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第一章
パーティー当日
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黒崎ホテルとは黒崎家が運営するホテルの一つである。外装内装共に煌びやな装飾や花がふんだんにあしらわれた豪華なホテルだ。そのホテルの一階に広いホールがある。そこが今日のパーティー会場である。
一切疑われることなくすんなりと入場出来たのはよかったが、大丈夫なのかここのセキュリティ……。
時間より早めに到着するようにした真白だったがすでに来ていた招待客の数に圧倒される。
真白はホール内をゆっくり歩きながら怪しい動きをする人がいないか見ていく。妖はそこらじゅうに潜んでいるが、人間に憑いていたり人間になりすましていたりすることもある。そういうものはただ見ただけでは分かりにくいものだ。
今日のパーティーは立食形式なので歩き回っても怪しまれることはない。
さすが大手企業が主催するだけあって色んな人が来てんな。
テレビとかでよく見る女優さんだったり、大物の投資家だったり業種は様々である。まさに絶好の交流の場と言えるだろう。
ホールを一通り見て回り怪しい者がいないことを確認した真白はひとまず足を止めた。
それにしても本当にみんな綺麗だ。纏うオーラが全然違う。
それに対して真白の姿は女装とは言えどほとんど素の状態である。
いくらウィッグを被りメイクをしているとはいえ、薄めのメイクとつけまつ毛だけってどうなんだ。普段地味な格好してるからオレだと分からないにしろ、これじゃ男を隠せていない気がする。
あーでもないこーでもないと変装メイクをしていた横でもっと薄くしろといったのは真白の母だった。社交界に一度も顔を出したことのない令嬢への変装ということで、顔を似せる必要はないが『自分』を隠さないといけないと力説したが無駄な努力に終わったのだった。
服装は調書にあった姫野舞姫の情報を元に、薄めのピンクと白を使った女の子らしいデザインのワンピースに白いボレロを羽織っている。髪は緩く巻いて頭の両サイドにお花の髪飾り、踵が低めのピンクヒール。
頭からつま先まで女の子という感じだ。
約束通り清春に写真を送ると、可愛いというお世辞に加え、つらつらとどこがどう可愛いかというメッセージが届いたので真白はそれらをスルーしてありがとうとだけ返した。
読者モデルだけあって目の付け所は違うんだろうが真白としてはよく分からない。それに根本的に真白に対する清春の美的センスは信用していない、というのが真白の本音だった。
会場内に入ったときから感じていた多くの視線も己の容姿のことなのだろうかと真白は不安になる。
男だってバレてないよな……?
真白は慌てて周りの人の反応を確認する。しかし特に疑ってる様子の人はいない。
とりあえず紛れ込むことには成功したようだ。
それにしてもこの視線。もしかしてオレ、ホール内で浮きまくってるんじゃ……?
よくよく見てみると周りはどちらかというと大人っぽい格好の人ばかりだ。
場違いな格好ですみませんね! 姫野舞姫という人物に即した格好してるだけなんで!
