明智君という名の犬と自己中見習い怪盗と初老新米怪盗の私

きよバス

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第18話

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「ああ、喜んで話してやるぞ。インターホンのカメラ越しとはいえ、そいつらはバカなオーラがダダ漏れだったんだ。
 まず、記者と名乗った奴は、明らかな伊達メガネをかけていて、メガネさえかけておけば知的に見えるという浅はかな考えが丸出しで、何をやりに来たのかは謎だけど、欲望の塊だというのは断言できるな。
 次に、おそろいの伊達メガネをかけていた犬だけど、バカ犬なりに素顔だと記者だとは信じてもらえないと分かっていたのは褒めてやるが、メガネをかけたくらいでは犬は犬なのに、それがいかにも人間ですとばかりにカメラにキメ顔までしてるんだから、笑うだろ?」
「まあ確かにな。でも最後の一人の存在が、もしかしたら記者の可能性もあるかもと思わせたんだろ?」
「ふざけるな。その最後の奴こそ、そいつが仲間なのかたまたま通りかかった奴が一緒になって、私を笑わせに来たのかはっきりしないけど、救いようのないバカなのは間違いないな。
 そいつだけ変装用のメガネを与えられなかったのか……クックッ……それでもそいつなりに、いやバカなりに考えたようで、変な顔をして変装したつもりでいたんだ。目は真剣だったから、あれがあのバカなりの正解だったんだろうな。でもそれがまたワシを笑わす要素になって、あんなに笑ったのは何年ぶりだろ? 人生で一番笑ったと言っても過言ではないぞ」
「それは言い過ぎじゃないか? そいつにも事情があったのかもしれないし」
「そうか? やけにあのバカを庇うんだな? もしかしたら、あのバカはお前なのか? ハハッー」
「そんなわけないだろ。怒るぞ。私は誰に対しても平等に優しいだけだ」
「冗談だよ。悪かったな。お前とあの底抜けのバカは別人だ。これでいいか?」
「そんな事より、続きを話せ」
「そうだったな。あんなに笑わせてもらったんだから、ワシも真剣にふざけてやろうと銃を撃つふりをしてやったんだ。あくまでも、ふりだぞ。銃なんて恐くて持ってないし、なによりカメラ越しなんだから本当撃ったとしても、門にいる奴になんて当たるわけないのに。
 すると伊達メガネのおかしな一人と一頭は一目散に逃げて、変顔の底抜けのバカの足手まといだけ置いていかれたのが、もうおかしくっておかしくって。そしてそのままの勢いでバーベキュー大会に突入してしまうと、突然で予定外だったから、ついうっかり虎造の晩ごはん用に買っておいた肉を全部食べてしまうというミスを犯してしまったんだ。
 元を正せば、あの変顔底抜けバカのどんくさい足手まとい仲間外れ野郎が悪いのだ」
「そういうのを責任転嫁と言うんだ。それでどうして、この部屋でトラゾウとにらめっこに至ったんだ?」
「この部屋は虎造の部屋なのだけれど、虎造の晩ごはんを食べてしまった事を言いに来て、それで今日は我慢してくれと言ったとたんに虎造が豹変して、今にもワシを食べそうになったんだ。だから何か虎造のために買ってこさせようと慌てて若い衆を呼んで、要件を聞いた若い衆が部屋から出ていこうとすると、何が気に入らないのか虎造が今にもワシを食べようとするから、若い衆も動くに動けなくなってしまったんだ。全く分からんよ」
「トラゾウは、まず謝って欲しかったんじゃないのか。なあ、トラゾウ?」
「ガオー!」
「ほら見ろ。そんな事も分からないなんて、確かにお前は生き物を飼う資格はないな。よし、トラゾウのために私が連れて帰ってやろう。決して1000万円のためではないからな。だけど、1000万円の事は忘れろよ。でないと、ある意味トラゾウよりも恐ろしい奴らが、お前の家のインターホンを押しに来るからな」
「虎造を連れていってくれさえすれば、それでいい。だけど、その虎造よりも恐ろしい奴らというのを見てみたい気はするが……。もしかしたら、ワシを再び大笑いさせてくれる奴じゃないのか? さっきのトラの覆面を被った奴の声になんとなく聞き覚えがあるし、あの犬もトラの覆面をしていたけど、似ているような……。ということは、お前はもしかして……」
「それ以上しゃべると、トラゾウを解き放つぞ」
「勘違い勘違い。ワシの妄想だ。気にせんでくれ。なっ?」
「今回だけだからな。教えといてやる、口は災いの元だぞ。私なんて……。
 ところで本当に何かトラゾウが喜んで食べる物がないのか? さすがの私でも、こわ……じゃなくて、その、あの、そうだ、何か食べさせてあげないとかわいそうじゃないか」
「この家にはないな。肉屋もこんな時間には開いてないし……。そうだ、組事務所の冷蔵庫に『わくわく肉ランド』のいかさま社長から借金のカタで無理やり手渡されたブランド牛のブロック肉があるぞ。
