクラウト人ではありませんね。旧帝国領の新興国の自立を連邦政府が支援している、と学校で習いました。となるとウォルケンさんは連邦政府の要人な訳だ。そんな人が扉の向こうから『黄金の夜明け旅団は逆賊だ』なんて言ったら、町長さんも態度を一変させざるを得ませんよね?」
町長は口をつぐんで何も言わない。だが表情の変化によって全てを肯定した。
「トゥシェ、この人と話をしても時間の無駄だ。町長風情では、連邦政府の意向に逆らえやしないから」
「……しかしキースキン、先生をこのままにしてはおけない」
「もちろんさ。でもその為に俺たちが立ち向かう相手は町役場じゃない。国でも、連邦政府でもない。魔法使いに関する全権を握る、魔法使い連盟だ」
「……具体的にどうするか、策はあるのか?」
「リンカが旅団の敵だ、と認めさせる。どの道彼女は既に戦う気なんだ。ならそれを連盟に教えてやれば良い。そうすればこの国はリンカを裁けなくなる。そうですよね、町長さん」
「犯罪魔法使いは、連盟の決定を受けて法律に従い裁断を下します」
「ありがとうございます」
ラッドは立ち上がった。
「俺たちはこれから、黄金の夜明け旅団と戦います。リンカと一緒に。まさか邪魔はしませんよね? 万一連中に有利になるよう動いたら、逆賊の仲間になってしまいますからね。町役場だろうと、執政院だろうと」
「リンカ=ヒタツは手配します。これは決定事項です」
「分かっていますよ。町長さんも色々大変ですね。それでは長々と失礼しました」
ラッドは渋るトゥシェを促して町長室を後にした。
町長の、言外の肯定によって知った事実だけを収穫として。
♪
リンカ=ヒタツの友人たちが退出すると、町長は椅子に埋もれ首を落とした。
深くため息をつく。疲労が全身にのし掛かっていた。
「やれやれ、抜け目ない少年ですね」と不意な声。
はっと町長が顔を上げると、白髪の老人がいつの間にか町長室にいた。
「これだから吟遊詩人は油断できない」
そう苦笑する老人――ウォルケン――を無断侵入で咎めるどころか町長はお伺いをたてた。
「あの、本当に手配するのですか?」
ウォルケンは呆れた風に言う。
「犯罪者を放置する気ですか? 職務怠慢は困りますね」
「しかし、彼女は脅迫されて……黄金の夜明け旅団の協力者であるという事実もありません」
「それを判断するのは魔法使い連盟のはずですが、町に委任でもされましたか?」
「いえ、その様な事は……」
汗をハンカチで拭う町長に、老人は眉をしかめた。
「まさか良心の呵責とでも?」
「は、はあ……事実と異なりますので」
「ご自分を責めるなら、その無能さこそ責めて欲しいものですね。あなた方がいつまでも魔法使い連盟を動かせないでいるから、罪も無い少女が手配人になってしまったではありませんか」
「しかし、それは……連中は交易都市や交易路に手を出しませんので」
「いつ『国際物流』が町や道を意味する単語に変わったのですか?」
「え? は?」
「物流を担う交易商こそが国際物流の主体なのですが? 町や道をいくら国際物流だと主張したところで、交易商が使わなければただの町や道でしかありませんよ」
「あ、はい」
「要するに、クラウト商人に被害さえ出れば、連盟は大手を振って動けたんですがね」
思わず町長は問い返した。
「動けた? まさか連盟が動きたがっていると?」
「少なくとも連盟本局は、野放図に暴れる東部大隊を潰したくてウズウズしていました――私が知る限りでは」
「で、では……どうして今まで?」
「魔法使い連盟は軍隊ではありません。本局といえど、大陸全土を網羅する組織の調整機関でしかないのです。これまで黄金の夜明け旅団と戦ってきたのは西方地域の連盟支局です。そこが『犠牲者も出ていない東に人員を割く』事に猛反対しているので、東方地域に戦力を割り振れないでいるのですよ」
聞いた事もない情報に町長は息を詰まらせた。
「国際物流の保護を連盟は連邦政府に確約しています。それに被害が出たという大義名分が無ければ、連盟本局は東に戦力を送れない。そういう状況だから何度も『国際物流に被害が出なければ動けない』と訴えていたのに、貴国ら十五の新興国のどこも、一国もこの『外交用語』が理解出来なかった。許しがたい無能ぶりです」
「しかし……被害など、待っていたところで……」
「なぜそこで『クラウト商人を襲わせよう』との発想に至らないのですか?」
