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第十楽章
獲物を狩る者(2)
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前を走るトゥシェが急に止まったのでラッドはぶつかりかけた。刹那後、光に包まれる。
「眩しい!」
自分の声は後方だけが反響して前へは抜けた。洞窟の出口だ。トゥシェが扉を押し開けている。
出た先は深い木立の斜面だった。木漏れ日が少なくかなり薄暗いはずだが、暗闇に慣れた目ではやたら明るく感じられる。
「リンカは?」
ラッドが周囲を見回していると、突如百万の雷が落ちたかの大音声が大気を震わせた。咄嗟に耳を塞いだ手の平を雷鳴は貫通し、鼓膜を引き裂かんばかりに叩く。
(なんなんだ、これは!?)
怒鳴ったつもりだが、その声はまったく聞こえない。あまりの轟音にかき消されたらしい。あるいは声が出なかったのかも。やたら息苦しい。
一頻り苦しめられた轟音が、やっと収まった。と気を抜く間も無く突風が吹き荒れる。木々が揺らぎ、枝葉や土埃が全身を叩いた。
目を開けられないなか、ラッドは耳から離した両手で鼻と口を覆う。
(下手に呼吸したら喉がやられる)
土埃を吸わないよう慎重に息を継いだ。ハンカチを使いたいが、風で吹き飛ばされてしまうだろう。
苦しい時間が過ぎ、強風程度に風が弱まったので息をついた。
耳の聞こえが悪い。何回か頭を叩いて、ようやく咳き込む声を捉えられた。
トゥシェうずくまり、咳き込んでいる。
「大丈夫か?」
今度は声が出た。あるいは聞こえた。
彼の背中をさすってやったところ、手応えに驚いた。トゥシェはラッドより筋肉が無く骨が細いのだ。
「魔法使いは華奢だって本当なんだな。ま、この国じゃなきゃ関係ないか。あれ、でも土埃くらい魔法で防げないのか?」
「……最初のが、ドラゴンの咆哮だった」
むせつつトゥシェが立ち上がる。
「ああ、吠えたのか。凄い大きさだったな」
「……咆哮は、魔力の放出だ。あの中では魔法は使えない」
「見つかったのか?」
慌てて周囲を見回す。木々で視界は通らないが、巨大な生き物が立てる足音などは聞こえない。風が止んで森は静寂に包まれていた。
「……僕らを見つけたなら咆哮を向けたはず。今のは余波だ。その後の突風は飛び立った際のものだろう」
「ドラゴンが飛んだ? まさかリンカが!?」
「……先生はドラゴンの注意を引きすぎたらしい」
トゥシェは空を仰いで息を整えている。フードがずり落ち銀髪が露わになっていた。まともに彼の顔を見るのは初めてだが、線が細く目鼻立ちが整い色素の薄い肌に緋色の瞳が生えている。まさに美少年。
(悔しいがリンカにはお似合いだな)
「……ドラゴンは西に移動している。先生はその先にいるはずだ。お前の無事を知らせれば隠れてくれる。だから後は、一人で帰れ」
「それはいいけど、おい――」
「……浮遊」
トゥシェは長杖を振った。浮き上がりはしたが安定に欠けている。
「――そんな状態で行くのか?」
ラッドの声に、トゥシェは一瞬だけ視線を寄越した。
さも軽蔑した風な冷たい眼差しを。
後はまっしぐらに上昇し、枝葉に隠れて見えなくなった。
「最低だな、俺って」
ラッドは自己嫌悪に打ちのめされた。
(彼女が危険な時に保身を考える男がどこにいる?)
彼はリンカを助ける為、命を賭してラッドの無事を知らせに飛んだのだ。
そのリンカはラッドを助けるため、命を賭してドラゴンを引きつけた。
我が身を省みぬ二人に比べ、ラッドは自分が恥ずかしくてならない。
(お前は何をしたんだ、ラドバーン=キースキン?)
