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明智君の分まで、私と阿部君とトラゾウは協力して頑張ってるぞ

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「巡査部長改め、警部、ご苦労さまです」
 さすがに『給料据え置き警部』だなんて呼ばない。阿部君も「警部」とだけ呼んでくれますように。不安だ。前もって言っておけばよかったな。少なくとも今は、私たちの数少ない味方だから、くだらない事で怒らせてはいけないのだ。
「おっ、巡査……いや、その、警視長付きの特別捜査官殿、さすが耳が早いですね。警察もやっと本官の能力に気づいたみたいです。いきなり辞令が来たけど、全然驚かなったですよ。せっかくなので、警部らしく今の安アパートから超高層マンションに引っ越ししようかなと思ってる、今日このごろなんです」
 え? 給料の話をしていないのか。プロスポーツ選手じゃないのだから、そんな話はしないか。どうしよう。このままだと、次の日曜日に不動産屋に行って即決で決めやがるかもしれない。内見もしないで。「警部、警部」とおだてられてハンコを押す様子が鮮明に目に浮かぶ。しかし家賃よりも遥かに少ない給料なのだから、あっという間に借金生活だな。それでもくだらないプライドがじゃまをして住み続けるのだろうな。そして徐々に首が回らなくなり人間不信にもなって、警察官が決して踏み込んではいけない犯罪に手を染めるのだろう。
 うーん、寝付きが悪くなるのがいやだから、私が憎まれ役になってやるか。私の事をうっかり当時の呼び名の『巡査』と言ったのは忘れてやる。私は器が大きいからな。なので今すぐにこいつの残念がる様子を見てみたくなったとかではない。
「あのー、警視長が言ってましたけど、警視長が。ということは、なんとなく警察の総意だと思うんですけど。私はあくまでも伝書鳩、ポッポー。オホンっ。警視長が言うには、警部に昇格しても給料は巡査部長の時としばらくは変わらないそうです。結果を出せば分からないですけどね。警部なら簡単でしょ。なにせ警部なんだから」
「そ、そうなんですか。ずっと住んでる安アパートには愛着があるから、むしろ良かったですよ、ハハッ。警部が小さな事を気にしてたらだめですよね。それに本官はすぐに結果を出すので……」
「その意気ですよ、警部。おそらく警察内でも唯一と言っていい交番勤務の警部なんだから、ある意味、警視総監とかわらないですしね」
「え? 警部になったのに、交番勤務のままなんですか? まさかそんなわけ……そうなんですか?」
 警視長はそこまで具体的に言ってなかったが、警視長の性格からしてそうなるだろう。わざわざ今、私が言う必要はなかったかもしれない。だけど早めに知っておいて損はないし、後ほど伝えるとしても、私の役目になるような気がする。
 よし、ついでだ。調子に乗って羽目を外さないように釘を差しておくか。給料据え置き警部のために、心を鬼にするしかないな。こいつよりも遅く警察官になっただけで、たまたまこんな能無しの部下になり、こいつが全く出世しないがために味わった謂れのない屈辱の仕返しではないからな。あくまでも親切心だ。
「はっきり言って、今までと変わったのは肩書きだけですよ。あっ、違う、もう一つあった。なんと、制服ではなくてスーツで仕事ができますね。言うまでもなく自腹で買ってくださいね。まあ詳しくは、この事件が解決してから聞いてみてください。貢献度によって変わるかもしれないですし」
「はい! よーし、頑張るぞー。待ってろよ、超高層マンション超高級スポーツカー超高級オーダーメイドスーツ超一流銀行」
 こ、こいつ……。普通の警部でも、そんなに給料が高いわけないだろ。せっかくやる気を出しているから言わないでおくか。もし警部昇格試験で面接があったなら堂々と「お金です」と言っただろうな。そこまで露骨なことはなかっても、それとなく口にだしていたのだろうか。だから実力では警部になれなかったのかもしれないな。
「それでは現場に行きましょうか。あっ、私たちはここからは変装しますけど、どうぞご容赦ください。笑うのもなしで。査定に響くと思うので」
「は、はい……」
 私は原作者公認のロボットアニメのお面、阿部君はプロレスラーがつけるような立派なトラの覆面、トラゾウはアジトを出てからずっとライオンの覆面と警察官の制服を模して作られたワンちゃん用の服を着ているのでそのまま、に変装した。
「ワハハハハハ……ヒヒヒヒヒィーヘヘヘヘヘーギャハハハギャハハー……う~。笑いすぎて、お腹が痛い。うーうー……ヒィーヒヒヒーヒヒッ」
 給料据え置き警部の給料が定年まで上がらないことが確定した。下がる可能性は保留しておいてやるか。私たちの優しさに感謝しろよ。ここに明智君がいたなら……想像するだけで恐ろしさのあまり、私が漏らしてしまうな。
