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第七楽章
新しい仲間(1)
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翌朝、ラッドが目覚めたのは大部屋に並ぶベッドの上だった。入り口が目の前なので、宿に戻ったのが最後だったのだろう。
多分。
(俺、どうやって帰って来たんだ?)
重い頭で考えようとした途端、激しい頭痛に襲われた。呻くと胸がむかついてくる。
(これが二日酔いか)
ウォルケンにしてやられ、自棄になって酒を煽ったまでは覚えている。その後に何があったかは泥をかき分けるように何も掴めない。
出入りする客の物音が頭痛に響いた。毛布を被っての二度寝は無理そうである。
(そう言えば……)
見回したがリンカの姿は無かった。もう起きているのか、他にも部屋があるのか。
その時朝の礼拝を告げる神殿の鐘が鳴り響いた。金属音に頭痛を直撃されラッドはのたうつ。まるで金槌で頭を叩かれているようだ。一日の始まりとしては最悪である。
朝食が始まるので両手で頭を押さえつつラッドはベッドを下りた。
階段を下りた酒場兼食堂にリンカと連れの姿があった。呆れたことにトゥシェは屋内でもフードを被ったままでいる。
(まるで逃亡犯だな)
二人のテーブルに近づくとリンカが手を振ってきた。
「ラッド、あなたもこの宿だったんだね」
「あ、ああ。偶然だね。一緒でも良い?」
「もちろん」
太陽みたいに明るい笑顔が頭痛を吹き飛ばした。幼く見えても同い年の異性なのだ。しかも、相変わらず太もも剥き出しの短パン姿。目のやり場に困りつつ、ラッドは椅子に腰を下ろす。
「顔色悪いけど役人に怒られたの? うわ、酒臭い」
「ご、ごめん。役人からは、すぐ解放されたけど、その跡で、嫌な酒を」
(すげえ! 俺、今女の子と会話しているよ)
”おはよ~、ラッド~”
(異性と会話できない寂しい人生は終わったんじゃなかったのか?)
現実の少女と会話しているのに妄想の少女が出てくる理不尽にラッドは悩む。
「どうしたの?」
リンカが顔を寄せてくる。無邪気なのか天然なのか、異性に免疫が無いラッドには刺激が強すぎて視線を逸らせた。
「と、ところで、トゥシェは、どうしたの?」
彼は組んだ指の上に顔を伏せたまま、石像の様に動かない。
「丸一日飛んでいたから、疲れているの」
「一日中? それは、疲れるだろうね」
首都アコウまで往復という距離だけでも驚いたが、大男を背負って帰ってきたと聞いてさらにびっくりした。
「そ、それは凄いね」
ラッド同様に華奢だと思っていたが、想像以上に体力があるらしい。ラッドの心中で劣等感がムクムクと頭をもたげてくる。
「お客様方、朝食でございます」
奥の扉が開いて亭主が入ってきた。女将や料理人が続いてカウンターに大皿を並べてゆく。客が取りに立ち上がった。
ここは男を見せる場だ、とラッドは席を立った。
「料理は俺が、取ってくるから、二人分のパンだけ取ってくれれば良いよ」
(それにしても刺激的だよな)
太ももを剥きだしているのに意識しなさすぎる。このままでは危険だ。他の客も、自分自身も。
(もしこのまま親しくなれば……)
あまりに都合が良すぎる事を思いついた自分が恥ずかしくなる。
「夢を見るな、俺。リンカは異文化なだけなんだ」
”いぶんかってな~に?”
「だから他の人がいる所では出てこないでくれ」
”ラッドがはなしかけたのに~!”