二人の誠実さを疑い、命惜しさに悪党に媚び、挙げ句に二人を危険に晒したではないか。
「なんて、なんて嫌な奴なんだ、俺は!」
いじめられて当然だ。
トゥシェに嫌われるなんて当たり前である。
保身しか頭にない、利己的な「狡い人間」なのだから。
黄金の夜明け旅団と大差ない、それがラドバーン=キースキンという男なのだ。
「そんな奴なんかの為に……リンカ……トゥシェ……」
――自分を卑下する言葉は全て、先生の命がけの行為を冒涜すると知れ――
トゥシェにはそう言われたが、二人には伏して詫びたい。そうしなければ自分が許せない。
「だから、必ず生きて帰って来てくれ」
ラッドは跪いて工芸神タンバルに祈りを捧げた。神々の守護から離れた者たちであろうと、どうか守ってくれるように。
今までで一番熱心に祈った。
祈る事しか、ラッドにはできる事が無いのだから。
♪
リンカは天空を突き進んだ。
遅れてドラゴンが追ってくる。
”うわ~、こわ~い”
「ルビちゃん、離れて!」
”かくれてるよ~”
「ドラゴンがいなくなるまで私から離れていて!」
”はあ~い”
不満そうな返事。しかし巻き添えにする訳にはいかない。
後方から感じる魔力が強まった。振り返ると、ドラゴンは首を引きつけている。口から火の粉が漏れていた。
(炎を吐くの?)
獲物を捕らえる咆哮でさえ呪歌による魔法壁を瞬時に破ったのだ。ドラゴン最強の攻撃手段に防御は意味をなすまい。
「避けるしか、ないよね」
ドラゴンは首を伸ばし炎を吐いた。
♪ビム(回避)♪
緊急回避で上昇する。直後、大気を橙色の炎柱が貫いた。直撃こそ免れたが、猛烈な熱風に煽られ姿勢を崩す。その熱風は強烈な魔力を帯びていた。
「これも魔力放出!?」
ただの炎ではなかった。咆哮を上回る膨大かつ高密度な魔力を伴っている。
否、咆哮と同様にこれも魔力放出が本質で、炎は結果でしかない。
物質に魔力を加えると温度が上がる。呪歌なら水を沸騰させるくらい簡単だ。ドラゴンが吐いた魔力は桁違いに高密度かつ莫大、息に含まれる普通なら燃えない物質が炎と化すほどだった。
――最強の生命体――
魔神や神々に対峙しうる存在、それがドラゴンなのだと再認識した。
攻撃を終えたドラゴンが加速してくる。
速度が落ちたリンカは牽制を放った。
♪ヴィンラーン(目眩まし)♪
小さな光球を放ち、ドラゴンの前で炸裂させた。
目映い光にドラゴンが吼える。
(さらに怒った!)
♪ビム(回避)♪
ドラゴンが目を眩ませている間にリンカは右に折れた。
(直進してくれれば距離を稼げる)
だがすぐドラゴンは向きを変えてきた。目眩ましの効果時間は予想より遥かに短かった。
(でも短時間でも見失わせられるなら、その隙に森に隠れられるかも)
♪ヴィンラーン(目眩まし)♪
再度光球を放つ。
と、ドラゴンが口を勢いよく閉じた。直後、光球が消し飛ぶ。次いで牙が鳴る音と共に魔力の塊がリンカを掠めた。
余波で呪歌の魔力が乱れ、リンカは姿勢を崩した。
だがそれ以上の衝撃をリンカは精神に受けていた。
「呪歌が、潰された!?」
軽く魔力を放つことで、呪歌を吹き飛ばしたのだ。しかもその「軽く」の余波だけでリンカを撃ち落としてお釣りが来る。
ドラゴンの桁外れな魔力の強さにリンカは言葉を失った。
再びドラゴンが空を噛んだ。その意味する所は――
♪ビム(回避)♪
牙が鳴る音が響き、一瞬前までいた空間を魔力の塊が貫いた。
ドラゴンが空を噛む。
♪ビム(回避)♪
リンカは回避した。
牙鳴りと共に魔力が襲い来る。
(学習している!?)