 ある悪徳政治家の紹介で金を貸してやったんだが……あっ、思い出した。これはまずいぞ。いや、これをきっかけに、もう手を切ってやろうか」
「何をぶつぶつ言ってるんだ? 肉はあるのか?」
「ああ。今すぐ、うちの若い衆に取りに行かせる。戻ってくるまで、一つワシの話を聞いてくれ」
「まあ、どうせ、機嫌の悪いトラゾウじゃなくて、お腹を空かせてかわいそうなトラゾウをバックパックに詰め込むのは一苦労というかかわいそうだからな」
 とてもじゃないが、飢えたトラを背負うなんて自殺行為だ。
「実はあの1000万円だが、ある政治家への賄賂として置いておいたのだ」
 何か嫌な予感がするぞ。返せとかだったらまだしも、代わりに私がその政治家に謝りに行ったところをテロリストだとかなんとか言って逮捕させるつもりじゃないのか。
 それは怪盗のプライドが許さない。私が捕まるとしたら、それは怪盗としてだ。それも大怪盗だ。
 いやそもそも捕まりたくない。
「悪いが、悪徳政治家に謝るくらいなら、1000万円はいらん」と言っても、よく考えたら阿部君と明智君がおとなしく返さないのは目に見えているし、白シカ組を私一人でやっつけるしかないか。ここにいるのは、全員で10数人だな。阿部君と明智君から1000万円を奪うよりはずっと簡単そうだ。やってやる。
「誰が謝ってくれと言った? あんな奴を泣かせてくれと頼んでも、謝ってくれなんて口が裂けても言いたくないぞ」
 ん? 私の早とちりか。ふうー、よかったー。
「何か訳ありのようだな。1000万円も頂いたことだし、とっちめるくらいならしてやってもいいぞ」
 やばい。安心したら調子に乗ってしまったぞ。なんで私の方から御用聞きをしてやらないといけないんだ。
 白シカ組組長よ、断れ。遠慮しろ。図に乗るな。単なる社交辞令を真に受けるなよ。
「本当か? 頼んでいいか? どっちみち1000万円はワシの手元には残らなかったし、これで悪徳政治家が怒って縁が切れたら万々歳だから気を使わなくてもよかったのに。でも、せっかくの申し出を断るなんて、人でなしのすることだな」
 ああー、私のバカヤロー。それに、お前は暴力団なんだから、人でなしじゃないか。なんて言ってわざわざ怒らせたくないな。こうなったら、せめて簡単な頼み事にしてくれよ。
 選挙ポスターの顔写真の鼻の穴に画鋲を刺すとか、演説中に大きなおならをするとかで。
「ああ、遠慮なんてするなよ。トラゾウからお前たちを救ってやった事とか気にしなくていいからな。私がいなかったら、お前たちは体中にトラゾウの歯型ができたかもしれんが。私が……」
「大丈夫だ。ワシの組のモットーは『遠慮するな』だからな」
「なかなか豪快?だな」
 はあー、どきどきする。こいつ、悪徳政治家と同じ選挙区で、私に立候補してくれと言いそうだぞ。私ならトップ当選間違いないが、今の私は怪盗にしか興味がないぞ。総理大臣のイスなんて欲しくもない。
「そうだな。それで、頼み事なんだが、絵を盗んでくれないか?」
「え? 絵を盗む? ただの絵じゃないんだな?」
「さすがだな。実は、その絵は合法的に手に入れたものではない。
 5年くらい前にフランスの超有名美術館が日本で展覧会を開いたんだ。それで、展覧会も無事に終わり空港まで絵を運んでいく途中で、ワシの組の若いやつら100人以上で輸送車を取り囲み、一番高価な絵だけを力づくで奪ってやったんだ」
「お、お前たち、なんて事を。ただの田舎ヤクザではないな」
「やった事は確かにすごいが、悪徳政治家が自分の立場を利用していろいろ情報を集めてたからな。もちろん、そいつ自身が絵が欲しいっていう理由だけのために。
 そしてそれに直接関わったうちの者だけが全員逮捕されてしまったんだ。そいつのせいなのに、刑期を少しでも短くなるように口利きしてやるから、じゃんじゃん賄賂を持ってこいとまでぬかしやがって。だけど賄賂をさんざん渡したのに全然短くならないだ」
「まあ、そんなもんだな。でもなんで、そんな奴の言うことを聞いて絵を盗んだんだ?」
「最初は、ワシらの組があんまり警察に厄介にならないように、口利きをお願いしたところからだな」
「なるほど。ありそうだ」
「それで段々要求がエスカレートしてきて、この始末さ」
「まあ、ヤクザに同情はしないが、その政治家はなかなかだな」
「ああ。最後にギャフンと言わせたいし、絵をフランスの美術館に返せば、捕まってる奴らの刑期が少しは短くなるかもしれんしな」
「そういう事か。でもどうやって美術館に返すんだ? 直接持っていくのか?」
「うーん、そうしたいのは山々だが……。ワシが指示したという証拠がなかったから、ワシは捕まらなかったが、絵を拾ったとかなんとか言っても信じてくれないだろ? かと言って、悪徳政治家の仕業だったと正直に話したら、外交問題になって戦争にまで発展しかねないし。
