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第43話
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僕と塚谷君が見つめ合ったちょうどその時、警察の会見が終わって、僕は記者会見の場に呼ばれた。もちろん塚谷君には付いてきてもらう。そして速やかに会見は始まった。
人生初めての記者会見というのもあり、僕からわざわざ言うような事が全く思い浮かばない。なので挨拶を済ませてすぐに質疑応答に入ることにした。塚谷君も納得しているようだ。マスコミの人たちは待ってましたとばかりに聞いてきた。
「えー、それでは、山田ひろしさんに質問させてもらいます。私たち記者も含め世間の人たちが気になっている事はいっぱいありますけど、一番最初にどうしても確認しておかないといけない事があります。山田ひろしさんがバスを運転しているのを見て、もしかしたら誘拐犯の共犯者でテロリストなんじゃないかという疑惑がありますけど、本当のところはどうなんですか?」
「本当の事を話したら、僕は警察に捕まるじゃないですか」
まるで僕以外に誰もいないかのように静まり返った。さらに、寒気まで感じる。
「あれ? 冗談です冗談です。そんな目で見ないでください。あなたも冗談で僕に聞いてるのかと思って。だって、もしちょっとでも怪しかったなら、少なくとも容疑者にはなってるでしょ。……。分かりました。私、山田ひろしはテロリストではございません。これでいいですか?」
塚谷君が笑いを堪えているのが手に取るように分かる。マスコミの人たちは僕の下らない冗談に対して腹立たしく思っているように感じるが、気のせいだろうか。ここからは冗談は抜きにして真面目に話そう。
「それではどうしてバスを運転していたのですか? まさか『名バス運転士ホームズ』の撮影ではないと思いますけど」
「そうですね。撮影ではなく、バス運転士の仕事として運転していましたよ」
「あの、もう少し詳しくお願いします」
「あのバス会社で週に2、3回バス運転士として働いてるんです。といっても、今日で辞めることになりましたけど」
「すみません、ちょっと理解できないです。役者の仕事だけで十分生活できるだけの収入はあると思われますけど、なぜそんな事をしてるんですか?」
「それは、バスが好きだから……それだけかな」
ひなちゃんの誘拐事件から一日二日と過ぎていき落ち着いてくると、自分がバス運転士ではなくなった実感が僕の心に穴を開け、それが一日二日と過ぎていくごとに小さくなるどころか大きくなるだけだった。路線バスを運転していたのは夢だったんだと自分で自分を慰めようとするが、例え夢だったとしてもあまりに楽しかったので効果はない。塚谷君は1年もすれば新しく別のバス会社を探してあげると言ってたけど、そんな簡単に事が運ぶのか疑心暗鬼に陥るほど精神的に参っていき一週間が過ぎようとしている。
まさかわずか一週間で、バス運転士『山田広志』があってこそ『山田ひろし』が生きていたことに気づかされるとは思いもよらなかった。あの事件直後は興奮していたのか勢いだったのか、いくらでもどんな仕事でもすると言っていたのに。こんな状態で、芝居をはじめそれに付随する仕事及び今が旬の『山田ひろし』の名を生かしたテレビ番組に臨んで、みんなの期待に応えられる仕事ができるのか不安しかない。
かといって、何もしないでいると俳優としてだけではなく人間としてだめになるかもと恐怖すら感じ始めていた時に、久しぶりに塚谷君から電話が来た。
「もしもーし、ひろしさん、まだ生きてますかー?」
冗談混じりなのは分かっているけど、核心を突くようなことを言われて一瞬ドキッとした。だけど、逆に元気になれたのが不思議だ。もしかしたら、バス運転士以上に塚谷君の存在が大きいのだろうか。
「生きてるに決まってるでしょ」
「冗談じゃないですか。でも一週間も私に連絡をよこさないなんて、何をしてたんですか?」
そう言えば、塚谷君と話すのは、あの事件以来だと思って気がついた。塚谷君がいれば、何も恐くないと。
「一週間は、あっという間だね。あっちの家を引き払うために荷物をまとめたり掃除をしたりしてたら、いつの間にか時間が経ってたみたいだね。美樹だって連絡してきてくれたらよかったのに、何をしてたの?」
「私は自由なひろしさんと違って会社員なんだから、毎日忙しく働いていたに決まってるじゃないですか。なぜだか私にだけまるで親の仇かというくらいに事務仕事が溜まってたんだから。それに用もないのに、ひろしさんに電話するのは気が引けるというか……」
自由な僕に合わせて行動しているうちに事務仕事がどんどん溜まっていたのかと思うと少し申し訳なく感じたが、電話一つに躊躇するなんて、僕は周囲から見ても落ち込んでいるのが丸わかりだったのだろう。塚谷君が僕に対して遠慮するなんてよっぽどだ。