炎を吐くまでもなく、呪歌への対抗だけで呪歌使いを仕留められると学習したのだ。
――ドラゴンの強みは巨体や魔力の強さだけではない。高い知性と長命故に蓄積された豊富な経験は、人間とは比較にならない――
実際に対峙して痛いほど理解できた。
ドラゴンの恐ろしさを。
そしてその事実を的確に伝えた、あの人の知識と正しさも。
(それ程のまでの人に、私は――)
「眩しい!」
自分の声は後方だけが反響して前へは抜けた。洞窟の出口だ。トゥシェが扉を押し開けている。
出た先は深い木立の斜面だった。木漏れ日が少なくかなり薄暗いはずだが、暗闇に慣れた目ではやたら明るく感じられる。
「リンカは?」
ラッドが周囲を見回していると、突如百万の雷が落ちたかの大音声が大気を震わせた。咄嗟に耳を塞いだ手の平を雷鳴は貫通し、鼓膜を引き裂かんばかりに叩く。
(なんなんだ、これは!?)
怒鳴ったつもりだが、その声はまったく聞こえない。あまりの轟音にかき消されたらしい。あるいは声が出なかったのかも。やたら息苦しい。
一頻り苦しめられた轟音が、やっと収まった。と気を抜く間も無く突風が吹き荒れる。木々が揺らぎ、枝葉や土埃が全身を叩いた。
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苦しい時間が過ぎ、強風程度に風が弱まったので息をついた。
耳の聞こえが悪い。何回か頭を叩いて、ようやく咳き込む声を捉えられた。
トゥシェうずくまり、咳き込んでいる。
「大丈夫か?」
今度は声が出た。あるいは聞こえた。
彼の背中をさすってやったところ、手応えに驚いた。トゥシェはラッドより筋肉が無く骨が細いのだ。
「魔法使いは華奢だって本当なんだな。ま、この国じゃなきゃ関係ないか。あれ、でも土埃くらい魔法で防げないのか?」
「……最初のが、ドラゴンの咆哮だった」
むせつつトゥシェが立ち上がる。
「ああ、吠えたのか。凄い大きさだったな」
「……咆哮は、魔力の放出だ。あの中では魔法は使えない」
「見つかったのか?」
慌てて周囲を見回す。木々で視界は通らないが、巨大な生き物が立てる足音などは聞こえない。風が止んで森は静寂に包まれていた。
「……僕らを見つけたなら咆哮を向けたはず。今のは余波だ。その後の突風は飛び立った際のものだろう」
「ドラゴンが飛んだ? まさかリンカが!?」
「……先生はドラゴンの注意を引きすぎたらしい」
トゥシェは空を仰いで息を整えている。フードがずり落ち銀髪が露わになっていた。まともに彼の顔を見るのは初めてだが、線が細く目鼻立ちが整い色素の薄い肌に緋色の瞳が生えている。まさに美少年。
(悔しいがリンカにはお似合いだな)
「……ドラゴンは西に移動している。先生はその先にいるはずだ。お前の無事を知らせれば隠れてくれる。だから後は、一人で帰れ」
「それはいいけど、おい――」
「……浮遊」
トゥシェは長杖を振った。浮き上がりはしたが安定に欠けている。
「――そんな状態で行くのか?」
ラッドの声に、トゥシェは一瞬だけ視線を寄越した。
さも軽蔑した風な冷たい眼差しを。
後はまっしぐらに上昇し、枝葉に隠れて見えなくなった。
「最低だな、俺って」
ラッドは自己嫌悪に打ちのめされた。
(彼女が危険な時に保身を考える男がどこにいる?)
彼はリンカを助ける為、命を賭してラッドの無事を知らせに飛んだのだ。
そのリンカはラッドを助けるため、命を賭してドラゴンを引きつけた。
我が身を省みぬ二人に比べ、ラッドは自分が恥ずかしくてならない。
(お前は何をしたんだ、ラドバーン=キースキン?)