潜入は目立たないようにするのが鉄則。
今回は変装する人物が悪かったな、とどうにもならないことを嘆く。
いかんいかん、仕事に集中しねぇと。
会場内を歩き回っていると招待客の会話が耳に入ってくる。最近の経済はこうだとかうちの商品はああだとか、近況報告だとか。そんな小難しい話が多い。
そんな会話の中でも特に多く聞こえたのがとある令嬢の話と、黒崎家の所有する宝石の話だ。
「そこを歩いている女性はどこの令嬢だろうか? 実に可愛らしい」
「あぁ。初めて見る子だが今日が社交デビューなのだろうか」
談笑しながら食べ物を口に運ぶ人。
またある集団では
「あの子可愛いわね。モデルさんかしら」
「一人みたいだし話しかけに行こうか」
と誰かを遠巻きに見つめ色めき立っている様子。
よほどの美人がこの会場内にいるんだろうか。辺りを見回しても話題の中心らしき人物は見かけない。
社長や重役と思われる集団はなかなか興味深い話をしていた。真白はそっと近づいてウェイターから受け取った飲み物を口に運びながら聞き耳を立てる。
「黒崎家が所有する宝石は数百億はくだらないという話だぞ」
「あぁ、先程見てきたが奥の部屋は選ばれた人しか入れんらしいのだ」
「奥の部屋なら私は見てきたぞ。あれは美しいものだった。だが、気分が悪くなって早々に退室してきたのだ」
すると話を聞いていたのか若い男性も会話に入ってくる。
「あなたもですか。実は僕も奥の部屋を見てきたんですがそれから気分が優れなくて」
聞こえてくる話を要約すると、“黒崎家が所有する宝石を展示してある部屋があって招待客でも入れるが、奥の部屋は選ばれた者だけ。そして、奥の部屋に入った人は気分が悪くなる”ということらしい。
入ると気分が悪くなる部屋か。怪しさ満載だな。
妖がいる場所は空気が悪くなりやすいし空気が悪いところには妖が集まりやすい。これは行ってみる必要がある。
しかし、選ばれた者だけしか入れないとなるとどうしたものか。どういう基準で選ばれるか、そもそもなぜ入る人を選ぶのか。
うーんと真白は頭を唸らせる。
とりあえず行ってみるだけ行ってみるか。
真白は入場時に渡された館内地図を取り出す。
ホール入口前にお手洗い、フロントの横にバーがあり、その向かい側に休憩スペース、その少し奥に行くと展示室、と記載されている。
腕時計を見ると開始時間までまだ数十分程あった。様子見だけでもするか、と地図をバッグにしまい入口へと向かう。するとそこで声をかけられた。
「すみません」
「はい?」
振り返るとそこにいたのは優しそうな顔をした二十代前半くらいの男性だった。爽やかイケメンという感じの風貌でその男性の周りには女性が遠巻きに集まっていた。
えーと確かこの人は確か海野商事の一人息子、海野和俊だったような。
昨夜必死で覚えた招待客リストを頭の中で展開する。海野和俊は少し頬を赤く染めていた。会場内は人口密度も高いし暑いのかもしれない。
「あの、何か?」
真白に声を掛けたのは海野和俊である。なのになぜか固まったまま動かない。真白が戸惑ったように聞き返すと海野和俊は思い出したようにハッとする。
「あぁ、ごめんなさい。人違いでした。ですがあなたのような可愛らしい方にお会いできたのも何かの縁。よろしければお名前お聞かせ願えませんか? 僕は海野和俊と言います」
うぇ!?
いくら女装しているとはいえ、男性に声を掛けられるなんて微塵も思っていなかった真白は目を見開いた。
けれど今の真白はお嬢様、姫野舞姫。
どんな社交辞令にも笑顔で対応しなければ。
「まぁ、可愛いだなんてわたくしにはもったいないお言葉。ありがとうございます。わたくしは姫野舞姫と申します」
これでもかというほどのお嬢様スマイルを見せてやる。
オレだってこれくらいの演技は出来るんだからな!
すると海野和俊は真っ赤になって再度動きを止めた。
え? なんだ?どうした、こいつ?
もしやコミュ障ってやつ? いや、さっき普通に喋ってたよな。
真白は困った様子で海野和俊を見上げる。真白としてはやることがあるのでさっさと切り上げたいところ。
一声掛けて立ち去ろうと口を開いた瞬間。会場内が一気にざわつき始める。
なんだ?
入口に目を向けるとそこには人だかりができていた。目を凝らすとその中心にいる人物の顔がはっきり見える。
げっ……。
そこにいのはこのパーティーの主催者の息子、黒崎理人だった。女性の歓声とこの人だかり。まるで学校の休み時間の廊下のよう。
やっぱりパーティーに来てたか。うわぁ、関わりたくない。
「彼、本当に目立ちますよね。僕も挨拶しに行こうかな。舞姫さんも一緒に行きませんか?」
いつの間にか硬直から回復していた海野和俊がそんなことを口にする。が、そんなのお断りである。
「ごめんなさい、わたくしは友人を見掛けたので後程ご挨拶に行きますわ」
「そうですか、それではまた後でお会いしましょう」
海野和俊は少し残念そうに黒崎理人の元へ向かって行った。
ふぅ。相手の方から離れてくれて助かった。
変装までしてるのに知り合いに向かっていくなんて自殺行為してたまるか!