「心配かけてごめんね。正直言って、さっきまでは落ち込んでいたんだよ。だけど美樹の声を聞いたら元気がみなぎってきたし、今日完全にあっちの家を引き払って今は東京にいるから、いつでもどんな仕事でも喜んでするよ」
「何気にひろしさんは私を喜ばせてくれますね。なので、私もひろしさんを喜ばせてあげますね。なんと、『名バス運転士ホームズ』の映画版が決まりました。もちろん出ますよね?」
塚谷君は事務仕事が忙しかったとかなんとか言ってたけど、もしかしたらこの映画のために計り知れない努力をしていたのだろうか。バスを運転できなくなって落ち込んでいた自分が恥ずかしくなったが、今はネガティブよりもポジティブにならないと。いや、もうすでに前しか見ていない。
「美樹……僕って世界一の幸せ者だよ」
「そ、そうなんですか? では、OKということでいいんですね?」
「もちろんだよ。撮影はいつからなの?」
「そ、それが……ひろしさんはパスポートを持ってますよね?」
「え? パスポート? 車の大型自動車免許じゃなくて?」
「はい、パスポートです。イギリスに行くんだから必要でしょ?」
「い、い、い、イギリス? どういうこと? なんでそうなったの?」
「私、一度イギリスに行ってみたかったんですよね。ひろしさんもイギリスのあの有名な赤い二階建てバスを運転してみたいだろうと思って、それとなく監督に言ったら二つ返事で決まりましたよ」
監督がすごいのか塚谷君がすごいのか、そんな簡単に決まるものなのか不思議だけれど、どのような展開になるのか全く想像できない。だけど、ポジティブな僕に反対する理由なんてあるはずがない。
「じゃあ足りないのは僕のパスポートだけみたいだから、明日の朝一番で申請に行ってくるよ」
あのバスジャック事件があった頃は確か監督はスランプだったし、それからまだそんなに経っていない。だからさすがに脚本だってまだまだできていないだろう。なのでそこまで慌てなくてもいいのは分かっているが、じっとしていられない。
「良かったです。実は私も持ってなくて、私だけ置いてけぼりを喰らうのかと気が気でなかったんですよね。だけど主役のひろしさんがいないことには始まらないので安心しました。明日一緒に申請に行きましょうね」
「まさかとは思うけど、脚本ができてるとか? いやいや、そんなことないか。この話が決まったのは最近でしょ?」
「さあどうなんでしょう。監督は3日もあれば十分とか、時間をかければいいってもんじゃないとか言ってましたけどね。それにキャストも、ほぼドラマの時のレギュラーメンバーでいくらしいですよ」
ということは、監督はスランプを脱したのだろう。それは、おそらく塚谷君のおかげだ。
人生初めての記者会見というのもあり、僕からわざわざ言うような事が全く思い浮かばない。なので挨拶を済ませてすぐに質疑応答に入ることにした。塚谷君も納得しているようだ。マスコミの人たちは待ってましたとばかりに聞いてきた。
「えー、それでは、山田ひろしさんに質問させてもらいます。私たち記者も含め世間の人たちが気になっている事はいっぱいありますけど、一番最初にどうしても確認しておかないといけない事があります。山田ひろしさんがバスを運転しているのを見て、もしかしたら誘拐犯の共犯者でテロリストなんじゃないかという疑惑がありますけど、本当のところはどうなんですか?」
「本当の事を話したら、僕は警察に捕まるじゃないですか」
まるで僕以外に誰もいないかのように静まり返った。さらに、寒気まで感じる。
「あれ? 冗談です冗談です。そんな目で見ないでください。あなたも冗談で僕に聞いてるのかと思って。だって、もしちょっとでも怪しかったなら、少なくとも容疑者にはなってるでしょ。……。分かりました。私、山田ひろしはテロリストではございません。これでいいですか?」
塚谷君が笑いを堪えているのが手に取るように分かる。マスコミの人たちは僕の下らない冗談に対して腹立たしく思っているように感じるが、気のせいだろうか。ここからは冗談は抜きにして真面目に話そう。
「それではどうしてバスを運転していたのですか? まさか『名バス運転士ホームズ』の撮影ではないと思いますけど」
「そうですね。撮影ではなく、バス運転士の仕事として運転していましたよ」
「あの、もう少し詳しくお願いします」
「あのバス会社で週に2、3回バス運転士として働いてるんです。といっても、今日で辞めることになりましたけど」
「すみません、ちょっと理解できないです。役者の仕事だけで十分生活できるだけの収入はあると思われますけど、なぜそんな事をしてるんですか?」
「それは、バスが好きだから……それだけかな」
ひなちゃんの誘拐事件から一日二日と過ぎていき落ち着いてくると、自分がバス運転士ではなくなった実感が僕の心に穴を開け、それが一日二日と過ぎていくごとに小さくなるどころか大きくなるだけだった。路線バスを運転していたのは夢だったんだと自分で自分を慰めようとするが、例え夢だったとしてもあまりに楽しかったので効果はない。塚谷君は1年もすれば新しく別のバス会社を探してあげると言ってたけど、そんな簡単に事が運ぶのか疑心暗鬼に陥るほど精神的に参っていき一週間が過ぎようとしている。