(俺なんて所詮、妄想と会話するイタい人間なんだ)
まかり間違ってもリンカの彼氏にはなれないだろう。既にいるわけだし。
料理を三皿運んで行くと、リンカは皿にパンを三個並べていた。
「あれ、俺の分は――」
「女将さんに聞いたよ。いくら宿代を倹約したいからって、体を壊しちゃ元も子もないでしょ。ちゃんと食べないと。大丈夫、差額は私が出すから」
一気にまくしたてられ、ラッドは頷くしかなかった。異性に反論など出来ようもない。
席に着いてラッドは手を組んだ。
「技術と芸術を司る工芸神タンバルよ、今日の糧を得られた事に感謝します」
他のテーブルでも客たちが祈りを捧げているが、ここではラッドだけだ。リンカとトゥシェは両手を合わせて声を揃えた。
「「いただきます」」
「ああ、魔法使いは、神々への信仰が、無いんだっけ。呪歌使いもそうなの?」
「私? 私の神様はお天道様よ」
「初めて聞いたよ。何を司る神なの?」
「お日様。日の光みたいに真っ直ぐ生きなさいって教え」
「まさか……太陽神ラ・ルガ?」
ラッドの声を聞きつけた隣の客が何ごとかと振り返った。
「違う違う。大陸の神様とは違うの。ええと、チハンには大陸の神様はいないし、大陸にチハンの神様はいないの」
「じゃあ、世界は誰が創った事になっているの?」
「大陸の創世神話は知っているけど、五千年前って青銅器時代よね。石器時代が無かった事になっているじゃない」
「石器、時代?」
「学校で習わなかった? 人類が金属を持つ前は石で刃物を作っていたのよ」
「それって、チハンの神話?」
「歴史よ。厳密に言うと先史時代。石器時代がいつ始まったかは分からないけど、一万年以上前の石器はあるわけだし」
「それって……チハンが遅れていたってことじゃ……」
「嫌ねえ。大陸の話よ。チハンに人が来たのは文字が出来てからだから、まだ六千年くらいしか経っていないもの」
ラッドの余計な一言に、リンカはにこやかに反論してきた。
「そんなの、学校で習っていない……」
人類の歴史は五千年のはずなのだ。異文化で済ませるにはあまりにも違い過ぎて、まるで別世界のようだ。
「でも、チハンの記録と、大陸の魔法使いの記録と一致しているから」
「ええと、チハンの神様が、そう言っているの?」
「神様はしゃべらないわよ。大陸の神様ってしゃべるの?」
「ああ、神官に語りかけて、法力を分けてくれるんだ」
「ラッドも分けてもらったの?」
「残念ながら、法術を使えるのは神官だけなんだ。神官から、治癒とかしてもらうんだ」
「それだけ?」
「それ以外だと、俺は演奏を上手くして欲しいって、工芸神タンバルに祈っているよ」
「それって自分が練習する事じゃないの?」
「そうだけど、それ以上は、神の恩寵が必要になるんだ」
「チハンとは違うのね。技を磨いていくと神様に近づくの。そういった凄い技の事を神業って言うわ。昨日のラッドの演奏なんて神業よ。恩寵が無くたってもう最高よ」
「あ、ありがとう」
異性からの賛辞は神々の恩寵より幸せにしてくれた。
「大陸って本当に違うのね。本で読んだだけだから、大陸的におかしい事があったら何でも言ってね」
そこまで言われたら、言いにくい事でも言うしかない。
「あの、その、服が……」
「服?」
「チハンの女性は、脚を、出すの?」
「うん。海に入って貝とか採るからね。これが普通」
と、リンカはこれ見よがしに剥き出しの太ももを持ち上げた。
「へ、へえ、それでか……」
でもそれでは刺激が強すぎる。見ない様にするのが大変だ。
「そう言えばトゥシェも『大陸では女性は脚を出さない』って言ったわね」
「あの、スカートとかは、嫌い?」
「嫌いじゃないけど、空飛ぶと下から見えちゃうから」
「そうだね! それは大変だ!」
しかしそれは下着だけの問題で、それ以外見える部分は同じである。ラッドは視線を逸らせて必死に考える。
「そうだ。冬は脚が寒くなるんじゃないの?」
「冬かあ。私の故郷は結構南だったから、冬でも脚は寒くなかったの。雪なんて絵でしか見たことないし」
「ええと、長ズボンとか、せめてタイツとかは?」
「うん、でもね、冬まで大陸にはいないから。あとは、帰るだけなの」
「そ、そうなんだ」
もうラッドには限界だ。異性と会話するだけでいっぱいいっぱいで、脚を隠すまでに至らなかった。
多分。
(俺、どうやって帰って来たんだ?)