 事件現場を知っているので、堪える努力一つせずにまだ笑っている給料据え置き警部を残して、私たちは足早に向かった。これ以上こいつのそばにいたら、私は我慢できるが、阿部君が公務執行妨害の現行犯になってしまう。捜査の仕方は後で指導するか。言うまでもなく手取り足取りをスパルタでだ。今は、まず落ち着く時だ。こいつもだけど、それ以上に私たちが。
 現場に着くと、白イノシシ会の若い衆5人が、私たちを迎えてくれた。5人とも、以前私にやっつけられた者たちだ。改めて見ると、強面の警察官に見えなくもない。服装以外は。なので私の方が強いと頭で分かっていても、ビビっている自分がいる。意地でも表情や態度には見せないが。
 例え私が泣き叫びブルブル震えていようが、白イノシシ会の若い衆は手を出してこない。私との実力差が一朝一夕で縮まらない事を十二分に理解しているからだ。私が虚勢を張らないといけないのは、阿部君がいるからだ。もちろん阿部君を勇気づけるためではない。待ってましたとばかりに、阿部君は私をバカにするからだ。明智君もいたなら、阿部君同様に私をバカにするだろう。しかしそんな事は慣れている。悲しいかな、日常茶飯事だ。それに私がビビっているくらいなのだから、阿部君だってビビっている。
 本当はトラゾウに見られたくないのだ。情けない私を。トラゾウの前ではいつ何時堂々としておかないと、唯一と言っていい私を尊敬している者を失ってしまう。トラゾウは中立いや、私の豪快なホームランを見たので、いざとなったら私の味方をしてくれるだろう。阿部君明智君連合も、迂闊に私をバカにしない。希望的観測なのは私自身が分かっているので、部外者は口を挟まないでくれるかい。
 だけど威圧感たっぷりに横柄に話しかけない。何かの拍子に白イノシシ会がキレたら……。私は紳士だし、すべての人に平等に接するように心がけているからだ。だから、私の身の回りの人は、私を慕っている……と思い込むようにしている。
「こんな理不尽なお願いなのに、瞬時に対応していただいて、ありがとうございます」
「いえ。うちの親分の命令とあれば、火の中水の中……敵の中です」
 て、敵とは、警察の事なのか、それとも……私。うーん、あの時の事を謝った方がいいだろうか。いや、蒸し返した方が余計に複雑になってしまう。わざわざ手伝ってくれているとはいえ、暴力団相手には可能な限り事なかれ主義で行こう。
「もう少ししたら警察の鑑識の人たちが来ます。だけど残念ながら真剣には仕事をしてくれないと思います。はっきり言って、それはどうしようもないので、無理に働かせようとしないでください。ただ、証拠品などを隠滅しようとしたら、後でここに来る警部に速攻で報告してください。その警部は巡査部長風だけど、本物の警部です。癪にさわるのは重々承知ですけど、ここではそいつの言うとおりに動いてください。でも明らかにそれは違うぞと思ったら、堂々と意見してもらって大丈夫です。あくまでも話し合いでお願いしますね。それでは私たちは他の所を調べないといけないので……」
 私は白イノシシ会の若い衆が口を挟む間を一切与えないように早口でまくし立て、返事をするのさえ待たずに逃げるように立ち去った。阿部君とトラゾウも、そんな私の大きな背中にぴったりへばりつくように、追従だ。
「阿部君とトラゾウも、あいつらに何か言いたかったのは分かるが、すまない。何か急に走り出したくなったんだ。あそこで明智君がひどい目にあったんだと思ったら、あいつらに八つ当たりをしかねない私がでてきたんだ」
「いえいえ、私も同じですよ。全然ビビってなんかないですよ。なんなら一発くらい八つ当たりしてこようかな。いや、それはせっかく応援に来てくれた白イノシシ会がかわいそうだから、やめておきますか。それにトラゾウが震えていたので、早く離れて正解ですよ」
 うーん、やはり阿部君は嘘が全く上達しないな。嘘とは言わないか。負け惜しみだな。どっちでもいいか。いや、嘘を一つはついたのでは。トラゾウがこんな事で震えるわけがない。白イノシシ会の敵対勢力で今回の事件の被害者である白シカ組組長の家に長らく住んでいたのだから。私や阿部君と違って、暴力団を怖がるわけがない。お、オホンっ。
 いや、待てよ。阿部君はトラゾウが震えていると言っただけで、怯えているとは言ってないな。トラゾウだけは武者震いなのか。明智君がやられた復讐へのやり場のない怒りが、現場を見てふつふつと湧いてきたのだろう。足早に逃げ去って……次の目的地に向かって正解だったな。私のファインプレーだな。
 それはともかく、悪徳政治家宅の敷地内で現場から100メートルほど離れた場所に来た理由を早く見つけないと、ビビって逃げたのがバレてしまうな。何かないか? うーん……。あー!