あまりの発言に、頭の中がまっ白になった町長は間抜けた声を出してしまった。
「……はぁ?」
「クラウト商人が襲撃された、という通報さえあれば連盟は動けるのですよ」
「し、しかし……それでは、我が国が国際物流を守らなかったことに……」
「被害に遭うのはクラウト人――外国人であって、あなた方が守るべき国民ではありません。自国民と外国人、どちらが大切なのか改めて問われねば分からないのですか?」
「も、もちろん、自国民です」
「だのにあなた方は外国人を守るばかりで、国民への被害を座視していた。国民を守らない為政者など、ルガーン人と変わらないではありませんか」
頭に血が上った。それはオライア人に対する最大の侮辱である。
「脱獄幇助は重罪です。ましてや黄金の夜明け旅団の構成員を解放したとあっては、リンカ=ヒタツを協力者として手配しない訳にはゆきません」
ラッドはトゥシェと二人、カーメンの町長室にリンカの弁明をしに来ていた。しかし旅団の重要書類と中隊本部の正確な位置を提供したにも関わらず、町長はトゥシェの説得に耳を貸さない。
さすがのトゥシェも言いよどんだ。見かねたラッドが口添えする。
「あの、ちょっと良いですか?」
「あなたは既に利害関係者です。証言は採用できません」
「それって『俺がリンカの側だ』って意味ですよね? その俺を人質にしたんですから、旅団がリンカと敵対関係にあるって事を町も認めたことになりませんか?」
「それを判断するのは魔法使い連盟です」
「そんな無責任な」
「事情がどうあれリンカ=ヒタツが黄金の夜明け旅団の構成員を脱走させた、この事実が全てです」
(声が上ずっているな)
初対面なのでラッドには町長の普段の声が分からない。だが本音で語っているようには聞こえなかった。
「どうしたらリンカの無実を証明できるんですか?」
「それは、町には判断できません。魔法使いによる犯罪は、魔法使い連盟が管轄します」
「権威主義ですか?」
「それが大クラウト連邦の定めだからです。連邦憲章によって魔法使いによる犯罪は連盟が捜査、判断します。法による裁きは連盟による審判が確定した後になります」
(急に滑舌が良くなったな)
「でもリンカが、俺を人質にされて脅迫されていた事を町長さんも知っていますよね。それで手配なんて酷いじゃないですか」
「事実関係の確認も、魔法使い連盟が行います。町の業務は連盟へ、手配人を通報するまで、そう決まっているのです」
筋は通っているが、声質が不安定だ。
「それが正しい、と町長さんは思っているんですか?」
「私は、国法と連邦憲章に沿って、行政を執行するだけです」
「答えになっていませんが?」
「君に何の権限があるのですか!?」
不自然に権限の発声が固い。
(権威主義か、それとも――)
ラッドは大きな疑問を抱いていた。自分がいない間に起きた事を、リンカ達から説明された時に真っ先に抱いた疑問があるのだ。
(探りを入れるか)
「そう言えば、ウォルケン=リッターさんは技術指導の為にこの国に来たそうですね」
「……キースキン、何を急に?」
トゥシェが疑念の声を上げるが、ラッドは介さず町長の反応を一瞬も逃さず観察する。硬直して青ざめる変化を、残らず全て。
「あの人、技術をとても広く捉えていました。魔法でさえ特殊技術程度の認識なんですから」
「世間話をするならお引き取りください。私は多忙なんです」
「役場が下にも置かない持てなしをする人が、建築土木の技術者のはずがない。つまり彼が指導するのは役場の仕事――行政ですか?」
「憶測で物を言った所で意味はありません」
町長は早口でまくし立てた。
(図星だな)
「なら、ただのクラウト人ではありませんね。旧帝国領の新興国の自立を連邦政府が支援している、と学校で習いました。となるとウォルケンさんは連邦政府の要人な訳だ。そんな人が扉の向こうから『黄金の夜明け旅団は逆賊だ』なんて言ったら、町長さんも態度を一変させざるを得ませんよね?」
町長は口をつぐんで何も言わない。だが表情の変化によって全てを肯定した。
「トゥシェ、この人と話をしても時間の無駄だ。町長風情では、連邦政府の意向に逆らえやしないから」
「……しかしキースキン、先生をこのままにしてはおけない」
「もちろんさ。でもその為に俺たちが立ち向かう相手は町役場じゃない。国でも、連邦政府でもない。魔法使いに関する全権を握る、魔法使い連盟だ」
「……具体的にどうするか、策はあるのか?」