 だから匿名で日本の警察に送れば、後はなんとかしてくれるだろ」
「うーん、匿名で送ったとしても、日本の警察は優秀だから、送り主を突き止めかねないぞ」
「そうか。じゃあ方法は一つだな。お前がフランスの美術館にこっそり置いてきてくれるな。ありがとう。助かるよ」
「なーにー! なんでそうなる?」
「あなた様は、困った人を見たら助けないわけにはいかなくなる優しい方だからです」
「おまえー、きったないぞ。よくもまあそんな心にもない事をスラスラと。
 涙目で訴えるな。気持ち悪いだけだぞ。お願いだからやめてくれ。頼む。分かった。分かったよ。
 私がフランスの美術館に直接返してきてやるから、その気持ち悪い顔だけはやめてくれー」
「頼んだぞ。おっ、ちょうど虎造のごはんが到着したみたいだ。ついでだから、虎造も生まれ故郷に帰してやってくれるな? 頼んだぞ」
「おーい、なんでそうなる? 何がついでなんだ? 調子に乗りやがって。どこか近所の手頃な動物園に引き取ってもらえばいいじゃないか」
「まあ、それでもいいが、虎造の意思を第一に尊重してやってくれよ。虎造は被害者なんだからな」
「よくもまあぬけぬけとそんな事を言えるな。加害者の分際で」
「ワシは天下の白シカ組組長なんだぞ。ハッハッハッー」
 あの1000万円がなかったなら、ついうっかりトラゾウをこいつの前に連れていって、100万回くらい甘噛みさせてやるのに。
「分かったから、まずはトラゾウにごはんをあげてくれ。それと、最後にトラゾウに謝れよ」
 トラゾウがいくら人に慣れているとはいえ、獣が食事している時は離れて見守るべきだ。なので、トラゾウの首根っこを掴んでいる命綱でもあるこの右手を離さないといけないが、離した途端に私に襲いかからないだろうか。
 言いたくはないが不気味と言っていいほどの今の私の見た目の恐ろしさと、トラゾウ自身も弱点だと知っている首根っことはいえ右腕一本で押さえつけている想像を絶する腕力を目の当たりにしたトラゾウだけに、少なくとも私にだけは襲いかからないと期待するしかないな。
 とはいえ、一時的に人間不信と犬不信に陥っている最中なので、万が一に備えて、頭の中で模擬訓練をしてトラゾウに勝つ方法を30個試してやっと離す決心がついた。
 そしてまず組長に謝らせてから、私の疲れて震えてきた右手をトラゾウの首根っこから離すと同時に、組長がてんこ盛りのお肉を差し出すと、トラゾウは一瞬だけ振り返って私を見て「ガガガオー」と言ってすぐにお肉にかぶりついてくれた。
 きっと私にお礼を言ったのだ。間違っても「この肉を平らげたら、次はお前を食ってやる」とは言ってないだろう。字数的にもないと信じて……信じてはいるが、いつでもすぐに逃げられるように、阿部君と明智君が出ていった襖の所まで避難して見守ることにした。
 よほど空腹だったのだろう。私だったら食べるのに一週間はかかるくらいのお肉をほんの数分で平らげると、なんと私のバックパックに律儀にもお尻からもぐり込み寝てしまったのだ。所詮は猫だと思いつつも、敵が来たらすぐに対応できるように頭を出している知的さには感心だ。
 しかしこのまま背負って帰るのはあまりに危険なので、どうしても上蓋を閉めたい私は思案に暮れてしまったのだ。
 サイズ的にはなんとかぎりぎり収まりそうだけど、どうやって奥に押すかだ。顔を押すのは……うん、かわいそうだ。押してだめなら引いてみなの考えで、地球の重力に手伝わせ滑るように奥にずらせないだろうか。
 うーん、それしかないな。でも、一応確認だけはしてみよう。
「トラゾウは一度寝たら簡単には起きないのだろ? 起きないと言え! そうすれば、私は勇気が湧く」
「私に嘘をつけと? あっ、じゃなくて、簡単には起きないと、言えばいいんだな? 分かった。がんばれ」
 聞かずにやった方がまだ良かったような気がしてきたぞ。恐い。でも、こいつらの前でビビっているのは見せられないし。所詮はヤクザだからな。弱みを見せると、一気に立場が逆転しかねない。やるしかない。
 私は鼻歌で子守唄を歌いながら、そっとそっとそっとバックパックの肩紐を持って、ゆっくりゆっくりゆーっくりと傾け、ほんの少しまた少しもう少しとトラゾウを奥までずらすのに成功した。
 まだだまだだ、まだ安心してはいけない。緊張感を保ちながらゆっくり上蓋を閉じがっちり固定した。後はバックパックの強度に期待するのみだ。
 トラゾウのためにと大量のお土産のお肉を両手に持ち、背中には獰猛な獣が入ったバックパックを背負い、白シカ組の組長を筆頭にそこにいた組員たち全員が笑顔で手を振りながら見送ってくれているのを一切振り返らずに、私は静かに立ち去った。
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