「阿部君、私が打ったホームランボールは、どこにあるんだい?」
「あっ……。それどころではなかったので……」
「そうだったな。阿部君を責めてるんじゃないから、気にしないでおくれ。私の予測では、この辺りにあるはずなんだ」
 どうだ。これこそ完璧な言い訳というやつだな。誰も私がビビって闇雲に逃げただなんて思わない。本当のところは阿部君は気づいているが、自分もだからいちいち揚げ足を取らない。トラゾウはそれどころではない。真犯人を見つけたいだけだ。そうでなくても、トラゾウは私をいじめないが。
「そうなんですか? うーん……トラゾウも、そう思う?」
「ガオッ!」
 おおー、私はどうやらまぐれ当たりしたようだ。運も実力の内だ。半野生のトラゾウの動体視力は確かなはず。
「他に誰か……。ここの大きな門前で警備していた警察官は見ていなかったのかな? あれ? あの警察官を見なかったな。どこに行ったんだろう。バカ警部が門前で警備してるふりをしていたから考えなかったが、現場にもいなかったよな? 阿部君と明智君が来た時は、いたのかい?」
「そう言えば、誰もいなかったような。一日中仕事をしているわけがないんだから、休憩してるか休みなんじゃないですか」
「それはそうだけど。だけどそれなら代わりの警察官がいないといけないだろ。白シカ組組長が襲われてから、ほんの2、3日で現場から撤退するなんて……。被害者が一般市民ではなくて暴力団だと分かったから、そこまで真剣に捜査をしたくなくなったのかな。その延長で打ち切りにしたまであるかもしれない。真犯人の可能性の高い警察官が早々に根回ししたかもしれないぞ。まずいな。明智君の件でも、被害者が人間でないとかなんとか言って、鑑識を寄こしてくれないかもしれない。あのバカ警部がどこまで頑張ってくれるかだな」
「あ、あのバカヤローですか? お先真っ暗ですね」
「そうかもしれないな。だけどあんな奴でも力にはなってくれているんだ。……おそらく。うん、真犯人からしたら目の上のたんこぶだ。それに何より、私たちには警視長がついている。例え警察内で事件をもみ消すような動きがあろうとも、私たちが絶大なる証拠を突きつければいいだけだ。そうすれば警視長の権限で、犯人逮捕に至るはず。明智君と、そして正義のために、私たちは事件を解決するからな。それが正義の怪盗団である私たちの使命だ」
「おおー、リーダー。リーダー人生で初めて良いことを言いましたね」
 1年にも満たない付き合いの阿部君に言われるとは。当たっているだけに反論できない。一応褒められているようだし、素直に喜んでおくか。やる気も増えたことだし。
「そうだ! 我々怪盗団の名前がなかったな。『ひまわり探偵社』はあくまでもダミー会社の名前だし、怪盗団の名前は予告状を出す時とかに必要だろ?」
「おおー、そうですね。リーダー人生で2つ目の良いことを言いましたね」
 阿部君、一言よけいだ。とは、口に出して言わない。私は平和主義だ。以前も言ったかもしれないが、もちろん主義主張はその時々で変わるものだぞ。それから、予告状なんて出していたら困難が増えるだけなんだからふざけるな、とは阿部君は言わない。むしろ怪盗の必須条件だと喜んでいる。自分の能力は一切考慮せずに。
「明智君がいない時に決めるのは気が進まないが、きっと明智君も納得する名前を閃いたぞ」
「明智君はお金がもらえるなら、名前なんてなんでもいいです。さっさと決めちゃいましょー」
「おっおお……。名付けて『正義怪盗団』だ」
「こんな時にふざけないでください。ほらっ、閃いたやつを、さっさと言ってください」
「……」
「えっ! ま、まさか本気だったんですか? ダッサッ……。まあこの事件が解決してから、明智君も交えてゆっくりじっくり考えましょう。予告状を出して笑われるのはごめんですからね」
「あっああ……」
 ジェネレーションギャップなのか、私にセンスがないのか、お願いだから答えを突きつけないでくれるかい。でも本当に『正義怪盗団』はダサいのか? 笑われるのか? 『せいぎ怪盗団』と、ひらがなにしてもだめだろうか。
 せっかく私が、私の人生史上10本の指に入るくらいに思い悩んでいたのに、誰かが私のズボンの……ズボンも言わない方がいいか、パンツの裾を優しく引っ張っている。阿部君が私の注意を引くなら、こんなに優しく引っ張らないで、ここぞとばかりに頭を強打してくるし、高さ的にトラゾウしかいない。ただ阿部君の悪口を言いたかっただけだ。やられたら、やり返しておかないとな。ヘヘッ。