「リンカが旅団の敵だ、と認めさせる。どの道彼女は既に戦う気なんだ。ならそれを連盟に教えてやれば良い。そうすればこの国はリンカを裁けなくなる。そうですよね、町長さん」
「犯罪魔法使いは、連盟の決定を受けて法律に従い裁断を下します」
「ありがとうございます」
ラッドは立ち上がった。
「俺たちはこれから、黄金の夜明け旅団と戦います。リンカと一緒に。まさか邪魔はしませんよね? 万一連中に有利になるよう動いたら、逆賊の仲間になってしまいますからね。町役場だろうと、執政院だろうと」
「リンカ=ヒタツは手配します。これは決定事項です」
「分かっていますよ。町長さんも色々大変ですね。それでは長々と失礼しました」
ラッドは渋るトゥシェを促して町長室を後にした。
町長の、言外の肯定によって知った事実だけを収穫として。
♪
リンカ=ヒタツの友人たちが退出すると、町長は椅子に埋もれ首を落とした。
深くため息をつく。疲労が全身にのし掛かっていた。
「やれやれ、抜け目ない少年ですね」と不意な声。
はっと町長が顔を上げると、白髪の老人がいつの間にか町長室にいた。
「これだから吟遊詩人は油断できない」
そう苦笑する老人――ウォルケン――を無断侵入で咎めるどころか町長はお伺いをたてた。
「あの、本当に手配するのですか?」
ウォルケンは呆れた風に言う。
「犯罪者を放置する気ですか? 職務怠慢は困りますね」
「しかし、彼女は脅迫されて……黄金の夜明け旅団の協力者であるという事実もありません」
「それを判断するのは魔法使い連盟のはずですが、町に委任でもされましたか?」
「いえ、その様な事は……」
汗をハンカチで拭う町長に、老人は眉をしかめた。
「まさか良心の呵責とでも?」
「は、はあ……事実と異なりますので」
「ご自分を責めるなら、その無能さこそ責めて欲しいものですね。あなた方がいつまでも魔法使い連盟を動かせないでいるから、罪も無い少女が手配人になってしまったではありませんか」
「しかし、それは……連中は交易都市や交易路に手を出しませんので」
「いつ『国際物流』が町や道を意味する単語に変わったのですか?」
「え? は?」
「物流を担う交易商こそが国際物流の主体なのですが? 町や道をいくら国際物流だと主張したところで、交易商が使わなければただの町や道でしかありませんよ」
「あ、はい」
「要するに、クラウト商人に被害さえ出れば、連盟は大手を振って動けたんですがね」
思わず町長は問い返した。
「動けた? まさか連盟が動きたがっていると?」
「少なくとも連盟本局は、野放図に暴れる東部大隊を潰したくてウズウズしていました――私が知る限りでは」
「で、では……どうして今まで?」
「魔法使い連盟は軍隊ではありません。本局といえど、大陸全土を網羅する組織の調整機関でしかないのです。これまで黄金の夜明け旅団と戦ってきたのは西方地域の連盟支局です。そこが『犠牲者も出ていない東に人員を割く』事に猛反対しているので、東方地域に戦力を割り振れないでいるのですよ」
聞いた事もない情報に町長は息を詰まらせた。
「国際物流の保護を連盟は連邦政府に確約しています。それに被害が出たという大義名分が無ければ、連盟本局は東に戦力を送れない。そういう状況だから何度も『国際物流に被害が出なければ動けない』と訴えていたのに、貴国ら十五の新興国のどこも、一国もこの『外交用語』が理解出来なかった。許しがたい無能ぶりです」
「しかし……被害など、待っていたところで……」
「なぜそこで『クラウト商人を襲わせよう』との発想に至らないのですか?」
あまりの発言に、頭の中がまっ白になった町長は間抜けた声を出してしまった。
「……はぁ?」
「クラウト商人が襲撃された、という通報さえあれば連盟は動けるのですよ」
「し、しかし……それでは、我が国が国際物流を守らなかったことに……」
「被害に遭うのはクラウト人――外国人であって、あなた方が守るべき国民ではありません。自国民と外国人、どちらが大切なのか改めて問われねば分からないのですか?」
「も、もちろん、自国民です」
「だのにあなた方は外国人を守るばかりで、国民への被害を座視していた。国民を守らない為政者など、ルガーン人と変わらないではありませんか」
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