重い頭で考えようとした途端、激しい頭痛に襲われた。呻くと胸がむかついてくる。
(これが二日酔いか)
ウォルケンにしてやられ、自棄になって酒を煽ったまでは覚えている。その後に何があったかは泥をかき分けるように何も掴めない。
出入りする客の物音が頭痛に響いた。毛布を被っての二度寝は無理そうである。
(そう言えば……)
見回したがリンカの姿は無かった。もう起きているのか、他にも部屋があるのか。
その時朝の礼拝を告げる神殿の鐘が鳴り響いた。金属音に頭痛を直撃されラッドはのたうつ。まるで金槌で頭を叩かれているようだ。一日の始まりとしては最悪である。
朝食が始まるので両手で頭を押さえつつラッドはベッドを下りた。
階段を下りた酒場兼食堂にリンカと連れの姿があった。呆れたことにトゥシェは屋内でもフードを被ったままでいる。
(まるで逃亡犯だな)
二人のテーブルに近づくとリンカが手を振ってきた。
「ラッド、あなたもこの宿だったんだね」
「あ、ああ。偶然だね。一緒でも良い?」
「もちろん」
太陽みたいに明るい笑顔が頭痛を吹き飛ばした。幼く見えても同い年の異性なのだ。しかも、相変わらず太もも剥き出しの短パン姿。目のやり場に困りつつ、ラッドは椅子に腰を下ろす。
「顔色悪いけど役人に怒られたの? うわ、酒臭い」
「ご、ごめん。役人からは、すぐ解放されたけど、その跡で、嫌な酒を」
(すげえ! 俺、今女の子と会話しているよ)
”おはよ~、ラッド~”
(異性と会話できない寂しい人生は終わったんじゃなかったのか?)
現実の少女と会話しているのに妄想の少女が出てくる理不尽にラッドは悩む。
「どうしたの?」
リンカが顔を寄せてくる。無邪気なのか天然なのか、異性に免疫が無いラッドには刺激が強すぎて視線を逸らせた。
「と、ところで、トゥシェは、どうしたの?」
彼は組んだ指の上に顔を伏せたまま、石像の様に動かない。
「丸一日飛んでいたから、疲れているの」
「一日中? それは、疲れるだろうね」
首都アコウまで往復という距離だけでも驚いたが、大男を背負って帰ってきたと聞いてさらにびっくりした。
「そ、それは凄いね」
ラッド同様に華奢だと思っていたが、想像以上に体力があるらしい。ラッドの心中で劣等感がムクムクと頭をもたげてくる。
「お客様方、朝食でございます」
奥の扉が開いて亭主が入ってきた。女将や料理人が続いてカウンターに大皿を並べてゆく。客が取りに立ち上がった。
ここは男を見せる場だ、とラッドは席を立った。
「料理は俺が、取ってくるから、二人分のパンだけ取ってくれれば良いよ」
(それにしても刺激的だよな)
太ももを剥きだしているのに意識しなさすぎる。このままでは危険だ。他の客も、自分自身も。
(もしこのまま親しくなれば……)
あまりに都合が良すぎる事を思いついた自分が恥ずかしくなる。
「夢を見るな、俺。リンカは異文化なだけなんだ」
”いぶんかってな~に?”
「だから他の人がいる所では出てこないでくれ」
”ラッドがはなしかけたのに~!”