 そんなことよりも、トラゾウが何か言いたそうだ。トラゾウは私を見つめてすぐに、あっちの方を向いた。私がそのトラゾウの目線を追うと、誰かが倒れている。その誰かは、明らかに警察官だ。おそらく大きな門で警備していた、いつもの警察官だろう。
 なるほど。こんな所でサボっていたのだな。いや、それとも捜査の仕方が分からない給料据え置き警部が気を利かせた風を装って、ひとまず正門での立ち番を代わってあげたのかもしれない。二人ともに都合が良くなるから。しかしサボるにしても、もう少し目立たないようにしないとだめだろ。給料据え置き警部が教えてくれなかったのか? サボり方の極意を。警部の立場上教えられないか。教えたなら、とばっちりが全部警部にやってくるもんな。まああの警察官も交代なしで一日中ずっと立っているのだから、同情する余地はある。気持ちは痛いほどに分かるし、気づかなかったことにしてやろう。元警察官の私からのプレゼントだ。
「ああー、あそこにあのいつもの警察官が寝てますよ。起こさないと」
 さすが無慈悲な阿部君だ。起こしに行かないといけなくなってしまった。恨むなら、阿部君を恨んでおくれ、……。えっとー、名前を聞いていなかったな。階級なら、確か巡査部長だったような。巡査部長の肩書きを持っていたやつが警部になってしまったから、こいつを巡査部長と呼んでも差し支えないだろう。そしてせっかくだから『真面目巡査部長』にしておいてやろう。見ようによっては、サボっているのではなくて、寝ながら残業しているからな。警察官の制服を着ている人がいるだけで、あらゆる犯罪の抑止力になっているのだ。お間抜けな空き巣でも、寝ているとはいえ警察官がいたら、入ろうとはしないだろう。目覚めたら終わりだもんな。
「そ、そうだな。私が打ったボールの在り処を知っているかもしれないしな」
「まあ知ってる知ってないは別として、私たちが捜査をしてるんですよ。いつでも手伝いができるようにしておかないと。お茶もお茶菓子も、パパの車に積んであったんですよ。あの警部の方は役に立たないだろうし」
 なるほど。そういうことか。実に論理的な説明だったな。理由は別として私も聞きたい事があるから、わざわざ反論はしない。真面目巡査部長にとって有意義な助言をしてやれるし。サボるなら、もっと目立たない所に行けと。それにいつからサボってるか正確には分からないが、白イノシシ会の若い衆が来ているとは知らないだろう。何も知らないので不法侵入していると勘違いするうえに、見た目があからさまな暴力団だ。否応なしに逮捕しようとするに決まっている。揉めるのは必至だな。
 うん、誰もが納得できる起こす理由が出てきた。誰も嫌な思いをしない。阿部君、正直に自分の欲望をぶつけるのもいいが、私のように清々しい言い訳を考えるのも大事なんだぞ。と口に出して言うほど、私はバカではない。辛い思いをするだけだ。
 辛い思いは嫌だけど、楽しい思いは積極的にしたい私たちだ。普通に優しく声をかけて起こすなんて気はない。私たちはニヤニヤしながら警察官の方へ近づいていった。どんな風に起こしたら、真面目巡査部長が飛び起きるかを考えながら。自然と忍び足になっている。シンプルだけどいきなり「こらー!」と言おうか。この時ばかりは、おそらく阿部君とトラゾウも同じ思考だ。
 真面目巡査部長を射程圏に捉え、私たちはおもいっきり息を吸い込んだ。そんな私たちの目に一つの野球ボールが目に入る。さらに制帽も近くに落ちていて、真面目巡査部長の後頭部には見事なたんこぶがあった。
 私は意味ありげに阿部君とトラゾウを見る。すると二人は先程吸い込んだ息を、今度はゆっくり吐きながら、まるでそれを推進力にしているかのように後ずさる。目で何かを訴えながら。私も負けじと目で訴えながら、阿部君とトラゾウに前向きで追随する。しかし二人は変質者でもよう見るように、私を避けるようとペースアップをした。私はみんな仲間だろと目で脅しながら、二人に追いついた。後ずさる二人に追いつくなんて造作もないことだ。
「リーダー、こっちに来ないでください」「ガーオー、ガオン!」
「どうしてだ? 仲間じゃないか」
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