真白は黒崎理人に姿を認識される前に展示室へ急ぐことにした。一刻も早くだ。真白は人混みに紛れるようにしてホールを後にした。
一切疑われることなくすんなりと入場出来たのはよかったが、大丈夫なのかここのセキュリティ……。
時間より早めに到着するようにした真白だったがすでに来ていた招待客の数に圧倒される。
真白はホール内をゆっくり歩きながら怪しい動きをする人がいないか見ていく。妖はそこらじゅうに潜んでいるが、人間に憑いていたり人間になりすましていたりすることもある。そういうものはただ見ただけでは分かりにくいものだ。
今日のパーティーは立食形式なので歩き回っても怪しまれることはない。
さすが大手企業が主催するだけあって色んな人が来てんな。
テレビとかでよく見る女優さんだったり、大物の投資家だったり業種は様々である。まさに絶好の交流の場と言えるだろう。
ホールを一通り見て回り怪しい者がいないことを確認した真白はひとまず足を止めた。
それにしても本当にみんな綺麗だ。纏うオーラが全然違う。
それに対して真白の姿は女装とは言えどほとんど素の状態である。
いくらウィッグを被りメイクをしているとはいえ、薄めのメイクとつけまつ毛だけってどうなんだ。普段地味な格好してるからオレだと分からないにしろ、これじゃ男を隠せていない気がする。
あーでもないこーでもないと変装メイクをしていた横でもっと薄くしろといったのは真白の母だった。社交界に一度も顔を出したことのない令嬢への変装ということで、顔を似せる必要はないが『自分』を隠さないといけないと力説したが無駄な努力に終わったのだった。
服装は調書にあった姫野舞姫の情報を元に、薄めのピンクと白を使った女の子らしいデザインのワンピースに白いボレロを羽織っている。髪は緩く巻いて頭の両サイドにお花の髪飾り、踵が低めのピンクヒール。
頭からつま先まで女の子という感じだ。
約束通り清春に写真を送ると、可愛いというお世辞に加え、つらつらとどこがどう可愛いかというメッセージが届いたので真白はそれらをスルーしてありがとうとだけ返した。
読者モデルだけあって目の付け所は違うんだろうが真白としてはよく分からない。それに根本的に真白に対する清春の美的センスは信用していない、というのが真白の本音だった。
会場内に入ったときから感じていた多くの視線も己の容姿のことなのだろうかと真白は不安になる。
男だってバレてないよな……?
真白は慌てて周りの人の反応を確認する。しかし特に疑ってる様子の人はいない。
とりあえず紛れ込むことには成功したようだ。
それにしてもこの視線。もしかしてオレ、ホール内で浮きまくってるんじゃ……?
よくよく見てみると周りはどちらかというと大人っぽい格好の人ばかりだ。
場違いな格好ですみませんね! 姫野舞姫という人物に即した格好してるだけなんで!