二人の誠実さを疑い、命惜しさに悪党に媚び、挙げ句に二人を危険に晒したではないか。
「なんて、なんて嫌な奴なんだ、俺は!」
いじめられて当然だ。
トゥシェに嫌われるなんて当たり前である。
保身しか頭にない、利己的な「狡い人間」なのだから。
黄金の夜明け旅団と大差ない、それがラドバーン=キースキンという男なのだ。
「そんな奴なんかの為に……リンカ……トゥシェ……」
――自分を卑下する言葉は全て、先生の命がけの行為を冒涜すると知れ――
トゥシェにはそう言われたが、二人には伏して詫びたい。そうしなければ自分が許せない。
「だから、必ず生きて帰って来てくれ」
ラッドは跪いて工芸神タンバルに祈りを捧げた。神々の守護から離れた者たちであろうと、どうか守ってくれるように。
今までで一番熱心に祈った。
祈る事しか、ラッドにはできる事が無いのだから。
♪
リンカは天空を突き進んだ。
遅れてドラゴンが追ってくる。
”うわ~、こわ~い”
「ルビちゃん、離れて!」
”かくれてるよ~”
「ドラゴンがいなくなるまで私から離れていて!」
”はあ~い”
不満そうな返事。しかし巻き添えにする訳にはいかない。
後方から感じる魔力が強まった。振り返ると、ドラゴンは首を引きつけている。口から火の粉が漏れていた。
(炎を吐くの?)
獲物を捕らえる咆哮でさえ呪歌による魔法壁を瞬時に破ったのだ。ドラゴン最強の攻撃手段に防御は意味をなすまい。
「避けるしか、ないよね」
ドラゴンは首を伸ばし炎を吐いた。
♪ビム(回避)♪
緊急回避で上昇する。直後、大気を橙色の炎柱が貫いた。直撃こそ免れたが、猛烈な熱風に煽られ姿勢を崩す。その熱風は強烈な魔力を帯びていた。
「これも魔力放出!?」
ただの炎ではなかった。咆哮を上回る膨大かつ高密度な魔力を伴っている。
否、咆哮と同様にこれも魔力放出が本質で、炎は結果でしかない。
物質に魔力を加えると温度が上がる。呪歌なら水を沸騰させるくらい簡単だ。ドラゴンが吐いた魔力は桁違いに高密度かつ莫大、息に含まれる普通なら燃えない物質が炎と化すほどだった。
――最強の生命体――
魔神や神々に対峙しうる存在、それがドラゴンなのだと再認識した。
攻撃を終えたドラゴンが加速してくる。
速度が落ちたリンカは牽制を放った。
♪ヴィンラーン(目眩まし)♪
小さな光球を放ち、ドラゴンの前で炸裂させた。
目映い光にドラゴンが吼える。
(さらに怒った!)
♪ビム(回避)♪
ドラゴンが目を眩ませている間にリンカは右に折れた。
(直進してくれれば距離を稼げる)
だがすぐドラゴンは向きを変えてきた。目眩ましの効果時間は予想より遥かに短かった。
(でも短時間でも見失わせられるなら、その隙に森に隠れられるかも)
♪ヴィンラーン(目眩まし)♪
再度光球を放つ。
と、ドラゴンが口を勢いよく閉じた。直後、光球が消し飛ぶ。次いで牙が鳴る音と共に魔力の塊がリンカを掠めた。
余波で呪歌の魔力が乱れ、リンカは姿勢を崩した。
だがそれ以上の衝撃をリンカは精神に受けていた。
「呪歌が、潰された!?」
軽く魔力を放つことで、呪歌を吹き飛ばしたのだ。しかもその「軽く」の余波だけでリンカを撃ち落としてお釣りが来る。
ドラゴンの桁外れな魔力の強さにリンカは言葉を失った。
再びドラゴンが空を噛んだ。その意味する所は――
♪ビム(回避)♪
牙が鳴る音が響き、一瞬前までいた空間を魔力の塊が貫いた。
ドラゴンが空を噛む。
♪ビム(回避)♪
リンカは回避した。
牙鳴りと共に魔力が襲い来る。
(学習している!?)
炎を吐くまでもなく、呪歌への対抗だけで呪歌使いを仕留められると学習したのだ。
――ドラゴンの強みは巨体や魔力の強さだけではない。高い知性と長命故に蓄積された豊富な経験は、人間とは比較にならない――
実際に対峙して痛いほど理解できた。
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