(俺なんて所詮、妄想と会話するイタい人間なんだ)
まかり間違ってもリンカの彼氏にはなれないだろう。既にいるわけだし。
料理を三皿運んで行くと、リンカは皿にパンを三個並べていた。
「あれ、俺の分は――」
「女将さんに聞いたよ。いくら宿代を倹約したいからって、体を壊しちゃ元も子もないでしょ。ちゃんと食べないと。大丈夫、差額は私が出すから」
一気にまくしたてられ、ラッドは頷くしかなかった。異性に反論など出来ようもない。
席に着いてラッドは手を組んだ。
「技術と芸術を司る工芸神タンバルよ、今日の糧を得られた事に感謝します」
他のテーブルでも客たちが祈りを捧げているが、ここではラッドだけだ。リンカとトゥシェは両手を合わせて声を揃えた。
「「いただきます」」
「ああ、魔法使いは、神々への信仰が、無いんだっけ。呪歌使いもそうなの?」
「私? 私の神様はお天道様よ」
「初めて聞いたよ。何を司る神なの?」
「お日様。日の光みたいに真っ直ぐ生きなさいって教え」
「まさか……太陽神ラ・ルガ?」
ラッドの声を聞きつけた隣の客が何ごとかと振り返った。
「違う違う。大陸の神様とは違うの。ええと、チハンには大陸の神様はいないし、大陸にチハンの神様はいないの」
「じゃあ、世界は誰が創った事になっているの?」
「大陸の創世神話は知っているけど、五千年前って青銅器時代よね。石器時代が無かった事になっているじゃない」
「石器、時代?」
「学校で習わなかった? 人類が金属を持つ前は石で刃物を作っていたのよ」
「それって、チハンの神話?」
「歴史よ。厳密に言うと先史時代。石器時代がいつ始まったかは分からないけど、一万年以上前の石器はあるわけだし」
「それって……チハンが遅れていたってことじゃ……」
「嫌ねえ。大陸の話よ。チハンに人が来たのは文字が出来てからだから、まだ六千年くらいしか経っていないもの」
ラッドの余計な一言に、リンカはにこやかに反論してきた。
「そんなの、学校で習っていない……」
人類の歴史は五千年のはずなのだ。異文化で済ませるにはあまりにも違い過ぎて、まるで別世界のようだ。
「でも、チハンの記録と、大陸の魔法使いの記録と一致しているから」
「ええと、チハンの神様が、そう言っているの?」
「神様はしゃべらないわよ。大陸の神様ってしゃべるの?」
「ああ、神官に語りかけて、法力を分けてくれるんだ」
「ラッドも分けてもらったの?」
「残念ながら、法術を使えるのは神官だけなんだ。神官から、治癒とかしてもらうんだ」
「それだけ?」
「それ以外だと、俺は演奏を上手くして欲しいって、工芸神タンバルに祈っているよ」
「それって自分が練習する事じゃないの?」
「そうだけど、それ以上は、神の恩寵が必要になるんだ」
「チハンとは違うのね。技を磨いていくと神様に近づくの。そういった凄い技の事を神業って言うわ。昨日のラッドの演奏なんて神業よ。恩寵が無くたってもう最高よ」
「あ、ありがとう」
異性からの賛辞は神々の恩寵より幸せにしてくれた。
「大陸って本当に違うのね。本で読んだだけだから、大陸的におかしい事があったら何でも言ってね」
そこまで言われたら、言いにくい事でも言うしかない。
「あの、その、服が……」
「服?」
「チハンの女性は、脚を、出すの?」
「うん。海に入って貝とか採るからね。これが普通」
と、リンカはこれ見よがしに剥き出しの太ももを持ち上げた。
「へ、へえ、それでか……」
でもそれでは刺激が強すぎる。見ない様にするのが大変だ。
「そう言えばトゥシェも『大陸では女性は脚を出さない』って言ったわね」
「あの、スカートとかは、嫌い?」
「嫌いじゃないけど、空飛ぶと下から見えちゃうから」
「そうだね! それは大変だ!」
しかしそれは下着だけの問題で、それ以外見える部分は同じである。ラッドは視線を逸らせて必死に考える。
「そうだ。冬は脚が寒くなるんじゃないの?」
「冬かあ。私の故郷は結構南だったから、冬でも脚は寒くなかったの。雪なんて絵でしか見たことないし」
「ええと、長ズボンとか、せめてタイツとかは?」
「うん、でもね、冬まで大陸にはいないから。あとは、帰るだけなの」
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