まさかわずか一週間で、バス運転士『山田広志』があってこそ『山田ひろし』が生きていたことに気づかされるとは思いもよらなかった。あの事件直後は興奮していたのか勢いだったのか、いくらでもどんな仕事でもすると言っていたのに。こんな状態で、芝居をはじめそれに付随する仕事及び今が旬の『山田ひろし』の名を生かしたテレビ番組に臨んで、みんなの期待に応えられる仕事ができるのか不安しかない。
かといって、何もしないでいると俳優としてだけではなく人間としてだめになるかもと恐怖すら感じ始めていた時に、久しぶりに塚谷君から電話が来た。
「もしもーし、ひろしさん、まだ生きてますかー?」
冗談混じりなのは分かっているけど、核心を突くようなことを言われて一瞬ドキッとした。だけど、逆に元気になれたのが不思議だ。もしかしたら、バス運転士以上に塚谷君の存在が大きいのだろうか。
「生きてるに決まってるでしょ」
「冗談じゃないですか。でも一週間も私に連絡をよこさないなんて、何をしてたんですか?」
そう言えば、塚谷君と話すのは、あの事件以来だと思って気がついた。塚谷君がいれば、何も恐くないと。
「一週間は、あっという間だね。あっちの家を引き払うために荷物をまとめたり掃除をしたりしてたら、いつの間にか時間が経ってたみたいだね。美樹だって連絡してきてくれたらよかったのに、何をしてたの?」
「私は自由なひろしさんと違って会社員なんだから、毎日忙しく働いていたに決まってるじゃないですか。なぜだか私にだけまるで親の仇かというくらいに事務仕事が溜まってたんだから。それに用もないのに、ひろしさんに電話するのは気が引けるというか……」
自由な僕に合わせて行動しているうちに事務仕事がどんどん溜まっていたのかと思うと少し申し訳なく感じたが、電話一つに躊躇するなんて、僕は周囲から見ても落ち込んでいるのが丸わかりだったのだろう。塚谷君が僕に対して遠慮するなんてよっぽどだ。
「心配かけてごめんね。正直言って、さっきまでは落ち込んでいたんだよ。だけど美樹の声を聞いたら元気がみなぎってきたし、今日完全にあっちの家を引き払って今は東京にいるから、いつでもどんな仕事でも喜んでするよ」
「何気にひろしさんは私を喜ばせてくれますね。なので、私もひろしさんを喜ばせてあげますね。なんと、『名バス運転士ホームズ』の映画版が決まりました。もちろん出ますよね?」
塚谷君は事務仕事が忙しかったとかなんとか言ってたけど、もしかしたらこの映画のために計り知れない努力をしていたのだろうか。バスを運転できなくなって落ち込んでいた自分が恥ずかしくなったが、今はネガティブよりもポジティブにならないと。いや、もうすでに前しか見ていない。
「美樹……僕って世界一の幸せ者だよ」
「そ、そうなんですか? では、OKということでいいんですね?」
「もちろんだよ。撮影はいつからなの?」
「そ、それが……ひろしさんはパスポートを持ってますよね?」
「え? パスポート? 車の大型自動車免許じゃなくて?」
「はい、パスポートです。イギリスに行くんだから必要でしょ?」
「い、い、い、イギリス? どういうこと? なんでそうなったの?」
「私、一度イギリスに行ってみたかったんですよね。ひろしさんもイギリスのあの有名な赤い二階建てバスを運転してみたいだろうと思って、それとなく監督に言ったら二つ返事で決まりましたよ」
監督がすごいのか塚谷君がすごいのか、そんな簡単に決まるものなのか不思議だけれど、どのような展開になるのか全く想像できない。だけど、ポジティブな僕に反対する理由なんてあるはずがない。
「じゃあ足りないのは僕のパスポートだけみたいだから、明日の朝一番で申請に行ってくるよ」
あのバスジャック事件があった頃は確か監督はスランプだったし、それからまだそんなに経っていない。だからさすがに脚本だってまだまだできていないだろう。なのでそこまで慌てなくてもいいのは分かっているが、じっとしていられない。
「良かったです。実は私も持ってなくて、私だけ置いてけぼりを喰らうのかと気が気でなかったんですよね。だけど主役のひろしさんがいないことには始まらないので安心しました。明日一緒に申請に行きましょうね」
「まさかとは思うけど、脚本ができてるとか? いやいや、そんなことないか。この話が決まったのは最近でしょ?」
「さあどうなんでしょう。監督は3日もあれば十分とか、時間をかければいいってもんじゃないとか言ってましたけどね。それにキャストも、ほぼドラマの時のレギュラーメンバーでいくらしいですよ」
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