潜入は目立たないようにするのが鉄則。
今回は変装する人物が悪かったな、とどうにもならないことを嘆く。
いかんいかん、仕事に集中しねぇと。
会場内を歩き回っていると招待客の会話が耳に入ってくる。最近の経済はこうだとかうちの商品はああだとか、近況報告だとか。そんな小難しい話が多い。
そんな会話の中でも特に多く聞こえたのがとある令嬢の話と、黒崎家の所有する宝石の話だ。
「そこを歩いている女性はどこの令嬢だろうか? 実に可愛らしい」
「あぁ。初めて見る子だが今日が社交デビューなのだろうか」
談笑しながら食べ物を口に運ぶ人。
またある集団では
「あの子可愛いわね。モデルさんかしら」
「一人みたいだし話しかけに行こうか」
と誰かを遠巻きに見つめ色めき立っている様子。
よほどの美人がこの会場内にいるんだろうか。辺りを見回しても話題の中心らしき人物は見かけない。
社長や重役と思われる集団はなかなか興味深い話をしていた。真白はそっと近づいてウェイターから受け取った飲み物を口に運びながら聞き耳を立てる。
「黒崎家が所有する宝石は数百億はくだらないという話だぞ」
「あぁ、先程見てきたが奥の部屋は選ばれた人しか入れんらしいのだ」
「奥の部屋なら私は見てきたぞ。あれは美しいものだった。だが、気分が悪くなって早々に退室してきたのだ」
すると話を聞いていたのか若い男性も会話に入ってくる。
「あなたもですか。実は僕も奥の部屋を見てきたんですがそれから気分が優れなくて」
聞こえてくる話を要約すると、“黒崎家が所有する宝石を展示してある部屋があって招待客でも入れるが、奥の部屋は選ばれた者だけ。そして、奥の部屋に入った人は気分が悪くなる”ということらしい。
入ると気分が悪くなる部屋か。怪しさ満載だな。
妖がいる場所は空気が悪くなりやすいし空気が悪いところには妖が集まりやすい。これは行ってみる必要がある。
しかし、選ばれた者だけしか入れないとなるとどうしたものか。どういう基準で選ばれるか、そもそもなぜ入る人を選ぶのか。
うーんと真白は頭を唸らせる。
とりあえず行ってみるだけ行ってみるか。
真白は入場時に渡された館内地図を取り出す。
ホール入口前にお手洗い、フロントの横にバーがあり、その向かい側に休憩スペース、その少し奥に行くと展示室、と記載されている。
腕時計を見ると開始時間までまだ数十分程あった。様子見だけでもするか、と地図をバッグにしまい入口へと向かう。するとそこで声をかけられた。
「すみません」
「はい?」
振り返るとそこにいたのは優しそうな顔をした二十代前半くらいの男性だった。爽やかイケメンという感じの風貌でその男性の周りには女性が遠巻きに集まっていた。
えーと確かこの人は確か海野商事の一人息子、海野和俊だったような。
昨夜必死で覚えた招待客リストを頭の中で展開する。海野和俊は少し頬を赤く染めていた。会場内は人口密度も高いし暑いのかもしれない。
「あの、何か?」
真白に声を掛けたのは海野和俊である。なのになぜか固まったまま動かない。真白が戸惑ったように聞き返すと海野和俊は思い出したようにハッとする。
「あぁ、ごめんなさい。人違いでした。ですがあなたのような可愛らしい方にお会いできたのも何かの縁。よろしければお名前お聞かせ願えませんか? 僕は海野和俊と言います」
うぇ!?
いくら女装しているとはいえ、男性に声を掛けられるなんて微塵も思っていなかった真白は目を見開いた。
けれど今の真白はお嬢様、姫野舞姫。
どんな社交辞令にも笑顔で対応しなければ。
「まぁ、可愛いだなんてわたくしにはもったいないお言葉。ありがとうございます。わたくしは姫野舞姫と申します」
これでもかというほどのお嬢様スマイルを見せてやる。
オレだってこれくらいの演技は出来るんだからな!
すると海野和俊は真っ赤になって再度動きを止めた。
え? なんだ?どうした、こいつ?
もしやコミュ障ってやつ? いや、さっき普通に喋ってたよな。
真白は困った様子で海野和俊を見上げる。真白としてはやることがあるのでさっさと切り上げたいところ。
一声掛けて立ち去ろうと口を開いた瞬間。会場内が一気にざわつき始める。
なんだ?
入口に目を向けるとそこには人だかりができていた。目を凝らすとその中心にいる人物の顔がはっきり見える。
げっ……。
そこにいのはこのパーティーの主催者の息子、黒崎理人だった。女性の歓声とこの人だかり。まるで学校の休み時間の廊下のよう。
やっぱりパーティーに来てたか。うわぁ、関わりたくない。
「彼、本当に目立ちますよね。僕も挨拶しに行こうかな。舞姫さんも一緒に行きませんか?」
いつの間にか硬直から回復していた海野和俊がそんなことを口にする。が、そんなのお断りである。
「ごめんなさい、わたくしは友人を見掛けたので後程ご挨拶に行きますわ」
「そうですか、それではまた後でお会いしましょう」
海野和俊は少し残念そうに黒崎理人の元へ向かって行った。
ふぅ。相手の方から離れてくれて助かった。
変装までしてるのに知り合いに向かっていくなんて自殺行為してたまるか!
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